武器/オロミドロ武器

Last-modified: 2024-04-19 (金) 12:41:46

泥翁竜オロミドロおよび溶翁竜オロミドロ亜種の素材を用いた武器群。

目次

概要

  • 泥翁竜オロミドロの素材を使って作られた武器群。
    オロミドロのデビュー作となるMHRiseはとても和風な雰囲気に包まれている。
    オロミドロも泥田坊や大百足と言った妖怪をモチーフにしていたり、
    翁の字を冠する泥翁竜の渋く古めかしいイメージから武器もさぞ和風なのだろう……
    と思いきや、強化画面を見ると大変近未来的でメカニカルな武器がお目見えする
    黄色く光っている部分があるが、これは内部に黄金泥を流して作っているらしい。
    銅色と灰色の甲殻を用いて形成された有機的かつ機械的なデザインはどことなく虫っぽさもある。
    • 体験版のスラッシュアックスがオロミドロ装備だったが、
      情報が確定するまでは新たな虫装備だと考えていたハンターも多かった。
    • ちなみに、武器を構えると黄色い部分が発光し、
      更に何かが起動するような「ブゥゥン…」という音が鳴るというギミックもある。
      納刀中にポーズ「武器構え」でも鳴るため、キャンセルしながら連打すると非常にうるさい
  • オロミドロ武器はどの武器も円があしらわれた曲線的なデザインが特徴的。
    双剣は輪っかの中に柄を通したものという、武器そのものが円であったり、
    ハンマーは柄の先に殴打部の輪が取り付けられ、溜めると回転したり、
    スラッシュアックスは円が斧刃となっていたりなど前面的に押し出されている。
    そのせいで殆ど研げてなかったりする。双剣とか
  • 更に武器銘も非常に特徴的であり、D=バイダーだのD=ビジョンだのとやはり他とは一線を画している。
    これらは「D」まで含めて1単語のようで、
    例えば上記の2種では繋げて読むことで「ディバイダー(divider)」「ディビジョン(division)」になるという仕組み。
    生産段階では泥にまつわる日本語、最終強化で英語になり、元の単語に武器説明文で触れているものが多い。
    日本語については、何故かガンランスを除いて*1「D」を外しても武器種を連想させる文字列になるという特徴も。
    ついでに最終強化の銘もガンランスだけDが最後に付き、ここでも妙に浮いている。
    • なお、オトモ武器の方はその特徴が見られず、至って普通である。少し残念。
    • MHR:Sから登場した亜種武器にはY=コウロY=ユウなど、「D」ではなく「Y」が付く。
      強化前は「Y」を「ヨウ(溶)」と読むことで完成する日本語であり、強化後は「Y」を内包する英単語となっている。

