フィールド/サボテン

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:10:52

砂漠や砂原に生えているサボテン。

目次

概要

  • フィールドオブジェクトの一種。触っても棘が刺さってダメージを受けることは無い。
    採取ポイントの目印となっているものもあるが、一部は単なる背景となっている。
  • モノブロスディアブロスの主食として有名。
    MH3以降では疲労状態になると食べる様子が見られる。
    棘が舌に刺さって痛そうなものだが、現実においてもトゲだらけのサボテンを食べるリクガメやイグアナ等が存在し*1
    何なら新鮮なキュウリ*2をそのまま齧って平気な人々もいるので、
    ブロス種もサボテンをトゲごと食べてもきっと大丈夫なのだろう。
    実際、疲労時の食事や、MH4Gのオープニングムービーでもディアブロスは平気そうにサボテンを食べている。
  • MHWorldでは、ディアブロスがサボテンを捕食していると痕跡が残る
    「二筋のひっかき跡」というノーヒントでは何の痕跡なのか判然としないものだが、
    その正体はディアブロスの牙がサボテンを食べる際に地面を抉った痕跡である。
    • また、FFコラボの一環でコイツらが実装された。
  • 一部のシリーズではサボテン製のハンマーがある。 
    他にもエスピナス亜種の武器名にある「カクトス」もラテン語でサボテンを指す。
    • サボテン武器を担いでいると、モノブロスやディアブロスはそのハンターに集中的に襲い掛かる…
      …などと言うインチキな仕様は無いので、冷静に普段通りの立ち回りで攻めて行けば良い。
      武器を食われでもしたら強制的にクエスト失敗になるだろう
  • また、MHにおいてサボテンの花が採取出来る物は玉サボテン、
    ディアブロスが捕食するのは団扇サボテン(オプンティア)、
    高地に生えている物は柱サボテンがモデルと思われる。

フィールドギミックとしてのサボテン

  • MHFに登場する峡谷では特殊自然物の一つとして覇王樹(サボテン)が存在する。
    ハンターが破壊すると汁が飛び散り、色に応じて有益な効果をもたらすギミックとなっている。
    エリアの端に控えめに立っていることが多く、特殊自然物の中では割とまともな存在である。
  • 同じくMHFではヴァルサブロスが登場するクエストの決戦場にも生えている。
    このサボテンは「灼熱サボテン」と呼ばれており、ヴァルサブロスが好んで食する。
    灼熱サボテンには頂上部分に輝く球体状の実が付いており、
    ヴァルサブロスはこのサボテンの実を捕食することで自身を大幅に強化する。
    • サボテンの実はハンターが採取することで運搬、及びボールのように転がすことが可能。
      サボテンを他の人に渡してヴァルサブロスから90秒ほど守った場合、
      捕食できなかったヴァルサブロスは纏っていた炎が消え、しばらく弱体化してしまう。
      このシステムは運営レポートで「サボテンコロコロ」と呼ばれていた。
      • サボテンを運搬するハンターは棘が刺さることで持続的にダメージを受けてしまう。
        一定時間持ち続けると「更に深く棘が刺さる!」と表示され、ダメージが増大する。
        更に、サボテンの実を持つハンターはヴァルサブロスの集中攻撃を受けるため、
        サボテンを守りきることは意外と難しい。
        武器や爆弾でサボテンを破壊してしまえばいいのでは?とも考えられるが、
        目の前で好物を無残に破壊されたらどうなってしまうかは容易に想像が付くだろう。
        激憤待ったなしである
      • このサボテンの棘は相当鋭いのか、ハンターが移動すると足元に血痕が残る
        しかも見ているとこちらまで痛々しくなってくるほどの、かなりの量の出血である
        しかしヴァルサブロスに突進される方が余程痛いので、この程度の出血など気にしている暇は無いか。
    • ヴァルサブロスが登場するタイプの決戦場には、
      後にヴォージャンを皮切りに他のモンスターも登場するようになったが、
      灼熱サボテンは現在のところヴァルサブロスのクエストでしか出現しない。
      あくまでヴァルサブロスと紐付いたギミックということだろう。

