概要 
特に強い心や強い想いを持つ者がハートレスになった際に生まれる、人であった頃の姿を留めたままのノーバディ13人で構成された組織。
読み方は「じゅうさんきかん」。英語表記は「Organization XIII」。
メンバーは基本的に「機関」と呼んでおり、XIII機関という名称になったのは、ロクサス加入時に構成メンバーが13人になったためである。
- しかし、元々メンバーは13人集めるつもりだったことが3Dで明かされた。
- Daysの時点からサイクスの「座席は最初から13」発言で13人という数に意味があることは示唆されていた。
- ナミネは人型ノーバディであるが、機関員ではない。
- 生まれが余りにも特殊なために存在が不安定であること、能力が戦闘向きではなかったことが理由なのかもしれない。また、仮にナミネが従順ならXIII機関が強制しなくてもソラを捕らえるため協力しただろうが、実際そうでなかったというのも大きな要因となるだろう。そしてこれらの要因から後述の真XIII機関員としてもナミネが明らかに不適だということがわかる。
メンバー単体を指す時は「XIII機関のメンバー」「機関員」「ナンバー○(数字が入る) ○○(名前が入る)」などと表記される。
- 全員にナンバーが付けられているのだが、ナンバーに付いた数字は「じゅうさん」のような日本語ではなく英語で読む(例:ナンバー11であれば、ナンバーイレブン)。Re:COMでそのように呼ばれ、その後の作品でも定着した。設定が固まっていなかったのか、KHIIでは「ナンバー13(じゅうさん)」というセリフがある。
闇から身を守る為に全員黒いコートを着用しており、これが機関員の象徴のようになっている。
また、一度顔を見せるまではフードで顔を隠していることが多い。
メンバーの名前は指導者のゼムナスが与えた、人間の時の名前にXを加え、アナグラムにしたもの。
名前の「X」は異端の印とも呼ばれるが、ある物の暗示でもある。
- この指導者が新しい名前を与えるという行為や黒コートの着用などは、χのマスター・オブ・マスターと似ているような気がする。
メンバーは各自属性を司り、それぞれが専用の武器を使用する。
さらに、上級ノーバディが専属の配下として与えられており、簡単な任務や陽動、足止め等、メンバーが直接手を下すまでもない事案に下級ノーバディと共に使役される。
攻略本、雑誌などではローマ数字を用いて「ⅩⅢ機関」、またアラビア数字を用いて「13機関」とも表記されることがある。このサイトでは文字化けを避けるため機種依存文字(ここではローマ数字)を使わないことになっており、また表記の統一のためアラビア数字を使わず主に半角英字のX(エックス)とI(アイ)を用いて「XIII機関」と表記しているので編集の際には注意。
XIII機関メンバー 
ナンバー | 名前 | 名前のアナグラム | 称号 | 属性 | 武器 | 配下ノーバディ |
---|---|---|---|---|---|---|
No.1 | ゼムナス (Xemnas) | アンセム(Ansem)+X | 狭間の指導者 | 無 | エアリアルブレード | ソーサラー |
No.2 | シグバール (Xigbar) | ブライグ(Braig)+X | 魔弾の射手 | 空間 | ガンアロー | スナイパー |
No.3 | ザルディン (Xaldin) | ディラン(Dilan)+X | 旋風の六槍 | 風 | ランス | ドラグーン |
No.4 | ヴィクセン (Vexen) | エヴェン(Even)+X | いてつく学究 | 氷 | シールド | ? |
No.5 | レクセウス (Lexaeus) | エレウス(Aeleus)+X | 静かなる豪傑 | 土 | アックスソード | ? |
No.6 | ゼクシオン (Zexion) | イエンツォ(Ienzo)+X | 影歩む策士 | 幻 | レキシコン | ? |
No.7 | サイクス (Saïx) | アイザ(Isa)+X | 月に舞う魔人 | 月 | クレイモア | バーサーカー |
No.8 | アクセル (Axel) | リア(Lea)+X | おどる火の風 | 炎 | チャクラム | アサシン |
No.9 | デミックス (Demyx) | ?+X | 夜想のしらべ | 水 | シタール | ダンサー |
