モンスター/【エルフ】

Last-modified: 2023-06-20 (火) 12:52:12

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

冒険の最中に遭遇時に登場する、NPCとしてのエルフ。容姿についてはプレイヤーズマニュアルに記載されているので、ダンジョンマスターズルールブックのモンスターリストには記述がない。
ヒットダイスは1。アライメントはニュートラル。特に装備や能力値に関しては記載されていないが、アーマークラスは5、移動速度は120’(40’)になっている。
15人以上の集団の場合はリーダーは高レベルとなる。プレイヤーキャラクターが作成できる通り、呪文やインフラヴィジョンなども備えている。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版では種別が亜人種(デミヒューマン)知力13であることが追記されている。またアライメントは「ローフルまたはニュートラル」に変更されている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

プレイヤーズハンドブックではルールに関連する記述が多かったが、モンスターコンペンディウムではもう少し詳しく解説されている。といってもモンスターコンペンディウムでも2ページの紙面ではそれほど詳細な解説がされているわけではなく、そういった情報が欲しい場合は未訳のサプリメントである「The Complete Book of Elves」を読む必要があった。
一般情報としては以下の通り。気候/地形は温帯~亜熱帯の森林、出現頻度は頻繁、社会構成は集団、活動時間は常時、食性は雑食性、知能は極めて高い~超天才的、アライメントはCG(カオティック・グッド)。
エルフは種族として「スリープ」や「チャーム」といった魔法に対する高い耐性を獲得している。
また特に森林地帯では他種族に気付かれないように行動することに長けており、斥候や特殊部隊としての価値が高い。
エルフは剣や弓の扱いに長けている。森林地帯では馬が有効活用しづらいためエルフの戦闘部隊で馬を扱うことはあまりない。
エルフの価値観としては「個人の自由」を重要視しており、少人数の独立した集団が集まって国のような統治を行うことがある。ただしエルフの社会では法律や禁止事項は人間社会と比べてかなり少ない傾向がある。
エルフは全寿命の1200年のうち350年ほどを世界で過ごすとされており、他種族から見ると時間にルーズに見える。
エルフの趣味は音楽や自然に関連すること、魔法といったものが一般的とされる。

ハイ・エルフ

エルフの主な種族としては、ハイ・エルフ、グレイ・エルフ、ウッド・エルフ、アクアティック・エルフ、ダーク・エルフが挙げられている。原則としてプレイヤーキャラクターはハイ・エルフとなる。
ハイ・エルフは人間より多少小柄で華奢な体格をしており、顔色はやや青白く見える。髪は黒、瞳は深い緑色で、全般的に繊細で彫刻のような容姿をしている。
服装は青や緑系の淡い色を好んで着ることが多く、色彩は豊かでも派手さはあまりない。また森林では素早く隠れられる灰色の外套を着ることが多い。
種族全体で森林という「家」を分け合って暮らしているためか、善悪を問わず森に住むクリーチャーを理解することが重要視されており、多数の異種族語を修得していることがある。

グレイ・エルフ

原語は「Grey Elves(Faerie)」。
greyは灰色、faerieは妖精を意味する。
ハイ・エルフとは異なり、銀色の髪と琥珀色の瞳、あるいは淡い金色の髪と紫色の瞳を持つ。後者は「フェアリー・エルフ」とも呼ばれる。
明るい色の服を好み、深い青や緑の外套を着ると言われている。
グレイ・エルフはハイ・エルフより以上に外部との接触が少なく、可能な限り隔絶していようとする。

ウッド・エルフ

原語は「Wood Elves」。
別名「シルヴァン・エルフ」。
ハイ・エルフよりも顔色が濃く、髪は赤銅色から黄色、瞳は茶・緑・ハシバミ色をしている。衣服は周囲の森林に合わせるような色を着る。
他のエルフよりも自立心が強く、力を重視する傾向がある。また見知らぬ者たちとの接触を可能な限り避けようとする傾向があるが、森の生物たちとは協力的な関係を築いている。

ハーフ・エルフ

モンスターコンペンディウムではエルフの項目で簡単な説明がされている。
エルフと人間の間に生まれた子供であるが、両種族の容姿をほどほどに受け継いでいる。しかし寿命はエルフより短く人間より長いため、どちらの社会でも居づらくなることが多い。そうした者たちは、両方の社会を行き来しながら人生を楽しもうとする傾向がある。


アクアティック・エルフダーク・エルフは上記のエルフとは色々な意味で隔絶した差異があるため、それぞれ別項目として扱われている。

関連項目

エルフ(種族)】【ハーフエルフ(種族)】【ドラウ