卯月
「このページはうーちゃんがなんとかこれくしょんの待ち時間に遊べるいろんなゲームを紹介しながら、
ゲストのみんなとい~っぱい遊んじゃおうというページでっす!」
弥生
「という建前で……本当は、なんでもありの雑談メイン……らしいです……」
第一回
卯月
「というわけで始まりました! うーちゃんと遊ぼうのコーナーでっす!
このコーナーではゲームセンターにある、
うんちゃらコレクションの待ち時間に遊べるいろんなゲームを、
ゲストのみんなに紹介してもらいながら、い~っぱい遊んじゃおうと思いまっす!
びしっ!」
卯月
「ではでは、記念すべき第一回目のゲストは~?
だらららららら……ぴょん♪」
吹雪
「はじめまして! 特型駆逐艦1番艦、主人公の吹雪です!
アーケードでも主人公として、精一杯頑張ります!」
卯月
「(主人公って何のぴょん……)
それで、今日はいったい何のゲームで遊ぶぴょん?」
吹雪
「はい!
今日は新しいSEGAの看板を背負う身として、SEGAのゲーム。
それも音ゲーを紹介しようと思います」
卯月
「おぉ~!
セガの音ゲーっていうと、あの四人ぐらいで板を叩きながらチョップする奴ぴょん?
それとも軍手で触るドラム型洗濯機みたいな…」
吹雪
「Crackin' DJ part2です!」
卯月
「なんでぴょん!?」
第一回 うーちゃんと遊ぶCrackin' DJ
卯月
「くらっきんでぃーじぇー……知らない子だぴょん」
吹雪
「少し前のゲームだし、卯月ちゃんが知らなくても仕方ないかも。
Crackin' DJ part2は2001年にセガが発売した音ゲーで、
それまでの音ゲーとは一線を画した、
『本格的なDJシミュレーション』を楽しめるゲームだよ。
稼働当初はラウンドワンなんかにも導入されていたから、
見たことのある司令官も多いんじゃないでしょうか?」
卯月
「(すこしじゃなくて、そーとー前のゲームな気がするぴょん……)
そんな昔のゲーム、まだ遊べるぴょん?」
吹雪
「はい、Crackin' DJは現在でも絶賛稼働中です!」
卯月
「どんなところで遊べるぴょん?」
吹雪
「高田馬場にある某ゲームセンターで、
日本で唯一、1台のみ稼働しています!」
卯月
「それ稼働中って言わないぴょん!?」
吹雪
「という訳なので、
今回はその貴重な一台を鎮守府までお借りしてきました」
卯月
「これが、これがくらっきんでぃーじぇー……。
けっこうおっきい筐体ぴょん!
でもディスプレイとくるくる回るお皿?
あと変なツマミがあるだけで、ずいぶんシンプルな感じがするぴょん」
吹雪
「その回転してる二枚のお皿がターンテーブル。
真ん中にあるツマミをクロスフェーダーと言います。
実際のDJプレイで使用するミキサーではこの他に、
ボリューム調整用の縦フェーダーやイコライダー、
ピッチ・コントローラー等がついていますが、
Crackin' DJ ではこのターンテーブルとクロスフェーダーだけを使用するので、
簡単な操作でDJプレイを楽しめます!」
卯月
「なんだかフクザツそうで頭が痛くなってきたぴょん……」
吹雪
「大丈夫だよ、卯月ちゃん!
同じDJを題材にした音ゲーでもほら、
このCrakin'DJの隣にあるbeatmaniaIIDXの筐体を見てみて」
卯月
「(いつの間に持ってきたぴょん……)
これはうーちゃんのよく行くゲーセンでも置いてある筐体ぴょん」
吹雪
「ほら、beatmaniaではターンテーブルは1枚だけだけど、
黒い鍵盤が3つに白い鍵盤が5つ。
それ以外にもボタンやたくさんの縦ツマミがあって、
なんだかとても複雑そうな気がしない?」
卯月
「うーちゃん、ビーマニはあまりやったことないけど、
確かにいろんな棒がたくさん落ちてきてボタンを叩くのが大変だった気がするぴょん」
吹雪
「それと比べるとCrakin' DJはターンテーブルとフェーダーだけ!
それに操作もターンテーブルを回すかコスるか、
あとフェーダーを左右に動かすだけのシンプル仕様!
