アルファベット表記:Dragrea
漢字表記:臣竜
分類:亜竜類
危険度等級:B~A
生息地方:大陸全土
生息域:山林、山岳地帯を中心とする(獣ヶ原など)
発案者:tocoma110
【Tag: 生物 危険度等級B 危険度等級A 竜 亜竜類 種族亜竜 戴冠種 発案:tocoma110 】
概要
偉大なる竜王に仕えるとされる亜竜類。
その外見的特徴は世間一般で想像される「竜」のそれに酷似しているほか、その知能も決して低くなく、亜竜類の中でも総じて上位に位置する存在。
また、真竜類へ到達した明確な記録が残る、数少ない亜竜類の一つでもある。
分布
大陸全土にわたり目撃例が存在しており、細かな分布は不明。
基本的には山林や山岳地帯を好んで巣を形成するようであり、そうした地域で目撃されることが多い。
また、獣ヶ原からの方角から飛んでくるという目撃例もあることから、当地が群生地として機能している可能性がある。
形態
前述の通り、いわゆる「ドラゴン像」に近い姿をしている。
有腕背面翼の特徴から六肢類に分類すべきではないかとする声もあるが、現状では組み込まれていない。実際、彼らの背面翼は通常の腕翼とは若干異なる特徴を備えており、どちらかと言えば真竜類のそれに近しい骨格を持つ。
- 具体的には、角を備えた頭、大きく開いた口、長い首と尻尾、鋭い爪を備えた腕に近い前肢、二足歩行を可能とする獣脚の後ろ足、皮膜で構成された背面翼など。これらの特徴は真竜類の若年期に近しい。
その他、背面部は首筋から尾先に至るまで、ワニのような角質化した鱗が甲殻状に連なりを作っている。甲殻状部位の頂点には鋭利かつ硬質な背びれが生える。
翼の付け根には噴射孔があり、そこから推進力となる火炎を噴射出来る。- 全体的なシルエットは彼らが仕える主のベーシカルな姿の方が似通う。ただし、大きな角や翼の構造・翼爪などは差異がある。
鱗の色は主に蓬色などのくすんだ緑、こげ茶、赤茶、黄土色など。腹面と翼膜は同色であり、緑系の鱗だと曙色、茶系はくすんだクリーム色が中心。
総じて、他の亜竜と比べると地味めの色味をしている。
眼は白目が限りなく少なく、鮮やかな緑やオレンジであることが多い。
- これらの色味の違いで別種となるわけではなく、他の動物同様個体差・遺伝的なもので変化する様子。
また、老年に至ると鱗は昏い色合いへと変化していく。
成体は平均して全長が40~70mほど、直立身長27~45mほど、翼長は片翼30~50m程度になる。
体重も最大1万t程度まで到達することがあるなど、戴冠種に数えられるほどに大きい。
ただし、戴冠種としては平均が軽量・小柄な部類にあるため、大型戴冠種との戦いでは不利になることも。実際、平均40m未満というのは、戴冠種としては相当に小ぶり。
生態
詳しい生態はわかっていないが、出現時は大抵単独か少数。
おそらくは単独ないしつがいでの生活を中心としており、子供が幼い時期のみ共に生活するものと考えられている。
縄張りの範囲は広いようだが、一方で同族が近場に巣を構えても追い立てることは少ない。時には手を組んで大物を狩ることもあり、ある程度の社会性を備えた生物であると考えられている。
- 性質はドラグリウスと共通する部分が多く、同じ祖先を持つ種なのではないかとする声もある。
子育てに関してもかなり慎重であり、雌雄どちらかが常に子供のそばにつく。
ただし雌雄で役割分担が明確にはなっていないようで、狩り・縄張りの維持・子供の育成と保護は都度適任な方が動く様子。
人類種に対しては非常に警戒心が強く、その気配を感じ取ると威嚇行動をとる。
積極的な攻撃活動・襲撃こそ少ないが、縄張りへの接近や接触行動には敏感。
コミュニケーションをとることは不可能ではなく、実際意思疎通した記録や共同生活を行なった例もあるが、基本的に野性個体に干渉することは推奨されない。
