大鳳ケッコンカッコカリ記念短編小説「ケッコンカッコカリ大鳳ver.」

Last-modified: 2014-11-10 (月) 00:32:02

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絵は未江 達@C87月東C-58b さんの作品

大鳳ケッコンカッコカリ記念短編小説「ケッコンカッコカリ大鳳ver.」

ここはとある鎮守府の執務室の一角

提督「よし、これで今日の執務は終わりだな。すまないが矢矧、大鳳を呼んできてもらえないか」

矢矧「いよいよですか、わかりました」

ソワソワする提督を尻目に苦笑しながら出て行く矢矧

提督「俺もいよいよか・・・・」

廊下の一角

長門「ん?矢矧どこへいくんだ?」

矢矧「大鳳さんのところへ・・・」

長門「ああ・・・いよいよ・・・提督も年貢の納め時か」

矢矧「ええ・・・ちょっと妬けますね」

長門「それで鳳翔と間宮さんが昼から張り切って料理作ってたわけかなるほど・・・」

矢矧「では、呼んで来ますので」

長門「ああ・・・引き止めてすまなかった」

もの思いにふけってる提督を他所にドアがノックされた

大鳳「提督お呼びでしょうか?」

提督「ああ良く来てくれた、それでは行こうか」

大鳳「えと・・・どこへでしょうか?提督」

提督「まあいいからいいからこっちに」

戸惑う大鳳を他所にその手を引いて連れ出す2人

提督「さあ着いたぞ!!」

大鳳「え?ここは食堂?」

提督「まあまあ、廊下で立ち話しもなんだから入ろうじゃないか」

大鳳「え?はい・・・」

中に入ると、勢ぞろいしている鎮守府の面々にたじろぐ大鳳

大鳳「これはいったい?どういうことでしょう?」

心配げに提督を見つめる大鳳を他所に鎮守府の皆の方に向く提督

提督「今日みんなに集まってもらったのは他でもない重要な話がある」

鎮守府面々「・・・・ざわざわ・・・・」

提督「やはりこういう事は皆の前で報告したいと思い、今日は集まってもらった・・・」

鎮守府面々「・・・・?」

提督「大鳳!!これを受け取っては貰えないだろうか?」

鎮守府面々「!?」

大鳳に向かい兼ねてより準備していた包みを前に差し出す

大鳳「え?・・・こ・・・これは?」

提督「返事は今すぐじゃなくてもいい・・・じっくり考えて答えを出してくれ」

大鳳「開けてもいいのでしょうか?」

提督「ああ・・・中身を確認してくれ」

鎮守府面々「・・・・」

大鳳「え?指輪!?」

提督「そうだ、今はこんなものしかあげられないがいつか平和になったらちゃんと君に」

大鳳「えと・・・・これって?」

提督「婚約指輪のつもりだが、気に入ってもらったかな?」

大鳳「あの・・・・私でいいのでしょうか?」

提督「君じゃないとだめだ!!他の誰でもない大鳳!!君となら私の背中を安心して預けることが出来る」

大鳳「グスッ・・・・」

提督「ダメだったか?」

大鳳「いえ・・・嬉しくて涙が・・・こんな私でも良いのなら喜んで!!」

矢矧「お役御免ですね提督、短い間の秘書でしたが楽しかったです」

提督「矢矧に長門・・・・それから鎮守府のみんな今まで色々お世話になった。これからも大鳳と2人でこの鎮守府を盛り上げていこうと思う!!」

長門「ああお前と一緒の日々は楽しかったぞ」

鎮守府面々「提督と大鳳おめでとう~!!お幸せに~!!」

神妙な面持ちの鎮守府の面々であったが提督のその一言に一斉に口を開いた、だがその中で浮かない顔をしている艦娘もいた・・・

矢矧「なんで・・・あの人の事好きになったのかしら・・・・こんな苦しむなら好きにならなければ良かった・・・」

誰に言うでもなくそう呟いた矢矧の下に駆け寄る者がいた

