敵/【実験体】

Last-modified: 2022-07-18 (月) 22:47:08

KHII

ハロウィンタウンで、フィンケルスタイン博士の実験で造られた機械。サリーと同じ作られた命だが、氏曰く「心を入れずに作った」との事。
開発途中に動き出して博士を襲って研究所から逃げ出した後、心を持たないが故に心のこもっているプレゼントを盗んでいた。これが二周目エピソードで起きるプレゼント事件である。


見た目からして「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のキャラクターと思われがちだが、危険プログラムと同じでKHシリーズのオリジナルキャラクター。


ハロウィンタウンに到着してハートレスを撃退し、何とかプレゼントを取り戻したソラ達。すると、研究所から飛び出してきた博士が「実験体が盗まれた」と騒ぎ出す。犯人はハートレスだと一行は考えるが、博士曰く「気配が全く違った」との事。これを聞いたジャックが「プレゼントを囮に犯人をおびき出す」という提案をする。
この事をサンタクロースに話し、乗り気ではないながらも承諾した彼の協力によって囮のプレゼントを作ったソラ達は、ジャックの提案によって自分達も囮のプレゼント箱の中で犯人を待ち構える事に。
暗い箱の中、足音が近付いてくる。いよいよ犯人を捕まえようと一行が箱から飛び出すと、そこにいたのは不気味な見た目の機械人形。事件の犯人は博士の実験体だったのだ。
襲いかかる実験体を倒したソラ達の元に、サンタがやって来る。動かなくなった実験体を見た彼曰く「心が欲しくてプレゼントを盗んだのだろう」との事。


ハロウィンタウンの二周目のエピソードにおけるボス。
戦闘はクリスマス広場にて行われる。最初は巨大なロボットのままだが、ある程度攻撃すると複数のパーツに別れて襲いかかってくる。頭部から複数のレーザーを射出したり、分離した胴体が高速回転しながら体当たりをしかけたり、なかなかの強敵。
体が様々なパーツで構成されており、それぞれのパーツを分離し独立して動かす事もできる。パーツは口からレーザーを放つ頭部、爪の付いた右腕、こちらを吸引したり地面を叩く事で衝撃波を出す左腕、そして回転しながら突進してくる胴体の計4つのパーツに分かれている。
分離したままだとあちこちから攻撃が飛んできて厄介なので、胴体に近付いてリアクションコマンド「フリックアウト」を発動させ、分離状態を解除させると倒しやすい。
レーザーと吸引のコンビネーションが非常に厄介。パーツが分かれるのはフィニッシュで攻撃した場合のみなのでフィニッシュを出さずに攻撃すれば分離されずに攻撃できる。
全てのパーツに分解した場合は胴体をリアクションコマンドで他のパーツにぶつけなければダメージを与えられない。瀕死になると胴体以外のパーツが消え突進しかしてこなくなり、非常に楽になる。

  • 初見殺しとして有名なボスである。かなり手強い。

心がない故に、心を求めて行動する。という行動原理はどこかノーバディに通ずるものがある。
ただし実験体の場合は「生前の記憶」(機関メンバーでいうところのノーバディ化する前の記憶)に当たるものもなければ、ノーバディのように虚無のまま、ほどなく闇に溶けて消え逝くということもないため、そのまま消えることもできず彷徨うことになっていただろう。
同じく記憶なく生まれた、生まれたてのロクサスや、過去の時代の心が壊れてしまったヴェントゥスのように、心を育む仲間に恵まれていたわけでもない。
そういった意味では心に恵まれなかった可哀想なキャラクターであると言える。
 
囮のプレゼントに引っかかった後も、そのままソラ達に襲い掛かったのも、もしかしたら「心が欲しかったから」なのかもしれない…。