- 不要な干渉の結果、壮大な戦いにまで発展した例もある。
食性は肉食中心の雑食性。
主な獲物は10~20m級の大型生物だが、時には同クラスの大きさを誇る生物やより大きな生物を狙うこともある。そうした際はつがいあるいは複数個体が連携、獲物を追い立てるケースも。
本種最大の特性として、「種族全体が従う絶対者が存在する」点が挙げられる。
アルダートに仕えるというのは半ば比喩だが、残り半分は事実でもあり、かの竜の活動に合わせてこれらも動きを見せることが多い。
そのため、この亜竜類の活動が各地で見られるようになると、識者は竜王が何らかの行動を起こす前兆であると察することが可能。そのため、秘境開拓組合を筆頭に数多の組織が動向に注目しており、その監視専門の部署・人員を確保している。
- 主だった例は広域の巡回観察、縄張りの範囲外での苛烈な攻撃行動*1、人類種への干渉である。特に後者は通常めったに見られない行動であるため、指標となりやすい。
- 竜王との関係性については諸説あるが、強い信頼関係があることは確実視される。
実際、アルダートの元に多数の個体が集い、その号令じみたものに応える光景は多数記録に残されている。同時に、アルダートにとって彼らは駒・道具でもないようで、彼らの危機を救う姿も知られる。
その様はまさしく「王と家臣」である。- 「特定の真竜類個体と種族亜竜類全体に主従関係がある」ということは、本種以外では皆無に近い。
真竜類の影響を受けて生まれる擬竜類・亜竜類は数多くいるが、本種のような例は数える程度。何故このような関係性が生まれたかについても未だに不明であり、本種には秘められた謎が多い。
- 「特定の真竜類個体と種族亜竜類全体に主従関係がある」ということは、本種以外では皆無に近い。
能力
亜竜としては勿論、大型生物としても非常に強力。
肉体の頑強性は若竜~貴竜の中間に位置し、下手な攻城兵器ですら平然と耐え凌ぐほど強固。鱗も竜紋鱗であり、その強度は真竜類にも見劣りしない。肉体的な出力も相応にあり、大型の個体であれば危険度等等級A~S相当の実力を発揮する。
一方、竜玉石は備えないため、真竜類のような不可解な能力は発揮せず、“竜の息吹”も吐き出さない。
- 代わりに、世界的にも稀有なバーンストームを使用出来る。
これは切り札として用いられ、まともに当たれば里や街の一つを更地に変えるという。さらに、竜火燐も含むためにその威力は他種の数倍にまで登ることがある。 - その他、通常のファイアブレスも使用出来る。
この能力は自衛・戦闘手段として口内から吐き出されるほか、翼火噴射としても利用されており、本種が超音速での飛翔を可能とする一因を担ってもいる。
鋭い牙と爪が主だった武器だが、尻尾を使った攻撃も強力。
翼は飾りに等しい爪があるものも戦闘には使えず、主のように盾として活用するにはいささか頼りない。
とはいえ、数日間の継続した飛行を可能する程度には強靭。特に翼の根元は翼火噴射の器官とも隣接しながらやけどを負わないなど、高い耐火性・耐熱性を誇っている。
前述の社会性や主との関係性からわかる通り、知能も高い。
過去に数例存在する人に懐いた個体は、人類種の言語こそ発声出来ないが文字と言語を理解した。そのため、最低でも人類種の子供程度の思考能力は備わっていると考えられる。
関連するもの
- 【住民】/“黒き焔”アルダート
- 【生物】/ミナチ
真竜類に到達した例がいくつか存在する、上級種族亜竜。 - 【生物】/ザルマンディア
バーンストームを扱え、非常に強大な上級種族亜竜。
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