『アザミ』

Last-modified: 2020-11-30 (月) 21:49:39

シート

日帰り

【名前】『アザミ』
【容姿】表情の変化が一切まったくない氷のような鉄面皮の少女。メイド服
【願い事】無い。ないはずなんだ
【令呪】 3 / 3
【HP】10 / 10
【筋力】C:3
【耐久】D:2
【敏捷】E:1
【魔力】C:3
【幸運】E:1
【スキル1】サンヘドリン第二十一ロッジ総括
自分のサーヴァントの最大HPを15増やす。
【スキル2】マーシャルアーツ-援護八式-
自分のサーヴァントの魔術防御時、補正値3を与える。

【奥義】光明名『堕ちた翼への手向け人(ディープ・ダイヴァー)』 1/1
【効果】任意のタイミングで発動できる。
自身のサーヴァントのHPを10回復させる。

【その他】女性・サンヘドリン・中立・悪

 

東京幻想聖杯戦争

【名前】『アザミ』
【容姿】表情の変化が一切まったくない氷のような鉄面皮の少女。メイド服
【願い事】無い。────ないはずなんだ
【令呪】 2 / 2
【HP】 5 / 5
【筋力】A+:6(7)
【耐久】E:1
【敏捷】E:1
【魔力】E:1
【幸運】EX:5
 
【スキル1】サンヘドリン第二十一ロッジ総括
英雄点5を得る。エクストラクラスの召喚が可能となる。
【スキル2】マーシャルアーツ-援護八式-
自身の援護時、更に補正値3を与える。
自身の筋力ステータスをA+にする(フレーバー)
 
【奥義】光明名『堕ちた翼への手向け人(ディープ・ダイヴァー)』 1/1
【効果】任意のタイミングで発動できる。
味方陣営1体のHPを(耐久値D6)回復する。
 
【その他】

 

「初めまして、組織の依頼で聖杯戦争に参りました。アザミ…とおよびください」
 

プロフィール

 
【氏名】『アザミ』(本名でないと思われる様子が見られる)
【性別】女性【年齢】18歳(自己申告)
【出身】???
【イメージカラー】潔白
【属性】中立・悪
【魔術属性】風
【起源】『裏切』
【特技】給仕、御茶汲み、掃除
【好きなもの】メイド服、英霊
【苦手なもの】戦争、闘争
 

外見・容姿

鉄面皮、と言う言葉が彼女ほど似合うものはいないだろう、と思わせるほどに無表情の少女。
光を照らし返す美しい金髪と、エメラルドのように美しい緑色を映す瞳は、すれ違う人を総て振り向かせる美しさを持つ。
しかし彼女はその美しさをひけらかすことはなく、給仕をしている方が落ち着くと、決して人前に出るようなことはない。
 

来歴

彼女が生まれた場所は、善悪という二元すらも意味を成さないような場所だった。
いつ死ぬかもわからないこの世の地獄。誰かを踏み台にしなくては明日を迎える事すら許されない、そんな世界で彼女は生きてきた。
彼女は物心ついたその時から、常に生き残るために誰かを犠牲にして生き続けた。何故ならそうしないと生きる事すら許されないから。
優しさなど微塵もなく、安堵など許されず、そんな世界で9年間生き続けた彼女は、人並み以上の養子から人攫いに攫われ二束三文で売り払われる。
 
それ以降彼女は様々な職を転々とした。自らの身を文字通りの意味で切り売りした時もあれば、尊厳を凌辱し尽くされた時もあった。様々な経験を超え、彼女の自意識は摩耗し続けた。
自分の身が、精神が、魂が切り崩される事は耐えることが出来た。だが彼女にとって本当に耐えがたかったのは、どんな職に就いたとしても自分以外の誰かを切り捨てなければ生き抜く事を赦されない環境は変わらなかったという事だ。
何をしても、どのような道を選んでも、自分は誰かを踏み台とする事でしか生きることが出来ない。そういった境遇が彼女の意識を日に日に削っていった。
感情は薄れ、喜びも、悲しみも、怒りも、誰かを傷つけ生き続ける自分には許されてはならないと彼女は自分に対して考え、彼女は感情を捨てた。
 
そうして移り続けたある日の事、彼女はある少女と出会う
最初は怯える少女を宥めるためにほんの少しだけ接触しただけだったのだが、だんだんとその少女との交流に対して楽しさを覚えるようになる。
そしてある日、彼女はその少女の尊厳がかつての自分と同じように踏み躙られようとしている場面に立ち会った。そして気付いたときには、その手が引き金を引いて少女に迫る暴漢の息の根を止めていた。
彼女の脳内では、思考が少女を救う事の方がこの生活を続けるよりも優先するべきであると分かった上でのことだった。だが彼女はそれ以上に自分の特異性に驚愕した。
彼女は常人を超える速度で思考し、合理性を以てして感情と切り離し人を殺すことが出来るという才能を得ていたのだ。
おそらくは、彼女の育った過酷な環境が彼女の生来の才能を研ぎ澄ました結果生まれたものなのだろう。
その才能をサンヘドリンに認められ、彼女はサンヘドリン第三ロッジ統括の推薦という破格の待遇の元サンヘドリンの一員となった。
いや、正確には、彼女が救おうとした少女の為に"ならざるを得なかった"というのが、正しい表現であろう。
 
