ストーリー/【王たるもの】

Last-modified: 2019-09-29 (日) 13:22:13

FF15

一行は大陸を渡り、列車でニフルハイムの帝都を目指すことにした。
更に力をつけて進み、クリスタルを取り返せば故郷を再建できる。
しかし、覚悟が固まらないノクトは指輪をはめられずにいた。


オルティシエの一件から数週間後であるチャプター10。
ノクトグラディオの喧嘩で、終始ギスギスした雰囲気が続く。
ダンジョンでもイグニスを思いやらない行動を取ると、他の仲間から怒声や皮肉が飛んでくる。
メンタルの弱い人にはなかなかキツい章である。
しかし、最後にイグニスが心情を吐露するシーンは評価が高い。


大切なものを失ったノクトは塞ぎ込み、指輪もはめず、傷ついたイグニスに声もかけない。
様々な犠牲の基で託された指輪はとても重たく、彼は前に進む覚悟を固められなかった。
一方で立ち止まれないことも事実であり、そんな態度を続けるノクトにグラディオは怒りをぶつける。
 
最終的に、イグニスが執り成すことで和解する。
ノクトには王としての心構えを諭し、ノクトがそれを考える時間が必要だとグラディオには告げる。


ゲーム内ではルーナの死から数週間後経っている。
しかし、プレイヤー視点ではルーナが死んだ数分後にこの喧嘩が始まるスピード展開である。


列車内での喧嘩は非常にシリアスなシーンであると同時に、名言の宝庫にもなっている。
特にグラディオの「いい加減 切り替えらんねえのか」は汎用性の高さからしばしばネタにされる。
他には「お前何様だよ」「どこの世界にこんなだらしねえ王様がいる」なども。
付近の少年がもらす「黒い服のお兄ちゃんたち 怖い」でオチもついている。


テネブラエには寄らねえぞ」もこの場面のセリフ。
テネブラエ探索を楽しみにしていたプレイヤーに衝撃を与えた。
なお和解後は、テネブラエに寄ることを肯定している。


ギスギス展開の陰に隠れているが、何気に「クリスタル奪還」と「宿敵である帝国へ向かう」という重要な展開が文章だけで示される点も見逃せない。切っ掛けである指輪がキングスグレイブを観ていないとほぼ正体不明な点も含めて描写不足の特に酷い章と言える。