モンスター/【アニマル・ハード】

Last-modified: 2022-08-13 (土) 12:06:25

原語は「Animal Herd」。
herdは家畜の群れや下層民、群衆や大衆という意味の名詞。
ファンタジー作品でも登場しないことはないが、モンスターというよりは狩りの対象という意味で出てくる程度。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&Dではエキスパート・ルール・セットで登場。新和版での表記は「アニマルハード」。
種別はもちろんアニマル
野生の草食動物の群れで、鹿、ヘラジカ、山羊、野牛などから成る。動物の種類と群れの規模により、ダメージとヒットダイスが変動する。群れ全体の1/4が戦闘を行う雄で、残りの3/4は雌と子供となる。群れが攻撃を受けると、雄が食い止める間に雌と子供は逃走する。
なお16頭以上の群れが攻撃を受けるとパニック状態になり、40%の確率で攻撃者の方向へ暴走する。暴走状態の群れは進路上のクリーチャーに1d20ダメージを命中判定の余地なく与えてくる。
アライメントはもちろんニュートラル。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「アニマル・ハード(動物の群れ)」。
種別は動物知力2。サイズはM~Lで、これは動物の種類による。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでの日本語表記は「アニマル、ハード(動物の群れ)」。
「動物の群れ」とあるが、実際にデータとして掲載されているのはラクダ(原語:Camel)、ウシ(原語:Cattle)、バッファロー(原語:Buffalo)、アンテロープ(羚羊。原語:Antelope)、ヒツジ(原語:Sheep)の5種の動物のみ。
共通するデータは「出現頻度:頻繁」、「社会構成:群れ」、「活動時間:日中」、「食性:草食性」であること。見ての通り、群れを成す草食性の哺乳類ばかりである。そのためモラルは平均的~貧弱に分類される。サイズは前者3種がLサイズ、後者2種がMサイズ。
基本的には大人しい動物たちだが、だからといって人間などの言う事に従うとは限らないが。
ヒットダイスは5以下、アーマークラスは7程度だが、出現数が多い。攻撃手段は噛み付きや角、突進など様々だが、戦闘で脅かされると群れ全体が暴走する可能性がある。暴走した群れに巻き込まれた場合、思わぬ大ダメージを被る可能性がある。