CCFF7
バノーラ村地下、訣別の扉を抜けた女神像の前で
モンスター化していくジェネシスにザックスが言う台詞。
ラスボス決戦時であることは勿論、三人もザックスも、自身がモンスターであることに苦悩し続けてきて
人間になりたいと願ったアンジールもセフィロスも死んだ状態でこの台詞は印象的。
ザックスがアンジールの意思を引き継ぎ、セフィロスの細胞を与えられた状態というのも深い。
審判の淵直前に机の上の記事を調べると、読み終えた後にザックスが
「ジェネシス……俺にできることはあるのか?」と言う。
- 彼の台詞は、作中を通してLoveLessの朗読を挟んでおり真意を掴み難く、どこか人から外れかかっている様な印象を受ける。しかし、終に彼はその言葉さえも手放しモンスターとなってしまい、言葉も、感情も、何もかもかなぐり捨ててしまう。
人だった者は、ソルジャーへ。ソルジャーだった者は、モンスターへ……。
アンジールや、セフィロスを見て来たザックスにとって、最も避けたかった展開だっただろう。
ジェネシス「おまえは アンジールの思いを継承し― セフィロスの一部をその身に受け継ぐ
親友の再会が果たされたというわけだ これで 『LOVELESS』が再現された」
ザックス「違う! 目を覚ませ ジェネシス!!」
ジェネシス「『獣たちの戦いが世に 終わりをもたらす時――』」
ザックス「俺はあんたを救いに来た」
ジェネシス「『冥き空より女神が舞い降りる』
『光と闇の翼を広げ 至福へと導く<贈り物>と共に』」
ザックス「なんだよ それ!」
ジェネシス「『女神の贈り物』―― バノーラの自然が生んだ神秘だ」
ザックス「贈り物は細胞じゃなかったのかよ!」
ジェネシス「解釈はいくらでも可能だ」
ザックス「わかんねえよ――」
ジェネシス「思いを巡らせること自体もまた贈り物 みんな 星に帰るのさ
もちろん おまえも―― 今や 俺は星の加護を受ける」
ザックス「もっと聞かせろよ!言葉を捨てるなよ!モンスターになりきってんじゃねえよ! この野郎!」
しかし言う時期がもっと早かったら、延々延々LOVELESSを朗読されそうだ…。
- そう考えると何か怖い。怖すぎる。言うタイミングがここで良かったな、ザックス。いやホントに。
- ザックス「もっと聞かせろよ!言葉を捨てるなよ!モンスターになり…」
ジェネシス「聞きたいか?俺のLOVELESSを!!」
ジェネシス「第1章!!深淵の謎、それは女神の贈り物うんたらかんたら………(延々)」
数時間後…
ジェネシス「さて、ここでようやく失われた最終章なのだが、俺はこの女神の贈り物をライフストリームだと解釈したよなザックス君?」
ザックス「たっ助けて……」
ジェネシス「フッ、この美しい詩を理解できないとは哀れなものだ…フッフッフッハッハッハッハッハ!!」
想像したら怖い…これに対抗できるのは宝条ぐらいだな…
- ザックス「もっと聞かせろよ!言葉を捨てるなよ!モンスターになり…」
セフィロスが自分の正体を知った時にもこの手のフォローがあれば多少は…
しかしセフィロスは誰にも何も告げず暴走したので叶わなかった。
- セフィロスの変貌を見たからこのセリフが出たと解釈する事もできる。