妖しき煌剣。
剣を手にした者は姿なき声に誘われ、囁く声の導くまま無明の闇へと消える。
目次
概要
- MH3にて初登場した、アルバトリオンの素材から作られる片手剣。
強化元は煌黒の剣。 - 盾も剣も鋭利な甲殻が折り重なった危険な形状となっている。
また抜刀時には刀身と盾が展開し、隙間から薄紫色の光芒が妖しく漏れ出すギミックを搭載する。
MH3
- 攻撃力252、龍属性370。
匠で紫ゲージが得られる唯一の片手剣で、紫50、白60と圧巻のゲージを得る。
攻撃力も他の属性片手剣とほとんど遜色がなく、高い属性値と全く隙がない。
属性が重要な片手剣ということもあり、他の武器ほどアルバ武器一強という状況ではないが、
龍属性武器としては間違いなく最高峰である。
が、オンラインサービスは終了しているため、正規の方法では新規にこの武器は作れない。
性能、各武器とのバランスが最も近いのはMHP3なので、気になった人はひとまずそちらを。
MHP3
- 攻撃力190(ブースト込み205)、龍属性37(他作品における370)。
素で白ゲージを持ち、白60+青50という驚異の斬れ味を誇る。
斬れ味の消耗が激しい片手剣にとって最大の強みと言えるだろう。
今作は紫ゲージが存在せず、属性値減算補正がかかる為、総合的な火力はMH3と比べて若干見劣りするものの、
武器倍率自体は上昇し、さらに属性値・スロット・斬れ味を加味した総合的な使い易さはトップクラス。
汎用性が高く、無属性片手剣の存在を脅かしている。 - 実はMH3時代よりも攻撃力倍率が実質10上昇している。武具玉も含めれば25上昇することになる。
他の龍属性片手がやや不甲斐ないといった事情や優秀すぎる斬れ味に十分な属性値もあるので
仮に180のままだったとしても今とほとんど評価は変わらなかっただろう。
MH3G
- 攻撃力322、龍属性360、素で紫ゲージ30。
入手するにはG級アルバトリオン素材が必要であり、
上位クラス武器ながら実質G級武器という特殊な立場にある。
この時点でも最終強化としてみなせなくはない程強い部類なのだが、今作ではさらに上が存在する。
神滅剣アル・ゾディア
- 今作では真のG級武器「神滅剣アル・ゾディア」へと強化が可能。
攻撃力336、龍属性420、そして素で紫50を併せ持つ。
続く白も60で、そもそも効果が出ない匠は勿論のこと、業物を外しても大きな問題はないという
凄まじい斬れ味ゲージである。
流石にスロットはないが、通常必要なスキルが不要になるということを考えると汎用性では全く劣っていない。 - ちなみに、龍属性片手剣としては前作まで圧倒していた小太刀【砂凪】が、G級強化により紫ゲージを獲得、
片手剣トップクラスの物理攻撃力を手に入れてすぐ後ろに迫っている他、
祀導神器【不門外】が700という化け物じみた属性値で特定の相手に大暴れしている。
覚醒まで込みにすると、アヤメのほぼ上位互換といえる性能を誇る狼牙剣【欲獄】も存在し、
アル・ゾディアの立場が完全に盤石かというとそういうわけでもない。
しかし、属性特化の不門外はともかく他の二種は属性値が低すぎたり覚醒が必要だったり、
そもそも二本とも匠がないと紫ゲージが出現しないなど
アル・ゾディアと比べやや使いにくい性能であるのが弱点でもある*1。
アル・ゾディアの強さは、これらの癖が一切ない龍属性片手剣として完成された性能であることだろう。 - 性能的に傾向が近いのは欲獄。
属性値ではわずかながらゾディアが、物理面では欲獄が上回る。
具体的にはアル・ゾディアと欲獄の武器倍率の差は20なので、
攻撃力UP【大】相当の火力補強を積めば上回ることになる。
期待値で言えば見切り+3でもちょうど上回る計算である。
防具やお守り事情にもよるだろうが、匠+覚醒と攻撃or達人では
スキルポイントの稼ぎやすさが段違いなので、大抵は逆転可能だろう。
特定テーブル限定の匠覚醒を両立した神おまを持ち出されると
