全般
看板の色は、国によってほぼ統一されている。特に警告標識はその最たる例。そこで、国ごとの警告標識の色の地図を、掲載する。
出典:Wikipedia
裏が青
主にナイジェリアとラオスで見られる。ここの区別は、柱でできる。ラオスは基本的に金属製なのに対し、ナイジェリアは木製の場合が多い。エクアドルでも稀に見ることが出来る。
ナイジェリア(木製)
ラオス(金属製)
裏が黒
イタリア、ルクセンブルク、マルタ、北マケドニア、ブラジルで見られることがある。
縁が赤/青
主にオランダで見られる。キュラソーでもみられ、多くの場合は赤だが、稀に青の場合や縁に色が付いていない場合がある。
赤色
青色
裏が十字
主にコロンビアで見られる。そのため、コロンビアンクロスと呼ばれることがある。
柱
コンクリ製の柱に白と黒の縞模様があるのは、ルーマニアのコンスタンツァ郡で見られる。この郡は極東部にある。
ただし、スリランカ、マレーシア、ペルーなどでも白黒の縞模様が見られるため、これはヨーロッパであると確定してからでないと使えない。
シェブロン
青に白矢印
チュニジア、カタール、フランス、スペイン、アルゼンチン
紺に白矢印
セネガル、アンドラ
青に黄色矢印
ルクセンブルク
紺に黄色矢印
スウェーデン、オーストラリア
白に緑矢印
オーストラリア
オーストリアのシェブロン
オーストリアのシェブロンには独特な種類がある。言葉で表現しきれないので画像を添付する。
町の名前の看板
黄色に赤縁
ベルギーでは、黄色地で赤縁の町の名前の看板が見られる。
都市特有のもの
世界のいくつかの都市には、特有の看板がある。それらをすべて記述することは非常に困難であるが、Militantcyclist氏はその狂気じみたリストを作成した。そのリストについては、以下を参照。
City Streaks Street Signs + Vibes - Google ドキュメント
方向標識
白に赤文字
白地に赤い文字の看板は、デンマークまたはオランダ特有のもの。
青に黄色文字
青地に黄色の文字で書かれている方向案内は、アイスランドのもの。
茶色に白文字
クリスマス島では、方向の案内に茶色地で白文字の看板がつかわれているため、すぐにわかる。台湾でも茶色地のものが使用されているが、台湾の看板はこげ茶色。
横断歩道標識
黄色い反射板で囲まれている標識は、大きな都市、またはその近郊であることが多い。
帯が8本
スペインとアンドラでは、帯が8本ある。
・スペインにある8本帯の標識
・アンドラにある8本帯の標識
帯が7本
スイスのものは帯が7本ある。リヒテンシュタインにも同様の標識があるが、公式のカバレッジにないため今のところはスイスのみの特徴である。
(帯が6本)
アイスランド、デンマークで発見された標識。ただ、この標識を見ることはほぼない。
・アイスランド
・デンマーク
帯が5本(ベルトあり)
ポルトガル、ドイツ、ルクセンブルク、ハンガリー、クロアチア、サントメ・プリンシペには帯が5本でかつベルトのような白い横線がある。
ハンガリーの首都、ブダペストでは黄色い反射板の枠で囲まれていることがある。
・ポルトガル、サントメ・プリンシペでは、ベルトの位置がほかの国よりも少し高い位置にある。
帯が5本(ベルトなし)
比較的ヨーロッパの多くにある標識で、5本の帯でかつ腹部にベルトのような白い横線がない標識。
フランス、イタリア、オランダ、チェコ、スロバキア、スロベニア、ルーマニア、アルバニア、トルコ、アイスランド、デンマーク、フィンランド、ラトビア、マルタ、モナコ、サンマリノにある。
・チェコの首都、プラハ周辺とルーマニアでは、標識の周囲が黄色く塗られていることが多い。
・プラハ周辺でみられる標識
・ルーマニアでみられる標識 黄色の枠と普通の標識
・チェコ、スロバキア、ブルガリアでは、標識の歩行者が帽子をかぶていることがある。ほかにはノルウェー、オーストリアも該当する。
・トルコでは、男性が女の子と一緒に歩いている標識がみられる。
・ラトビアでは、標識の歩行者の足がほかの国のものよりも足が長い。
・デンマークでは、両端の線が三角形のふちに触れており、歩行者は少々やる気がないような見た目になっている。
