概要
次のターン開始時に2ドローする夜行カード。手札7枚でターンを開始できるため、ターン中の行動が大幅に安定する。
獲得時に直接手札に入るので、状況による判断で購入して即恩恵を得られる点は魅力的。5コストに見合った強さを持つカードである。
利用法
- 何枚も買い集めることでデッキの行動を安定させる。
- デッキを回転させつつ、多くの手札でターンを開始できるためコンボが大幅に安定する。
- 特に、手札交換系や手札が倍々に増えていく系のドローソースとは相性が良い。同じセットでは羊飼いとの組み合わせが強力。
- 終盤の勝利点レースにおいても、次のターンの出力を上げたいがためだけに購入することも考えられる。
- 公領とどちらを優先するかは悩みどころ。自分が現状優勢で、3点を稼ぐよりも属州を早く枯らして逃げ切りたいという状況であれば有力か。
- 保管庫や工匠、探索のような手札の枚数に影響される効果を持つカードと組み合わせる。
- 保管庫ならば他の手札が何であろうが8金が確定するので、特に相性が良いといえる。
- 同コストの船着場と比較した場合、船着場には+購入が付いていて使用時もメリットがあるため一見悪人のアジトは見劣りしてしまうが、実はデッキにおける意味合いは異なる。
- こちらはアクション権を消費しない合計2枚のカードドロー、船着場はアクション権を消費して合計4ドローであるため、基本カードで例えれば研究所と議事堂の関係に近いとも言える。
- むしろ持続カードで比較するなら、悪人のアジトは隊商のドロータイミングを偏らせて獲得時効果を付けたものとも言える。
- 同じ持続2ドローでもロングシップの使用時2アクションや将軍のアタック効果など、メリット効果がつく分だけ上位互換に見えるカードもあるが、ドローに着目すると悪人のアジトは獲得時効果によって即効性が高い点は見逃せない。
- ロングシップなどは購入した後で引き直して使用した次のターンにやっとデッキ回転効果が得られるが、悪人のアジトは買った次のターンに即座にデッキが回転する。
- この違いは案外大きく、特に序盤の構築合戦では、まず共同墓地としての弱いターンを発生させるロングシップと、すぐに恩恵が得られ次ターンも強いカードを買いやすくなる悪人のアジトでは大きな差があると言えるだろう。
詳細なルール
- このカードは使用したターンのクリーンアップフェイズには捨て札にならず、次のターンのクリーンアップフェイズに捨て札になる。
- 悪人のアジトの既定獲得先(こちらも参照)は、捨て札置き場ではなく手札である。一度捨て札置き場を経由してから手札に移動するわけではない(他のカードが見失うことはない)。
- よって、以下の各種獲得時効果は、悪人のアジトを既定獲得先(=手札)に獲得した後に誘発し、問題なく処理できる。
- 望楼やそりのリアクションや玉璽やアザラシの習性などの効果により、手札に加えた悪人のアジトをデッキトップに置いたり廃棄できる。
- 手札に加えた悪人のアジトを取り替え子に交換することができる。この時、交換した取り替え子は捨て札置き場に置かれる。
- 貨物船の効果で手札に加えた悪人のアジトを脇に置くことができる。
関連カード
コメント
- ちょっと視点が変わるけど、買った次のターンに2ドローという意味では探検に近い。あれは銀貨を介さず5金を出すために買うことが多いから、購入タイミングは異なるんだけど…。見た目よりちゃんと5コストの性能してて、面白いと思う。 --