全モンスターハンターシリーズにおける、クエストクリア時に流れるBGM。
恐らく村や集会所のBGMに次いでプレイ中最も聴くことになるBGMだろう。
目次
概要
- 基本的には各作品のメインテーマ曲をアレンジしたものとなっている。
また、どの曲も派手で明るい曲調のファンファーレが流れた後に、
勝利の余韻に浸るかのように穏やかなメロディが続く…という構成になっているという点では共通している。- 英雄の証の旋律が使われていることがほとんど。
作品ごとにアレンジが違うので、聴き比べてみるのも面白いかもしれない。 - クエストクリア時の仕様上、どこのフレーズが流れているかで、
何秒経過したかわかるようになってしまったハンターも多いことだろう。
帰還までの残り時間が表示されない作品では、地味ながら役立つテクニックでもあった。
- 英雄の証の旋律が使われていることがほとんど。
Triumph!
依頼の敵を全て討伐しました。*1
あと1分で街に戻ります
目的を達成しました*2
あと1分で村に戻ります
- 使用作品
- MH、MHG、MHP、MHP2、MHP2G、MHW:I
- 収録
- モンスターハンター サウンドトラックブック
モンスターハンター 狩猟音楽集
- モンスターハンターシリーズ全体のメインテーマ「英雄の証」のアレンジである。
古参のハンターほど馴染み深い曲であり、MH2を除くMHP2Gまでのメインシリーズではこの曲が使用されていた。
- “triumph”(トライアンフ)とは、「勝利の喜び」や「成功」、「手柄」といった意味の英単語。
クエストを見事成功させた際のシチュエーションやハンターの心情と見事にマッチした題名といえる。
- 素材ツアーだろうが小型モンスターの掃討クエストだろうが、防衛に成功しようが、
基本的にクリアさえすれば、どのクエストでも流れる。
しかし、やはり大型モンスターを倒した際に聴いた方が映えることは間違いない。
特に、村最終などの難関クエストを初めてクリアできた時や、
何度も苦杯を舐めさせられたモンスターに初めて勝利できた際に聴くと感慨も一入である。
- また、ぽかぽかアイルー村の探検クエストクリア時にもこの曲をアレンジしたものが流れ、
MH4のモンニャン隊がモンスターに勝利した際にもこのアレンジの冒頭部分が流れる。
他にもMH4のモンニャン隊では戦闘中やモンスターに敗北した時のBGMにも
同作で使われていた曲が用いられている。
- MHW:IではVer.15.01からミラボレアス討伐時のクリアBGMとして使用されている。
『舞い降りる伝説』におけるココット村の旋律、撃龍槍を当てた時の『英雄の証』と合わせて、
シリーズ初期、及び本シリーズ群への爆発的なハンター増加の起爆剤となった、
MHP2及びMHP2Gから狩猟生活を送ってきたハンターの心を打つ演出になっている。- Ver.15.10からは映画『モンスターハンター』とのコラボクエストでも使用されている。
こちらはこちらで戦闘BGMが旧砂漠と森丘のものを使用しているため、
やはりシリーズファンに向けたファンサービスの一環と言えるだろう。
- Ver.15.10からは映画『モンスターハンター』とのコラボクエストでも使用されている。
功を讃えて
メインターゲットを達成しました*3
あと1分で街に戻ります
- 使用作品
- MH2、MHF、MHO
- 収録
- モンスターハンター2(dos) サウンドトラックブック VOL.1 ジャンボ村の唄
モンスターハンター 狩猟音楽集III
- MH2のメインテーマ「大敵への挑戦」のアレンジ。
- ファンファーレ以降も「大敵への挑戦」のフレーズが使われるため、
クエストクリアBGMの中では数少ない「英雄の証」のフレーズが流れない曲である。
またファンファーレの雰囲気も他とは異なり、比較的テンポが速い。
- MHFではサービスが終了するまで使用されていたため、
一番使用期間の長いクエストクリア曲でもある。
このためか、「功を讃えて」を聴くとMHFを思い浮かべるファンも多い。- MHFでは遷悠クエストと緊急クエスト以外の全てのクエストでクリアBGMがこれになっており、
発覚BGMは専用のものになるG級クエストでもクエストクリアBGMは変わらない。
- MHFでは遷悠クエストと緊急クエスト以外の全てのクエストでクリアBGMがこれになっており、
成功!!!
メインターゲットを達成しました!