厳しい場面もあるかもしれないが。 - なお、本作にはアル・ゾディアと似た性能を持つ七星剣【禄存】が登場している。
アル・ゾディアと同じく攻撃力336と素で紫50の斬れ味を持つ。
無属性(覚醒で低めの毒)だが、代わりにかなり高い会心率35%とスロット2つを持ち、
こちらも非常に優秀な武器という評価を与えられている。
無属性武器は本来片手剣では微妙な扱いなので、これはかなり異例といえる。 - その性能はかなりのものであるが、それに応じて製作難易度も非常に高い。
最終強化に必要な翼膜・邪翼の合計数は、全シリーズ通して5つとアルバ武器の中でもっとも多く、
MH3Gでは天を統べる角も3つとこちらもトップタイ(他には大剣、太刀、ハンマーが3つ使用する)。
片手剣のリーチではアルバトリオンの翼を攻撃するのは困難で、ダウンやアイテムをフルに駆使しなければ
破壊は難しい。というか体力の高さもあるので、あまりにも慎重すぎるとソロでは討伐すら難しい。- ただ、MH3Gでは翼膜や角系統は部位破壊しなくてもクエスト報酬で出るようになったので、
若干ではあるが素材集めの手間は改善されている。
仮にどちらも入手手段が部位破壊のみとなれば
龍属性どころか全片手剣で歴代史上最強クラスの製作難易度となっていただろう
- ただ、MH3Gでは翼膜や角系統は部位破壊しなくてもクエスト報酬で出るようになったので、
- アルバトリオンで他に部位破壊出来るのは角と爪、そして尻尾の切断が可能となっているが、
爪も尻尾も片手剣の強化には使われない。
瑠璃色の龍玉・龍神玉も確かに使うが、そちらは剥ぎ取りでも入手が出来る。
あんまりな仕打ちではなかろうか?
MHX
- アルバトリオンが正式に復活を遂げたことで煌黒剣も再登場。
本作は強化システムの関係上、煌黒の剣→煌黒の剣LV2→煌黒剣アルスタという形で作成される。
最終強化である煌黒剣アルスタの性能は- 攻撃力180
- 龍属性37(他作品における370)
- 安定のスロット1
- 素でゲージマックスの白ゲージを持ち匠不可
MHXは匠を付与しつつ他のスキルを複数個付けるのが難しく
(斬れ味のケアをするためにスロットが備わってない燼滅刃シリーズやグリードシリーズ、
スロットは存在するがやはり多いとは言えないディノSシリーズに頼りがちなため)、
匠不要のアドバンテージは大きな強みと言えるだろう。
匠を付与するのが非常に難しい二つ名防具との相性も良好である。 - MHP3の性能をやや抑えた形になっており、武器倍率は低下した。
とは言うものの、片手剣そのもののモーション値がMHP3より上昇しており、
属性値のマイナス補正も撤廃されているので総合的に見ればむしろ強化されている。
また、例の如く斬れ味の凄まじさは随一と言っても過言ではなく、
属性値も3位(1位2位がぶっ飛んでいるだけだが)と、
やはり今作においても総合的な使い易さはトップクラスと言える。 - また今作の龍属性片手剣は数こそ多いが、物理か属性のどちらかに特化したものが多く、
実はバランス型の龍属性片手剣はかなり少ない。どちらも十分な数値を持つこの武器はそうした意味でも扱いやすく、
極めて優秀な斬れ味も相まって、常に安定した性能を発揮できるだろう。 - 作成難易度は非常に高く、ソロの場合は基本的にHR80にならなければ姿を拝むことすらできない*2。
また今作の仕様変更に伴い、アルスタまで強化するには大量の煌黒龍素材が必要となっているほか、
最終強化において瑠璃色の龍玉を使用する。
MHXX
- G級アルバトリオン登場に伴い、神滅剣アル・ゾディアが究極強化形として再登場。
2段階の限界突破を行う事でアル・ゾディアとなる。 - アル・ゾディアの性能は
- G級武器としては低めな攻撃力280
- さらに磨きがかかった龍属性55
- 引き続きのスロット1
- 匠スキル無しで斬れ味が限界に達しており、素で紫ゲージ50、白ゲージも長い
- これまでの作品とは一転、属性偏重型としての強化を遂げた。