性能

通常種武器

MHRise

  • 剣士用武器に共通する性能は以下の通り。
    • 若干低めの攻撃力
    • 非常に高い水属性値
    • 斬れ味は素で青で、匠を発動させても青が伸びるだけ
  • ガンナー用武器の性能は以下の通り。
    • ライトボウガンは毒弾、水冷弾、貫通水冷弾の装填数が多いが、
      LV3通常弾やLV3貫通弾は装填できず、更に速射対応弾が1つも存在しない
    • 弓は概ね剣士用武器に準ずるが、強撃ビン未対応な上に溜め3がデフォルトでは解放されていない
  • 両方に共通する性能は以下の通り。
    • スロットはLv2とLv1をそれぞれ1つずつ持つ。
    • 最終強化の百竜スキルは「攻撃力強化III」「属性強化【水】II*2」「弱点特効【属性】」
  • 剣士武器及び弓の水属性値は圧巻であり、太刀はなんと48、ハンマーは51という
    過去作の下手なG級の属性武器を凌ぐほどの高い値が付与されている。
    攻撃力が若干低い、匠で白ゲージが出ないなどの欠点もあるが、強力な水属性武器として君臨している。
    ……しかし、発売当初時点では水属性が弱点のモンスターがあまりおらず、
    その猛威を発揮できる機会が少ないのが惜しい。
    水属性特化武器の仮想敵代表とも言える
    グラビモスウラガンキン等が今作には未登場なのである。
    いやいや看板モンスターのマガイマガドが水弱点だろう…と思いきや、
    鬼火を纏っていると雷弱点に変わるため然程有効でもない。
    • 後脚は鬼火を纏わないため水耐性が上昇せず、おまけに弱点特効【属性】が適用されるため
      後脚狙いで堅実に立ち回るなら十分選択肢には挙がる。
  • ガンナー武器はいずれも何かしらの問題点を抱えており、
    特に弓はいくら属性偏重武器と言えど、流石に強撃ビンも溜め4も無いというのは些か他に劣ってしまう。
  • 百竜スキルは攻撃力強化III、属性強化【水】II(通常弾追加II)あたりが安定となるだろうか。
    弱点特効【属性】は条件さえ満たせば属性ダメージ1.3倍と強力ではあるものの、
    その条件が属性肉質25以上であり、非常に相手を選ぶものとなっており安定性に欠ける。
    • オロミドロ武器の水属性で弱点特効【属性】が有効なのはラングロトラの頭部、
      アケノシルムの脚、尻尾先端、トビカガチの頭部と後脚、ディアブロスの腹と翼、
      アンジャナフの頭と翼、マガイマガドの後脚など。
      物理肉質的にも有効な部位は少ないものの、
      物理肉質は硬めだが攻めるには危険の少ない部位も多いため
      マガイマガドやトビカガチなど、正面が危険なモンスターに対し
      安全圏からちくちくと時間を掛けて落とす戦法を取るなら意外と有効かもしれない。
  • 競合相手としてはロアルドロス武器タマミツネ武器などが存在するが、
    ロアルドロス武器は序盤モンスターということもあってか攻撃力や属性値が低いので
    一部を除きほぼこちらが上位互換のような形になってしまっている。
    タマミツネ武器は発売時点では強化が中途半端な部分でストップする物が多いこともあって、
    攻撃力では少し劣るものの斬れ味やスロット数、属性値で概ね上回っており、
    特に属性値はダブルスコアで差をつけているものもある。
    • Ver.2.0アップデートで最終強化の実装されていなかったガンランスに最終強化が追加され、
      タマミツネ武器にも最終強化がいくつか解放された。
      匠の発動が容易になったことでこちらにはない白ゲージとかなり高めの物理性能をウリにしており
      物理寄りor汎用性のタマミツネ武器、属性特化のオロミドロ武器と差別化が進んでいる。
      また、水属性弱点の強敵としてテオ・テスカトルも実装。狙いやすい前脚に弱点特効が有効であるため
      オロミドロ武器の真価を発揮するにはうってつけの相手と言えよう。
  • 他の水武器にもいえるが、第2弱点まで視野に入れると途端に有効な相手が増える。
    ちょうど打ってつけの装備も出現し、環境的には逆風だがスキル環境的には追い風となった。
    気になったなら面白半分に属性特化したこの武器群を振り回してみるといい。
    しっかりとスキルを整えた暁には、思いもよらない火力を発揮するだろう。

MHR:S

  • MHR:Sでは、MRへ強化すると60台というとんでもなく高い水属性値を持つようになった。
    最終強化すればその値はなんと70台にまで達する。
    さらに百竜装飾品スロットもレベル3なので拡張性が高い。
    属性特化武器としてはほぼ文句無しと言ってよい性能になっている。
    また、今作ではオロミドロ亜種やヤツカダキ亜種に加え、
    アップデートでもリオレウス希少種やエスピナス亜種、傀異克服テオ・テスカトルなどの
    水属性が有効な強敵が増え、より活躍の場が広がった。