あと1分で街に戻ります
目的を達成しました
あと1分で港に戻ります
- 使用作品
- MH3、MH3G、MHW:I、MHF(G8~)、MHXR
- 収録
- モンスターハンター3(tri-) オリジナル・サウンドトラック
モンスターハンター エクスプロア オリジナル・サウンドトラック
- MH3のメインテーマ「生命ある者へ」のアレンジである。
- ファンファーレは英雄の証のアレンジであるが、後半部分がTriumph!と違い高い音から低い音へと流れる。
その後は「生命ある者へ」の主題部分のアレンジが使われる。
- ちなみにモガの森の探索を終了した時は本BGMではなく別のジングルが流れる。
- MHFの遷悠種モンスターのうちMH3シリーズに登場していたもの*4は、クエストクリアBGMもこの曲になっている。
遭遇時が「高まる鼓動」なので、まさかのMH3仕様である。
なお、クエスト失敗時はいつも通りのBGMが流れる。- ちなみに狩煉道において、このBGMが該当する遷悠種と遭遇している状況で強制離脱すると、
クリアBGMもやはり「成功!!!」が流れるようになっている。
後述するゴア・マガラやセルレギオスなどBGMが異なるモンスターでも基本的には同様の仕様である。
- ちなみに狩煉道において、このBGMが該当する遷悠種と遭遇している状況で強制離脱すると、
- MHW:Iでは、アルバトリオン討伐時のクエストクリアBGMとして復活を果たした。
- MHFの最高峰難易度コンテンツとして君臨していた、
極み個体のトップバッターを務めたモンスター4種の内、
1種を除いて、その何れもがMH3系統出身のモンスターであったため、
遷悠種システムの関係上、クエストクリアBGMはこの「成功!!!」が流れる形になっていた故に、
極みの座に居座る、彼らの討伐を成し遂げ、このBGMを聞いて感慨に浸る…と言ったケースは珍しいモノではなかった。
システム設計上仕方ないことであるが、ある意味、罪深いポジションに居座ってしまったとも言える
- 長野県で行われていたモンハンコラボイベント「モンハン渋の里」にて、
長野電鉄の長野駅に列車が到着するとこのBGMが流れ出していた。
帰する場所へ
目的を達成しました
あと1分で村に戻ります
- 使用作品
- MHP3
- 収録
- モンスターハンター 狩猟音楽集III
- ユクモ村のテーマである「秘湯を求めて」のアレンジ。
- オーケストラ調ではあるものの、全体的に和風な雰囲気で纏まっており、
拍子木や三味線、尺八など和楽器も多く取り入れられている。
他のクエストクリア時のBGMは民族楽器等が控えめにされている傾向があるので、
歴代のクエスト成功時のBGMとはかなり異なる印象を与える曲となっている。
- 乱入クエストが発生すると、「帰する場所へ」の冒頭のファンファーレが流れたあと
そこで一旦曲が中断され、「WARNING!!」の文字と警告文が出てくるという流れになっている。
乱入クエストをクリアするか、村に帰還すると再度曲が最初から流れる。まさに仕様である。
生者を照らす朝日
- 使用作品
- MHP3、MHX、MHXX、MHR:S、MHF(Z~)
- 収録
- モンスターハンター 狩猟音楽集III
- アマツマガツチ戦専用のクエストクリアBGM。
フロンティアも含めシリーズ初となる、モンスター固有のクエストクリア曲であり、
MHR:S時点で唯一となる「そのモンスター限定のクエストクリアBGM」となっている。*5
- 全体的な曲構成は「帰する場所へ」と同じであるが、
ファンファーレ部分が大きく変化し、より高い旋律で豪華になっており、「Triumph!」のものにかなり近い。
「秘湯を求めて」のアレンジ部も音が増えており、ラスボスを制したという達成感に浸ることが出来る。
- MHXではBGM元のアマツマガツチが久々の復活となり、それに併せてBGMも復活を遂げた*6。
また、MHFにおけるアマツマガツチ実装の際にはこのBGMも同時に導入された。
これらの作品で初めてアマツマガツチを討伐した人はその演出に感動を覚え、
MHP3経験者は健在であるこのBGM、演出に感動の他に懐かしさを感じるかもしれない。
両作品共にアマツマガツチの復活・実装が告知されて以降、
MHP3経験者達からこのBGM復活への期待が高まっており、それに見事応えたと言えるだろう。- なお細かく見れば、MHXでのクエストクリアBGMはベルナ村のBGMのアレンジであるため、
同作にて唯一別の村BGMがアレンジされたクエストクリアBGMが流れるというケースでもある*7。
