モンスター/【ラゴデッサ】

Last-modified: 2022-08-11 (木) 11:16:41

原語は「Rhagodessa」。
ラゴデッサと読む。鋏角亜門クモガタ綱に分類される節足動物で、ヒヨケムシ目の1種であるオオヒヨケムシ科のものが該当する。ただし英語の綴りの末尾が少し異なることがある。
強大なはさみ型の鋏角と脚のような触肢を先頭に有し、主に砂漠に生息する俊敏な捕食者である。1,100種以上知られ、最古の化石記録は約3億年前の石炭紀まで遡る。
基本的に日光を避ける性質を持つものが多い。またクモ同様、獲物の体液をすするという意味で肉食性だが、体液を絞り出すため口部にある鋏角で獲物をぐしゃぐしゃに咀嚼してしまう。
一見クモにも似た姿でクモガタ網としては同系統だが、クモではなく最大種のものでも体長は16cm程度。研究は少なく、その形態・生態・系統に関しては未だに不明点が多く、生き物としても知名度が低い。そのため、無知による誤解が多いとされる。
D&Dシリーズに出てくるラゴデッサは巨大種だが、元ネタとなったラゴデッサ自体がマイナー過ぎてファンタジー作品でも日本ではほぼ見られない。D&Dシリーズ以外の登場例としては、オンラインRPG「マビノギ」で蜘蛛の上位種モンスターして出てきている。
D&D公式のメタルフィギュアは無い模様。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットで解説される。
外見は「小さな馬ほどの大きさの巨大なクモに似た肉食動物である。ラゴデッサは巨大な頭部と黄色の大アゴ、ダークブラウンの胸部を持つ。脚は5組(計10本)あり、体の一番前の一組の先端には吸盤がついていて獲物をガッチリとつかめるようになっている。」とのこと。
ヒットダイスは4程度。アライメントはニュートラル。夜行性で、移動速度が速い上に壁を登ることができる。戦闘では前脚による吸着で敵を押さえ込んで大アゴで噛み付くという手順を踏む。吸着されてしまうと普通の手段では脱出不能となり、次ラウンド以降は自動命中となる。毒や麻痺などは無い。


当時、様々な会社から出版されたモンスター関連の書籍でもこれは解説されておらず、他のゲームでも出てこなかったため知名度は低い。また日本語版の翻訳を担当したスタッフでも分からなかったのか、特に解説されたこともない。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版でも表記は「ラゴデッサ」。
種別は下等生物知力0。サイズL。

関連項目

スパイダー】【スコーピオン