【組織・職業】/ロング工房

Last-modified: 2021-12-31 (金) 03:11:49

アルファベット表記：Atalier LONG
読み：ろんぐこうぼう
分類：武器工房
該当地方：俄州ハモニア王国ソルドリン市
活動時期：大陸歴1400年代～
発案者：tocoma110
【Tag: 組織職業組織工房加筆許可発案:tocoma110 】

概要

俄州に無数の量産工房を構える、画一製造型の鍛冶工房。
世に言う『ロングソード』の販売元であり、秘境開拓者や冒険者にとってはある意味、最も馴染み深い工房である。
大陸同盟とも専属契約を結んでおり、各支部で製造品が販売されている。

目的

「安価で替えが利き、それなりの性能を持つ装備を」
これが彼らのモットーである。

沿革

元々はどこにでもある装備製造工房の一つであった。
際立っていい装備というわけではないが、町工場としてはそれなりの質と妥当な価格……凡庸な鍛冶工房に過ぎなかった。
しかし、大陸秘境開拓時代が始まり、多くの開拓者が武具を求める時代が続いた中で、当時の跡継ぎであったブロード・ロング氏は「秘境開拓者はしょっちゅう武器をダメにする」という点に気づく。観察の結果「高品質よりも一定水準を超えた量産品」のニーズに気づき、そこを攻める形で商売が出来ないかを画策、10年をかけソルドリン市の工房すべての説得と秘境開拓組合への交渉を行ない、実現にこぎつける。
以降、ソルドリン市すべての工房を統一し一つの巨大工業会社として『ロング工房』を設立、秘境開拓者御用達の武装提供業者となる。
　

特徴

画一化された装備の製造。これに尽きる。
一定のサイズなどのバリエーションはあれ、作られるものの種類はほとんど固定。密かにバージョンアップは重ねられているが、特別に新しいものを作ることはあまりない。ひたすらに、同じ製品を作っては出荷し続ける。それだけの工房である。
しかし、その製品は常に一定の水準を誇り、開拓者・冒険者は駆け出しからベテランまで幅広く利用者が存在する。

名工の逸品には及ばず、また機構剣や波音剣には必殺の武器として遥かに見劣りする。
だが、「一定の価格で一定の水準を満たした品物がいつでも手に入る」というのは、消耗激しい開拓者にとっては開拓計画を立てやすい重要なファクターと言える。そのため、サブウェポンあるいは「使い潰すこと前提の武装」として人気がある。

また、中古品を開拓組合経由で買取回収しており、それらを改修の末、契約店にて中古品として安価に再販売もしている。
これらは主に冒険者や駆け出しも駆け出しの開拓者らの第一の武器として利用される。

評価

秘境開拓組合と提携する数少ない組織ゆえに、その信頼性は高い。
提供する武装の数々も決して粗品というわけではないため、利用者は少なくない。とはいえ、一定以上の秘境に個々の製品のみで挑むことは事実上不可能であるため、いずれはメイン武装からは卒業することとなる。しかし、それでもなおサブの地位に納まることは少なくない。
工房自体も常に努力を惜しまず、その水準を上げながら量産体制を維持しているため、凡百の鍛冶工房では並べぬ独自の頂きに至っている。

代表的な製品

ロングソード

主力商品にして看板商品。
全長70～80cm程度、刃渡り60cm程度のサイズ感の直剣。
片手使いに優れており、握りは幾度も改良されている。
若手の開拓者でも先行投資程度の贅沢金額で常に販売されており、開拓者ならば一度は通る道と言われる品。

ブロードソード

ロングソードから少し背伸びした価格・性能の直剣。
全長70cm程度、刀身はやや短いが分厚い片刃の剣で、より威力を出せる構造となっている。
こちらも片手遣いに対応しているが、重量の関係からロングソードよりも訓練が必要。しかし、より大きな・重い武器を使う前の準備段階として人気がある。

名前の由来は創始者ブロード・ロング氏から。

フラットタクト

大陸精術士協会?協力の下製造された、携行型汎用波音杖。
波音詠唱などに関わる性能面では専門工房のそれには及ばないが、速射性と頑強性に主眼を置いた、秘境開拓行為専用の品物。そのコンセプトの通り、詠唱器を含めて非常に強固でちょっとやそっとでは壊れない。
物としては短詠唱特化の短杖型。
流石に打撃戦用波音杖のように武器としては使えないが、攻撃を受け止める程度ならばこなしうる。
ただし、ロング工房品の中では高額に分類される代物でもある。

10フット棒

名前の通り、10フット*1の長さを持つただの木製の真っ直ぐな棒。
特別な仕掛けもなければ材木も一般的なものであり、価格も相応。
が、何かと危険の多い秘境では行き先の安全を確かめるため、こうした柄の長いものを必要とする場面も多い。そのため、よほど自身のある者以外は持ち歩くものとされる。
使い手によって改造されていることもあるほか、切って松明などに使われることも。