武器/吹吹チャガンマン

Last-modified: 2024-03-10 (日) 13:12:20

MHP3で初登場したライトボウガンの一つ。
吹吹茶釜を強化して作られる、形状も性能も色々と異質なボウガン。
ちなみに、「吹吹」の読みは名前の引用元である昔話から「ぶんぶく」…かと思いきや、ストレートに「ふくふく」である。
本項では、MHFに登場する「きょうかんねこじゅう」についても解説する。

目次

概要

  • 茶釜の様な外見をしており、その中から小柄なアイルーが上半身をのぞかせている
    しかもこのアイルー、武器の説明文を読む限りどうやら本物、それも吹き矢のプロらしい。
    このアイルーの自慢の吹き矢がバレル代わりとなり、その肺活量を推力として弾丸を射出する。
    故に火薬も弦も使わずに弾丸を撃ち出すという珍しい機構を持ったボウガンである。
    と言うか、これは果たしてボウガンと呼べるものなのか?ある意味空気銃ではあるが
    弾速は他のボウガンと大差ない。火薬に匹敵する推力を生むアイルーの肺活量には驚愕するばかりである。
    速射機構(この場合「技術」と言った方が正しいか)も備えている。
    ただ、やっぱり中の人(猫?)からすると速射はキツイらしい。
  • 納刀するとアイルーは内部に隠れる。そのためハンターは一見ただの茶釜を背負っているだけに見え、
    傍から見ると何の武器か分からない。暗殺にも使えそうな気がする。
  • 一応スコープも付いているらしいが、スコープと言うより中の人視点である。
    ロングバレルは吹き矢が伸びて先端に小さな葉っぱが付き、
    サイレンサーは吹き矢の先端に小さなタルを模したものが付く。
  • 勿論射撃前にはリロードが必要。…弾倉らしき物は見当たらないがどこに装填するのだろうか?
    ちなみにリロードの際には茶釜から飛び出している尻尾を引っ張る事によって行う。
    • なお、猫などのそれを掴んで引っ張ったりするとまず外敵とみなされて激怒される
      と言うより、現実の動物の尻尾は神経が通っているため意外にも繊細な部位であり、
      骨も通っているのでリロードの如く「フンッ!」と引っ張ろうものなら骨折してしまう。
      確実に動物の身体にダメージが及ぶため、絶対に引っ張ってはならない*1
  • また近接攻撃時には当然アイルーで殴ることになる。
    そして弾かれればもちろん"ゴンッ"と鈍い音が響く。
    茶釜の部分を当てているとしても、中のアイルーが心配になってくる。
  • 報酬はマタタビをギルド経由で払うらしい。
    ネコタクでも同じ様な話があるが、報酬金が実際に減るネコタクと違い、
    この武器を使ってもハンターの金やマタタビが減る事は無い。
    誰が報酬を用意しているのだろうか?
  • この武器のアイルーは狩りにお供するアイルー、つまりある意味オトモアイルーである。
    つまりこの武器を担いで尚且つオトモアイルーを2匹連れて行けば、
    事実上3匹のオトモアイルーを連れている事になる
    MH3Gならば、オトモアイルーとオトモチャチャブーの共演も可能である。
  • このアイルー、少なくともハンターが装備している間はずっと茶釜の中にいるが、
    装備から外して装備BOXに放り込まれた後もずっと茶釜の中にいるのかは不明。
    もし茶釜の中に入りっぱなしなのだとしたら、茶釜を定期的に引き出して使ってくれるハンターなら良いが、
    作ったきりBOXの肥やしにしてしまうハンターだった場合はアイルーのその後の運命は…。
    装備する時だけ呼ばれて釜に入るのだと思いたい。
  • MH4Gでは抗竜石の登場により、1回シャッとやるだけではあるが、
    ボウガンでも研ぎモーションが見られるようになった。
    しかし、納刀状態と形が変わるギミックを持つボウガンの場合、
    納刀状態のボウガンを前に出して研ぎモーションを行うため、茶釜でやると何も無い空間を研ぐ
    ゲーム的にはこれでもちゃんと抗竜効果がつくのだが、絵面としては疑わしいものである。
    • 抗竜石の効果がアイルー自身に付加されているのならば、
      是非オトモアイルーにも応用して欲しかったところである。
      実際には茶釜か吹き矢に付加しているのが妥当なところだろうが…
    • 一作限りの限定的な特殊仕様に関わるネタモーションかと思ったら、
      よもやまさかMHX以降でも茶釜を砥ぐと言う奇行が引き継がれた。
      しかも砥石高速化などを使用しない場合にはご丁寧に、4回も砥ぐ。
      抗竜石とは異なり、剛刃研磨は発動させずともプレイに支障や問題は無いため
      剛刃研磨を戦術に取り入れていないガンナーは目にする機会が無い。