すっごく簡単です!」
卯月
「なるほどぉ!
……って、なんだか騙されてる気がひしひしするぴょん」
吹雪
「ともかく一度遊んでみようよ、ね? ね?」
卯月
「わかったぴょん……。
まぁ、うーちゃん新しいゲームを触るのは嫌いじゃないし……。
さっそくコインいっこいれてスタートぴょん!」
???
「セレクトチューン ニュワッチキッ!!」
卯月
「なんだかゴキゲンな感じの声と一緒にセレクト画面が始まったぴょん!」
吹雪
「今のは日本一歌のうまいサラリーマン
このゲームのチュートリアルキャラクター、ニックの声だよ」
吹雪
「さあ、とりあえず最初はチュートリアルステージからやってみて、
操作を覚えてみましょう!
ターンテーブルを動かすと曲を選べるけど、ひとまずそのまま
Lesson tuneの『Putting It Simply ~ ニックのDJ教室』を選択してね」
卯月
「了解ぴょん!
スタートボタン、びしっ!」
ニック
「オーケィディージェーパートゥー!!
ヨ~コソ、ニックのDJ教室へ!
今から基本的なDJテクニックをキ・ミ・だ・けに伝授しよう!
難しそうに見えるけど慣れちゃえばカンタンカンタン!
頑張ってイコォ~~!!」
卯月
「よぉ~し、うーちゃん頑張るぴょん!」
吹雪
「それではニックの指示に従って基本的な操作を覚えてみましょう!
まずはカットイン!」
吹雪
「画面上の矢印が一番下のラインまで落ちてきたら、
矢印の方向にクロスフェーダーを入れます!」
卯月
「えぇい!」
ニック
「フェーダーを入れるのがはっやいナァ~!」
卯月
「失敗しちゃったぴょん……。
それにしてもこの声、腹立つぅ~!」
吹雪
「確かにちょっと独特なノリだよね……。
落ち着いて卯月ちゃん、もう一回やってみよう?
矢印がきたらフェーダーを矢印の方向に……」
卯月
「カッティーーーン!!! ぴょん!」
ニック
「マぁズマズの出来だな!
よし次へ行こう!」
卯月
「今度は上手くいったけどぉ~、やっぱり腹立つぴょん!」
吹雪
「あはは……それじゃ次の操作はキューイングだね。
吹雪
これは曲の頭出しをして繋げていくテクニックで、
本来はレコードに予めつけておいた印まで針を持って行くんだけど、
このゲームだと丸いマークが出たら、
マークが消えるまでターンテーブルを逆方向に回した後にカットインをするだけ。
とにかくマークが見えたらすぐにターンテーブルを回して、
早めにマークを消しちゃおう!」
卯月
「うーちゃん、お皿回しまっす!
まわしてぇ~まわしてぇ~まわしてぇ~……」
ニック
「カッティーン!!
スゲぇなエクセレント素晴らしいゼッ!」
卯月
「ふっふっふ~!
ニックぅ~、うーちゃんの実力を見たかぴょん!」
吹雪
「カットインのコツを掴んだみたいだし、キューイングも完璧だったね。
それじゃ次は最後の操作、
クラッキンDJの醍醐味とも言えるスクラッチ!」
卯月
「うーちゃん、これは知ってるぴょん!
お皿をコスってキュッキュッって音出すぴょーん!
ちぇけらっちょ!」
吹雪
「このゲームだと緑色の小さな矢印が一番下のバーに来たら、
矢印が出ている方のターンテーブルを押して引く。
タイミングに合わせてターンテーブルを擦って、
シャカシャカしてみましょう!」
卯月
「しゃかしゃか~!
……ってあれぇ? 音が出ないぴょん?」
ニック
「フェーダーが真ん中に入ってないゾォ!」
吹雪
「あ、説明が漏れちゃった。
スクラッチの時は必ず、
クロスフェーダーを真ん中の位置に戻さなきゃダメなの。
そもそもフェーダーは左右のレコードからどの程度音を出すかって操作をするためもので、
片側に寄せたままだとそちら側のレコードからしか音が出ないのは当然だよね。
でも真ん中に近づければ音が混ざり合っていくから、
片方でメロディを流しながら、もう片方のターンテーブルでスクラッチプレイをするには、
フェーダーを上手に使ってボリュームを調整する必要があるんだけど……」
卯月
「ぷっぷくぷ~」
吹雪
「あぁっ、ごめんね卯月ちゃん!
