ドラゴンジュエル

Last-modified: 2023-02-21 (火) 22:16:35

ドラゴンジュエルとは

  • ドラゴンジュエルとは、世界を守護する10匹のドラゴンが死して変じる宝石。作中で、主人公・魔族軍・帝国軍(帝国勇者)が奪い合う最重要キーアイテムである。
  • ゲームタイトルである「ドラゴニック・トレジャー」も、おそらくこのドラゴンジュエルのことを指していると思われる。
  • 持ち主とその近しい人間に、ドラゴンの特性に応じた強力な加護を与える。本来の加護はドラゴンに気に入られることで恒常的に与えられるものだが、ドラゴンジュエルは持っているだけでその加護が得られる。ただし手放すと加護は失われる。
  • また、ドラゴンがその身に宿していた【空の大陸】の制御権も同時に受け継ぎ、【空の大陸】の中の特定の場所で用いることにより、世界を容易に破壊できるほどの強大な力を発揮するという。ただし制御権は10分割されているため、全て揃えなければ不完全な形でしか力を行使できない。
  • エメラルド、パール、ルビーなど現実に存在する宝石の名を冠しているが、物質としてはそれらと全く別物であり、見た目が似ているだけの模様。とてつもなく頑丈で、生半可な攻撃では決して破壊することができない。
  • ドラゴンジュエルの獲得で得られる加護は「戦闘で新しい魔法が使えるようになる」という程度のレベルではなく、新しいシステムの追加に匹敵する影響力を持つ。また、ドラゴンジュエル自体が有するエネルギーを用いるため、どの加護も使用にMPは消費しない。
  • ゲームシステム的には他のアイテムとは完全に区分され、メニュー画面の一部にはめ込まれる形で大きく表示される。ストーリーの進展に応じて獲得・喪失することはあるが、コマンドを用いての破棄や譲渡等は不可能である。

各ドラゴンジュエル概要

ドラゴンエメラルド

  • フォレストドラゴンが死して変じた、森属性を持つ緑色のドラゴンジュエル。
  • 成長と発展を司り、持ち主の成長力を劇的に向上させる加護を持つ。ゲーム的に言えば、常人の数十倍から数百倍の経験値が手に入るようになる。また、物知りなフォレストドラゴンの知識の一部を持ち主に与えることもある。
  • 主人公とその仲間たちだけが突出して強くなるのはこの宝石の成長力強化の加護があるため。ドラゴンエメラルド入手前はどんな戦闘においても経験値が1しか手に入らないが、実はこれがこの世界のスタンダードである。
  • プロローグとなるポーキの森の事件の際、魔族軍の不意打ちを食らって瀕死となった主人公を救うため、主人公の体に入り込んで融合する。主人公が最初に手に入れるドラゴンジュエルであり、肉体と融合している性質上、最後まで主人公から離れることはない。
  • なお、主人公自身が半ばドラゴンジュエルそのものと化しているため、周囲の人間(旅の仲間)にも獲得経験値倍加の効果が及ぶ。

ドラゴントパーズ

  • サンダードラゴンが死して変じた、雷属性を持つ金色のドラゴンジュエル。
  • 刹那を司り、持ち主に瞬間移動能力を与える加護を持つ。持ち主が一度訪れた場所であればどこにでも飛べるが、飛ぶ先の景色をはっきりイメージできること、飛ぶ前にしっかり集中できることが条件。また、空を駆ける一条の雷に変じて移動するため、使用地点も到達地点も、直上に空が見える場所でなければならない。
  • いわゆるルーラ的な移動手段として、冒険の上で必須といえるほどに役に立つ。ただし敵にドラゴンジュエルを奪われている間は使えない。ちょくちょく奪われたり機能停止したりするのでストレスが溜まる。
  • エフェクトがかっこいい。

