モンスター/【インヴィジブル・ストーカー】

Last-modified: 2022-04-11 (月) 22:45:46

原語は「Invisible Stalker」。
直訳すると「見えない追跡者」。
高レベルの魔法使いによる召喚呪文で呼び出され、使役される風の精霊の1種。その透明化能力から主に暗殺や物品奪取、誘拐などに用いられる。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットで解説されるモンスターの1つ。
マジックユーザー第6レベル呪文「インヴィジブルストーカー」により召喚される。術者の命令に従って行動するが、無理矢理召喚されるため簡単な仕事でない限り、可能な限り命令を曲解しようとする。
外見は特になく、人間型をした空気の塊というイラストが多い。
ヒットダイスや拳によるダメージもそれなりにあるが、その最大の特徴は姿が見えないこと。そのため、「ディテクトインヴィジブル」の呪文などの透明化したものを視ることができない生物は高確率で不意打ちを受けることになる。ちなみに風の精霊界の生物だが、空は飛べない。
任務を達成するか、殺されるかするとインヴィジブルストーカーは風の精霊界へ帰還する。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「インビジブル・ストーカー(スシェイ)」。括弧書きの「スシェイ」は彼らが自称する種族名。
種別は異界モンスター、魔力タイプ。知力が11であることと、サイズMであることが追記された。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムではイラストの部分に何もない。それどころか、枠線すらない真っ白けの状態になっている。インヴィジブル・ストーカーの外見がなく、蜃気楼のような伸縮する空気の塊でしかないから仕方ないが。
インヴィジブル・ストーカーは風の精霊界(エア・エレメンタル・プレーン)のクリーチャーであり、基本的にそれ以外の場所には出現しない。例外は、ウィザードが「インヴィジブル・ストーカー」の呪文により召喚した場合である。
召喚されたインヴィジブル・ストーカーは魔法的に嫌々従っているに過ぎない。どんな任務を命じられようと召喚した術者を憎悪するが、短期間で済む複雑ではない仕事であれば気晴らしや気分転換と見なして憎悪を抑えてくれる。しかし拘束期間が長いと、可能な限り命令を曲解しようと試みる。
なおインヴィジブル・ストーカーと風の精霊界で遭遇した場合は、過去の経験で反応が変わるかもしれない。
気候/地形は全域。出現頻度は非常に希。社会構成は独居性。活動時間は常時。食性は特殊。知能は極めて高い。アライメントはTN(トゥルー・ニュートラル)。サイズL。
ヒットダイス巨人並みにある。移動速度は人間並みだが、飛行可能。
竜巻のような風の塊を叩きつけて攻撃してくる。ダメージは高い。そもそも透明なためインヴィジブル・ストーカーに狙われた者は高確率で不意打ちされてしまう。
また透明で捉えどころがないためアーマークラスは良く、しかもある程度の魔法抵抗力があり呪文が効くとは限らない。
なおインヴィジブル・ストーカーは、風の精霊界以外の場所でヒットポイントを完全に失っても死なず、単に風の精霊界へと戻ってしまうだけとなる。

関連用語

インヴィジブル・ストーカー(呪文)