No.10 | ルクソード (Luxord) | ?+X | 運命を賭す者 | 時 | カード | ギャンブラー |
No.11 | マールーシャ (Marluxia) | ラーリアム(Lauriam)+X | 優雅なる凶刃 | 花 | サイズ | リーパー |
No.12 | ラクシーヌ (Larxene) | エルレナ(Elrena)+X | 非情の妖姫 | 雷 | ナイフ | ニンジャ |
No.13 | ロクサス (Roxas) | ソラ(Sora)+X | めぐりあう鍵 | 光 | キーブレード | サムライ |
No.14 | シオン (Xion) | No.i+X | - | 光 | キーブレード | - |
- 厳密に言えばシオンは機関のメンバーではない。(サイクス談)
- 彼女だけ称号が無く、専属の配下も与えられていないのはそのため。
- ちなみにKHIIで初登場した機関員はソラに一度も自己紹介していない。ソラの中のロクサスに自力で思い出させるつもりだったのだろうか。
- 彼らはソラに対して「裏切り者」だと言い放ったり「ロクサス」と呼んだりして、ロクサスに直接話し掛けるようにして接してくることが多いので、面識のあるロクサスにわざわざ名乗る必要はないと考えていたのかもしれない。それゆえKHIIのゲーム内で誰からも名前を呼ばれなかったというメンバーもいる。
No.6までのメンバーはかつての賢者アンセムの弟子達であり、機関の初期メンバーである。
賢者アンセムは心の研究を中止させようとしたが、彼の一番弟子だったゼアノートが研究を続けるために他の弟子と結束して師を裏切り、無の世界へ追放した。
- KHIIIではNo.7とNo.8の2人(アイザ、リア)も賢者アンセムに弟子入りしていたということが判明したが、彼らの話によると2人が弟子入りした直後に賢者アンセムは行方不明となっている。
その後、ゼアノートは研究者として更なる知識への探求を深めるべく肉体を捨て去り、心はハートレス「アンセム」となり、一方でその捨て去られた肉体は別個の意思を持ったノーバディ「ゼムナス」として独自に活動を始め、同じくノーバディとなった他の弟子と共に「機関」を結成した。
- KHIIFMの回想シーンを見る限り、BbSの数年後の時点ではまだメンバーを集めている最中であることが分かる。このイベントシーン時点でのメンバー数は初期からいる6人に新たに5人が加わり計11人(3D以降の描写を見る限りNo.7のサイクスとNo.8のアクセルもNo.6までのメンバーと同時期に機関入りしていると考えられるので、実際は初期メンバーの8人+新たに加入したメンバーが3人の計11人)。シグバールは結構な数が揃ったと言っているがゼクシオンは忘却の城の準備をするのに11人では手が足りないと言っている。
- No.13のロクサスが加入するのは機関結成よりかなり後(約9年後)であり、その数ヶ月後には忘却の城へ派遣されたメンバーがソラたちに倒される為、メンバーが13人揃っていた期間はその名前に反して相当短い。
なお、ナンバーが若いほど古参メンバーであるが、だからと言って機関内での立場が上になる…という訳ではない。
例えばサイクスの場合ナンバーは7なのだが、ナンバーが自分より若い5人を差し置いてXIII機関の副官を務めている。また、マールーシャは比較的新参のナンバー11にもかかわらず忘却の城の管理を任されている。
- 初期メンバー6人のナンバーはどうやって決まったのかは不明。
- まずゼムナスはリーダーなので勿論ナンバー1。
- シグバールがナンバー2なのは、人間だった頃からゼムナス(ゼアノート)と関わりが深かったのを考えれば納得だろう。
機関内の規律は厳しく、任務を達成できない者や機関に逆らう者は、ダスクにされると言われている。実際に機関を抜けようとした者には抹殺処分が下されている。
更に機関内でも機密が多く、末端の者には機関の動向や行動指針が詳しく教えられない。
- 一応メンバー間で知らされる情報に差異があるのは、当人が受け持つ任務の内容が異なるためという理由がある。とは言え、持っている情報に差異があったために、事実を知ってしまった際に反発が起きているので、機関全体をまとめるには不十分だろう。
- 恐らくだが実際にダスクにされたメンバーは過去にもいなかったものと思われる。ゼムナスのことなので単なる脅しということはないだろうが…。
一応一つの目的を目指して動いているものの、各々が違う思惑を持って動いている為、問題が絶えない。