・フィンランドの帯の本数は5本であるため、雰囲気が似ているスウェーデンとの区別に役立つ(スウェーデンは4本。しかし、ごく稀に5本の場合がある)。
帯が4本
ノルウェー、スウェーデン、アイスランドのものは帯が4本である。
・ノルウェーでは、標識の歩行者が帽子をかぶっていることがある。
・スウェーデンでは男性と女性の二種類が描かれていることがある。
・アイスランドでは、白い三角形が黄色くなっていることがある。
帯が3本
ロシア、モンゴル、キルギス、カザフスタン、ウクライナ、エストニア、リトアニアのものは、帯が3本である。
・ロシア、モンゴル、カザフスタン、ウクライナ、リトアニアでは頭部が楕円形のものがあり、通称『エイリアン型』と呼ばれている。
紺に白
アフリカでは、紺色の地に白い影で書かれていることがある。
黄色
黄色の横断歩道標識は主にアメリカで使用されている。ヨーロッパではアイルランドでのみ使用されている。
破線
以下の国々では、横断歩道が破線で示される。太い線のことはない。
ボツワナ及びエスワティニ、ケニア、ルワンダ、ウガンダ、ナイジェリア、バングラデシュ、カンボジア、インドネシア、イスラエル、マカオ、シンガポール、スリランカ、台湾、モナコ、ベルギー、オーストリア、ギリシャ、アイルランド、イギリス、マン島、モンテネグロ、北マケドニア、セルビア、ブルガリア、アイスランド
・オーストリアでは標識の歩行者が帽子をかぶっていることがある。
・イギリスでは赤い枠に二行の点線がある。
・アイルランドでは黄色いひし形に二行の点線がある。
実線
以下の国々では、横断歩道が実線で示されている。太い線はない。
ガーナ、インドネシア、タイ、ポーランド
歩行者のみ
南アフリカの横断歩道の看板では、メインの看板に横断歩道が書かれておらず、別の看板に歩行者のみが書かれている場合がある。表現難しいので画像添付する。
足のみ
クリスマス島の横断歩道標識には、足のみが描かれている。
変形
ヨルダンの横断歩道標識は、たまに横断歩道が変形している。
斜め
以下の国々の横断歩道看板では、横断歩道が斜めに描かれている。
ラオス、ブータン、インド
混在している国々
アイスランドでは、帯が6本、5本、4本、破線と種類が多くあるが、主にみられるのは4本帯の黄色背景。
ブルガリアでは、帯が5本のもの、4本のもの、破線のものなど様々ある。
モナコでは、2行の破線のもの、帯が5本のものが混在している。
マレーシアでは、人のみが描かれているもの、普通に横断歩道が書かれているもの、横断歩道が一体化したものなど様々。
黄緑色
以下の国々の横断歩道看板は、黄緑色。
フィリピン、プエルトリコ、アメリカ、オーストラリア、北マリアナ諸島、ニュージーランド、コロンビア
標識の柱
はしご型
白青ストライプ
スウェーデンでは、柱が白と青のストライプで塗られている。
赤白ストライプ
オーストリアでは、柱に赤と白(国旗のデザイン)のストライプが見られる。
一時停止標識
以下に世界各国の止まれ看板の地図を示す。拡大版はこちら
赤地に黄色文字、黄色の縁
ナイジェリアでは、この独特な組み合わせのものが使用されている。
赤字に白文字、「停」
中国と台湾で使用されている。
白に黒文字
これはリトアニアで使用されており、看板の形は横長長方形で、STOPと書いてある。
「BERHENTI」
この文字列はマレーシアで見られる。
「STAD」
この文字列はアイルランドで見られる。
「DUR」
この文字列はトルコで見られる。
「ARRÊT」
この文字列はカナダの東部(ケベック州)で見られる。通常のフランス語であるが、フランスなどほかのフランス語圏ではほとんどSTOPが採用される。
他にも、
「NAKAI」
「NAQA'SI」
「NAGAASI」
「NOOKSHKAAN」
「NAKI」
などの文字列が見られる場合がある。
カナダ先住民文字が使われている標識もある。多くの場合STOPと併記されるが、単一表記のものもごくまれに存在する。
「ALTO」
メキシコ、グアテマラ、コスタリカ、パナマでは、この文字列が見られる。
「PARE」
この文字列は、南米全体で見られる。