性能

MHP3

  • 攻撃力はかなり控えめ(作製時点で150、ブーストをしても165)。
    レア度6でありながら下位のライトボウガンにすら劣る場合もある。
    会心率も0なので直接的な火力は全てのライトボウガンの中でもかなり下の方。スロットも0である。
    低火力だからこそ使いたい徹甲榴弾や拡散弾にも非対応。スキルで運用可能にしても装填数は一発ずつ。
    しかしこの武器の大きな利点は特殊弾の運用に非常に長けているという点である。
    LV1毒弾、LV1麻痺弾、LV1睡眠弾が速射対象となっており、モンスターの状態異常を狙う事に特化している。
    鬼人弾、硬化弾、回復弾にも対応。速射はできないがLV2毒弾やLV2麻痺弾も扱える。
    攻撃を捨ててサポートに徹底特化したライトボウガンと言える。

MH3G

  • G級素材で名器吹吹チャガンマンに強化できる。
    通常弾の装填数が増え、斬裂弾の速射が可能になり、よりサポートに特化したライトボウガンになった。
    攻撃力が控え目なのは相変わらずである。
    状態異常弾の調合材料がMH3と同様であり、一度のクエストで複数回異常にするということが難しくなったが、
    LV1/2状態異常弾装填可能、LV1状態異常弾速射可能なこの銃ならばさほど問題にならない。
  • 使えない武器ではないのだが、生産がなかなか難しい。
    吹吹茶釜の時点から勇気の証や肉球のスタンプといったチケット系の素材が必要になる。
    そして角竜ディアブロスの素材、それも特に貴重な骨髄や延髄を必要とする。
  • 徹甲榴弾、減気弾が使えないので、自力でスタンが狙えないという点で神ヶ島と異なる。
    また攻撃力においても神ヶ島には一歩劣る。
  • 一方こちらの最大の長所は、毒弾の両LV対応と、状態異常三種のLV1速射に対応していることである。
    当然ながら蓄積できる量はこちらの方が圧倒的に上であり、また店売りであるLV1弾のみでも
    十分にサポガンとしての仕事をこなせるため準備にかかる時間も軽減される。
    PTにハンマーや笛がいる場合は神々島の最大の利点である徹甲榴弾の使いどころが限られるため、
    こちらの方が柔軟に運用することができる。
    また砲術王が必要ない分若干スキルの幅が広がることも利点である。
    どうしてもスタンを取りたい場合と、希少種など固い肉質を持ち徹甲榴弾そのものが有効な場合を除き、
    こちらの方がサポートとしては安定した働きをすることができる。
    の中では実用性がある方なので、好きな人はぜひ使いこなしてみて欲しい。

MH4G

  • 「吹吹茶釜」および強化先の「吹吹チャガンマン」が登場。
    肉球のスタンプ等のアイルー素材の他、エピソードクエスト「湯けむり繁盛記」で手に入る
    「ユクモチケット」を使って生産できる。
    • 3Gと違い、「名器」でない吹吹チャガンマンがG級武器扱いかつ最終強化形で、
      G級セルレギオスの素材を必要とする。
    • 武器としてはセルレギオスとは微塵も関係ないのだが、
      電撃弾が撃てる訳でもないのに茶釜の生産に超電雷光虫を使う事も合わせると、
      ユクモチケットがもらえる「湯けむり繁盛記」で相手をする大型モンスターに合わせてあるようだ。
      クエストで戦うのは上位個体で、G級セルレギオスの素材は別のクエストで集めてこないといけないが・・・。
  • 性能としてはチャガンマンと名器チャガンマンを足して2で割ったような性能。
    • 状態異常弾は相変わらずの毒・麻痺・睡眠の3種LV1対応だが、
      LV2で装填できるものは毒でも麻痺でもなく、睡眠だけとなった。
    • 攻撃力は相変わらず低く、チャガンマンでも上位クラスの威力しか無い。スロットも0で会心も0%。
    • 通常弾はチャガンマンにしてもLV1しか対応していない。
      ただし追加スキルで追加すると5/8/9とそこそこの数が入る。
    • 斬裂弾は撃てるが1発のみで、速射にも対応していない。
    • 徹甲榴弾と減気弾はLV1徹甲以外が全て1発ずつ入り、非対応ではないが、使っていけるとは言い難い。
  • 他の状態異常サポート向きのライトが睡眠はLV2を多く使うようになっているものばかりである中、
    LV1睡眠弾速射対応でローコストのサポガンができるという性質は変わっておらず、
    眠魚の調達が間に合っていない時はお世話になるだろう。
    • これはアイルーヘブンドールを強化せずヘルドールのままで使う事でも同じ事ができるが、
      あちらは毒に対応してない他、最終強化形でないために極限強化のお世話になれないという欠点がある。
    • 同じく4Gで追加された極限状態も(サポガンの中では)向かい風が強い。
      攻撃能力が弱いどころかほぼ皆無のこのガンでは極限状態の解除の僅かな助けにすらなれないため、
      抗竜石【属撃】の効果が切れてしまうと生命の粉塵を飲むくらいしかやる事が本当に無い。

