モンスター/【グリフィン】

Last-modified: 2023-03-26 (日) 15:44:55

原語はGriffon。
グリフォン。あるいはグリフィンと呼ばれる。鷲獅子と訳される事がある。
鷲、あるいは鷹の頭部と翼を持った巨大な獅子とという姿をしているとされる伝承の生物。
名称は「掠め取る」「引っ掛ける」等の意味を持つギリシア語“Griphus”だが、元は中東~インド発祥。アレクサンダー大王の遠征をきっかけにその伝承がヨーロッパに齎された。
性質は獰猛、山地に棲み、住処には黄金を蓄えていると言われる。餌として馬の肉を好むと言う性質がある。この性質の為、後に欧州では「グリフォンに馬をつがわせる」と言う不可能をあらわす言い回しが生まれたとされる。
最強の獣であるライオンと、最強の鳥類である鷲を組み合わせていることから縁起のいい動物とされ、古くは貴族や騎士の紋章として用いられた。一方で、権威の証として扱われる事が多い為か、「七つの大罪」ではライオンや孔雀と同じく「傲慢」を象徴する動物として扱われる事もある。
ファンタジー作品ではそれなりに有名だが、ゲーム作品では敵として登場する程度で独自性や存在感を発揮するものはあまり見られない。漫画や小説作品の一部では強い戦士や騎士が騎乗していたり、高い知性を備えた個体が出てくることがある。

有名かつ外観のイメージが固まっているモンスターであるため、D&D公式に限らずメタルフィギュアは多くのメーカーで製造されていた。D&D公式メタルフィギュアとしてはラルパーサ社から出ていた。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットで登場。新和版での表記は「グリフォン」。
外見は「ワシの頭、翼、前爪とライオンの体、後脚を持つ巨大なモンスターである。」と説明されている。
アライメントはニュートラル。知能は高くないが、小さいころから飼い慣らせば騎乗することも可能。ただし後述の衝動がある点に注意。
ヒットダイスミノタウルスより高い。地上の移動速度はそれなり程度だが、飛行速度は高い。
戦闘では爪2回と噛み付き1回で攻撃する。爪のダメージは低いが、噛み付きダメージは比較的高い。防御力は普通。
野生のグリフォンはそもそも巣に近づくものを総て攻撃する。好みの獲物はで、120フィート以内に馬がいる場合は士気判定を行わねばならない。これに失敗するとグリフォンは即座に馬に襲い掛かる。訓練されたグリフォンでもこの本能は抑え難く、馬に対する士気判定は必ず要求される。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版では「グリフォン」と表記され、「鷲獅子」と訳されている。
種別はモンスター。サイズLで、知力は2と明記されている。

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