亜種武器

MHR:S

  • MHR:Sにて泥翁竜オロミドロの亜種個体である溶翁竜オロミドロ亜種が新たに登場したことで亜種武器も実装された。
    カラーリングは青みのあるグレーと赤を基調に、発光色はオレンジ色に変化している。
  • それに伴い、発光部分が通常種武器と違い、
    ただ発光するにとどまらず、拡がるような脈動を放っている(特にガンランスが顕著である)。
    そして、あのホイール型の双剣は円に沿って、まるでオーブントースターのような発熱部分を備え、
    とても熱そうに見える(抜刀状態には劣るが、納刀状態でも一応、発光している)。
  • モンスターの生態から溶岩を振りまき、地中に潜っては溶熱状態に移行するオロミドロ亜種の特性を反映し、
    剣士武器は全て最高水準の火属性を帯びる。
    性能はおおよそ下記の通り。
    • 通常種武器の特徴であったトップクラスの属性値はそのままに
      他を突き放す程の最高水準な火属性値へとシフトチェンジ。
    • 通常種よりもスロットの数が減った代わりにスロットのレベルが3となった。
      百竜装飾品スロットはどの武器種もLv3である。
    • 属性は違えど、通常種よりも属性値が僅かに高い
      (例:MR最終強化太刀 通常種:水属性72 亜種:火属性75
        MR最終強化双剣 通常種:水属性62 亜種:火属性64)
      などなど
  • 一方、ガンナー武器は少々癖はあるものの剣士用武器と同じくずば抜けた火属性値
    スロットLv3(ライトだけLv2)、百竜装飾品スロットLv3を持つため使いこなせれば、
    非常に活躍してくれるものになっている。
    • ライトボウガンは上述の通り、溶翁竜武器群で唯一の武器スロットLv2。
      そう大したことではないが『左右にブレ小、リロードがやや遅い』がある。
      しかし、貫通火炎弾が速射対応でスキル次第では
      火属性弱点の体躯が長いモンスター達を一掃できてしまう。
    • 弓は通常種武器と同様、溜め4がそもそも存在せず
      物理的期待値では他の火属性弓に軍配が上がる。
      つまり、物理的期待値で劣るのならば
      その最強の火属性値でモンスターを燃やしてやればいいのだ。

武器一覧

通常種武器

武器種名称読み意味
太刀D=トゥ(トウ)泥塔(でいとう) / 泥塗(でいと)泥製で中に物を入れる仏具 / 泥まみれ・ぬかるみ
D=バイダーdivider(ディバイダ―)分割するもの
D=イアンズ
D=ギィドゥdiggy(ディギィ)-doo(ドゥ)(なし)*3
双剣セツ=D(セツ)雪泥(せつでい)雪解けのぬかるみ
D=ジーカッターdaisy(デイジー)-cutter(カッター)爆弾の名称・直訳で草刈り機
D=スライサーdeslicer(ディスライサー)(スペイン語)滑り台
D=シュレンダ
ガンランスD=ネイ泥濘(でいねい)ぬかるみ
ドゥームズ=Ddoomsday(ドゥームズデイ)終末・最後の審判
D=リングdealing(ディーリング)取引
D=レドゥフ
ハンマーD=スィ
(スイ)泥酔(でいすい)*4ひどく酔うこと
D=ブレイクdaybreak(デイブレイク)夜明け
D=バーストdevast(ディバスト)荒廃させる
D=クラッシャーdeclasser(ディクラッセ)*5(フランス語)格を下げる
スラッシュアックスフー=D()封泥(ふうでい)*6封蝋のように用いる粘土
D=ビジョンdivision(ディビジョン)分裂
ボオル=Dbold(ボウルド)勇敢な
D=イレクトロ
ライトボウガンD=ガンgun(ガン)*7泥岩(でいがん)堆積岩の一種
D=スラプトdisrupt(ディスラプト)粉砕する*8
D=トラクタdetractor(ディトラクター)批判者、非難者
D=エルデム
D=シャ(シャ)泥砂(でいしゃ)泥と砂
D=レクションdirection(ディレクション)方向
D=バルラ
D=ティカトル
アイルーオロミドネコラーマ-
ガルクオロミドガルルーリ-