とにかくスクラッチをするときはフェーダーを真ん中に入れて擦ってみよう!」
卯月
「分かったぴょん……。
よぉ~し、ふぇーだーをセンターに入れてぇ~……
しゃかしゃか!」
ニック
「コレガ♪」
卯月・ニック
「「シャカシャカ♪」」
ニック
「オーケィグレェーート素晴らしィーーーっ!」
卯月
「ぃやったぁ~! これが睦月型真の力でっす!
えっへん!」
ニック
「ヨォ~~~シ! これが基本操作の全てダァ!
このテクニックを上手に使ってCooooolに……、
そしてグルーヴを作るんだァ!」
卯月
「分かったぴょん!
うーちゃん、カッコいいでぃーじぇー目指して頑張りまぁすっ!」
吹雪
「これで基本操作はマスターできたね、それじゃあ次はいよいよ本番だよ!
そのままLv1の練習曲『It's All Good』をプレイしてみましょう!」
卯月
「不肖、うーちゃん!
くらっきんでぃーじぇー、開始するぴょ~ん♪」
―― 二分後 ――
ニック
「スゲェーーーーー素晴らしいッ!!
この調子で他のCoooooooolな曲にもチャレンジしてイコォ~~~~!
1・2・イッソーグッ」
卯月
「はぁはぁ……。
辛く苦しい……いや、楽しい戦いだったぴょん……」
吹雪
「(順番にカットイン・キューイング・スクラッチと応用が出てくるだけの曲なんだけどね……)
あっ、卯月ちゃん。評価画面が出るよ」
ニック
「アーユリザァルト……Sクラァーーース!!
ユーワンCoooolディージェー!! バッナッザベスト!! ハッハハ~~!!」
吹雪
「わっ、すごい卯月ちゃん!
初めてでSクラス評価なんて、
卯月ちゃんDJのセンスがあるんじゃないかな?」
卯月
「ふっふふふ~!
でぃーじぇーう~ちゃんはぁ~、すっごいぴょ~~~ん!!
ぷちょへんざ!」
吹雪
「どう、卯月ちゃん。
SEGAの送る本格DJゲーム、
Crackin' DJ part2の魅力は解って貰えた?」
卯月
「バッチリぴょ~ん!
最初はなんだかお皿がクルクル回るヘンテコなゲームだと思ったけど、
このどーぷでいるなぐるーう゛にりすぺくとぴょん!
さんばいあいすくりーむ!!」
吹雪
「(どこでそんな言葉覚えてきたんだろう……?)
さ、さあ!
それじゃ、あと1曲選べるから好きな曲を選んでプレイしてみてね。
最初は簡単な曲で練習した方がいいと思うけど、
Crackin'DJは低難易度でもいい曲が沢山揃ってます!
『Thank you for nothing』や『Chocolate』も、
入門曲としてはとってもノリが良くて楽しくなれる曲ですし、
少し難易度が高いですけど『Nightmare』も、
格好いいメロディと一緒にスクラッチの応用が学べる素敵な曲ですね!
それとやっぱり外せないのは『Could Be』!
ハッター軍曹ニックがシックに歌い上げる大人の男女の駆け引きは、
ボーカル曲としてもとても出来がいいです。
あっ、同じ光吉さんのボーカル曲で言えば『Natural Flow』も……」
卯月
「のんのんの~~ん!
あらゆるテクニックをマスターしたでぃーじぇーうーちゃんに、
そんな簡単な曲は似合わないぴょん!
ここは難易度の高い曲で華麗なプレイを決めちゃうぴょ~ん!」
吹雪
「あはは、いきなり高レベルの曲にはチャレンジできないよ。
――って、あっ!
全曲解放モードのままにしちゃってた!」
卯月
「おぉ!? この曲は~!
うーちゃんが昔いっぱいプレイしたレースゲームの曲が入ってるぴょん!
レベルもうーちゃんにちょうどいいし、
この曲をギアガチャするみたいにサクッとクリアしてやるぴょ~ん♪」
吹雪
「え、ギアガチャって卯月ちゃん何歳なの……?
って、あー! ダメですぅ!
