【人種】/水身の民

Last-modified: 2024-01-16 (火) 19:10:29

アルファベット表記:SURAMUN
読み:スラムン
区分:妖亜
発案者:tocoma110
Tag: 人種 妖亜 水身の民 同盟種 発案:tocoma110


概要

妖亜液状の肉体を持つ肉軟類の文明保有種。
一見すると知性を感じさせにくい姿を持っているが、全体的に冷静で理知的。同時に子供の様な純真さを併せ持つ、探求心の強い種族でもある。解析能力や分析能力を筆頭に思考分野に長けており、学問の世界や政治の世界で活躍することが多い。
必要とあらば断固たる態度で暴力・非暴力を問わず闘うが、本質的には穏やかな生活を好む。


極めて特異な能力・性質を持つ種族である故、他種との交流が活発化するまでには長い時間を要した。
大陸同盟にも長らく参加しておらず、綴州などを除き亜人として不当な扱い受けてきた時期も長い。しかし、第二次魔北大戦にて綴州連合で大いに活躍し、知名度を上げ、大陸同盟の一員となっている。
以降は各地で活躍しており、速やかに既存文明社会に溶け込んでいった。

 

分布

極端な気温、乾燥性に弱いため、北方・南方には生息しない。
俄州綴州爬州楪州、そして栄州で主に見られる。

  

形態

透明度の高い、青みを帯びたジェル状に近い肉体を持つ。
また内部に2つ以上の発光体を備えており、これが他種からは目のように映る。
液獣類と混同されることもあるが、その透明度や上述の発光器官の存在で見分けることが可能。


一般的な大きさは開拓の民成人男性が両腕で抱えるくらいの大きさ。*1
大きさに対して重量はかなり重い。平均して70~80kg相当。極めて高密度な肉体を持っている。

 

生態

同種間ではもっぱら体内の発光器官を使って、光によるコミュニケーションをとる。
その交信は他種ではとらえられない領域の光線を用いることもあり、異種族からその交信内容を推し量ることは難しい。
その他、外界について察知する機能は主に聴覚と触覚、嗅覚あたりが機能している。


食性は雑食。固形物よりも液状物を好む。
液獣類同様に内部で消化するため、固形物を食べる風景は他種から見た際、極めてグロテスクないし汚い。
消化速度が速い一方、意外と長持ちするらしい。

  • また、摂取した物質を体内で編成させる能力も備えている。一種の生体精合炉?に近いものであり、簡素な精素化合物を生み出すことがある。ただし、特別な訓練を行わない限り生成されるものの精度はさして高くない。

肉体はある程度変形可能であり、その能力を用いた擬態じみた形態変化を行なうことが可能。
これにより、本来不定形の彼らは疑似的に手や発声器官に相当する器官を再現、利用することが出来る。ただし、その精度は元よりそうした能力を備える生物のそれには及ばず、例えば音声器官などは舌ったらずな子供ような声になる。
物体に触れる際は表面の湿度・粘度を変えることで、その対象に適した状態で接触を行なう。歩行時などもこの能力を駆使しており、彼らが接触しても問題のないものであれば、他種族では考えられない形での移動を可能とする。

  • 日常生活における形態変化では、基本的に肌人的な形態ではない触手などを形成する。

生殖や情報の共有には自身の一部に複製した情報を集め、渡し合う形で行なう。
また、同種内で集落を作る場合、指導者と貯蓄者(知識の保有者)の2つの役割のみ必ず設定される。前者は集落全体の運営の責任者として特別な権限を有し、後者は生殖行為ではない集落全体の記憶保全を担い特別視される。


極端な気温で乾燥した土地では死に瀕しやすく、湿気の多い場所を好む。
また、気温の低い場所でも肉体の機能が鈍重になり、動作・思考も緩慢化しやすい。そのため、亜州畏州のような環境では生息出来ず、それ以外のある程度温暖な気候の地域で生活することが多い。

  • ただし、個体によっては過酷な地域に敢えて出向くものも存在する。

彼らは元来地下に住む種族であるため、地下水脈などに集落を作っていた。
基本的な家屋は洞窟などを削り加工する形で作られる。

 

文化

発光体でコミュニケーションをとるため、光を用いた多様な意思疎通手段・表現文化を持つ。
喜怒哀楽別にある程度発光パターンが決まっているようだが、その一方で光の波形は他人種よりも幅広く受け取れるため、他人種が感じ取れる以上に複雑な情報が含まれている。故に、彼らの扱う光の領域は幅広い。
彼らは精素の精光反応を用いた技術に古くから秀でており、色彩感覚も非常に細かい。他種の芸術文化では絵画に特に興味を示す。

  • が、色彩の美醜が異なるため、他種から見ると異質な彩などで構成されることが多い。

自在に変わる肉体を駆使することで擬態を行ない、それによって他種ともコミュニケーション可能。
多くの場合、対話する種族を大雑把に再現したシルエットで身振り手振りをとる。
だが、発音は苦手なようで、もっぱらジェスチャーと形態変化による再現を駆使する。なお、波音器官は再現不可能であり、液汁などを加工した固有の波音杖を用いる。


衣服など装飾品を身に着ける文化は本来なく、他種との交流が生まれて以降生まれた風習となる。


彼らは個体よりも全体・総体で培った文化や技術・知識・記憶の保全を優先する社会性を持つ。
それ故に全体を統括する存在や、その情報保持者には多大な敬意が払われる。
一方で、それらの職務を全うしない場合は地位を剥奪されるほか、集落から追放される傾向が強い。これは他種についても同様であり、他種と共生するようになってからは他種の社会制度に切り込む発言をすることも多い。

名前について

彼らの本来のコミュニケーションから、音声言語的な命名は本来存在しない。
が、他種族との関係からそうした個別性を高めた命名文化が形成され、定着していくこととなる。
一般的には、「所属集団・役割・個体名」という構成で行なわれる。が、他種族混合型組織に属する場合、所属集団意識の強さから他種族文化に倣った改名を行なうことも珍しくない。
なお、個体名は大抵「身体的特徴に基づく表現」が多い。

  • 例:
    カガル沼=“保管者”緑のぬめり
    (単一種族集落:カガル沼所属の・“貯蓄者”担当の・「緑のぬめり」さん 程度の意)
    イルフィード=“清掃係”ススライ
    (他民族都市:イルフィード商会?所属の・“清掃係”の・ススライさん 程度の意)

 

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*1 でかめのクッション・枕くらい。