モンスター/【ブリンク・ドッグ】

Last-modified: 2023-05-15 (月) 19:09:17

原語は「Blink Dog」。
直訳すると「またたき犬」。
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストが発売しているカードゲーム『マジック・ザ・ギャザリング』以外ではまず見られないモンスターだが、D&Dシリーズではほぼ登場している。
メタルフィギュアはD&D公式の物がシタデル社から4体入、ラルパーサから2体入りのブリスターパックが製造販売されていた。
ローフル・グッドのアライメントを意識したのか、どちらもあまり獰猛そうな造形ではない。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版を日本語化した新和エキスパート・ルール・セットでの表記は「ブリンクドッグ」。
外見は「オーストラリアのディンゴ種の犬(赤茶色の、ふさふさした毛を持つ)と似た外観を持つ。」と解説されている。
ヒットダイスは4。アライメントはローフル。攻撃手段は噛むだけだが、特筆すべきは限定的なテレポート能力「ブリンク」。この能力により、攻撃直後に離れてしまうため、イニシアチブ次第では一方的に攻撃されかねない。
犬と同様、雑食性で群れを作る。独自の言語と人間たちと意思疎通ができるほどの知性がある。幼少から訓練することで優秀な番犬になることが一部で知られているため、群れは子犬を守ることに特に必死になる。
なお、ディスプレイサービーストとは仇敵関係。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「ブリンク・ドッグ」。
種別はモンスター知力9。サイズS。
外見についての記述が「茶色の毛に覆われた小型のがっちりした犬のように見え、大きなあごを持っています。」と変更されている。他にも知性について、人間や亜人種(デミヒューマン)の言語は話せず意思の疎通ができるのは仲間内だけであることが明記されている。また自由気ままな暮らしを好み人間と争うのは開拓者に縄張りを荒らされたときだけであることと、食性に付いては野生のヘラジカやムースなどの群れを成す動物を常食としていることが追記されている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムではドッグの亜種という扱いになっている。
外見は、他の犬よりも筋肉質でがっしりした黄土色の体色の犬型クリーチャー。
生息域は温帯の平原。出現頻度は希。社会構成は群れで、出現数は少なくない。
知性は人間並みに高く、吠え声や鳴き声、唸り声を駆使した独自の言語を有している。アライメントはローフル・グッド。
ヒットダイスはやや低めだが、「転移能力」と訳された瞬間移動能力を行使しながら攻撃してくる。この転移能力は先天的なものであり、固形物の内部に実体化することはない。
成犬の全長は約4フィートであり、サイズM。

関連用語

ディスプレイサー・ビースト