クラス/【シーフ】

Last-modified: 2023-04-12 (水) 21:40:01

原語は「Thief」。
クラスのひとつ。「盗賊」と訳される事が多い。
一般的な冒険者の「基本4クラス」と呼ばれる職業の一角。武器戦闘の能力は決して高くなく呪文を行使できるわけでもないが、開錠や罠解除などの技術や探索などの情報収集などで活躍するクラス。
どのでも共通するのは、武器や防具に制限がある代わりに様々な技術・技能を習得していること、対人戦などで威力を発揮する攻撃手段を持つこと。
D&D以降のファンタジー作品では盗賊あるいは斥候と訳されて多くの作品に登場するが、中には革鎧や短剣を使う「軽戦士」がシーフの役を担当していることがある。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

以下はクラシックD&D第4版の仕様。

ベーシック・ルール・セット

ヒットダイスはd4。最大9d4で、10レベル以降はHP+2。
8種類のシーフの特殊能力と、バックスタブの能力を有する。前者は経験レベルが上昇する毎に成功率が上がっていくが、1レベルの時点ではクライムウォール以外は軒並み成功率が30%以下という惨状。バックスタブは成功すると近接武器によるダメージが2倍になるが、成功のために条件が厳しい。

エキスパート・ルール・セット

4の倍数レベルを越える毎にTHAC0ST判定が良くなる。
ベーシック・ルール・セットでは最もレベル上昇に必要な経験点が少ないが、11レベルでクレリックに追いつかれ、以降は同じ経験点ならばクレリックの方がレベルが高くなってしまう。
追加される特殊能力は2つ。
1つ目は書物や記号、言葉を80%の確率で読み取る能力で、4レベルで習得する。
2つ目はマジックユーザー呪文のスクロールを行使する能力で、10レベルで習得する。ただし、スクロール使用の際に10%の確率で失敗する。
シーフの特殊能力は順調に伸びていくが、成功率に関わらず%判定の際に00が出ると必ず失敗するというルールが明記された。

コンパニオン・ルール・セット

町への定住することでシーフギルドのギルドマスターを目指すことと、放浪のシーフである「ロウグ」になることの2つの道が示されている。

マスター・ルール・セット

経験点3,400,000で36レベルに到達する。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

ヒットダイスはd6。最大10d6で、11レベル以降はHP+2。一般技能の基本数は3、戦闘技能の基本数は2。ただし、どちらも4の倍数レベルでの修得になるため、技能数は少ない。
シーフの特殊能力は「スキル(技術)」と表記されており、1レベルの時点で60ポイントを各項目に配分するという自由度の高いものになっている。以後レベルが上がる毎に30ポイントを配分することができる。
バックスタブは「バックスタッブ」と表記されており、レベルが上がるとダメージの倍率が上がるという仕様になっている。
10レベル以降はプリースト呪文・ウィザード呪文を問わずスクロールを行使できるが、使用した際の失敗確率は25%に上がっている。
またシーブズキャント(泥棒言葉)を習得しており、同業者や協力者を確認することができる。

ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版~第3.5版

名称が「ローグ」に変更された。