究極強化形の龍属性片手剣としては第3位の属性値である。というか1位と2位が高すぎるだけである。*3
MHXXでは匠スキルの発動が容易になったことやゲージ紫の物理倍率の低下など
前作ほど匠スキル不要が長所とはならないが、それでも斬れ味関連のスキルなしで
充分な斬れ味を持つのは大変魅力的と言える。 - しかしMHXXでは他の龍属性片手剣もかなり強化されており、前作よりも強力なライバルが存在する。
- 新参であるバルファルクの赫醒剣アルゴルクはアル・ゾディアと同じく匠スキル不要の斬れ味を持ち、
紫ゲージこそないが白ゲージ250という規格外すぎて業物までも不要な脅威の持久力が持ち味となっている。
このため快適さと物理性能(と、オマケでスロットも1個差)で負けていると言える。 - 復活した祖龍の真・祖龍霊剣【不還】は先述のアルゴルクと同じ攻撃力と属性値を持ち、
匠で紫ゲージを出せば期待値で超えられてしまう。 - 意外なところではイベント武器の真・神剣ファルシオンが期待値で肉薄している。
10高い攻撃力と無駄にはならない防御ボーナスがあるが、
一番厄介なのは同じ瑠璃色の龍神玉が必要なところだろう。 - ゴア・マガラのアンクofシーカーやオストガロアの骸の白骸鬼角アッダバランも優秀だが、
物理性能が高く属性値がやや低めなため競合しないだろう。
極星憤刃ギリガロアは残念ながらどっちつかずです。
- 新参であるバルファルクの赫醒剣アルゴルクはアル・ゾディアと同じく匠スキル不要の斬れ味を持ち、
- アル・ゾディアは「匠スキル不要」と共に
「非常に高い属性値と、低めだが実用域の物理火力という良好なバランス」「長大な紫ゲージ」
という長所をしっかりと活かした運用をしていく事が求められるだろう。
そのようなバランスがとれていない武器がいわゆる【問題外】という不名誉なあだ名をつけられてしまう。
とりあえず属性強化スキルが必須と言える。
また、会心率UP手段が特に豊富な片手剣という武器種であるが故に、
アンクofシーカーには、会心率が頭打ちしやすいという弱点がある。 - 製作難易度はやはりかなりの高さであり、最初の限界突破には入手難易度の高い煌黒龍の邪翼が2つ、
究極強化にはレア素材の瑠璃色の龍神玉が1つ要求される。 - この武器が最も輝く相手と言えばやはりオオナズチだろう。
物理が通りにくく属性はよく通る相手ならばこの片手剣が一番である場合が多い。
匠不要の紫ゲージ持ちというアドバンテージに加えて素の属性値もアルゴルクや祖龍霊剣よりも上を行く。
W属性強化を施すと、なんと龍属性値は72に達する。
そこに紫ゲージの補正もかかるため、属性火力は恐ろしく高い。
さらに今作の片手剣は会心率を上げやすい為、会心撃【属性】でさらに特化させることも可能*4。- 上記オオナズチをはじめとして、クシャルダオラ、アカムトルム、ラオシャンロンといった
物理肉質に比して龍属性が通るモンスターは意外に多い。
また水属性武器の属性値がそこまで高くないことも相まって、水と龍が同等に効くウラガンキン、
バサルモス、アグナコトルにおいても片手剣随一の火力を出すことができる。 - 同じアルバトリオンの防具エスカドラXシリーズが
一式で属性攻撃強化、無慈悲、会心撃【属性】を揃えるため、
斬れ味のフォローが不要なこの武器とは極めて好相性。
尤もオオナズチ相手だと無慈悲に内包される弱点特効がほぼ機能しなくなってしまうのだが、
片手剣はもともとW刃薬で会心率を+60%できるので属性会心は十分に機能する。
- 上記オオナズチをはじめとして、クシャルダオラ、アカムトルム、ラオシャンロンといった
- また確かに紫ゲージであってもアルゴルクに物理火力で及ばないがその差はわずかであり、
属性値の差もあって同じスキル構成ならアル・ゾディアの方が火力が出ることがほとんどである。
アルゴルクは斬れ味系のスキルを抜けるという利点もあるが、アル・ゾディアも50という長い紫ゲージをもっている。
臨戦と混沌の刃薬を活かすことで、斬れ味系スキルなしでも狩猟時間のほとんどを紫ゲージで戦うことも不可能ではない。