「機関の結束など元々存在するはずがない」とさえ言われている始末であり、COM以降は実際に反乱や脱走が多発することになる。
- 「各々が違う思惑を持って動いている」というよりは数人の仲良しメンバーによって作られた派閥抗争が激しいというのが実情として近い。(COMの裏側で行われていたサイクス派VSマールーシャ派VSゼクシオン派の3つ巴の争いなど)一応派閥内部においてはアイス組を筆頭に信頼関係はあった模様。
- もちろんリーダーのゼムナスすらも例外ではない。旧機関のメンバーだった少年曰く「お前(ゼムナス)は誰からも心からは信頼されていなかった」。
ちなみにCOMにおいて消滅したメンバーの代わりが補充されることはなかった。
- KHIIでザルディンがビーストのハートレスとノーバディを手に入れようとしていたが、機関員として引き入れるためだったかは不明。
- KHIIFMの追加ムービーにて、シグバールとザルディンがメンバー探しの任務を受けていたことが判明。マールーシャが加入したばかりの時系列のためロクサス加入後は異なる可能性もあるが、この頃からザルディンは機関への勧誘を行っていたと考えられる。
初期メンバーは人間だった頃とノーバディになってからとでは性格が全然違っている。
ディランやエレウスは無口であるが、魔物を追ったヴェントゥスを心配したり、エヴェンも、イエンツォを助けてくれたヴェントゥスにお礼を言う礼儀正しい人間だったりと、この三人は割と良い人だった。
しかし、シグバールは人間時代もあの調子だし、ゼアノートに至っては賢者アンセムの弟子時代の様子は短いムービーでちらっとうかがえる程度であり、後はアンセムレポートや裏アンセムレポートでの記述から推察されること以外はよく分かっていない。
シグバールからゼクシオンまでの5人はゼアノートによって心を解放されたことで、ゼムナスとロクサスは元の存在が自ら心を解き放った事で生まれたが、それ以外のメンバーはどういった経緯で生まれたかは明かされていない。
- アクセルとサイクスは初期メンバーと同じ場所で生まれたということは判明しており、KHIIIからの描写を考えると弟子5人と同じくゼアノートに心を解放されたと考えられる。
- マールーシャとラクシーヌはUχで過去の姿と名前が明らかにされたが、どういった経緯でノーバディとなったのかは不明。デミックスとルクソードに至っては元の存在も不明である。今後ストーリーが進むにあたって、彼らの本名が判明すると共に本体である人間として登場する事はあるのだろうか。
- ディレクター野村哲也氏のインタビューで「デミックスの正体についてここでは話さない」(=ゲーム内で明かすため)と語られている。ルクソードにも謎が多いがここでは言及されていない。
- これだけキーブレードに近い存在が多いことを考えると、もしかすると「キーブレードによって心を取り出されハートレスを生じさせた者(ナミネは心に闇を持たない(=ハートレスが生じない)カイリから生まれたので例外になるが)」が人型ノーバディになるのかもしれない。
彼らメンバーはCOM・KHIIにてソラとリクによって倒され、半身であるハートレスもキーブレードによって解放されたことで、ロクサスを除く全員が人間として復活した。
- ただし、ゼムナスはゼアノートとしてではなく、テラとマスター・ゼアノートとして復活している。
実際に3DおよびHD版Re:codedにて、No.2~No.8までのメンバーが生まれた場所で人間として復活したことが明かされた。また、No.9~No.12までの4人もKHIIIで真XIII機関として登場したことにより、場所は不明だが一旦は人間として復活したことが分かっている。
- なお、ロクサスとゼムナス以外のメンバーは片割れのハートレスの存在について明言されておらず、いつ、どこで、誰にハートレス化した心を解放されたのかすら不明。
- それについてはディレクターが「きっとソラが倒したシャドウの中に居たんでしょう」「彼らのハートレスが辿った経緯は重要ではない」と言っている。わざわざ「これが○○のハートレスだ」と明かす意味が物語上ないだけだろう。
機関員は皆基本的に強いが、ディレクター曰く、機関で一番強いのはゼムナス、次がザルディンかレクセウス、潜在能力を含めるとロクサスもかなり強いらしい。
- ただし、マンガ版では連携は苦手な模様で機関6人でミッションを行おうとした際、仲間同士で喧嘩になってしまいターゲットを取り逃がしたことがある。