長門「誰だって同じさ・・・提督を慕い、いつかは私とと思ってついてきた者達が多いだろう・・・」

矢矧「まさか長門さんも?」

長門「ああ・・・そうだ。提督とは長い付き合いだからな・・・・距離が近すぎて振られた・・・ハハハ」

自嘲気味に笑う長門

矢矧「そう・・・」

長門「でもな、今後も変わらずあの二人を支えて行くさ。」

矢矧「それで納得出来るんですか?」

長門「・・・納得できると言えば嘘になるな・・・でも見たまえあの嬉しそうな2人を。見てたらそんな気持ちどっかに行ってしまうだろ?」

天龍「な~に2人揃ってしけた面してんだ!!あいつらは俺らがしっかり支えてやらないと危なっかしくて見てられねえだろうが!!」

矢矧「そうね・・・・私たちが支えてあげなくてはね!!」

長門「天龍に諭されるとはな・・・この長門まだまだだな」

天龍「そりゃあよお・・・俺だって・・・ブツブツ」

2人「ハハハハハ」

天龍「こら!!笑うな俺だって一応女だぞ」

3人の視線の先には嬉しそうに笑う提督と嬉涙でグシャグシャな大鳳がいた

大鳳「グスッ・・・・」

提督「おいおい・・・そんなに泣いてたら可愛い顔が台無しだぞ、美人さんは笑ってた方が可愛いぞ」

金剛「HEY提督~私を振って大鳳とくっついたからには幸せにしないと主砲全砲門Fire!!ネー!!」

提督「言われなくても幸せにして見せるさ」

北上「ひゅ~ひゅ~熱いねえこのお~」

鳳翔「そうね私からも・・・大鳳さんと提督、これから辛いことや悲しい事、時には喧嘩することもあるでしょう」

大鳳「はい・・・・」

鳳翔「でも・・・選ばれなかった人達の思いを無駄にしない為にも2人で支えあってこれからも鎮守府を盛り上げてくださいね」

大鳳「ハイ!!」

提督「ここにいるみんな!!必ず約束する何時の日か深海棲艦を撃滅して平和を取り戻す!!そのためにも未熟だが私と大鳳2人に力を貸して欲しい」

北上「良いねえしびれるねえ・・・よっしいっちょやりますか!!」

木曾「おうよ!!お前の指揮ならどんな苦境だろうと死力を尽くすぜ!!」

隼鷹「ひゃっは~やるぜえ~暴れまくるぜえ」

大井「いつか私も・・・北上さんと・・・」

北上「大井っち・・・・同性は結婚できないのよ・・・」

大井「愛さえあればいつかは北上さんと性別の垣根を越えて結ばれるわ!!」

北上「あははは・・・・がんばってね~」

赤城「・・・・・」

加賀「どうしたの赤城さん?提督の事が気になるの?」

赤城「オナカスイタ~~~~~~~~~~~~」

提督「やば!!赤城が腹ペコすぎて暴走しそうだ・・・」

鳳翔「あらあら赤城さんたら」

暴走寸前のマイペースな赤城に苦笑しつつ祝ってくれる艦娘たちに自然と頭を下げる提督

鳳翔「それじゃ料理が冷めてしまうから婚約記念パーティー始めましょうか!!」

提督「料理まで用意してくれたのか・・・すまない」

鳳翔「いえ集められた理由はなんとなく判ってましたから間宮さんに手伝ってもらって」

提督「そうか・・・よし!!今日は無礼講だ全て忘れてみんな飲み食いしてくれ!!」

那珂「それじゃトップバッターで那珂ちゃん失恋2-4-11歌いま~す!!」

北上「何気に失恋もわびさびよねえ~待ってましたあ」

鎮守府面々「2-4-11なっかちゃ~ん!!」

赤城「お料理はまだでしょうか?」

加賀「赤城さん、私が取ってきてあげるわ」

飲めや歌えやの宴会が始まり周囲がざわつき始めた食堂の一角の少し離れた所でそれを眺める提督

提督「こんな平和な日々が毎日続けばいいのにな・・・・平和って難しいもんだな・・・」

そう呟いた・・・・そこへ

大鳳「平和な日々を続かせる為にも2人で・・・いえ!!鎮守府のみんなと頑張りましょう!!」

瑞鶴「そうよ!!頑張ってもらわないと執務室ごと爆撃するわよ!!」