アルゴルクより神経質な立ち回りになることは否めないが、使いこなすことができれば
龍弱点のモンスターのほとんどを相手に一線級の火力を出せる一本となる。
- XXのアルバ武器は総じて「素紫の代償として思ったほど性能が伸びなかった」傾向が強く、
紫ゲージの補正が弱体化された本作では極端な白ゲージを持つバルク武器にやや食われがちな傾向である。
そんな中、片手剣のみは強化幅が非常に大きく歴代アルバ片手剣最高の属性値を叩き出し、
上述の通り壮絶な争いを繰り広げている。
片手剣は白ゲージでも弾かれ判定が他武器の紫と変わらないためのバランス調整だろうか。
あるいは禁忌モンス武器の先輩たる伝説の黒き剣が残念性能と化した代償だろうか……。
MHW:I
- 第4弾アップデートでのアルバトリオンの実装に伴い作成可能に。
今作では煌黒剣アルスタで強化を終える。
その性能は- トップクラスには見劣りするが十分な攻撃力392
- 会心率0%
- 覚醒不要で脅威の龍属性570
- 龍封力は小と控えめ
- 素で長めの紫90を持ち、更に匠で延長可能
- スロットはLv2が2つと拡張性に富む
- レア度12、パーツ強化は当然不可能
龍属性片手剣ならこれと言ってしまっても差し支えない逸品に仕上がっている。- 鑑定武器はガイラスライサー・龍、皇金の剣・龍ともに属性特化させることで似た性能になるが、
斬れ味が白止まりなのが祟ってやや不利。皇金は会心撃込みならというところ。
しかし結局スロットや継戦能力を含めた総合力で見るとアルスタに軍配が上がるというのが現実。
- 手数が多い片手剣ではあるが、紫90あればかなり融通が利く。
ジャストラッシュ主軸の立ち回りならモンスターが戦闘場所を変える毎に研ぐだけで済む場合すらある。
斬れ味のフォローが不要な分を火力スキルに回せば
攻撃・属性・斬れ味の三拍子揃った優秀な一振りとして活躍するだろう。
幸いにもLv2スロットにはフルチャージ、挑戦者、弱点特効、超会心
などの強力な火力スキルを積みやすい。
- その後のVer.15.01、第5弾アップデートにしてMHWシリーズ最後の追加モンスターとして黒龍ミラボレアスが降臨。
それにともない真・黒龍剣が復活を果たした。
今回のミラ系武器は片手剣に限らずほぼ全種において超性能を誇っており、
龍属性どころか実装されていたほぼ全ての武器を過去のものとしている。
アルスタも例外ではなく、単純に攻撃性能を比べた場合は後塵を拝することとなってしまっている。
ただし、今回のミラボレアスは歴代最強とも言われており征することは容易くない。
そのミラボレアスに対して真・黒龍剣が完成するまではアルスタが最適解となる。
伝説の黒龍に対する力強い味方となるだろう。
余談
- かつて片手剣の売りといえば「必要な素材の少なさ」が挙げられる事が多かったが、
この武器の要求素材やゴールドラディウスで要求される火竜の煌液の数などを見ると、
その法則が今も活きているのか怪しくなってきていると言わざるを得ない。- MHW:Iでは作成素材が他武器種と同じになり、作成自体はかなり楽になった。
- 天鱗と凶爪は落し物とオトモのぶん取りでも入手可能。
- 天角は攻略にあたって破壊することが望ましく、稀に龍神玉も手に入る。
- 邪翼は破壊自体は困難ではあるが破壊できた場合は確実に手に入る。基本報酬や剥ぎ取りでも出る。
更に言うならMHWのクエスト失敗でも破壊した部位の報酬は手に入る仕様により、
幾度とリトライを繰り返している間にアルバトリオン討伐前にアルスタを作成できることもある。
全素材が討伐前に入手可能なため、アルスタに限らず防具も含めて全アルバ装備が作成可能だったりする。*5
ただし、そこまでやるくらいならクリアした方が早いのは言うまでもない。
様々な面で強化と改変が加えられたアルバトリオンを倒すことができればの話だが。
- MHW:Iでは作成素材が他武器種と同じになり、作成自体はかなり楽になった。