現実世界のサボテン

  • 我々が住む世界のサボテンは南北アメリカ地域固有の植物であり、
    中東やアフリカの砂漠*3には分布していない。
    要するに、イメージとは裏腹にラクダとサボテンが出会うことは基本的にないという事である。
    • ただしアフリカ等に自生しているユーフォルビアの仲間には、
      サボテンのようにトゲの生えた多肉植物も多い。
      分類上は全く異なるのだが、素人目にはサボテンの一種だと誤認する例も多いだろう。
  • 野生のサボテンが特に多く生育する砂漠は、
    我々のイメージする砂だらけの場所ではなく岩や山の多い「荒野」に近い環境であり、
    実際にフィールド上のサボテンも砂のど真ん中よりも岩の多い場所に配置されている場合が多い。
  • サボテンは乾燥地帯に生息する為水は殆どいらない…なんてことはなく、むしろ水大好きである。
    では何故砂漠などに生えているのかというと、雨期(雨が降り続ける季節)が存在するため。
    その降雨量は尋常ではなく、雨季の間は砂漠なのに洪水が頻発する地域すらあるほど*4
    その間に雨を貯水し、次の雨期までひたすら耐えている。
    それゆえ通常の栽培では乾湿のメリハリを付けるのが必須であるなど、栽培には意外とコツがいる。
    また、乾燥地帯にしか生息していないということもなく、密林や寒冷地に生える種も存在する。
  • 無数に生える棘は葉っぱが進化した物である。
    そんなサボテンの棘の役割は、砂漠の強烈な直射日光を受けにくい細長い放熱板としての体温調整が主であり、
    外敵から身を守るのは副次的なものである。
    棘を避けたりして、あるいは棘があっても問答無用でサボテンを食べる草食動物も多い。
    そのため、棘が綿毛など別の形状に変化したものや、棘が完全に消失してしまった種も存在する。
    それらのサボテンは、先端部を残して地中に身を埋めたり、内部に毒を持つなどして外敵から身を守っている。
    • 例えば、メキシコ原産のロフォフォラ属のサボテンは神経毒を有する種類が多く、
      その中でも「ペヨーテ」(和名は烏羽玉)という種は、
      麻薬の原料となり法規制の対象になっているメスカリンという成分を含んでいる。
      尤も、栽培されているものは成長速度が速いため毒素が薄れている場合が多く、
      誤って摂食してもまず問題はないと考えられている。
  • サボテンはその性質上、雨期と雨期の間の乾燥を凌ぐために水分を多く蓄えるための構造が出来ている。
    そのため、外部の乾燥とは裏腹に内部は常に瑞々しく保たれており、
    更に生物に影響を与えるような棘を持つ種は、棘で外敵から身を守っているので基本的に毒を保有していない。
    つまり、サボテンを切り取って内部だけを軽く噛むことにより、飲み物を経由せずとも水分が補充できる。
    サボテンを切る刃物と「サボテンを噛む」という若干の勇気が必要になるが、
    このページを読んでいるハンター諸氏がもしも砂漠に放り出されて干からびそうな状況
    陥ってしまった場合は最終手段として試してみるのも良いだろう。
    ただし先ほど触れたような有毒のものもあれば、酸性値の高い水分をもつものもある。
    これらは火を通す等の調理の過程で無害化される場合があるが、
    生のまま摂取すると下痢などを引き起こし逆効果となる可能性がある。
    食用であるという確認が取れていないサボテンでは試さないのが吉である。
    もっとも、そんな状況が訪れる事はそうそうないだろうが…
    クーラードリンクを忘れた時によさそうである。
  • 愛でて良し使って良し食べて良しと三拍子揃った植物で、食用の他汚れ取りや石鹸代わりに使われていた。
    中南米では家畜の飼料&食用として棘の無いウチワサボテンの品種があり、現在も人気の食材である。
    因みにドラゴンフルーツも熱帯雨林に生育するサボテンの一種である。
    • 近年では、合皮の素材としても使用されており、
      本革そっくりで、しかも植物由来なので環境にも優しい「ヴィーガンレザー」の材料にも使用されている。
  • ただし、サボテンの花を咲かせるには多大な手間と時間を要する。
    早くても2~3年、長い物だと30年近くもかかる。そして苦労の末に咲いた花も大抵は一晩で枯れる。
    そう考えると結構レアアイテムなのかもしれない。
    なお、サボテンの花言葉は「熱情」「偉大」「内気」「温かい心」「枯れない愛」等。
    サボテンが花をつけている…
  • ちなみに日本へはおよそ300年前、オランダ船によって伝えられた。
    現在では愛知県春日井市が生産量日本一を誇っており、
    毎年4月の第一土曜・日曜日にサボテンフェアを開催している。