MHX

  • トレニャーからの依頼をこなすことで手に入る「アイルー茶釜」を利用して吹吹茶釜が生産できる。
  • 新システムの武器内蔵弾はツブテ弾(18発)と鬼人弾(5発)。
    …一体どこに内蔵しているというのだろうか。
    本来誤表記である、武器「内臓」弾が誤表記ではない可能性が…
  • 最終強化はやはり吹吹チャガンマン。
    前作で性能が被っていたアイルーヘルドールは火炎弾速射銃に戻ったが、こちらは相変わらずのサポート性能。
    速射はやはりLV1の毒・麻痺・睡眠弾と特に変更は無く、
    武器内蔵弾に痛撃弾が増えたりするが、通常弾や貫通弾の装填数も実に悲惨。
    やはり拘束専門、ハメ用のサポートライトか…と思いきや、意外とソロでも使える武器になっている。
    • まず攻撃力が210。結構悪くない値である。あの鳳仙火竜砲と同じ値なのだ。
      MHXでは全体的に最終強化の武器倍率はあまり差がでないようになっているため、案外威力は低くない。
      そしてライトボウガンの狩技「全弾装填」の存在。
      これによって過去作で腐っていた散弾の装填数が活き、全LV散弾6発装填が回し撃ち可能になった。
      やはり散弾が有効なモンスターは少ないものの、ドスガレオスやジンオウガには格別の威力がある。
      そしてLV1毒弾、麻痺弾、睡眠弾の装填数が4発に増えている。
      MH4Gの「G級武器」の吹吹チャガンマンより装填数が多いのだ。
      これらの武器を総動員した場合、ソロで大火力を実現できる
      特に剣士でもガンナーでも面倒くさいことで知られるドスガレオスなどは格好のカモで、
      開幕の毒弾速射1発で毒に侵し、散弾で手下を始末してから睡眠爆破、
      そして音爆弾と麻痺弾で拘束して散弾を乱射すれば、上位個体ですら5分ほどで始末できてしまう。
      キリンの角に散弾が収束しない事だけが残念であるが、ソロ専ハンターでも作って損は無いと言えよう。
    • ダウンロードクエストを利用するのであれば上位に上がった時点から火山でユニオン鉱石が入手可能なため、
      ベルクーツ系より一足早く攻撃力190の散弾特化銃として運用することが可能。
      この時点では破格の攻撃力で上位序盤であれば散弾が有効な相手も多く、
      見た目からは想像できないほど活躍の場はある。
  • MHXの目玉要素である狩技にも当然ながら対応しているわけだが、
    「ラピッドヘブン」では特殊弾丸RAPIDの高速連射を強いられ、
    「全弾装填」では膨大な種類の弾丸を一度に装填させられてしまう。大丈夫なのか、中の人は…。
    ついでに言うと、RAPIDは「内部で分裂する特殊弾」である。本当に大丈夫なのか、中の人は…。

