モンスター/【スペクター】

Last-modified: 2022-07-27 (水) 20:35:33

原語は「Spectre」。英国ではSpecter。
訳語としては亡霊、幽霊、化け物など。
非実体型のアンデッドだが、ゴーストの方が有名。スペクターのアンデッドモンスターとしての知名度は微妙で、ネットで検索しても人名やキャラクター名の方がよく引っかかる。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットに登場。
固体としての肉体を持っていない。そのため、レイスと違って銀製の武器は全く効かず、魔法の武器や呪文でなければ全くダメージを与えられない。
ヒットダイスはそれなりにあり、アライメントはカオティック。地上・飛行共に移動力は高く、疲労のないアンデッドなので捕捉されると逃亡は難しい。
戦闘ではダメージに加えて、エネルギードレインがもれなく付く。しかも1回の命中で2レベル分。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記も「スペクター」。
種別はアンデッド、魔力タイプ。知力11。サイズM。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでのページの序文では「スペクターは、最も人里離れて荒涼とした場所を徘徊する強力なアンデッドである。」と記述されている。
外見は、半透明であり他の亡霊タイプのアンデッドと混同される。服装を含めて、外観は生前に似ている。
スペクターの始原や知性などには諸説がある模様だが、解明はされていない。しかし高い知性を持つものの、普通に生きている者たちに強烈な憎悪を抱く。
基本データとしては、気候/地形は放棄されたダンジョン及び廃墟、出現頻度は希、社会構成は独居性、活動時間は夜間及び闇、食性はなし、知能は極めて高い、アライメントはLE(ローフル・イービル)、サイズM。
スペクターは自分自身の状態と姿を認識させる光や生命を嫌っており、暗く他者の訪れないような場所にいる。
戦闘では凍るような接触によりダメージを与える。スペクターによる接触は、凍えるような感触によるダメージと攻撃対象の生命力を吸い取る2レベルのエネルギードレインの両方をもたらす。
スペクターは主に負物質界に存在しているため、通常の物質が素通りしてしまう。このためスペクターに対しては通常の武器では全くダメージを与えられず、+1以上の魔法の武器が必要になる。さらにスリープ・チャーム・ホールド・即死系の呪文の効果や冷気によるダメージが全く効かない。
スペクターに生命力を完全に吸い取られた者はスペクターとして復活してしまい、殺したスペクターの支配下に入る。他者から生命エネルギーを完全に吸い取ったスペクターは「マスター・スペクター」(原語はMaster Spectre)、マスター・スペクターの支配下に置かれた他のスペクターは「従者スペクター」(原語はFollower Spectre)とそれぞれ呼称される。マスター・スペクターは直接敵と戦うことはほとんどなく、常に従者スペクターを差し向けようとする。

関連用語

アンデッド