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No.121 | ||||
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94式高射装置 | 高射装置 | |||
装備ステータス | ||||
火力 | 雷装 | |||
爆装 | 対空 | +3 | ||
対潜 | 索敵 | |||
命中 | 回避 | +1 | ||
射程 | ||||
装備可能艦種 | ||||
駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 | |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 | |
備考 | ||||
開発不可能 改修工廠で91式高射装置から改修可能 | ||||
比較的新しい高角砲対空射撃用の高射装置です 本高射機は測距儀がパッケージされており、高角砲の有効な対空射撃をサポートします。 新造大型艦や、防空駆逐艦「秋月」型に搭載されました。 |
ゲームにおいて
- 2014/11/14実装、91式高射装置と同じく火器管制装置なので単体での強化値は低い。シナジーやカットインとの関係等詳細な効果は現在検証中。
- 高射装置そのものの特性・検証は91式のページに集積されているのでそちらを参照のこと。
- 現在の入手方法は改修工廠?で摩耶を二番艦に置いた状態で出現する91式高射装置の改造のみ。
- 二番艦に秋月?を置いて改修工廠に行くことで本装備の改造が可能、フル改造後は10cm高角砲+高射装置になるが、改造後は「小口径主砲」であり、積載可能艦が減ることに注意。
小ネタ
- 絵では3人の妖精さんが持ち運んでいるが実物は大きい。全高はおよそ1665mm、左右には4.5m対空立体視式測距儀が突き出ている。
大きな円筒形のカバーの内部中央にはターンテーブルが据えられ、その中央上部に高射機があり、周囲には7名分の座席が取り付けられ、操作器具と各種ハンドルがずらりと並んでいる装置で、ちょっとした物置小屋ぐらいの大きさはある。
- 対空射撃はただばら撒けばいいものではなく、当てる為に計算しなければならないことが非常に多い。
計算しなければならないのは敵機の距離・移動方向・速度・自分の弾速・弾速に影響する大気密度の計算・自分の移動速度・縦揺れ横揺れの高さ・角度差etc...といった具合である。- 高射機は航空機を観測し、上記のようなデータを割り出すものだった。絵では各種カバーが省略されているが、内部にはいろいろ装備されていた。
- 特徴的な左右に突き出た4.5m測距儀は敵機との距離を測るものである。
- 縦動揺眼鏡では水平線を観測し、艦の縦揺れを割り出す。
- 横動遥眼鏡も水平線を観測し、横揺れを割り出した。
- 俯仰眼鏡は計測する敵機の俯仰角を追尾、ハンドルで操作して高射機の角度を保持する。
- 旋回眼鏡では敵機の左右方向への移動を追尾し、ハンドル操作により高射機を旋回させた。
- もちろん一人じゃこんなものを全部計測できないので、一人ずつ操作手がついた。残りの二人は測距発信手と測距修正手である。
- 高射機は航空機を観測し、上記のようなデータを割り出すものだった。絵では各種カバーが省略されているが、内部にはいろいろ装備されていた。
- 得られた距離や角度のデータは、高射射撃盤と呼ばれるカム装置や歯車を精巧に組み合わせた機械式計算機によって処理された。
- 具体的には、高角砲がどの方向へ何度旋回し、俯仰し、何秒に信管を合わせるべきかといった数値を算出したのである。さらに風力修正、自速修正、空気比重差、動揺修正なども数値に組み込んでなるべく正確に見越し位置を割り出したのであった。
- この装置の能力としては、本装置と八九式高角砲の組み合わせで「射程8000m以下で撃墜1機辺り高射砲150発が必要」という数字が算出されている。
- と、ここまで書くと凄い装置にも思えるが、実際は連合国側の火器管制装置に比べれば劣るものがあり、以下のような欠点が挙げられた。
- まず機械式計算機なので電気式計算機(=コンピュータ)やレーダーには速度と精度の点で非常に大きな差がついた。
- 結果、測的所要時間はどうしても10秒程度は必要になり、飛び回る敵に対してまだ時間を要しすぎた。
- 距離などのデータは観測者が目で測るため、目分量の個人差が生まれるため、正確さも劣る部分があった。
- 加えて、機械式計算機の歯車やカムには遊隙誤差*1が生じ、さらに正確性を落としている。
- このシステムでは、一人が統合して全てのデータを扱っているわけではない。そのため旋回担当と俯仰担当、測距担当がそれぞれ別の敵機を測っているのに誰も気がつかない、なんてことも有り得たのである。
- まず機械式計算機なので電気式計算機(=コンピュータ)やレーダーには速度と精度の点で非常に大きな差がついた。
- 同じような問題に当たった英米では電子技術の進歩によって計算の高速・高精度化を推し進めたり、砲弾自体の高性能化(VT信管)、対空戦闘システムの進化(戦闘指揮所(CIC)コンセプトの導入等)などで補っていた。
- 一方の日本では基礎工業力や技術力の格差、思想の違い等で対空戦闘の進歩では劣勢を強いられることとなった。
- 勿論海軍自身もこの装置で満足しきったわけではなく、更なる改良を目指して後継の高射装置も開発していた(ただし制式採用には至っていない)し、その他試みは5500t型の防空艦化?など多数あったのだが、劣勢を挽回するまでには至らなかった。
- 気になる生産台数は終戦まで80基。精密機構のため製造の手間がかかる上に非常に高価なため当時の日本では量産することができなかった。
- 変わりにたくさん作ったのが4式高射装置。だがこれは機銃制御用の95式高射射撃装置を改良したもので性能は雲泥の差があった。しかし94式の数が足りなかったので松型駆逐艦や信濃がこれを搭載した。