そのアウトランのアレンジ曲は難易度が高い上に、
アレンジ自体が独特な感じで……!」
卯月
「うびゃあっ!!」
ニック
「ミスアウッ!!」
吹雪
「ああ、やっぱり……」
卯月
「うゅ~……やられたぁ……。
っていうかアレなにぴょん!
いきなりすごい勢いでお皿こすらされたら、矢印もいーっぱい出てきて!
こんなん無理に決まってるぴょん!!
曲もうーちゃんの知ってる、
『まじかる・さうんど・しゃわー』じゃなかったぴょ~ん……」
吹雪
「そのアレンジはアウトラン全曲メドレーになってるから、
どうしても初見だと取っ付きづらいと思うな……。
同じレースゲームのアレンジでも、
『Let' Go Away』はもう少しシンプルな気はするんだけど」
卯月
「それにスクラッチの指示もひどいぴょん!
押して引くのがスクラッチってニックが説明してたのに、
同じ方向の矢印が連続するとか、
どうすればいいか分からないぴょ~ん!」
吹雪
「ああ、片側のみのスクラッチは二通りのテクニックがあるんだけど、
基本は指示されていない方向にスクラッチする際には、
クロスフェーダーを切るのが点数ボーナスにも繋がっていいかな?
これはフェーダーが真ん中に来ていなければ、
スクラッチ音がしないことを利用したテクニックで、
指示しない方向にスクラッチする必要があるときは、
フェーダーを片側に寄せて音を出さないって方法なんだけど、
実はスクラッチ中はこまめにフェーダーを切ったり繋げたりすることで、
ボーナスポイントが入るの。
だから慣れてきたらみんなスクラッチの時に、
ターンテーブルと同じぐらいフェーダーをガチャガチャ動かしたりするんだけど……」
卯月
「……」
吹雪
「あうっ!
え、えーと――ともかく! 無理は禁物だよ卯月ちゃん!
Crackin' DJは最近の音ゲーとは違って、
ゲージが無くなったら即ゲームーオーバーのストロングスタイルだし、
ちゃんと自分がどの曲まで大丈夫なのか把握しながらプレイしないと、
アッというまに100円が飲まれちゃうんだから。
それに苦手な曲に挑戦するときも、
他の曲で練習した後の三曲目にチャレンジするのがオススメだよ」
卯月
「うーちゃん、やっぱり無理なくクリアを狙っていくことにするぴょん……」
吹雪
「そうだね。
最初は『Jumble』や『Miracle Cave』が壁になると思うから、
そこを安定してクリアできるように練習してみたらどうかな?
慣れてきたらぜひ、
隠しトラックの『Seven O'clock』を出せるように頑張ってみて!
卯月ちゃんぐらいセンスがあったら、
きっとすぐに解放出来るよ」
卯月
「うぅ~、先は長そうだけど頑張るぴょん……。
うーちゃん、このゲーム気に入ったしぃ~!
これから高田馬場に来たら、
なんとかコレクションのエントリーシートに名前を書いてから、
れぺぜん睦月型として頑張るぴょーん!」
吹雪
「あ、ちなみにCrackin' DJが稼働してるゲームセンターに、
海鮮アーケードは置いてないよ?」
卯月
「いきなり企画倒れぴょん!!!」
第二回
卯月
「というわけで始まりましたぁ、うーちゃんと遊ぼう第二回でっす!
今回はラウンドワン鎮守府赤レンガ倉庫駅前店からお送りするぴょ~ん!」
卯月
「……と言ってもゲストも誰もまだ来てないぴょん。
しれいかんも誰がゲストか教えてくれないしぃ、うーちゃん困っちゃうぴょーん!
ぷっぷくぷぅ~!!」
卯月
「……ひとりごとはむなしいぴょん。
このまま待ってるだけじゃ勿体ないしぃ、
とりあえず、ちょめちょめこれくしょんのエントリーシートに、
うーちゃんの名前書いてくるぴょ~ん」
卯月
「――ぅゆ? もしかして、あそこに居るのって……」
深雪
「おー、うーちゃんじゃん! おっはよう!」
初雪
「おはよう……」
卯月
「深雪サマーに初雪ちゃん!
おはようございますっ! びしぃ!
それにしても二人がゲーセンにいるなんて珍しいぴょ~ん」
初雪
「わたしだって……外出ぐらい、するし……」
深雪
「っていっても、
あたしが引っ張り出して来たんだけどなー」
卯月
「何か遊びたいゲームでもあったぴょん?」
深雪
「やー、それがさー!
