使徒ヨハネ

Last-modified: 2021-04-28 (水) 21:12:44

キャラシート

黄金聖杯戦争NPC限定シート
【クラス】キャスター
【容姿】鷹を思わせる厳格な雰囲気を纏った老人
【真名】使徒ヨハネ
【英雄点】35点:(ステ10点・スキル25点):令呪消費1画
【HP】5 / 5
【筋力】E:1(消費点1)
【耐久】E:1(消費点1)
【敏捷】E:1(消費点1)
【魔力】A:5(消費点5)
【幸運】D:2(消費点2)
 
【クラススキル】道具作成:C+
10点:移動フェイズ時、味方陣営1体のHPを(耐久値D6)回復する。
   交戦フェイズごとに1回まで、味方陣営の任意の判定に補正値5を与える。
 
【クラススキル2】陣地作成:D
10点:移動フェイズに陣地を作成出来る。陣地内では魔術攻撃と物理・魔術・奇襲防御時、補正値5を得る。
また、遠距離攻撃フェイズで受けるダメージを無効にする。
 
【スキル1】聖人:A
5点:交戦フェイズごとに1回まで、味方陣営の任意の判定のダイスの面数を1増やす。
 
【宝具】『祝福されるは我に非じ(ディア・クライスト)』 1/1
【ランク・種別】B:対人宝具
【効果】交戦フェイズ開始時、自身以外の味方前衛1人を選択して発動する。陣地が作成されていない場合、陣地を作成する。
選択したキャラクターはこの交戦フェイズ中、『使徒ヨハネ』が同陣営前衛に存在する限り、陣地効果を代わりに得ることが出来る。
 
【その他】秩序・善 人属性 性別:男性/聖人
  
 

「私に過度な礼賛を浴びせるな。私を、華美な名で崇めるな」
「私はただ、あの御方の教えを広めるしか出来なかった。ただ後世に残し伝えるしか出来なかった」
「私は、自分1人では何も生み出す事など出来ない。英霊と呼ばれるには過ぎた……無価値な男だ」
 
 

プロフィール

【元ネタ】史実、新約聖書
【CLASS】キャスター
【マスター】ウィリアム・バトラー・イェイツ
【真名】使徒ヨハネ
【異名・別名・表記揺れ】ゼベダイの子ヨハネ、福音記者ヨハネ、イオアン、聖使徒福音者神学者イオアン
【性別】男性
【外見・容姿】鷹を思わせる厳格な雰囲気を纏った老人
【地域】エルサレム
【年代】1世紀前後
【属性】秩序・善
【天地人属性】人
【その他属性】聖人
 

筋力■■■■E耐久■■■■E
敏捷■■■■E魔力■■■■■
幸運■■■■■D宝具■■■■■

 

クラススキル

陣地作成:D
魔術師として、自らに有利の陣地を作り上げる。
魔術師としての陣地というよりは、主の教えをしたためる『教会』や『書斎』とでも言うべき領域を作り上げる。
戦闘のサポートとして見ればランクは低いが、その創り出す陣地の完成度は神殿の領域に匹敵する。
 
道具作成:C+
魔力を帯びた器具を作成する。
聖人スキル、あるいは固有スキル『遺志上梓』によるアイテム作成時に+補正。
他の道具を作成する場合は並み程度の力量となる。
 
 

固有スキル

聖人:A
聖人として認定された者であることを表す。
サーヴァントとして召喚された時に“秘蹟の効果上昇”、“HP自動回復”、
“カリスマを1ランクアップ”、“聖骸布の作成が可能”から、ひとつ選択される。
ヨハネは聖人の概念を持つ全ての教派においては必ず聖人として崇敬されている。故に高いランクで聖人スキルを持つ。
 