余談

  • サボテンは多肉植物という種類に属するが、
    多肉植物の品種は無駄に厨二……もといイカした名前の種ばかりなのが特徴である。
  • モンスターの通称とかにありそうなシリーズ*5
亀甲竜
砂王女
将軍
白獅子
獅子王丸、金獅子
熊童子
月兎耳、福兎耳、星兎耳
黒兎(くろうさぎ)
象牙丸
残雪の峰
天狗の舞
寒鬼玉
雷鳥
鳳華丸(ほうかまる)
黒王丸(こくおうまる)
金赤竜
竜虎
姫緑(ひめみどり)
桜竜、桜吹雪
金竜、月下美人、姫黄金花月
怪竜丸
竜虎
月影
岩牡丹
蛮竜角
碧魚連(へきぎょれん)
海王竜
紅提灯(べにちょうちん)
赤鬼城
蜘蛛切丸(くもきりまる)
白絹姫
蛇竜丸
閻魔麒麟
紫影丸(しえいまる)
福禄竜神木
満月
金鯱(きんしゃち)
天荒竜
帝冠
金冠竜
昇雲竜
黒竜
暗黒王、逆鱗竜
  • 武器にありそうなシリーズ
降魔の剣
月笛丸
白蛇丸
猩々丸(しょうじょうまる)
鬼雲丸
夜の王女
夜栗鼠丸(やりすまる)
蛇鱗丸
摩天楼
布袋丸(ほていまる)
軍旗
紅日傘(べにひがさ)
かぐや姫
だるま福娘
青涼刀(せいりょうとう)
十字星(じゅうじぼし)
翠冠玉(すいかんぎょく)
獅子頭
王妃神刀
義経の舞
神刀
  • アイテムにありそうなシリーズ
竜頭(たつがしら)
竜玉
神竜玉
烏羽玉
ドラゴンズブラッド
  • MHにありそうな名前だけを取り上げたが、他にも沢山あるので興味があったら探してみると良いだろう。
    ちなみに「サボテン」の漢字表記も『仙人掌』『覇王樹』という厨…イカした名前だったりする。
    更に件の覇王樹は実際に武器の銘にもなっている

関連項目

アイテム/サボテンの花
アイテム/スライスサボテン
アイテム/キングサボテン
アイテム/小玉サボテン
アイテム/火薬草 - ゲーム中では語られないが、実はサボテンの一種である。
システム/環境生物/サボテンダー - サボテンモチーフ……というかまんまの環境生物
フィールド/砂漠
フィールド/砂原
フィールド/大蟻塚の荒地
フィールド/峡谷
フィールド/決戦場
モンスター/ディアブロス
モンスター/モノブロス
モンスター/ヴァルサブロス
武器/さぼてんハンマー - サボテンをそのまま武器にしたハンマー。
武器/エスピナ武器 - 亜種武器はサボテンという意味の「カクトス」の名を冠する。
武器/炎角槍【刺座】 - カッコ内の銘が、全てサボテンにまつわるものになっている。
武器/イビルジョー武器 - その見た目からサボテンと揶揄されることも。


*1 ガラパゴス諸島に住むガラパゴスゾウガメやリクイグアナなどが代表的か
*2 収穫直後の新鮮なキュウリは多くの品種の場合、無数の棘に覆われている。
*3 厳密にはアフリカとマダガスカルの熱帯雨林に数種類が生息している。
*4 降雨量だけではなく、砂漠の土壌が岩や砂ばかりで水分を長期間保持できないのも大きな理由である
*5 サボテンの和名は「龍」ではなく「竜」が用いられるため、古龍にありそうな通称も「◯◯竜」で掲載する。