じ・つ・は! 司令官からこんなの貰っちゃってさー」
卯月
「あっ、某々これくしょんのカードぴょん!
しかも深雪ちゃんのホロカードだぴょん!」
初雪
「わたしも、貰った……私のホロカード」
深雪
「なんか『那珂ちゃんが踊ったけどダブったから記念に』とか言って、
あいあじカード?の新品?とかいうのと一緒にくれたんだけどさー。
やー、やっぱ自分がこう、デデーンとカードになってるとちょっと照れちまうなー!
流石の深雪様もちょっと恥ずかしかったぜぃ!」
初雪
「わかる……すっごい」
深雪
「で!
せっかく貰ったのに何のカードか分からないとなんか癪じゃん?
そこで一緒にカード貰ってた初雪に聞いてみたら、
なんかゲーセンにあるゲームで使えるカードだって聞いてさー。
ここはいっちょ、ゲームの向こうのあたしの働きぶりをみてやろうと思って、
初雪連れ出して出てきたって訳!」
初雪
「わたしは、別にいいのに……。
それより早く、このカード、
プロテクターに入れたいし……」
卯月
「初雪ちゃん、
とりあえずうーちゃんのスリーブ使うといいぴょん!」
初雪
「あ、ありがと……」
深雪
「でもさー。
実際のところ、やっぱり帰ろうかって話してたとこ」
卯月
「え、なんでぴょん?
折角しれいかんにホロカード貰ったんだしぃ、
プレイしていかないと勿体ないぴょん!」
深雪
「といっても、この行列じゃなぁ……」
初雪
「エントリーシート見たら……、
40人待ちだって……」
卯月
「あぁ……いつもの事ぴょん……」
深雪
「そういや、うーちゃんはこのゲーセンちょくちょく来てんだよな~?
待ち時間が大体どれくらいか検討ついたりする?」
卯月
「ん~、うーちゃんの見立てだとぉ……、
この店は交代がスムーズな印象あるけど900GP制だしぃ……。
軽く三時間ってところかぴょん」
初雪
「さ、さんじかん……!!
この人混みで……三時間……!?
――かえろう深雪、はやくかえろうさっさとかえろう」
深雪
「ぉおいオイオイ! 押すなってぇ」
卯月
「えー!
折角会えたのに、初雪ちゃんもう帰っちゃうぴょん?」
初雪
「むりむりむり……!
こんな人ゴミの夢の島でさんじかんとか、
絶対、ぜったい無理……。
はつゆきが、ハツユキじゃなくなっちゃう……!」
深雪
「いや、ナニ言ってんの初雪?」
卯月
「うーん……まあここはエントリーシート制だから、
時間になるまで鎮守府に戻っていても、
早めに来れば大丈夫だと思うぴょん」
初雪
「ほらうーちゃんもああいってる、太鼓判押してる。
だからかえろう深雪、ね?
帰れば、また来られるから……」
深雪
「あー分かった分かったってぇ!
という訳だからごめんなうーちゃん、あたしら先に帰るわー」
卯月
「残念ぴょーん……。
また鎮守府で会ったら遊んでほしいぴょーん!」
深雪
「もっちろんオッケーだぜ! それじゃ、また明――」
天龍
「すまん卯月!
ちょっと北方鼠輸送作戦が長引いて遅れちまった!」
卯月
「あれ、天龍ちゃんぴょん。
もしかして今回のゲストって天龍ちゃん?」
深雪
「おっ、天龍姐さんじゃーん!
ちーっす!」
初雪
「おはよう……ございます……」
天龍
「なんだ、お前たちも居たのか。
はい、おはよう。
いやー今朝、突然提督に、
『卯月が担当してる広報番組にゲスト出演しろ』って言われてな。
ありゃ、直前まで何にも考えてなかったんじゃねぇか?」
卯月
「むー!! しれいかん酷いぴょん!
うーちゃんのこと蔑ろにしすぎぃ~!」
天龍
「まあ、そういう訳で、なんだ?
待ち時間に遊べるオススメゲームを紹介するとかだったか?