遺志上梓:C
多くの作品を遺して、早くに死亡、あるいは作品執筆の中途で死した者の持てるスキル。
知識や知恵を広め、数多くの人々へとその遺志を残したことから、その霊基が消滅しても、著した作品を宝具として消滅せず残すことが出来る。
この残された宝具は物品として残り、その所持者が魔力を流し込むことで真名開放を可能とするようになる。宝具版の単独行動と言えるスキル。
ただし「今を生きる人間」ではなく「既に喪われた英霊」であるが故に、生前と異なり遺すことができる作品はひとつしか選べない。
加えて残した宝具は発動回数に制限があり、宝具を残した際にキャスターの託した魔力や所持者の潜在魔力などに依存する。
使徒ヨハネはヨハネ文書と称されるほどに様々な文書を残したが、現在ではそのほとんどは彼の手によるものではないという見解がある。
  
神の子の愛した弟子:EX
『ヨハネによる福音書』において言及される、とある人物を言及する際に語られる言葉。
最後の晩餐の時に裏切者が誰かと神の子のみ胸に寄りかかり問い詰め、そしてイエス復活時に誰よりも早く駆け付けた弟子を指す。
使徒ヨハネの存在がこの書において言及されていない事と、エイレナイオスによる伝承から、この弟子は使徒ヨハネを指す者だと伝統的には言われてきた。
異論も多いが基本的にはこの説に則っている書物や解釈、絵画が多い。だがヨハネ自身はその扱いは自身には余りあるとし、拒んでいるがためにランクはEXとなっている。
彼が召喚された時代や時節、地域においての「神の子の愛した弟子」の解釈。そして彼自身の心境に応じて、そのランクはEからAまで幅広く変化する。
スキルの効果としては、同ランクのカリスマ、話術、奇跡、鋼鉄の意志などの複合スキルとなる。
 
 

宝具

【宝具】『祝福されるは我に非じ(ディア・クライスト)』
【ランク・種別】:B・対人宝具
神の子たるキリストの死後、初代教会においてペトロとともに指導的立場として立ち、殉教することなく天寿を全うするまで布教に務めた事に由来する宝具。
その後に数千年間信仰され、世界最大の宗教基盤として成立したキリスト教の力を借り受け、そしてその力を"教え"として他者へと伝達し間接的な強化を施す。
彼が生前にしたためた『ヨハネによる福音書』などの聖なる文書を経路とし、その召喚された時代に存在するキリスト教を信じる者全てから少しずつ魔力を借りる事を可能にする。
これは「現在キリスト教を信仰している人間の根幹には、彼とヤコブの尽力があった」と信じているキリスト教徒の"祈り"を借り受けて初めて成立する宝具であり、
仮にキリスト教の勢力が弱い世界。あるいは存在したとしても彼という聖人の名前が忘却された世界においては、一切の力も発揮しなくなる。
また宝具により強化する対象も、何らかの形でキリスト教を信じる者、あるいはキリスト教の一部として取り込まれた者で無いと効果が薄まる。
黄金聖杯戦争においては、キリスト教の要素を取り入れた義なる王として書かれたアーサー王だったため、非常に高い相性を発揮した。
 
 

解説

使徒ヨハネ。ヨハネとは"ヤハウェ/ヤフアが深く恵む"という意味を持つ名であり、主の恵みを意味する言葉である。
主の恵みを象徴する名で生まれたヨハネはイエス・キリストの最初の弟子となり、多くの奇跡をその眼にしたと語られている。
故に、使徒ヨハネという存在はイエス・キリストの12人の使徒の中でも非常に特別に扱われ、以降2000年にわたり研究され続け、様々な予測を呼んでいる。
 
一説ではイエスが十字架にかけられた時、弟子としてただ一人だけ十字架の下に付き添った「愛する弟子」とはこのヨハネではないかとも言われている。
またイエスの復活に伴い、イエスの墓が空であることを聞いてペトロと共に駆け付け、真っ先に墓に辿り着いたのも、伝統的に使徒ヨハネのことだと信じられている。
使徒の中でも唯一殉教しなかったとも伝えられ、初代教会においてペトロとともに指導的立場にあった。このように使徒ヨハネはイエスの弟子たちの中でも特別な存在として一線を画している。
ただ、彼がイエスの愛した弟子であるかという説には異論や疑問も多いが、伝統的に芸術や絵画等においては「愛する弟子」は使徒ヨハネとするのが通説となっている。
 
