武器/【ネット】

Last-modified: 2021-08-27 (金) 21:36:12

原語は「net」。網のこと。
紐やロープなどの柔軟性のある素材を格子状に編み込んだ道具の1つ。小さいものは採取や容器として、大きなものは狩猟や漁具として使われている。
現実世界では武器として使ったのは古代ローマの剣闘士の一部が銛や三叉槍と併用していたのが比較的有名なところ。
アクション作品などでは上から網が降ってくるなどの罠で使われることが多い。戦闘の場面でも相手を捕縛する目的で投網が使われることがある。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

コンパニオン・ルール・セットで登場する武器の1つ。
価格とエンカンブランスは、1平方フィート当たりで変化する。小さな網でも10フィート四方とされており、接近戦でも投げる事で飛び道具としても使える。その性質上、射程距離は10/20/30と短い。
命中判定は普通に行う。命中に成功してもダメージは与えられないが、網が目標に絡み付く事でエンタングル、スロー、ディレイの効果を与える事が出来る。ただし、目標が対デスレイST判定に成功すると網を上手く抜け出してしまう事になるため効果がない。ST判定に失敗してネットの効果を受けた後でも、毎ラウンドの接近戦フェイズ毎に脱出のために対デスレイST判定を行うことができる。成功すればネットを外したり切り裂くことで脱出できる。
マスター・ルール・セットでの追加説明では、目標の大きさと使用するネットのサイズによって特殊効果に対する対デスレイST判定にボーナスが付くことが明記された。基本的には、ネットで捕縛できるサイズより目標のサイズが1段階大きい毎にST判定に+4のボーナスが付く。また、4フィート四方までのネットであれば片手で投げられるが、それ以上の大きさのネットは投げるために両手を必要とするようになった。

ウエポンマスタリー

一次的目標はMタイプ。ダメージは無いが、技能レベルが高くなると目標が特殊効果を回避するST判定にペナルティ値を課すことができる(最大-6)。さらにエンタングルやスローの効果を与えられるレベルやヒットダイスの上限が上がっていく。ただし、グランドマスターでも16+1のヒットダイスや経験レベルを持つ目標に対してはディレイ効果がせいぜいとなる。また射程距離も短中長距離が延びていき、最終的には各射程が+20フィートとなる。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

ファイターハンドブックで追加された武器の1つ。
価格は5gp。エンカンブランスは10。サイズM。タイプは無し。スピードファクター10。
ダメージは無し。
主にグラジエーターが闘技場の試合で使う。またDMの設定次第だが、サベージキットを取得しているキャラクターが習得していたり、副次技能の猟師や一般技能の狩猟を学んでいる者が知っていることがある。
グラジエーターが使うネットは直径10フィート前後の大きさであり、その周囲には錘と操作用の引き綱が付いている。このネットは使用する前には特定の手順を踏んで折り畳まれており、投げつけた時に回転しながら開くようになっている。グラジエーターは片手で引き綱を保持したまま、もう片方の手でネットを目標に向けて投げつける。
ファイターハンドブックの選択ルールの1つに「ピンマニューバー」があり、これにより敵の武器を封じた状態にすることができる。この状態は、見た目が剣劇における鍔迫り合いに近い。ネットの命中を受けた者は、攻撃側とのストレングスチェックに勝利しない限り脱出は難しい。またチェックに負け続けるとやがてネットに絡めとられて動けなくなってしまうことがある。
武器技能を費やしてネットを習得した場合、ネットを正しく畳む方法を知っていることになる。またネットはダメージを与えないため、武器専門化によるダメージの増加はない。代わりに、ネットのストレングスチェックに+2のボーナスを得る。


主に人間型生物や動物相手に使うことが多いだろう。

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