特に何にも考えてなかったんだが……。
そうだな、丁度いい。
深雪に初雪、お前らもちょっと付き合えよ」
初雪
「え゛……。
あ、あの……私たちは、その……もう帰ろうかと……。
ね、深雪……?」
深雪
「いや、あたしはどっちでも良いんだけど。
まー、初雪も嫌がってるし、
やっぱりいったん帰ろうかなーと」
天龍
「まあまあ、そう野暮なこと言うなよ。
ゲーム代は全部俺が出してやるからさ。
それに今帰ってもあれだぞ?
阿武隈のヤツが東急の随伴駆逐が逃げ出して見つからないって、
大発抱えて探してたから、
下手すりゃ捕まって強制出撃させられるんじゃねぇか?
お前ら今日、非番だったろ?」
初雪
「深雪。やっぱり、ここに、残ろう」
深雪
「あたしも阿武隈姐さんに捕まるのだけは勘弁だぜ……」
卯月
「24時間耐久遠征ブン回しツアーはもういやぴょん!」
天龍
「そこまでか、お前ら……。
ま、そういう訳だし暫くここで遊んでいけよ」
卯月
「それで今日はなんのゲームで遊ぶぴょん?
うーちゃんのやってるゲーム、ほとんど一人用ばっかりだしぃ。
折角みんながいるのに勿体ない気がするぴょん」
初雪
「私も……ゲームは、家庭用ばっかだし……。
ネット対戦とかは、するけど」
深雪
「自慢じゃないけど深雪様は初めてゲーセン来たぜぃ!」
天龍
「あー、はいはい。
任せとけって、なにもゲームってのは一人で遊ぶもんばっかじゃねーんだ。
そうだな、さしずめ今日のタイトルはコレにするか!」
第二回 うーちゃんと遊ぶ色んなパーティーゲーム・ハイパービシバシチャンプ編
天龍
「という訳で最初に遊ぶのはコレだ」
卯月
「あ、これ見たことあるぴょん!
なんかみんなで寄ってたかって、
びしばしボタン叩くやつぴょん~!」
天龍
「そう、その名もド直球に『ビシバシチャンプ』っていう、
コナミの名作パーティーゲームシリーズだな」
深雪
「赤・緑・青のボタンが横並びで三つずつあるぜ?」
初雪
「でも、画面はひとつ……」
天龍
「こいつは最大3人まで一緒に遊べるパーティーゲームだ。
その三色のボタンと黄色のスタートボタンのワンセットを、
一人のプレイヤーが使用する。
最新作の『ザ☆ビシバシ』は更に二台の筐体を繋げて6人までで遊べるが、
この店に置いてあるのは古いバージョンの『ハイパービシバシチャンプ』だな。
ビシバシチャンプはグループで気軽に遊べるゲームだからか、
ゲーセン以外でも商業施設や遊園地のゲームコーナーなんかに、
型落ちの筐体が置いてあることも多い」
卯月
「それで、一体どういうゲームぴょん?」
天龍
「簡単に言やミニゲーム集みたいなもので、
プレイヤー間で協力したり対戦したりしながらクリアを目指す。
ま、とりあえずやってみりゃ分かるだろ。コインみっついれるぞ。
おーい、それぞれ好きな位置につけー」
卯月
「うーちゃん、真ん中ぴょ~ん!」
深雪
「じゃ、あたしはうーちゃんの右側に行こっかなー」
初雪
「私は、左で……」
天龍
「よーし、全員位置についたな。
それぞれスタートボタンを押したら、そうだな……、
とりあえずサクッと『えらんでプレイ』でやってみてくれ」
卯月
「了解ぴょ~ん!
『えらんでプレイ』でぇ~、びしっばしっ!」
深雪
「おっ、始まったぜぇ!」
初雪
「まずは……名前を、選ぶ……?」
卯月
「なんか変な名前がいっぱいあるぴょん!」
天龍
「そういやこのバージョンはプレイヤーネームが選べたな。
まあ好きな名前を選べば良いが、おまかせにするのもオススメだ。
突然、変な名前がついた方が笑えるからな」
深雪
「よぉしっ、じゃあ全員おまかせで行ってみようぜっ!
とりゃ!」
卯月
「えーと、深雪サマーの名前は~……
ハナ毛だぴょん!」
初雪
「は、ハナ毛って……!
くふふ、だめ……笑いが、止まらない……」
ハナ毛
「そういう初雪だってスケベ女じゃんか!