翔鶴「瑞鶴ったらもう・・・・私たち航空母艦一同も応援しますのでこれからも頑張りましょう」

提督「ハハハ。そうだな!!俺は采配を振るう事しかできないが、今日ここに居るみんなを悲しませない為にもより一層励まないとだな!!」

青葉「で?お子さんは何人くらいの予定です?」

提督「う~ん・・・女の子と男の子で2人くらいかな・・・・・って青葉!!」

大鳳「2人・・・・頑張らないと(赤面)」

青葉「ほうほう・・・・ども~恐縮です青葉です!!一言お願いします。お幸せなお二人にインタビューに来ました~」

秋雲「こんなめでたい席の2人をスケッチしないと・・・・絵が描き終わったらお二人に渡しますね~」

天龍「よーしそれじゃみんな集まれ~記念撮影するぞ~提督と大鳳は前列中央な~後は適当にチビどもは前列な~」

駆逐艦娘達「はーい!!」

天龍「そこ!!提督の後ろの場所取りで喧嘩するな!!」

金剛「提督の背中は譲れないネー!!」

千歳「そうは行きませんわ!!私だって!!」

加賀「ここは譲れません!!」

天龍「おいおい・・・ま~どうでもいいからちゃっちゃとやろうぜちゃっちゃと料理冷めちまうからさ」

大鳳「提督!!」

提督「ん?」

大鳳「私とっても幸せです!!これからも末永くよろしくお願いします!!」

~エピローグ~

後年平和になった世の中の幸せなある家庭

大鳳「という事があったのよ・・・」

女の子「そうなんだ~パパとママが結婚して悪い深海艦たおしたんだね~」

男の子「パパかっこいい!!」

提督「またあの話か恥ずかしいな・・・・」

大鳳「びっくりしたけどホント嬉しかったわ・・・一生忘れない」

女の子「いつかパパとママのような素敵な恋愛出来るかな?」

提督「ああ、俺と大鳳の娘だきっと美人なお嫁さんになるさ」

大鳳「でも、パパとしてはそうなったら寂しいんじゃない?」

提督「娘が年頃になって彼氏が出来てお父さん!娘さんをお嫁に下さいって言われたら、俺を倒してから奪って見せろとか言って見たいな」

大鳳「うふふ、期待していますよあなた。」

提督「いつか娘が嫁に行くまでこの平和が続くといいな・・・」

娘が成長し結婚する様を思い浮かべつつそう呟いた

大鳳「そうね、また戦乱が続く世にならない為にもこの子達の幸せの為に2人で頑張りましょ!!」

                                               Fin

~出演~

提督:主人公(艦隊これくしょん)
装甲空母大鳳:ヒロイン(艦隊これくしょん)
軽空母鳳翔:空母艦娘のまとめ役(艦隊これくしょん)
戦艦長門:前秘書で鎮守府のまとめ役(艦隊これくしょん)
軽巡洋艦矢矧:現秘書(艦隊これくしょん)
軽巡洋艦天龍:水雷戦隊のまとめ役(艦隊これくしょん)
重雷装巡洋艦北上:ムードメーカー(艦隊これくしょん)

正規空母赤城:チョイ役(艦隊これくしょん)
正規空母加賀:チョイ役(艦隊これくしょん)
正規空母翔鶴:チョイ役(艦隊これくしょん)
正規空母瑞鶴:チョイ役(艦隊これくしょん)
軽空母千歳:チョイ役(艦隊これくしょん)
戦艦金剛:チョイ役(艦隊これくしょん)
重巡洋艦青葉:チョイ役(艦隊これくしょん)
軽巡洋艦那珂:チョイ役(艦隊これくしょん)
重雷装巡洋艦木曾:チョイ役(艦隊これくしょん)
重雷装巡洋艦大井:チョイ役(艦隊これくしょん)
駆逐艦秋雲:チョイ役(艦隊これくしょん)
女の子:大鳳と提督の娘(オリジナル)
男の子:大鳳と提督の息子(オリジナル)

あとがき

短編の単発でケッコンカッコカリの小説を書き上げました。

私のアカウント同様小説のヒロインは大鳳です

ゲームの方は2/14に実装されたこともあり思いつきで勢いで書き上げました

俺の、私の嫁がでてな~いって方も居るとは思いますがなにとぞご容赦くださいw