『ヨハネによる福音書』、『ヨハネの手紙』、『ヨハネの黙示録』の著者とされているが、高等批評の影響を受ける近代聖書学においては、黙示録は彼の手による著書ではないというのが定説である。
黙示録の持つ破滅的な性格が、彼の文書の性格とは合致しない点や、内容が明らかに明らかに異質であると古代からも知られていた点などが理由として挙げられている。
ただし、保守的な立場では今も、これらすべてはヨハネの著書である」という伝統的な理解が保持されている。
 
基本的に英霊は全盛期の姿で召喚されるが、彼は老人の姿で召喚される。
これには理由が複数ある。まず彼にとっての全盛期とは「イエスの死後、キリスト教の布教に努めた時期」であり、それは自他ともに認める事実である。
彼の場合、殉教することなく天寿を全うするまで布教に尽力したが故に、死ぬその刹那まで全盛期であったと自認しており、故に死ぬ間際の老人の姿で召喚される。
また加えて、絵画などにおいては使徒ヨハネは伝統的に、髭の無い女性的な少年の姿、あるいは紅顔の美少年の姿で描かれるのが通例とされている。
そういったイメージを後述する性格ゆえに嫌った事も、こういった晩年の姿で召喚される理由の1つなのかもしれない。
 
 

性格

無数に刻まれた皺や色の落ちた髪からは老いが感じられ、その外見は一言で言えば"枯れ果てた"とでも言うような印象を見る者に与える。
しかし、長身の体躯から滲み出る気迫や威厳は常人のそれではなく、最古の聖人にしてキリスト教において最大級の信仰を持つ人物であるとうかがえる。
人を寄せつけない厳格な雰囲気と表情を持つが、これは自分自身に対する厳しさ故であり、その本性は非常に他人を尊び重んじる、義という概念が人の形を取ったような人物。
誰に対しても分け隔てなく接し、どのような人物であろうと救うためにその手を差し伸べ心を開く。聖人という概念の体現とでも言うべき存在。
 
だがその内面は非常に複雑であり、現在自分が背負う多大なる信仰に対しては、慙愧にも似た感情を抱えている。
「自分では何も生み出せず、ただ教えを伝える事しか出来ずにいた」という点に対して悔恨とでも言うべき思いを抱いており、故に自分は英霊となるような存在ではないと主張する。
その上で自分が「イエスの愛した弟子」と考えられている事実に対しても否定的であり、「自分のような存在があの御方に愛されるはずがない」と思考している。
彼の中の認識では、自分という存在はあくまでイエス・キリストの教えを残しただけの中継ぎであり、英霊や聖人として信仰を受ける存在ではないと考えている。
非常にまじめな人間のようであり、まじめ故に原罪自分が背負っている大きな信仰がプレッシャーになっているのだと考えられる。
 
だがその持つ大きな"慙愧"の理由は、交流を深めるとそれ以外にもあることが分かってくる。
彼がたびたび言う『自分は遺す事しか出来なかった』という言葉。それはどうも、キリストの教え以外にも複数存在するようだ。
果たしてその正体とは何なのか? 彼は黙して語らない。────「ヨハネの黙示録」の著者が彼自身ではないと分析されている理由などと、何か関係があるのだろうか……。
 
 

因縁キャラクター

ウィリアム・バトラー・イェイツ
マスター。軽薄な男ではあったが、その内側にある恋人への想いだけは本物だった。
短い間ではあったが、その持つ誠実な願いだけは正しいと悟り、契約してよかった相手であると思っている。
「だがその妖術の集いだけは避けたほうがいい。いずれ大きな災難に見舞われるぞ」
 
アーサー・ペンドラゴン〔守護王〕?
荒々しい獅子のような男だった。だがその奥にある、護りたいという思いは何よりも強かった。
アーサー王は後にキリスト教理想の英雄としてカリカチュアライズされたという事は聖杯から与えられる知識から知っていたが、こう言った人物ならばそのように扱われるのも納得だ、と頷いたとか。
 
 

コメント

今後もちょくちょく重要な場面で出てくる可能性が高い人。