そうしてサンヘドリンで彼女に与えられた役割は、日々ゴミのように消耗される人命の選別だった。
実験材料となった命、兵器の犠牲となった命、サンヘドリンを調べ上げようとした命。様々な命の損傷具合を見ては右から左へと処理する仕事。
だが彼女は感情を切り捨て、ただ"そうするべき"と判断した行動を取り続けたために、数年でサンヘドリンのロッジ統括へと上り詰める。
だがこれは業績以上に、彼女という敏腕な"下働き"に対する首輪とでもいうべき側面が強いだろう。
 
そんな日々が続いた中、彼女は友といっても過言ではなかった少女の名が処理される命の中にあった事を見逃せなかった。
いつもの事だった。共に歩んだ物の命がゴミのように潰される事も、守ると約束された誓いが反故される事も、彼女の人生の中では当たり前のことだった。
それなのに、彼女は自分の中から溢れ出る悲しみを抑えることが出来なかった。彼女は初めてその日の夜、声を上げて泣いた。自分の胸の内にぽっかりと穴が開いたかのような苦しみが彼女を支配した。
そしてようやく彼女は気付いたのだ。今まで自分がしてきた選択は、切り捨ててきた命は間違いだったと。自分が感情を捨てる事など、出来ていなかった、ただ推し殺し続けていたという事を。
 
────────故に彼女は償いを誓う。
自らの友の命を奪い、友を死なせないという誓いを破ったサンヘドリンという組織は、存在してはいけない組織だと悟る。
故に彼女は、今まで自分が捨ててきた命への償いの為に、人の命をゴミのように廃棄するサンヘドリンを滅ぼすと誓った。
 
手始めにサンヘドリンが行おうとしている儀式の情報を各地の魔術組織に流した。
彼女1人では止めることが出来ない領域に既に達していたために彼女ではこの程度しか行うことが出来なかったからだ。
だが結果としてサンヘドリンに対して反抗する勢力や、内部で裏切りを画策していた統括が揃って動き、彼女の止めたかった儀式は犠牲者無く幕を閉じた。
そこから彼女は世界中に存在するサンヘドリンに対し反抗する組織に可能な限りの情報を公開する選択を取るが、東京幻想聖杯戦争に巻き込まれる。
今まで他人を踏み台とする事でしか生きれなかったことへの罰と受け入れるも、彼女が召喚したジョン・ハンターの言葉でその考えを撤回。
今までを償うために生き延びる事を彼女は決意し、特異点から生還。様々な出会いと経験を得て、彼女は再び歩き出す。
 

魔術

光明名『堕ちた翼への手向け人(ディープ・ダイヴァー)』
『過ぎた願いを抱かず、高みを求めない』代わりに、生存能力を高める"名"。
天を目指した英雄は、その羽根を太陽に焼かれ地に落ち死した。ならば自分はその英雄に手向けを送るだけの凡人でいたいと。
そう誓った彼女の生き方。"ただ普通に生きていたい"という願いを名前にした物。だがそれは、彼女が今まで抱いていた"普通"が間違いだったという自覚により破却される。
今まで積み重ねた全てを否定され、それでも尚も彼女は生き続ける。かつての罪を償うために。亡き友に手向けを捧げるために。
 
 

性格

感情を捨て去っていると信じ切っているが、その実はお人よしな性格を捨てきれずにいるただの少女。
その今までの人生から自罰的な感覚に支配されており、故に自分の命を非常に軽く捉えて考える性質がある。
だがそれはあくまで東京幻想聖杯戦争以前の話。彼女が経験した特異点での戦争は、彼女に前を向くという選択肢を与えた。
 
また、行動と思考を切り離せる存在。行動する寸前に、その行動が引き起こす結果やリスクなどを瞬時に計算できる。
その上で"どちらが良いか"を思考し、結論を出せば感情などがその出した結果を処理しきるよりも早く行動へと移すことが出来る特異体質を持つ。
サンヘドリンはこれを以てして彼女を人命を処理する立場に立たせていたが、彼女には『すべてを捨ててでも守りたいものが出来た』という変化が起きていた事を見抜くことが出来なかった。
その綻びはやがて、サンヘドリンという大いなる牙城を崩すきっかけとなるだろう。
 

因縁

ジョン・ハンター
自分に生きる希望を見出させてくれたサーヴァント。
ふざけた態度とふざけた容姿。最初こそ信用していなかったが、今では尊敬する英霊となっている。
でもその恰好はやめた方が良いと思う。
 
ソキ・RS・シキミ
聖杯戦争にて出会った少女。魔術組織所属の人間と認識している。
聖杯戦争が終わる間際、彼女から得た情報はアザミに希望を与えた。
 
関ヶ原大紅
かつての自分と同じ、「今まで信じたもの」を否定された者。
彼女の抱いた絶望を目の当たりとしたことで、アザミの中で自分の中にわだかまる想いを消化することが出来た。