貨物船

Last-modified: 2024-01-15 (月) 15:56:35
収録拡張コストカード種別効果
ルネサンス3アクション+2 コイン
持続このターンに1度、あなたがカード1枚を獲得するとき、そのカードを表向きにして脇(このカードの上)に置いてもよい。あなたの次のターンの開始時、そのカードをあなたの手札に加える。

概要

銀貨同様に3コストで2金を得られるアクションカード。持続効果として、このターンに獲得したカード1枚を次ターンの手札に加えることができる。
獲得したカードをラグ無く次ターンに使えるようになるだけでなく、次ターンは手札6枚で開始できるため、非常に強力。
次ターンの手札が予測できるのなら、それに合わせたカードを獲得するのも有効だろう。
持続カードである関係上、デッキに戻りにくいのが難点。デッキ総金量の都合など、状況によっては脇にカードを置かない方が有利なこともあるだろう。

利用法

  • 2金出しつつデッキ成長も早める効果を持つので、他に強いターミナルカードが無い限り、強力な初手候補となる。
    • 初手を貨物船-銀貨とするだけでも5金率91.2%、6金率42.4%である。上手く貨物船使用時に6金が出て、金貨を脇に置ければ極めて速いデッキ成長が見込める。
      • 貨物船使用時に運悪く4金しか出なかった場合でも、銀貨(あるいは貨物船)を購入し脇に置くことで次ターンの6金を狙うこともできる。ただし、デッキシャッフル時に貨物船を持続させて(=新しいデッキに貨物船を混ぜないで)まで行いたいかはよく考えよう。
  • 次ターンの手札が鍛冶屋などターミナルアクションしかないと予想できる状況では、を購入して脇に置くことで事故を回避できる。
  • デッキシャッフル直前に獲得した勝利点カードを脇に置くことで、擬似的な圧縮としても利用できる。

詳細なルール

  • 1ターンに複数枚のカードを獲得した場合、その中の任意の1枚を脇に置くことができる。
  • カードを脇に置いた場合、貨物船は使用したターンのクリーンアップフェイズには捨て札にならず、次のターンのクリーンアップフェイズに捨て札になる。
    • カードを脇に置かなかった場合、貨物船は使用したターンのクリーンアップフェイズに捨て札になる。
      • この時、場から捨て札になる貨物船を増築の効果で廃棄し、コスト4のカードAを獲得する動きができる。
        この場合は"貨物船が場を離れているが、カードAを脇に置く"という動きができる。
        この場合でも、問題なく次のターンの開始時にカードAを手札に加えることができる。
  • 貨物船の効果は、使用時に全て予約される。
    • 玉座の間系で複数回使用すると、使用した回数だけ獲得カードを脇に置ける。
    • 何らかの効果*1で場から移動しても、使用時効果は消えないので、獲得カードを脇に置ける。
    • はみだし者などの命令カードでサプライから使用する場合など、カードが場に出ない場合でも、獲得カードを脇に置ける。
    • 逆に、女魔術師のアタック効果や習性により使用時効果が書き換えられた場合は、貨物船が場に出ていても、獲得カードを脇に置けない。
  • 何かカードを獲得した際、そのカードの「獲得時効果の発生」(あるいは望楼などのカード獲得に誘発する効果)は、貨物船の効果と同じタイミングで誘発される。どれを先に解決するかは、カードを獲得したプレイヤーが自由に選んでよい。
  • 貨物船の効果が誘発するとき、獲得したカードは獲得先(通常は捨て札置き場の一番上)を「訪問」しており、その後、貨物船の効果でカードを脇に置く。これは「移動阻止ルール」に抵触する場合があるので注意が必要。
    • 獲得したカードが、望楼のリアクション等によって獲得先(通常は捨て札)以外の場所に移動した場合、そのカードは貨物船の効果で脇に置くことができない。
      • 遊牧民の野営地は、獲得先がデッキトップなので、貨物船の効果でデッキトップから脇に置くことができる。守護者など、獲得先が手札のカードは、貨物船の効果で手札から脇に置くことができる。
        ※獲得先が捨て札で、自身の獲得時効果により手札に移動するヴィラとの違いに注意。
    • 獲得したカードが宿屋の場合、獲得した宿屋をデッキに加えず、宿屋が獲得先(通常は捨て札置き場)にある場合は、貨物船の効果で脇に置くことができる。
    • 2019年のルール変更とエラッタにより、獲得したカードが、「(付随する獲得時効果の処理などにより)捨て札にはあるが、一番上に(公開情報として)見えていない」という状態となった場合、捨て札を全て見て、獲得したカードを貨物船の効果で脇に置くことができるようになったので注意。
    • 貨物船Aを獲得した際に、技術革新などの効果で即座に使用した場合、「獲得した貨物船Aを、自身の効果で脇に置こうとする」ことはできるが、この貨物船Aは技術革新の効果で獲得先から場に移動したカードであるため、移動阻止ルールに抵触し、脇に置く処理に失敗する。
  • 貨物船の効果で置いたカードは脇に置かれる。つまり、場に出ていないものと見なされる。
    • 場に出ているカードの数や種類を参照する効果の処理(豊穣の角笛レプラコーンなど)を行う場合は要注意。
    • 置いたカードは巡礼取り替え子の効果で獲得できるカードや、夜襲のアタック効果で他プレイヤーに捨てさせるカードの対象にはならない。
    • 置いたカードが「場に出ているときの効果」を持っていたとしても、発揮しない。

余談

実機プレイにおいて、テキストの指示に従って獲得したカードを貨物船の上に置いた場合、場に出ていない扱いのカードが場に出ている貨物船の上に表向きにして置いてある絵面となるので、上記のような場に出ているカードを参照するカードを一緒に使用するゲームでは要注意。

  • そのようなゲームにおいて貨物船の効果でカードを脇に置くときには、(テキストの指示には反することになるが)①貨物船の下に表向きにして置く、②貨物船の上に裏向きにして置いておき、すべてのプレイヤーは好きなタイミングで置いてあるカードを確認できる、などとした方が間違いにくくなるのかもしれない。

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*1 例えば、玉座の間で呪いの森を2回使用し、1回目を通常の効果、2回目を馬の習性として使用する、など。