亜種武器

武器種初期段階
最終強化
読み意味
太刀Y=セン(セン)溶銑(ようせん)銑鉄(せんてつ)をとかすこと。
とけた銑鉄
キャバル=Ycavalry(キャバルリー)騎士団
双剣リ=Y()*9離溶(りよう)混ざった鉱物などを熱した後、
ゆるやかに冷却すると
それぞれの鉱物に分離する現象
ジオメトル=Ygeometry(ジオメトリー)幾何学
ガンランスY=コウロ高炉(コウロ)*10溶鉱炉(ようこうろ)鉄・銅・鉛などの製錬に用いる
立て型の炉
ヴィクトル=Yvictory(ヴィクトリー)勝利
ハンマーY=レン溶錬(ようれん)鉱石を融解し金属を得る技術
ピュリフ=Ypurify(ピュリファイ)浄化する
スラッシュアックスY=ユウ溶融(ようゆう)溶けること
デストロ=Ydestroy(デストロイ)破壊する
ライトボウガンY=ガンgun(ガン)溶岩(ようがん)マグマが地表に放出された
溶融状態のものと,
それが冷却してできた岩体
アルケム=Yalchemy(アルケミー)錬金術
Y=シャ(シャ)溶射(ようしゃ)溶融させた粒子を表面に
吹き付ける表面処理法
トリニテ=Ytrinity(トリニティー)三位一体

余談

  • 実はMH3にも内部データ上にD=ヴァイスなんて武器が存在したりする。
    流石に無関係だろうが、そちらも「デバイス(device)」と読み替えられるのは面白いところ。
    • 更に言うならMH2の内部データ上には「ディーレイ」という武器があった。
      これで表記が「D=レイ(delay)」だったらなお面白かったのだが。
  • さらにMH3Gにはクレイジー・Dというハンマーもある。
    コラボレーションの1つで、こちらのDはダイヤモンドのD。
    内部データではなくきっちり実装されている。
    モンハン作品全体を通して見ても、類を見ない効果を持っている特殊な武器である。
    ついでに生産難度も類を見ない高さ
  • 特徴的な銘を持つ本武器群だが、外国語訳ではほとんどの言語で、「泥翁竜の武器*11」という意味に訳され、
    言葉遊びの要素は失われてしまっている。
    例外的に、簡体中国語では泥=〇〇または〇〇=泥(〇〇には日本語銘の漢字表記またはDを含めた英単語の意味となる熟語が入る)、
    韓国語ではハイフンなしの〇〇Dか、あるいは日本語と同じく〇〇=Dという形で訳されている。

関連項目

モンスター/オロミドロ
モンスター/オロミドロ亜種
防具/オロミドシリーズ


*1 竜杭砲の性質からネイル(釘)あるいはネイルガンを意識しているかもしれないがやや苦しいか
*2 ライトボウガンのみ通常弾追加II
*3 何か明確な意味があるわけではなく、ヒップホップの界隈で語呂の良さから使われることがある。また、ネット上では"Shiggy diggy doo"というミームでも知られる
*4 「泥水(でいすい)では?」という意見もあるかもしれないが、武器説明文が「前後不覚にさせる」であるため恐らくこちらなのだろう…。
*5 フランス語だが、英語読みすると「ディクラッサー」になる。なお、正確にはdの次の"e"にはアクセント記号が付く
*6 「腐泥(ふでい)」とも読めるが、武器説明文に用いられているのは「封」の方であるためこちらだろう
*7
*8 複数の意味があるが、武器説明文からこれだと推定される
*9 この場合「よく切れる」という意味。具体的な使用例は「鋭」など
*10 製鉄の設備。「内部は高温で、縦に長い」という特徴からガンランスに振り分けられたか
*11 たとえば、英語版の太刀の生産段階は Almudron Blade I と訳されている