やーい、初雪のえろー!」
スケベ女
「ち、ちげーし……! えろじゃねーし……!
だったら、卯月ちゃんなんて、
まいっちんぐ、だし!」
まいっちんぐ
「ぃや~ん、まいっちんぐぴょ~ん♪」
天龍
「おい、そのポーズは歳がばれるぞ卯月。
よし、じゃあ次は27ステージある中から好きなゲームを選ぶ」
卯月
「はいはーい! うーちゃん選びまっす!
うぬぬぬ……じゃあ『ビル破壊』、これにするぴょん!」
深雪
「なになに~、こわせ?'」
初雪
「破壊だ……」
卯月
「デストロイ!! ぴょん?」
天龍
「説明ッ!
っても簡単だ、とにかくどのボタンでもいいから連打して、
一番最初にビルをぶっ潰した奴の勝ち。
ほら、始まるぞ」
ヨーイ! ドン!!
深雪
「ぃよーし! 深雪スペシャル、いっけぇー!!!」
卯月
「うぴょぴょぴょぴょぴょぴょ~ん!!!」
初雪
「え、ちょ、ちょっと、待って……!
い、忙し……」
ピピーッ!! ケッカハッピョー!!
卯月
「終わったぴょん!」
深雪
「あっという間だったぜ」
初雪
「つ、疲れたぁ……」
天龍
「さて、結果はどうだ?」
ウィナー……まいっちんぐ!
天龍
「卯月が1位。
深雪が僅差で2位で、初雪は最下位か」
まいっちんぐ
「ぃやったぁ! 大勝利ぴょん!
うーちゃん、連打はちょめちょめこれくしょんのカットインで鍛えてまっす!
びしっ!」
ハナ毛
「やられたっ! 失敗したぜ、チクショ~!
やるな、うーちゃん!」
スケベ女
「そ、そんな……あんなに、頑張ったのに……
モウヤダカエリタイ」
天龍
「おいおい、そんな落ち込むなって初雪。
誰にでも向き不向きはあるから、次のゲームで挽回すりゃ良い。な?
ほら、次は初雪が好きなの選べよ」
初雪
「うう…….
じゃあ、この『ロボ合体』って、奴……」
卯月
「三身! 合体! 六超神!
ってなんか格好良いぴょーん!」
深雪
「説明っ!
えーと、上から順番に同じ色のボタンを押して、
先に8点とったら勝ちか。
楽勝だぜぇ!」
天龍
「果たしてどうかな?
これはボタンを押すスピードより押し間違えないことの方が大事だ
ほれ、始まるぞ」
ヨーイ! ドン!!
深雪
「よーし、またまた深雪スペシャルぅ!
……ってあれぇー!?」
卯月
「うびゃあ! またひこーきが落ちたぁ!
これ結構難しぴょーん!」
天龍
「ほらほら、間違ったボタンを押すとタイムロスになるだけだぞー。
初雪の方はどうだ?」
初雪
「びし、びし、ばし。びし、びし、ばし。びし、びし、ばし……」
天龍
「おー、流石に冷静だな。
とか言ってる間に終了か」
ピピーッ! ケッカハッピョー!!
ウィナー……スケベ女!
天龍
「今度は一転して初雪がぶっちぎりで一位だな。
卯月と深雪はもうちょっとしっかり画面を見た方がいいぞー」
スケベ女
「ふふん……!
本当は得意だし、こういうの……!」
まいっちんぐ
「横目で見てたけど、初雪ちゃんメチャクチャ早かったぴょん!
すっごいぴょ~ん!」
ハナ毛
「くっそー! スケベ女のくせにぃー!
よーし、じゃあ次はあたしだ!
『パイ投げ』!」
初雪
「ハイパー、パイ投げ、選手権……」
卯月
「説明ッ! ぴょん!
まずは赤と青のボタンを連打して~、緑のボタンで止めるぴょん?
そしたら緑のボタンを押してる間に角度調整……?
