【魔甲拳】

Last-modified: 2022-05-26 (木) 10:02:08

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するアニメオリジナルのアイテム。
魔界の名工【ロン・ベルク】の作で、武器と鎧を一体化させた「鎧化(アムド)」能力を持つ武具である。
半身を覆う鎧とブラスナックル型武器「メタルフィスト」で構成された【武闘家】のための造りで、最終決戦を前に【マァム】用として製作され、【アルビナス】戦で初使用された。
 
普段は大型の手甲として片腕に装備しておき、持ち主の「鎧化」の声に反応して丸みを帯びた薄桃色の鎧に変わる。
鎧は主に装着した側の手足を覆い、胴体部分も装着側だけが大きな左右非対称の胸甲になる。
兜は無いが、額には細いサークレットがつき、小さなリング状の髪留めが現れて後ろ髪をポニーテールに変化させる細かな気配りも見られるデザイン。
禍々しい印象もあった魔剣の鎧化と比べると、新アニメ版の装着シーンはさながら変身ヒロインのコスチュームチェンジのようで、さすが「魔界の名工」の作である。
鎧の魔剣に比べると、身体を覆う部分が少ないだけ防御力は低めだが、ロンが「利き腕と逆側に着けろ(マァムなら左腕)」と指示したように、守られた半身を武術で言う「受け」に使い、利き腕側は武闘家の動きを妨げず自由に動かせるデザインとなっている。
鎧化した際にはいつの間にか【ぶとうぎ】の前後に垂れた部分が腰に結ばれており、下着っぽい布地が丸見えになっていたが、新アニメ版の武闘着はタイツを履いたデザインになっており印象が異なる。
ゲームやコラボ作品なども新アニメ準拠のデザインとなっている。
 
武器のメタルフィストは肩当ての溝にはめ込まれていて、使用する際にはせり出して来るので、素早く利き腕で受け取って拳に装着する。
破壊力を上げると同時に使い手を守るものでもあり、マァムのパワーとスピードで【オリハルコン】を殴って砕いても拳には傷ひとつ付かない。
その凄まじい強さ故、慈愛溢れる性格のマァムは敵のアルビナス相手にもなかなか使う気にならなかったが、自身の立場の壁に拘りながらもあくまで【ハドラー】を護るべく迫り来る彼女に対し、「守りたい人がいるのは…あなただけじゃないッ!」と迷いを断ち切り、これを身に纏い死闘に決然と挑んだ。
魔法を通さない鎧化武具の特性を活かしてアルビナスの【ギラ系】魔法攻撃を封じ、圧倒的なスピードによる一撃離脱で攻められた際には、その超高速を逆手に取り、仰向けになって上からの攻撃を誘ったうえで、胸部の装甲を砕いた破片を浴びせて形勢を逆転する。
それでも諦めないアルビナスに最後の覚悟を決めたマァムは、メタルフィストの強度に裏打ちされた奥義【猛虎破砕拳】で立ち向かい、闘気の一撃でコアを貫き決着を付けた。 
このように非常に強力な武具なのだが、アルビナス戦を最後に鎧は着用し続けていたもののメタルフィストの出番はなかった。マァムがこの頃主に用いていた【閃華裂光拳】は敵に直接触れないと効果がないため、直接触れにくくなるメタルフィストとの相性が悪かった故と思われる。(閃華裂光拳はアルビナスには元々効かないので、相性の悪さが問題にならなかった)
 
激戦の果てに多くが大破、消失してしまったロン・ベルク製装備の中では数少ない生き残りだが、ダイの剣などとは異なり、エピローグでは見当たらない。
ロンに返却したのか、あるいはどこかに保管しているのかは不明だが、平和になった世界には強すぎることや、武器がなくともマァム自身の戦闘能力は極めて高いため、旅に持ち出さなかったのだろう。
鎧化武具の鎧はいくら破損しても自然に修復される機能を持つが、本体である武器の方が「死ぬ」ほどに破損すると壊れてしまう。魔甲拳はどこが本体に当たるのか明言されなかったが、やはりメタルフィストか手甲の部分だろうか。
 
パーフェクトブックによると攻撃力は62、守備力は88(【ぶとうぎ】含む)。
武闘家用武器として、3の黄金の爪(攻撃力55)4の炎の爪(同60)といった「最強武器」より強い。
また、【鎧の魔剣】【鎧の魔槍】と同様、鎧部分は完璧な魔法防御力を誇る。
材質は魔剣などと同じと思われるため電撃呪文を防げない可能性があるが、劇中では敵方にデイン系の使い手がいなくなっていたため問題にならなかった。

星ドラ

ダイの大冒険コラボガチャに登場。
原作通り鎧化が可能で、その間だけ【閃華裂光拳】が使用できる。前述の通り、劇中で魔甲拳とセットで使われたのは猛虎破砕拳の方なのだが…。
なお、鎧化した鎧部分は男性が赤で女性は桃色となっており、下半身は男女共に黒タイツの着用となった。

備考

物語の終盤、バーンとの一騎打ちの中で真魔剛竜剣を手に取ったダイが仲間たちに思いをはせるシーンがあるのだが、マァムは破損していない魔甲拳を鎧化した姿でイメージされていた。
ダイが劇中で目にした魔甲拳は、アルビナス戦後の胸部が破損した状態だけのはずなのだが…。
演出の都合と言えばそれまでだが、体さばきが肝要な武闘家がぶっつけ本番で鎧を身につけるというのも流石に不自然なので、【森のアジト】でロンから渡された後に試着していたのだろうか?
時間的な余裕はほとんど無かったとはいえ、ポップに渡された【ブラックロッド】のように、説明書なども付いていたのかもしれない。