- なお細かく見れば、MHXでのクエストクリアBGMはベルナ村のBGMのアレンジであるため、
- MHR:Sではver15.0のアップデートにてアマツマガツチが復活し、当BGMも復活。
狩猟フィールドが霊峰ではなく獄泉郷となっているが、狩猟中・討伐時の演出は変わっていない。
討伐後に晴れ渡る獄泉郷を見渡せるのは一興。- 本種の討伐クエストでは、特殊な仕様としてクエスト出発時・剥ぎ取り・素材入手時のSE、
そして肉焼きBGMにおいてMHP3の音源が流れる。
イヴェルカーナ追加による寒空に響く凱歌の演出のように、
アップデート以前よりアマツマガツチ関連の復活予想はされてはいたが、こういった音響要素も復活するとは予想されなかっただろう。
- 本種の討伐クエストでは、特殊な仕様としてクエスト出発時・剥ぎ取り・素材入手時のSE、
英傑を讃えて
メインターゲットを達成しました!*8
あと1分で拠点に戻ります
- 使用作品
- MH4、MH4G、MHF(Z~)
- 収録
- モンスターハンター4 オリジナル・サウンドトラック
- MH4のメインテーマ「旅立ちの風」のアレンジとなっている。
- ファンファーレ部分が一番「Triumph!」に近いアレンジで、
旧モンスターも多く復活したMH4を表しているようである。
その後は「成功!!!」に似たベースの上で、「旅立ちの風」のサビ部分のアレンジが二度流れる。
- MHFにも、ゴア・マガラが遷悠種として参戦したMHF-ZにてこのBGMが導入された。
ただしゴア・マガラ実装当初は、バグでゴア・マガラのクエストであらゆるBGMが流れなかったため、
実際にMHFでこの曲が聴けるようになったのは、2016/12/27のメンテナンスでバグが解消された以降*9だった。
未来への希望
メインターゲットを達成しました!
あと1分で集会所に戻ります
- 使用作品
- MHX、MHXX
- 収録
- モンスターハンタークロス オリジナル・サウンドトラック
- 作品では数多くの村が登場するがそのなかで、
メインとなるベルナ村のテーマ「風と草原の彩る村」をアレンジしたものがこの曲である。
実際聴いてみるとメロディが似ているぐらいだけなのでアレンジとは気づきにくいが、
キーを3つ上げて聴いてみれば、アレンジ元の曲と同じメロディを聴きとる事が出来る。
- 曲調、構成共にMHP3の「帰する場所へ」と似ている。
上述の「英傑を讃えて」と「Triumph!」の関係のように、
MH3とMHP3の要素を復活させたことを意識しているのだろうか。
体験版でも聞くことができるが、その時間は非常に短い*10。
クエストクリア(Main Theme version)
メインターゲットを達成しました
- 使用作品
- MHWorld
- 収録
- モンスターハンター:ワールド オリジナル・サウンドトラック
- MHWorldのメインテーマ「星に駆られて」のサビをアレンジしたクエストクリア曲。
この曲は少々特殊な扱いを受けており、
特別なクエストとフリークエスト以外のゼノ・ジーヴァ登場クエストで使用される。
特別なクエストとは、具体的に言えばストーリー上の古龍クエストや、いわゆる村最終に当たるクエストなどである。
そういった困難な局面を乗り越えた時に鳴るファンファーレは壮大かつ豪華で、ハンターの涙を誘う。
一方、ゼノ・ジーヴァについては上述の通り、該当クエストでもこちらが流れるようになっているのだが、
他の古龍種は上述の節目に当たるクエスト以外では通常のクエストクリアBGMが流れるため、
ストーリークリア後はほぼゼノ・ジーヴァ専用のクエストクリアBGMという印象が強くなりやすい扱いになっている。- 歴戦の個体を超える歴戦王と呼ばれる古龍達が登場しているが、
そのうち使われるのはゾラ・マグダラオスとゼノ・ジーヴァのみ。
また、意外なところでも使用されてしまっている。
- 歴戦の個体を超える歴戦王と呼ばれる古龍達が登場しているが、
- 実は貴重な英雄の証が流れない第二のBGM。前例は功を讃えてのみだった。
ちなみに今作における通常のクエストクリアBGMは英雄の証バージョンのクリアBGM。
- 曲名がシンプルだが、これは今作の他のBGMにも共通した特徴である。
例えば中・小型用戦闘BGMや闘技場戦闘BGMも同様。
- MHW:Iにおいては別の曲がその位置についているが、ネルギガンテのみは例外。
悉くを殲ぼす存在となって舞い降りたかの龍(単体)には一貫してこちらが使用されており、
「MHWのメインモンスター」である事をより強調するかのような演出となっている。- また、MHW:Iで登場したムフェト・ジーヴァの討伐時もこちらが流れる。
