原語は「poison」。
毒(どく)、毒物(どくぶつ)は、生物の生命活動にとって不都合を起こす物質の総称である。
(中略)
毒は、生命活動に芳しくない影響を与える物質の総称で、そういう性質は毒性(どくせい)とよばれ、またそういう性質があるもの(物体・生物問わず)は有毒(ゆうどく)と表現される。専門に扱う学問には毒性学がある。出典:フリー百科事典「ウィキペディア」
上記の通り、ひとくちに「毒」と言っても成分や分量、対象となる生物の種類や耐性により、「毒」のもたらす効果は大きく異なる。
基本的にD&Dシリーズの場合は、プレイヤーキャラクターを対象とした「毒」が基準になっている。
他のファンタジー作品、特にゲームにおいては同様の傾向が強い。コンピュータゲーム作品においては、一定時間ごとにダメージを受ける「スリップダメージ」という手法が幅広く用いられており、プレイヤーたちに対して嫌がらせのような手間暇をかけさせている。
クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ
ここでは第4版と第5版のルールサイクロペディアで解説されている。
ベーシック・ルール・セット
ダンジョンマスターズルールブック25ページに記載されている。
毒が塗られた刃や矢、あるいは毒を伴う爪や噛み付きにより、攻撃した対象に毒物を送り込む特殊能力の1つ。
毒を伴う攻撃が命中した場合、その命中を受けた相手は対毒ST判定を行わなければならない。この時、免疫などにより毒そのものが効かない場合を除いて、対毒ST判定に失敗すると対象は毒の効果を受けてしまう。成功すれば毒は何の効果も及ぼさない。
クラシックD&Dにおいては、一部を除くと毒の効果は強力で、対毒ST判定に失敗すると毒により死亡してしまう。
一応、1~10ラウンド以内に第4レベルクレリック呪文「ニュートラライズポイズン」をかけたりアンチドウテポーションを投与する事により、毒による死亡を免れることは可能。
選択ルール
毒による即死はゲームの興を削ぐという理由から、毒の効果をダメージに置き換えるという選択ルールが示されている。
- 新和版では、毒をもたらすモンスターのヒットダイス毎に1d4ポイントの追加ダメージがお勧めとなっている。
- ルールサイクロペディア版では、毒を持つモンスターのヒットダイス毎に1d6の追加ダメージとなっており、さらに対毒ST判定に成功しても半分のダメージは免れない事になっている。
コンパニオン・ルール・セット
ダンジョンマスターズルールブック21ページに記述がある。
この記述では毒の使用は邪悪であり、アライメント上の問題を引き起こすと警告されている。実際、多くの治世において毒物に対する管理は厳しく、その使用や所持は原則として違法とされている。
モンスターが持つ毒腺や毒袋に蓄えた毒物をプレイヤーが武器に塗布する等の方法で利用しようとする場合、未調整の毒は空気にさらされると短時間で無害化するという裁定が勧められている。
一応、プレイヤー側が利用可能な毒の効果としては、ブロウガンと同程度のものがよいという助言が添えられている。