作品/【DIRGE of CERBERUS FINAL FANTASY VII】

Last-modified: 2023-11-24 (金) 15:33:07

Compilation of FINAL FANTASY VIIの3つ目。略称DC。


概要

FF7本編から3年後の時間軸で、ディープグラウンドソルジャーと呼ばれる戦闘集団を相手に
ヴィンセントを主人公に繰り広げるTPS。
ACの時のような超ハイスピードアクションを期待するとかなり痛い目を見る。
慣れないうちは3D酔いの症状が見られる。
この理由が、この作品はアクションではなく日本であまりなじみの無いサード・パーソン・シューティングゲームであるためである。


これは

  • ヴィンセントの過去とその決着
  • シェルクリーヴを始めとする個性的なキャラクター達
  • 壮大な星の命を巡るストーリー

の物語を楽しむゲームである。
またミッドガル総攻撃の時に再結集する仲間達(ナナキ除く)のムービーも見所である。
出番少ないながらも皆良い所で出張ってくれる。

  • あと野沢那智氏の名演技による宝条も最高に楽しめる。(むしろ最重要)
  • 3D酔いはTPSよりFPSの方がしやすいと思うんだが。
    • 3D酔いの原因は、立ち止まってるときですらカメラがゆっくり動いてたり、
      カメラが素早く動きすぎるせいだと思う。俺はこのゲームで初めて3D酔いしたくらいだ。
  • ACの時のような超ハイスピードアクションを期待するとかなり痛い目を見る。
    映像作品のACと同様に考えられても困るだろう、実験的FPSと言われた時点で察するべき。

メインキャラクターはもちろん、WRO隊員といったほとんどのサブキャラクターにも音声がある。


実際にはTPSであるにも関わらず、ゲームジャンルをTPSだと言うと売れないと思ったのかなんなのか、
発表されたゲームジャンルの名称は「ガンアクションRPG」だった。
しかし経験値やレベルアップの概念があるという点くらいしか一般的なRPG的な部分はない。殆ど詐欺である。
ヴィンセントがレベルアップしても増えるのはHPとMPくらいなもので、
適当に獲得経験値をヴィンセントのレベルアップに使っていると、中盤あたりからきつくなってくる。
照準の精度や攻撃の威力は武器の改造度とカスタマイズに依存するのだが、
「RPG」の名称に騙されたのか気付かない人も多く発売当初は「攻撃が当たらない」と怒っている人をよく見かけた。

  • 日本ではTPSジャンルは10万本売れたら大ヒットである。(RPGの1/10程度の市場規模)
    ファンタジーTPSというと売れないという経営判断は仕方なかったのかもしれないが、
    FFのファン層であるRPG好きとTPSは非常に相性が悪かった。隠し事は良くないな。
  • ちなみにTPSとしては割と標準的な仕様かつ、初心者にはちょっと難しめ・マニアには簡単といった入門編くらいの難度設計となっている。
    魔法もマテリアの改造段階によって威力が増加するのでファイガを撃つと画面いっぱいに炎が広がり中々の迫力だった。

FF7本編の最終決戦時、ユフィとヴィンセントはミッドガルで避難誘導をしていた、という設定が追加。
当然FF7本編と思いっきり矛盾している。本編ではムービーにこそ登場しないものの、仲間にするとしっかりと最終決戦に同行する。
ちなみにこれについては、現在は勿論、本作の発売当時も思いっきり突っ込まれていた。
「本編のムービーに登場しない事に理由を持たせたのでは」とも言われているが、
本作の前に発売されたFF7AC内の最終決戦シーンには、ヴィンセントとユフィががっつり登場しているためやっぱり矛盾している。
更に言えば、本作の後に発売されたFF7ACCの同シーンにもこの二人は登場しているため、本作の矛盾は確定的となった。


詳細はこちら参照。

マルチプレイヤーモード

オンラインのマルチプレイヤーモードも存在したが、2006年9月いっぱいで終了した。

  • オンラインモードはメテオ襲来前のDG内の一人のDGソルジャーが主人公。
    ミッションや対戦を行いながら階級を上げ生き抜き、ラスボスを倒す事を目的としたストーリーで、
    オフラインモードでは語られなかった敵の設定を知ることができた。
    しかしそのシナリオは伝説級の欝END。
  • 確かに主人公がDGソルジャーである以上最後は死亡ENDだろうということは予想されていたが、
    最後が予想を上回った欝っぷりでオンラインの主人公は所詮一般人でありヴィンセントらプレイヤーキャラとは超えられない壁があることを痛感させられた。
    知名度が全く無いのが惜しい。
  • 後述のインターナショナルではこの物語のムービーを鑑賞する事が出来る。オンラインを未プレイの人にはかなり嬉しい仕様だと思う。
  • ちなみに月額課金制であり、月額760円+税(消費税5%時で798円)。

マルチプレイヤーモードはPlayOnlineにより実装されていた。
つまりFF11等と同様HDDインストールが必須であり、いわゆる薄型PS2では一切プレイ不可。
PlayOnlineのためにプレイオンラインビューアーのインストールプログラムが内蔵されており、
ディスクからマルチプレイヤーモードを選択した場合は自動的にインストールプログラムが起動する。
(インストール済みの場合はプログラムが検知し、プレイオンラインビューアーが起動する)
HDDインストールは当然ビューアー経由で行わなければならない。


余談だが、プレイオンラインビューアー経由でDCFF7を起動した場合はHDDへの直接セーブ/ロードが可能となる。
その状態でシングルプレイヤーモードもプレイ可能であるため、HDD起動のために必要な初期PS2(SCPH-1xxxx)以外はメモリーカード不要となる。
サービス終了の現在は起動自体不可。

インターナショナル版

2008年9月にはインターナショナル版がいきなりアルティメットヒッツで登場。
いろいろとシステム改善がされて、通常版よりも格段に快適となっている。
なおこっちはオフライン専用。もちろん音声は英語。日本語ボイスはなし。


ジャンプ撃ちや回避がダッシュ回避になったこと、そしてジャンプもリミットブレイクしなくても二段ジャンプ可能。
さらに格闘もジャンプ格闘、二段ジャンプ格闘、ダッシュ格闘など豊富。
ジャンプで敵の攻撃を回避しながら射撃するので非常にスタイリッシュになった。
リミットブレイクも、リミットブレイカー(最大所持数は3個)という消費アイテムを使う事によってのみ発動するようになった。
無印版と比べると格段に発動しやすくなっている為、ステージクリア後の評価が「リミットブレイク回数」では無く、「魔法使用回数」に変更されている。


基本はTPS(三人称視点シューティング)だが、
米国でポピュラーなFPS(一人称視点シューティング)としても遊ぶことができる。
初期武器はハンドガンのみだが、
ストーリーを進めていくとライフルやマシンガン用のフレームやバレルを入手できる。
さらには様々なフレームやバレル、オプション、アクセサリーを組み合わせることが出来るため、
カスタマイズ性に富んだシューティングゲームとなっている。
ガンシューティングが好きな人はインターナショナル版を買ってみると良いかも。

  • ヘッドショットやスナイパースコープもあるよ!

クリア後の特典として「エクストラミッション」が追加された。
前作のマルチプレイヤーモードでしか体験する事の出来なかったステージが多数登場し、様々なミッションを楽しむことが出来る。
ケット・シーを操作するミッションすら存在し、
ケット・シーでツヴィエートを倒したり100人斬りをしたりと非常にシビアなミッションも揃っている。