中路ってどんなレーン?
中路は次の特徴を持ったレーンです。
- 中央である
序盤に戦闘が起きうるあらゆる区域と隣り合っています。- 下路
下路の式神(adc)は育つと厄介で、かつ序盤は貧弱なため、これを狙う敵がガンクを仕掛けてきます。 - 上路
上路の式神は一度タイマンに負けると取り返しがつきません。 - 野外
序・中盤に敵側の野良妖怪を狩ることに成功した側は始終有利になるので、互いの野良式神(ジャングラー)がこれを狙っています。 - 石距(タコ)
序盤の塔破壊の要です。
- 下路
- 野外に挟まれている
両陣営の野外は中路を挟んで上下に分かれていますが、ジャングラーはこの両方でファームします。
すると移動の際に中路を何度も横切りますが、この度に中路に奇襲を仕掛ける選択肢が生じます。
つまり、中路もまた頻繁に敵のガンクを受けやすくなっています。 - 距離が最短
上路・下路と異なり中路は敵結界から味方結界までまっすぐに伸びているので、距離が短くなっています。
このため、開始5分の援軍・百鬼夜行・最終防御塔が破壊されたときの鎧武者兵士など、兵士に変化が起きた際にその影響が最も早く塔・結界に及びます。
また中間点から結界までの距離が近いことは、進軍してきた敵兵士を止めるタイミングが限られていることも意味します。
これらのことから、中路を担当する式神(ミッドレーナー)には以下のことが要求されます。
- 頻繁に味方の支援に向かうこと
- ジャングラーの奇襲を生き延びられること
- 防御塔を死守すること
ミッドレーナーの仕事
具体的に序盤のミッドレーナーがすべきことは次の5点です。
- 兵士の処理
防御塔を折られないよう、適宜兵士を倒します。式神の成長にも重要です。
塔に兵士がたどり着かないようにするのは絶対ですが、対面がどこかへ行っているときにプッシュするかどうかは状況によります。
対面がいないということは別の場所の支援に行っているということなので、その先を確認(あるいは予想)し、
1.プッシュする
2.自分もその場所へ向かう
3.別の場所へロームする
の3択から選ぶことになります。
1.を基本とし、間に合いそうと思ったら2,他にまずそうな場所があれば3.を行いましょう。
自分も対面も一切兵士に触れなかった場合、両方の兵士が互いを倒し合って消滅するため、得はしませんが損もしません。 - 他レーンへのローム
下路や上路に支援に行きます。漠然と行くのではなく、次の目的意識を持っていくといいでしょう。- ガンク
ミッドレーナーが到着することで人数差ができるので、それを利用しキルを狙います。
下路の場合はレーナーの他に補助もいるため、ミッドレーナーが行くだけでは3vs2でキルまで行くのは難しいです。
逆にジャングラーも加勢するならば高確率で成功するので、味方ジャングラーがガンクの素振りを見せたら必ず支援しましょう。 - ピール
劣勢のレーンに対し、態勢を立て直させるため敵の足止めに行きます。
多くのミッドレーナーは制御スキルを持っているため、ジャングラーより効果的にピールできます。
劣勢の原因が敵のガンクの場合は大人数の敵がいるということなので、自身の身の安全を考えて慎重になりましょう。
レーンを離れた挙句巻き添えで死んでは元も子もありません。
- ガンク
- ジャングルへのローム
敵あるいは味方のジャングラーが積極的だった場合、序盤から激しい野外の駆け引きが生じます。
中路からはどの野外にもスムーズに行けるので、この支援は主にミッドレーナーの仕事です。- リーシュ
味方ジャングラーと共にモンスターを攻撃し、狩りを手伝ってあげることを指します。
敵より早くジャングラーを育てるのは序盤のカギなので、モンスターを倒すのに手間取っているうちは手伝いましょう。
注意として、絶対に最後の一撃を当ててはいけません。
