FF6
まだ邪悪な心が人々の中に存在しない頃、開けてはならないとされていた一つの箱があった
だが、一人の男が箱を開けてしまった。
中から出たのは、あらゆる邪悪な心…嫉妬…ねたみ…独占…破壊…支配…
だが、箱の奥に一粒の光が残っていた…希望と言う名の光じゃ
おぬしは世界に残された最後の一粒。「希望」という名の一粒の光じゃ
「おぬし」というのはティナのこと。いや、ティナとその仲間たちか…。
この話はギリシア神話にあるパンドラ伝説が下敷きになっているだろうと思える。
しかし、「邪悪」が詰まった箱を開けてしまうパンドラは女性だが、バナンの話では「男」になっている。
- 嫉妬とねたみ(嫉み・妬み)の違いについて詳しく…とツッコミを入れてしまったのは俺だけでいい。
作品中の誰かに例えてるのかもね。
- 「誰か」というのはひょっとしてケ○カですか?だとしたら神話のパンドラさんに失礼じゃ……。
- ガストラだろう。箱を封魔壁(と幻獣界)と見ることもできるし。
- ガストラがパンドラの箱(封魔壁)を空け、世界を混沌に陥れた。
それと同時にティナ(希望)も人間界に解き放たれた。
……と考えると、結構しっくりくる。決め付けるわけじゃないけど。- ↑しっくりどころか、それが正解でしょ。
元ネタのパンドラ伝説だが、箱の中に残ったのは予兆、未来の予知能力だという説がある。
また、箱の中に予兆が「残った」ために人間達が未来を知り生きる希望を無くすというような事は無く、
今日まで希望を持ちながら生けていけるという説もある。
そうなるとこの話の流れでいくと、希望はいつまでも箱の中に閉じこもったままということになってしまう。
ちなみに、カイエンの夢の中にもパンドラというモンスターが出現する。
見た目はまんま箱。
なお本来のギリシア神話で「パンドラが開けて厄災が解き放たれたものの希望も生じた」のは、
「箱」ではなく「壺」だったりする。「パンドラの箱」ではなく「パンドラの壺」なのである。
物語成立時点でのギリシアでは「何かが入っている物体」といえば「壺」であり、
「箱」にはそんなイメージがなかったため。