ドラゴンアンバー

  • アースドラゴンが死して変じた、地属性を持つ茶色のドラゴンジュエル。
  • 悠久を司り、持ち主の身体に不変の加護を与える。ゲーム的には、各種身体系状態異常に強い耐性を得られる形で表現される。耐性は持ち主の生命力に比例して強くなるが、どんなに弱っていても一定の効果は得られる。
  • 本作ではどんなに身体を鍛えても人は状態異常に弱い設定だが(いかな達人でも毒を飲めば死ぬ)、例外的にこの宝石の持ち主だけは鍛えれば鍛えるほど肉体系の状態異常(毒、麻痺、火傷、遅延、石化)に強くなる。ドラゴントパーズの入手前は状態異常耐性がほぼゼロだが、以後はレベルに応じてどんどん耐性が上がるようになる。ただし精神系の状態異常に対しては、フレイムドラゴンの加護を得るまで無防備なままなので注意。
  • 「悠久」を司るだけあり、ドラゴンアンバーを手放すことがあっても、一度上がった耐性は下がらない。作中中盤、宝石を奪われた時も耐性に変化はないので安心すべし。また、ぼうぎょのパラメータにもレベルに応じてわずかな影響を与える。
  • さらに、重要な機能として、属性ポイントを物質化して属性のかけらを生成する能力も持つ。ドラゴンアンバー入手後は、余った属性ポイントを材料にパワーアップアイテムを作れるようになる。

ドラゴンオニキス

  • ダークドラゴンが死して変じた、闇属性を持つ黒いドラゴンジュエル。
  • 死の安寧を司り、持ち主の生死を自らコントロールする加護を持つ。持ち主の意思に呼応し、安らぎの中で死ぬことも、逆に死を拒絶することもできる。拒絶した場合は、事実上の不死身となる。不死身となった身体は因果関係が逆転し、たとえ致命傷を負っていたり不治の病に侵されていても、生きていることが不自然でないように傷や病が瞬く間に治癒される。
  • ほぼ全編を通じて帝国勇者レイトが所持している。レイトはこのドラゴンジュエルの加護を最大限に活かし、何度でも蘇るしぶとさで主人公や魔族軍に食らいついていく。

ドラゴンアメジスト

  • ポイズンドラゴンが死して変じた、毒属性を持つ紫色のドラゴンジュエル。
  • 変転を司り、持ち主の肉体を自在に変化させる加護を持つ。念じただけでいかなる姿にも変化することができる(幻や錯覚で化けるのではなく、肉体が物理的に形質を変える)。他人や他種族への変身も可能。なお、逆のベクトルに変化すれば元の姿に戻る。
  • 不変を司るドラゴンアンバーと同時に加護を発動させるとどうなるのかは不明。
  • 本作では、ストーリー中盤で魔族軍の手に落ち、主人公が手に入れることはできない。ドラゴンクリスタルの連帯の加護と組み合わされ、魔族がストーリー進行と共にどんどん異形化し強力になっていく形で使われる。魔族は元々魔神の手によって改造された民族だが、ドラゴンアメジスト入手後はそれが一層加速していく。

ドラゴンルビー

  • フレイムドラゴンが死して変じた、炎属性を持つ真っ赤なドラゴンジュエル。
  • 意志と情熱を司り、持ち主の信念と精神力を強化する加護を持つ。持ち主は決して折れず諦めない不屈の鋼メンタルを得られる。なお、宝石自体がわずかに熱を発している。
  • 作中では精神系の状態異常(放心、睡眠、混乱、不運、即死)に対する耐性を引き上げる効果を発揮する。バークヘンムの「虚無」の能力はこの加護がなければ対抗できない。また、せいしんのパラメータを引き上げる効果もある。そして何より、主人公がどんな危地にあっても諦めず前に進む強力な後押しとなる。