近くにいるだけでもお金と経験値が分散するため、モンスターのHPが4割を切ったあたりでその場を離れましょう。 - インベード補助
敵陣側のモンスターを狩ること(インベード)に成功すると、ジャングラー間で重大な差をつけることができます。
ただし敵も警戒しているので、ジャングラー一人でインベードを決めるのは危険なことがあります。
あるいは成功しても挟み撃ちに遭い、キルされてしまうかもしれません。
これを避けるため、味方ジャングラーがインベードを狙っている場合、周囲を警戒してあげましょう。
ここでリーシュを行うのも効果的です。 - インベードケア
敵のジャングラーが自陣側のモンスターを狩っている場合、ジャングラーの成長差をつけさせないために、妨害しなければなりません。
基本的にはトップレーナーとサポートの仕事ですが、敵ジャングラーの逃げ足が速いと大抵取り逃がします。
これを防ぐため、ミッドレーナーも参戦するのが望ましいです。
ただし敵のインベードに対応して味方ジャングラーもインベードし返そうとしている場合、そちらを支援すべきこともあります。
- リーシュ
- ハラス
兵士を処理している対面の相手に攻撃し、圧力をかけることです。
HPが減ると消極的に動かざるを得ないため、兵士のCSを逃したりロームが遅れたりします。
また低いHPのまま居座っていれば、ジャングラーの奇襲で一気にキルされることもあります。
この状況を相手に押し付けるために行うのがハラスです。
他のレーンが特に不利でなく、直ちに加勢の必要がなさそうならば狙っていきましょう。
基本は兵士の処理が優先ですが、広範囲のスキルを持っている式神ならついでのハラスも狙えます。
- 石距争奪戦
序盤の式神に対し、タコは高い耐久力をもつ強敵です。
敵が来られない状況下(デスしているチームメイトがいるなど)での討伐が基本ですが、もたもたしていると敵も態勢を整えてきます。
チャンスを逃さず素早く狩るため、味方がタコを攻撃しそうならすぐ加勢しましょう。
先に敵がタコに手をつけ始めた場合も、味方に動きを合わせることになります。
ミッドレーナー一人でのスティールは難しいので、味方が行く気配がなければ兵士の処理など他のことをしましょう。
その場合、タコ撃破後の敵が中路になだれ込むこともあるので下方向には注意しましょう。
序盤の立ち回り
レベル1, 2
最初に範囲火力スキル(威力が高いもの)を解放し、敵のハラスに注意しつつ兵士を処理します。
ハラスは余裕があればで構いません。レベル6以下の間はレベルアップの度にHPが少し回復するので、まず兵士を優先しましょう。
上手いミッドレーナーは範囲スキルで兵士を倒しつつハラスしてきます。
これを続けられるとレベルアップによる回復も追いつかなくなるので、兵士と同時に攻撃を受ける位置取りは避けましょう。
危険な位置を把握するため、他の式神のスキル範囲を知っておくことも大事です。
一つ目の装備が完成するまでは兵士を倒しきるにも時間がかかるので、上路・下路へのロームは避けましょう。
野外までは比較的距離が近いので、特に味方のジャングラーがインベードをする素振りを見せたら協力しましょう。
手持ち無沙汰な際は、脇のブッシュに隠れるのも効果的です。対面のハラスを避けることができます。
ただし、先に敵が待ち伏せていないかは気を配っておきましょう。
レベル3~
多くのミッドレーナーは、3つのスキルが揃って初めて自衛力と範囲ダメージを兼ね備えた戦力になります(式神によってはレベル2で十分)。
兵士を倒して時間に余裕があると思ったらロームを狙いましょう。
この際、靴(足具)を買っていなければ上路・下路との往復はけっこう時間がかかります。
自分のタワーを最優先とし、最初は小刻みに中路に帰りましょう。
靴を購入できたら、ジャングラーと協力して積極的にガンクを狙っていくとよいです。
