図鑑やらアイテムやらモンスターやらが登場する作品ならば、必ずと言っていいほど登場する文章。
モンスターハンターでは武具やアイテムについてくる【解説文】が該当する。
目次
概要
- フレーバーテキストの発祥はトレーディングカードゲームの「マジック:ザ・ギャザリング」。
元々は、能力が書かれていないカードのテキスト欄を埋めるための文章であった。
カードゲームの世界観や背景などを紹介したりキャラクターのセリフを載せたりと、
カードに「味(flavor)」を持たせる役割を果たしている。
- カードゲームでないRPGなどのゲームでも、多くの場合その世界においてのそのモノがどう言った代物なのか、
どう言ういわれがあるのか、
と言った本編では語られない世界観についての掘り下げに貢献してくれている。
MHにおけるフレーバーテキスト
- MHでは先述の通りフレーバーテキストとはあまり呼ばず、解説文と呼ばれている。
- 基本アイテムである回復薬などは初期からほとんど変わらないが、
素材アイテムは世界観に軽く触れる程度の初期作品、
研究者らしくお堅い時もあるMHXおよびMHXX、などなど作品によっても個性があったりする。- MHWorldではベース刷新のしわ寄せか、その素材が誰のどこからどうすれば取りやすいか、実用・用途について
ほぼ定型文での記述しかされておらず、独自の文章が書かれているのは、
古龍の中でも規格外の奴等や異世界の住人と豚の素材くらい。- 遭遇自体が稀とされる亜種モンスターや古龍の素材ですら「防具によく使われる」等と書かれている。
飽くまでもそのモンスターの素材の中では、という事だろうか。 - 続くMHW:Iでは、謎の超大型モンスターが独自のフレーバーテキストを持っている。
因みに前作と違い本編の黒幕の素材は定型文である。
名付けの経緯が省かれた事も相まって、ストーリーへの影響力の割には不遇に見える。
Ver.13.00で参戦した特殊個体には独自のフレーバーテキストが用意された。
- 遭遇自体が稀とされる亜種モンスターや古龍の素材ですら「防具によく使われる」等と書かれている。
- MHRiseではMHWorld, MHW:Iの定型文形式から従来の解説形式に戻った。
新規モンスターだけでなく、ジャグラスのようなMHWorld出身のモンスターにも新たにテキストが用意されている。
- MHWorldではベース刷新のしわ寄せか、その素材が誰のどこからどうすれば取りやすいか、実用・用途について
- 武器解説は水属性の機構について触れていたり、いかなる名刀かをくどくど解説したりと、
世界観にきちんと触れていることもあれば、センスが爆発していたりと落差が激しい。
傾向を見るに強大なモンスターほどセンスが爆発しやすいようだが、
その中でも古龍に迫るほどの危険性を持つモンスターの武器の解説は殺意に満ち溢れている。
もしかしたら本編におけるおとぎ話の類なのかもしれない。- MH4Gから登場した性能に関わる固有ギミックがある武器は
『抜刀中に回避行動を繰り返すと斬れ味が少し回復する』『狂竜ウイルスを克服した時、真の威力を発揮する』
といった風に解説文にギミックの説明が記載されている。 - MHXでは武器の強化がレベル制になり、最大まで強化すると銘が変わるが、
最終強化時に解説文も変化し、言い回しこそ差はあれ元の武器の強化系であることを説明するものとなる。
MHXXではG級に対応して更なる強化が可能となったが、
真の最終段階である究極強化となると基本的に以下の文で統一される。(○○○○○=その武器の初期段階の銘)【 究 極 強 化 】
狩人の魂が呼び覚ました、
○○○○○の極致。
- MHR:SではMHXXで登場した武器が多数復活したが、
当時は究極強化テンプレで済まされていた武器にも新規フレーバーテキストが用意された。
メインモンスター武器などは特にそうだが、
MHX系列を知っているハンターにとっては嬉しい要素と言えよう。
メインモンスター武器なのに何故かテキストが上位と同じままのバルク武器とかもあるけど...