ドラゴンサファイア

  • アクアドラゴンが死して変じた、水属性を持つ青いドラゴンジュエル。
  • 幸と不幸の波を司り、持ち主の運命を導く加護を持つ。穏やかな暮らしを望む者には平穏な人生が訪れ、波乱を求める者には激動の運命が訪れる。大まかな方向性を与えることしかできないが、波乱を求めた持ち主は本人や世界にとって極めて重要な出来事に否応なく巻き込まれていくことになる。
  • 作中では紆余曲折の末、帝国勇者レイトが所持することになる。レイトはこの宝石の加護で作中の重要イベントに狙って居合わせることを目論む。ただし、その運命が導く出来事は、本人にとって決して歓迎できるものだけではない。

ドラゴンパール

  • シャインドラゴンが死して変じた、光属性を持つ純白のドラゴンジュエル。
  • 導きの光を司り、持ち主が物事の正解を無意識に直感できるようになる加護を持つ。今どうすべきか、何が正しいのかがなんとなく心に思い浮かぶという恐るべき効果を持つが、もちろん万能無敵の能力ではなく、未熟な状態ではごく限られた場合しか正解がわからないため使い勝手は悪い。もちろん習熟すればするほどあらゆる問いに対する答えを出すことが可能になるものの、人生そのものが退屈な超絶イージーモードになりかねない危険性もある。なお、正解がわかるということと、正解の通りに行動すること・できることはまた別の話である。
  • ゲーム的には、入手後、幾つかの情報をノーコストで入手できるようになる。町やダンジョンの中で使用すれば、同じエリア内で入手可能なアイテムや宝箱、破壊できる壁の有無と個数を確認可能(具体的な場所の特定にはシーカーズトーチを使う必要がある)。戦闘面ではクリティカル率及び回避率にかなりの補正がかかる。またコマンドとしても使用可能で、選択した敵のHP、MPと属性を確認できる(終盤まで来てこんなことができるようになっても何の意味が……と思いきや、特定のボスで大活躍する)。フィールドでは特に効果はない。大仰な加護の割に能力がショボいのは、入手後間もなく習熟しきれていないため、限定的な効果しか発揮できないということなのだろう。バトルやストーリーで最適解がわかったらゲームにならないという事情はおいといて。
  • 作中では四魔天ガーラショットが獲得した後、彼の心境に大きな影響を与えた。

ドラゴンクリスタル

  • マザードラゴンが死して変じた、無属性を持つ透明なドラゴンジュエル。
  • 連帯と絆を司り、持ち主とその同胞を強固に結びつける加護を持つ。持ち主の精神と同胞の精神が共鳴し、持ち主の持つ能力や思想等が同胞にも波及してゆく。
  • 共鳴の条件となる「同胞」の定義は、お互いに仲間だと思っていること。非常に軽い制限だが、共鳴の程度の深さは思いの強さに依存するため、より近しく深い仲であればあるほど共鳴もまた強力になってゆく。逆に、どちらかがもう片方を仲間だと見做さなくなると、加護の効果は及ばなくなる。
  • 持ち主が他のドラゴンの加護を受けている場合、その加護は同胞にも波及する。これを利用し、持ち主の魔神はドラゴンアメジストの変転の加護を配下の魔族にも適用、次々と異形の兵士を生み出していった。

ドラゴンダイヤモンド

  • カイザードラゴンが死して変じた、王属性を持つ光り輝くドラゴンジュエル。
  • 名誉と栄光を司り、持ち主の願いを叶える加護を持つ。天変地異の発生だろうが死者の復活だろうが世界征服だろうが叶う願いに一切の制限がない。ただし、規模の大きい、または成就の困難な願いには相応の莫大なエネルギーが必要となるため、成就までに非常に長い時間がかかる。なお、外部からエネルギーを供給できる場合はその限りではない。
  • ラスボスの目的は【空の大陸】の保有する圧倒的なエネルギーを全てこのドラゴンジュエルに注ぎ込むことにより、究極の願いを叶える=神となって世界を支配することである。
  • 作中では最後に登場し、世界の命運を左右する最後の秘宝として主人公とラスボスが最終決戦で奪い合うことになる。そのため、メニュー画面において所有している状態になるのは、エピローグのほんの一瞬のシーンに限られる。