ロームの際に考慮すべきは、どこへ行くのがチームにとって最もプラスになるかです。
順位は状況次第で如何様にも変わりますが、概ね次を意識するとよいでしょう。
- 味方ジャングラーを見る
敵レーナーにとって、ミッドレーナーとジャングラーが同時に襲ってくるのはかなりの脅威です。
これに成功すれば、そのレーンで大きな優位を取れます。
なので、味方ジャングラーがどこかのレーンに向かっていれば、自分もそこへ行きましょう。
中路へのガンクを狙っている場合、ハラスしつつ敵を釣ってあげましょう。→ガンク - 下路を見る
下路の優劣はタコに直結する序盤の要です。
優勢なら構いませんが、劣勢であれば支援に行きましょう。
一見勝っていても、実は釣られていただけで敵ジャングラーが控えていた、という場合もあります。
余裕があれば敵ジャングラーの動きも観察しましょう。 - 上路を見る
上路は一旦資源に差がつくと、その差を埋めにくいレーンです。
序盤はその影響が見えませんが、実は対面に圧勝していたトップレーナーが中盤以降暴れ回る場合があります。
これを防ぐため、上路が劣勢ならそちらも支援してあげましょう。
ただし、あくまでも自分のタワーが最優先です。
中路のミニオン処理は怠らないようにしましょう。
また他レーンへのロームの際は、そこのミニオンを必要以上に倒すこともやめましょう。あなたの資源は中路にあります。
中盤以降
上路か下路、どちらの最初のタワーが破壊されると、そこのレーナーはたいてい中路に加勢に来ます。
そこからは小規模な集団戦を繰り返しつつミニオンをプッシュし合う局面になります。
多くのミッドレーナーは中盤までの自衛力は十分あるので、むやみに単独行動しなければデスすることは少ないはずです。
集団戦に巻き込まれそうな味方と共に行動していれば、その範囲攻撃性能を存分に活かせるでしょう。
もし中路の敵タワーを最初に折れた場合、下路に行きましょう。
前もってミニオンをプッシュしていればしばらく中路に戻らなくてよいので、下路のタワーも破壊できるでしょう。
そうなるとタコにも繋がります。
万が一中路の味方タワーが最初に破壊された場合、下がってレーン戦を続けることになります。
ミニオン処理の猶予が少し空くはずなので、これまで以上にジャングラーとの協働を意識し、別レーンで取り返しましょう。
注意点
アンブッシュ
中路中央の上下には、緑色の丸の位置に横に長いブッシュがあります。
ここはしばしばアンブッシュが行われる場所です。
レーンでミニオンを処理しているあいだはブッシュの向こう側まで視野があるため、敵ジャングラーが接近しても見ることができます。
しかし自分が他レーンにロームしていた場合、中路に帰るタイミングでブッシュに待機されると感知できません。
このままブッシュを突っ切ったり脇を抜けようとする(黄矢印)と、ガンクを受けて即死の恐れがあります。
怪しいと思ったら遠回り(青矢印)して帰りましょう。
逆に相手に先にロームされた場合は、自分がこれを仕掛けることもできます。
上述の対面のロームに対する対応と併せて、行動を選びましょう。
視界とローム
ロームを行う際、往復の時間を考えると真っ直ぐ目的地へ向かうのが最適に思えます。
しかしこうすると、よほどハラス合戦に勝って相手が退いている場合を除き、行き先がばれてしまいます。
相手に行き先が知られれば、向かう先の敵プレイヤーに警戒され、ガンクの成功率が下がります。
これを防ぐため、上の図の青矢印を逆に辿るルートでロームを行うテクニックがあります。
こうすると敵チームにはローム先がわからず、不意を衝いたガンクができます。
また中路を含め全レーンに、「ガンクが来るかもしれない」と警戒させプレイングを消極化させる効果もあります。
ミニオンウェーブのタイミングと相談して、余裕があればこのルートをとるとよいでしょう。