MHXX

  • 究極強化で名器吹吹チャガンマンが復活。
    • 攻撃力は低めの300
    • LV2毒弾に対応したが装填数は1発
    • 内蔵弾はツブテ弾が4発増加し6発装填に、痛撃弾は5発増加
    と、攻撃力以外はあまり変わっていない。他のライトボウガンと比べると極端に火力が低い訳ではないが、
    やはり全ボウガンでもトップクラスの状態異常弾の運用能力からサポート運用が主になるだろう。
    • また、前作からの特徴だが、通常弾追加で出てくる弾数は9/8/9となかなか良好。
      本作ではスキル事情が緩和されたこともあり、オンで散弾回し撃ちでは剣士に迷惑がかかると思った時は
      こちらの運用がおすすめ。
  • 本作で追加された新しい狩技、「チャージショット」ももちろん使用可能。
    このボウガンの場合は中の人が息を思いっきり吸い込んでるのだろう。
    前作での耳を疑うような非人道的…もとい非ネコ道的なハードワークを強いられる狩技2種よりは楽そうではある。

MHF

  • MHFでは吹吹チャガンマンに先んじて下記のような類似品が登場していたが、
    それよりかなり後のMHF-G7にて吹吹チャガンマンも特典遷悠武器として実装された。
  • MH2のボウガン生産システムとなっているMHFでは、
    HR帯で「吹吹茶釜」、G級で「吹吹チャガンマン」のどちらかを生産する形となる。
    吹吹茶釜から吹吹チャガンマンへと強化することはできないので、
    一種の課金武器ということもあり生産に際しては注意しよう。
  • 装填可能な弾としては、まず各種状態異常弾のLV1が3発、LV2が2発装填可能。
    このあたりはメインシリーズの仕様を踏襲しているが、これらの速射には対応してない。
    とはいえ、現状のMHFでは状態異常弾を使う機会もあまりないが。
    その代わり、LV2通常弾の速射に対応している
    また、LV1貫通弾やLV1・LV2散弾、火炎弾に水冷弾も装填可能。これらの装填数は全て6発。
    バランスは取れているが、全体的な性能はG級ライトボウガンの中でも中堅クラスといったところ。
  • ところで、吹吹チャガンマンにはシジルを焼き付けることができる。
    これに各種超速射シジルでも焼き付けようものなら、
    MHXのラピッドヘブンと同等の高速連射をさせることができる
    それどころか一定の間隔を空けつつ連射するラピッドヘブンとは異なり、
    超速射は(弾種にもよるが)息をつく暇もない長時間の高速連射である。
    本当に中の人のことが心配である。
    • ちなみにMHFではそもそも速射の連射速度自体が他シリーズと比べても非常に速いので、
      この時点で既に無理がありそうな気がしなくもない。

きょうかんねこじゅう

  • MHFのイベントで作成可能な、MHF版吹吹チャガンマン的な存在。
    一見すると只のタル(上から尻尾が飛び出てはいるが)であるが、
    構えると同時にあの教官ネコが吹き矢を咥えて飛び出してくる
    リロードは尻尾を引っ張る点も同じである(引っ張ると言うよりは、撫でるような感じだが)。
  • 火炎弾とLV1徹甲榴弾の速射に対応。麻痺弾両LVにも対応と
    アイルー系ボウガンの基本は押さえた性能となっている。
  • 恐らく読者諸氏が何より気になるのは、中身が本物かどうかであるだろう。
    説明文を読む限りは、本物でも説明は付く。公式からの説明がない為、あくまで憶測であるが、
    飛び出してくる教官ネコの外見は本物のアイルーとはかけ離れており、
    寧ろ広場でよく見るアイルーのぬいぐるみに近い。恐らく、偽者であろう。
  • ちなみに、下位・上位・凄腕・親方印の4段階が実装されており、
    それぞれ「きょうかんねこ」の後に「じゅう」「ほう」「さん」「ハウス」と付く。
  • MHXRでは『ストリートファイターV』とのコラボで、
    この武器と似た構造を持つヘビィボウガン「導照焔ヨガフレイム」が登場した。
    こちらは、壺の中から覗くダルシムその物という外観であり、口から火を吹くように弾を発射する。

関連項目

モンスター/アイルー
武器/アイルーラグドール - MHF、MHP2系統やMH4系統のネコライトボウガン。
モンスター/ブンブジナ - 本武器の元ネタであるぶんぶく茶釜をモチーフのひとつとする小型モンスター。


*1 MHXからは尻尾のすぐ横で何もない空間を掴んでリロードするようになっているので厳密に言えば尻尾そのものは無事である。やはりクレームが来たのだろうか