九六式艦戦

Last-modified: 2014-02-19 (水) 07:08:57

14.1.9 円卓バーナー.JPG
total ?
today ?
yesterday ?


No.019
14.2.19 九六式艦戦.png九六式艦戦艦上戦闘機
装備ステータス
火力雷装
爆装対空+2
対潜索敵
命中回避
射程
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
旧式の艦上戦闘機です。
零戦より前に実戦配備されていた旧型機ですが、優れた格闘戦能力を持っています。
武装や航続力、速度の点で既に二線級ではありますが、防空戦闘には活用可能です。

ゲームにおいて

  • 一部空母の初期装備で艦戦の中では最も弱い。旧型機だから仕方ないね。
  • 零戦21型が序盤で、52型?が中盤で簡単に開発・入手可能となるため出番が少ない。
    • と言っても2-1くらいまでは普通に活躍するので、零戦なんて持ってないぞ!という提督も焦らなくても良い。
  • あと妖精さんカワイイ(ココ重要)

小ネタ

  • 元ネタは、三菱 九六式艦上戦闘機(A5M2b)。機体番号や形状から、改良型の2号2型だと推測される。連合軍コードネームは「Claude(クロード)」
  • 開発に当たっては九試単座戦闘機として三菱航空機と中島飛行機とが競争試作を行い、三菱・堀越二郎技師設計の本機が採用された。
    当時は複葉機と単葉機の過渡期であり、単葉機の実用化は一流国の証でもあった。帝国海軍初の全金属製単葉機というだけに留まらず、独自の設計思想と革新的な技術を盛り込んだ航空史に残るエポックメイキングな機体。
    • 沈頭鋲(皿リベット)を全面的に採用することで機体表面の凸を廃し、空気抵抗の大幅な低減に成功したことが特に知られている。
      テスト飛行において海軍の開発要求を大幅に上回る451km/hを記録。関係者を大いに驚かせた。
      • 発注側の海軍は驚く以前に計器の故障や気象条件を疑い、軍のパイロットが試すまで性能を信じていなかった。
        当時の新鋭機であった九五式艦上戦闘機(複葉機)は最高速度352km/hであり、海軍の開発要求もこれに準じるものだったため無理もない話である。
      • なおテストパイロットはあの源田実。これ以降源田は堀越機シンパになったという。
      • 以前の開発計画が失敗に終わったことを踏まえ、要求性能は無茶振りが大好きな海軍上層部にしては珍しくさほど厳しいものではなかった。
        艦上戦闘機なのに「単座戦闘機」として開発されたのもそのためである。
    • 高速かつ優れた運動性を持つ機体であったが、中国大陸奥地へ向かう爆撃機を護衛するには航続距離が不足であった。そのため世界初の落下型増槽が開発された。
      • 落下型増槽は、前期型は胴体に密着するスリッパ型、後期型では零戦同様の涙滴型を装備した。
  • 後継機の開発が珍しく成功し、昭和17年(1942年)末には概ね更新が完了。第一線から退いていた。
    大戦において目立った戦果はないが、日中戦争初期(日華事変)での活躍は凄まじいものがある。
    • 漢口上空で行われた空中戦では旧式機相手とは言え27機対78機の圧倒的劣勢の中、損害2機・撃墜51機と圧勝している。
      これ以降、飛んでくる敵機が居ない状態になってしまった。
    • 樫村寛一兵曹操縦の機は、敵機との衝突で左主翼の約1/3を失いながら600km以上を飛行して無事に帰還。「片翼帰還の樫村」として報じられた。日本版片翼の妖精
  • 描かれている機体は3-108。第一二航空隊所属機、青木恭作1等兵曹搭乗。別名は「報国212『帝國生命號』」。
    • 「報国」とつくのは、民間から軍へと寄付された「献納兵器」であることの証。報国212号は帝国生命(現:朝日生命保険相互会社)の重役社員一同の寄付によるもの。
      海軍の場合は「報国○○号」、陸軍の場合は「愛国○○号」と命名され、寄付者には献納兵器を写した絵葉書等が送られた。
  • アニメ映画「風立ちぬ」作中にて完成・飛行した機体は本機のプロトタイプにあたる九試単座戦闘機の試作1号機。
    1号機にて印象的だった逆ガル翼は試作2号機で直線翼に改められ、量産化に至った。
    • 映画は堀越技師とは赤の他人の私小説を混ぜ合わせた架空の物語。堀越夫人は天寿を全うされている。