どっかで見た感じがするぴょん」
天龍
「あー、これはちょっと応用力がいるゲームだな。
新郎新婦が祭壇を走ってる間は連打してスピードを出すのが大事だが、
やりすぎるとブレーキがきかずに壇から落っこっちまう。
二回ミスしたら失敗だから、
ちゃんと緑のボタンで止めるタイミングを見計らうんだぞ。
ちなみに飛ばす角度は45°~50°ぐらいを狙うのがベストだ。
これは1P側から一人ずつ順番にプレイするから、まず初雪だな」
スケベ女 レディ ゴー
初雪
「ふぐぐ……んっ、あたれっ……!」
ビシャッ パチパチパチ
深雪
「しかし、結婚式でパイ投げってすげーシュールだぜ」
卯月
「参列客がすたんでぃんぐおべーしょんしてるけどぉ、
パイ投げられた人、座ったままぴょん!」
天龍
「シュールなバカゲーが勢揃いしてるのがビシバシの魅力だ。
さて初雪の記録は――22人抜きか。
角度は悪くなかったが、スピードが足りなかったな。
やっぱり初雪は連打がネックだなー、
その分動体視力は良いみたいだが」
初雪
「ありがと……。
次からは、連打も、がんばる、から……見てて」
まいっちんぐ レディー ゴー
卯月
「ふっふっふー! 次はうーちゃんの番だぴょ~ん!
このハイパーオリンピックのやり投げで鍛えたチカラぁ、
えぇ~いっ!!」
ビシャッ パチパチパチ
天龍
「だから気軽に元ネタを言うのをやめろって!
しかもその割には角度が80°ってガバガバじゃねぇか!」
卯月
「うう、13人抜き……。
うーちゃん、UFO狙う癖が抜けなかったぴょーん……」
天龍
「あー、もういいや。ツッコミ入れるのも疲れる。
はい次、深雪」
ハナ毛 レディー ゴー
深雪
「ぃよーっし!
今度こそ深雪スペシャル、お見舞いするぜ!
あったれぇ~い!!」
ビシャ パチパチパチ
深雪
「やったぜぇー!!
なぁ! 深雪様の活躍、見てくれた?」
ケッカハッピョー!!
ウィナー……ハナ毛!
卯月
「すっごいぴょん、深雪サマー!
連打も角度も完璧だったぴょん!」
初雪
「深雪スペシャル……、
決まったの、初めて見た……」
天龍
「40人抜きとはなかなかやるじゃねぇか。
深雪は連打は卯月より少し劣るが、
タイミングや判断力は優れてるな。
艦娘としてはどっちも大事な能力だ、
これからも鍛えていけよ」
深雪
「サンキューな、天龍姐さん!
ご機嫌だぜ~ぃ!」
天龍
「といったところでゲーム終了だな。
仲良く全員1勝ずつか、まあ良いんじゃねぇの?
ゲームを通してでも自分の得手不得手が分かれば、
それも艦娘としての成長に繋がる。
俺としてもいいもん見せて貰ったよ。卯月以外は」
卯月
「天龍ちゃんひどいぴょーん!
ぷっぷくぷー!」
天龍
「さて、『えらんでプレイ』は3ステージプレイすると終了だ。
ただし、コンティニューの際は1クレジットだけで、また全員参加で遊べる」
深雪
「他に『ふつうにプレイ』ってのもあったぜ!」
初雪
「『タイムアタック』も、あった」
天龍
「『ふつうにプレイ』は全27ステージのゲームを順番に遊んでいくモードで、
ステージが進むごとに1位のプレイヤー以外は残機が1つずつ減っていく。
3つなくなればゲームオーバーだから、
続けてプレイするなら、結構な金額が必要になっちまうな。
『タイムアタック』は5つのゲームを順番に遊んでその合計タイムを競うモード。
ただし、選択されるゲームは基本的に選べない。
だから三人集まってわいわい遊ぶなら『えらんでプレイ』が気軽でお得だろ」
卯月
「よーし、うーちゃん次は一位取るぴょーん!」
深雪
「望むところだ! ぃよーし、行くぞー!」
初雪
「ん……行きます……」
天龍
「おおっと、待った待った!
別にパーティーゲームはこのビシバシチャンプだけじゃねーんだ。
色んなゲームを紹介するのがこのコーナーの趣旨なんだろ?
それじゃ次はまた別のゲームで遊ぶぞ」
卯月
「んー、ちょっと残念だけどぉ、分かったぴょん!
それで、次はどのゲームで遊ぶぴょん?」
天龍
「それはだなぁ……、
次回のお楽しみだ!」
初雪
「長くなった、から、分けます……」
深雪
「期待しないで待っててくれよな!」
第三回(工事中)