MHWorldの終着点であったゼノ・ジーヴァの成体であるモンスターということを考えれば、
こちらが流れるのも当然と言えるだろうか。
- また、MHW:Iで登場したムフェト・ジーヴァの討伐時もこちらが流れる。
- 派生作品のMonster Hunter Puzzles: Felyne Islesでは、島のアイルーの悩み事を解決した、
区切りとなる際のカットシーンにて、本曲のアレンジバージョンが流れる。
ホッと一息
- 使用作品
- MHW:I
- 収録
- モンスターハンターワールド:アイスボーン オリジナル・サウンドトラック
- MHW:Iにて新たに追加されたクリアBGMの一つ。
英雄の証とメインテーマ「継がれる光」を、名前の通り優しげで柔らかい旋律でアレンジしている。
- このBGMが聞ける局面は少々特殊な状況のみであり、
「任務クエストに派生する探索においてそのまま標的を狩猟した場合」にのみ流れる。
クエストであればそのまま報酬受け取り画面に遷移、帰還する場面のはずなのだが、
探索でそのまま達成した場合はあくまで探索の続行が可能であり、手動で帰還する必要がある。
そのため短く終わる専用のファンファーレとしてこのBGMが作曲されたものと思われる。
寒空に響く凱歌
- 使用作品
- MHWorld、MHW:I、MHR:S
- 収録
- MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE SPECIAL SOUNDTRACK
モンスターハンターワールド:アイスボーン オリジナル・サウンドトラック
- MHW:Iのメインテーマ「継がれる光」をアレンジしたクエストクリアBGM。
こちらもWorldの時のMain Theme versionと同じくいくつかの節目において流れるBGM。
祝福の華やかさ、荘厳さを加えつつ原曲のどこか哀愁のある美しさも感じられる旋律は、
まさしく強敵を相手に「足掻いた」ハンター達の勝利を称え、苦労をねぎらうことだろう。
- 初出はMHWorldであり、歴戦王ネルギガンテのクエストクリアBGMとして先行登場していた。
アイスボーン前最後のモンスターであり、期待と未購入者の購買意欲を高める演出にもなっている。
だが上述の通りマスターランクにおけるネルギガンテのクリアBGMはMHWorldのものであり、
再びネルギガンテでこちらの曲を聴くにはMR200で解放される、
アイスボーンの一連のクエストの〆として用意されたクエストを達成する必要がある。- MHW:I発売以降からは歴戦王ネルギガンテのクエストクリアBGMは
やはりワールドのメインテーマ版に変更されている。
- MHW:I発売以降からは歴戦王ネルギガンテのクエストクリアBGMは
- 続くマスターランク作品のMHR:Sでは、タイトルアップデート(Ver.14)にて冰龍イヴェルカーナが復活。
アレンジ楽曲が多い今作において珍しく原曲が採用されており、
討伐クエストをクリアすると特殊演出としてこのBGMが流れる。
クエスト成功
メインターゲットを達成しました
クエストをクリアしました
- 使用作品
- MHRise、MHR:S
- 収録
- モンスターハンターライズ オリジナルサウンドトラック
- カムラの里のテーマであるカムラ祓え歌のアレンジ。
ファンファーレから拠点BGMのアレンジに流れるところはMHP3に近い世界観のMHRiseならではといったところか。 - MHRiseのクエストクリアBGMは基本的にこれだけなので、曲名がMHWorldの頃よりシンプルさに磨きがかかった。
- MHR:Sでは新規にクエストクリアBGMが用意されたが、
カムラの里からクエストに出発した場合はクリア時の演出共々こちらのBGMが使用される。
困難を超えし英雄
- 使用作品
- MHF(G10~)
- 収録
- モンスターハンター フロンティアZ 10thアニバーサリー スペシャルグッズ
- MHF-G10以降に使用されるようになったBGMで、緊急クエストのクリア時のみ流れる。
その仕様上、G級ハンターにはほぼ縁のないBGMであり、
HRハンターでも緊急クエストの数は限られているので聴くことのできる機会は少ない。
- ファンファーレではやはり「英雄の証」のアレンジが、その後はオリジナルの明るいメロディが流れる。
前述のとおりクエストクリアBGMは、ファンファーレ後には穏やかなメロディが流れる…
というのが定番であったのだが、このBGMのメロディは歴代のそれと比較してやや激しめ。