- MH4Gから登場した性能に関わる固有ギミックがある武器は
- 防具の解説文に関しては
霊験あらたかなる妖狐の嫁入り御伽草紙やら
白雪銀嶺の山神と心を通わせる巫女の物語やら
一式の装備を集める事によって、その防具のコンセプトイメージが物語られるケースも多い。
一方で
誰の衣装のレプリカなのか由来の説明しか書かれていないなど
フレーバーも味も素っ気も何も無い単純な解説文も普通に存在する。- 他にも特定の部位を集めることで完成した文章が浮かび上がってくるものや、
男性用防具と女性用防具で別の登場人物の視点から書かれている、人と妖との悲しい愛の物語もある。 - 武器や防具が生産可能となった時点で、その性能や解説文は加工屋などで閲読が可能となるため、
解説を読んで楽しむだけなら作成する必要も無く、レア素材に悩むことは無い。 - 初期の作品においては武器も防具も種類が少ない分なのか、
○○強化版、最終強化版などと1段階ごとに解説が変わっていた。
また、傾向もイメージや逸話を語るより性能や加工方法の記載重視であり、
何を、どの素材で、どのように強化したかまで事細かに記載されていることも。
MHGのオープニングムービーのような加工の工程も簡単に想像でき、
プレイヤーをモンスターハンターの世界にグッと引き込む役割を成していたと言える。
- 他にも特定の部位を集めることで完成した文章が浮かび上がってくるものや、
- …のだが信憑性の疑わしい解説もあるにはある。
例えば、- いちいち壮大な宝玉や龍玉。
- 20000zあれば一生遊んで暮らせるなどと記述された紅玉。
- 大層な逸話の割にはガッポガッポ手に入る護石。
- ツッコミどころしかない武器群。
- 虫あみで採れる世界最強の生物。
- わざわざ2回同じことを書いている
頭の悪そうな防具
フレーバーテキストってだいたいそういうものだって?そういう事言わない。
余談
- しかしながらアイテム1つ1つ、武具一個一個についてくるため、文量が膨大になって読む方も書く方も大変である。
暇なときに読む程度にして、ハンター生活に疲れた時の清涼剤と捉えると丁度いいかもしれない。
- MHWorld及びMHW:Iでは上述の通り、モンスター素材全般、武器防具の大半が簡易な説明のみになっている。
新ベースに移行する過程で膨大な作業量に対応するため、コストカットされてしまったのか、
それとも、新大陸という未踏の地故に、同じ種でも素材の用途が異なる故に、
現大陸のフレーバーテキスト…もとい解説が用いられない、意図的な世界観設定のどちらかであると考えられる。
武器防具はともかく、モンスター素材に関しては世界観の一端を感じ取れるものや
そのモンスターの性質を示唆するものもあったため、簡素化を残念がる声も多い。
結果的に不評だったのか、続くMHRiseでは従来のような記述に戻った。
MHWorld初出のモンスター素材にも新規テキストが用意されており、ファンには嬉しいところ。- 「武器によく使われる」「防具によく使われる」と言った表現が多いのだが、
これはあくまでも「その素材の用途が武器or防具に傾倒している」という意味と考えられる。
まさか新種でも貴重な古龍でも素材が頻繁に使われている訳ではないだろう。 - なお、例外的にゼノ・ジーヴァ、ベヒーモス、レーシェン、エンシェント・レーシェンは特別で、
素材説明文に過去作のように凝ったフレーバーテキストが用意されている。
また、マム・タロトも大半が共通のものだが、一文だけフレーバーテキストが書かれている。
MHW:Iではムフェト・ジーヴァ、猛り爆ぜるブラキディオス 、激昂したラージャン、
アルバトリオン、そしてミラボレアスにもフレーバーテキストが用意された。
- 「武器によく使われる」「防具によく使われる」と言った表現が多いのだが、