- ノーバディ全体を見てもXIII機関はかなり強い部類に入る。その中でもゼムナスやレクセウス、ザルディン、ロクサスが強いと言われるという事は、彼らは相当強いという事になる。
なお、KHIIFMでは集積の庭園にて再現データとして本編より強化されたXIII機関と戦うことができるが、「これがXIII機関の本来の強さと思ってほしい」とはディレクターの談。
ストーリー上どうしても戦う敵としてはべらぼうに強くはできずプレイヤーが勝てるように調整しているが、そういった制約がなければ彼らの強さはこのくらいあるということらしい。
…よくソラとリクはこんな連中に勝てたものだと再現データに挑んだ全てのプレイヤーが思うことだろう。
- ディレクター談やゲーム中の描写を見る限り、おそらくソラとリクの強さはロクサスと互角かそれ以上と見ても間違いない。つまり、元々二人の強さは作中でも上位クラスだと思われる。
DaysではXIII機関が任務に取り組む様子が描かれ、ハートレスの討伐やノーバディを相手とした訓練、脱走者や敵対する人物との戦闘等により、ソラたちの前に現れる以前より多数の戦闘を行っていたことが分かる。
心に関する研究や上記のような戦闘だけでなく、ワールドの調査や特定のアイテムの回収、文書の作成等といった任務(業務)も存在し、アクセル曰く上の立場に就くにはヴィクセンやゼクシオンの存在が障害になるとのこと。
サイクスやマールーシャがNo.2~No.6を差し置いて特別な立場に就いていたのは、様々な任務において総合的な能力が高かった為だと考えられる(KHIIIにおいて、サイクスは実力で上り詰めたと明かされた)。
χのサービス終了直前の週間ログインボーナスでは、「XIII機関」というカードが2週に渡って配布され、それぞれKHIIメンバー(ゼムナス・シグバール・ザルディン・サイクス・デミックス・ルクソード)とCOMメンバー(ヴィクセン・レクセウス・ゼクシオン・マールーシャ・ラクシーヌ)が集結した絵柄となっていた。通称集合写真。
ロクサス・アクセル・シオンのトリオはいずれにも写っていないが、この3人はこの3人で上記のログインボーナスより少し前に「光の結晶」を集めて報酬と交換するイベントで「ロクサス&アクセル&シオン」というカードとして登場しており、ちょうど全機関メンバーが揃った形となっている。
活動拠点 
存在しなかった城を拠点にしている。
ここでは、主に心に関する研究が行われている。
また、毎日「闇と光を紡ぐ庭」と呼ばれるロビーでサイクスからミッションを受領し、各ワールドに赴いて仕事をこなすのがメンバーの日課となっている。
- Daysの一年間でロクサスの公的な休暇はたった一日。福利厚生もあったもんじゃないとんでもないブラック企業である。
- というより仕事内容、アクセルによるといつ休暇があるのかさえサイクスの機嫌次第である。
- ボスであるゼムナスがただの飾りのように見えるかもしれないが、あくまでゼムナスは経営者のポジションであり、現場の指揮・指導は副官であるサイクスに管理者として一任しているのだろう。
- つまり、Daysで時々入るゼムナスとサイクスとシグバールの密談は重役会議……。
- その上、貰える報酬も任務に必要なアイテムや合成材料といった「物」…つまり業務上必要物資の現物支給であり、マニーやハートポイント等の通貨による給料の支払いが無い。KHIIのアグラバーで商人に「口止め料」を払っていたから蓄えはあると思うのだが…。
- 買い食いしたかったら頑張ってハートレスを倒して稼げってハナシ。
- もしかしたら、ハートレスを倒したマニーやハートポイントが給料になる成果報酬制なのかもしれない。
- まあ、実際は会社ではないから、組織的には最終的に心が手に入るのが機関員への報酬、ということになるのだが。
- なお、ハートポイントのシステムを考えるとロクサス以外の機関員はハートポイントすら手に入れられないと思われる。
- マンガ版ではアクセルが昼すぎから出勤する、ロクサスが昼過ぎまで仕事に出ないなど勤務形態が多少ゆるくなっている。フレックスタイム制が認められているのだろうか?また、功績を上げればボーナスもある模様。
全員に個室が用意されていて、休息や就寝はそこで取ることとなる。
また、調べ物ができるコンピュータールームも設置されている。社宅(?)が巨大なのでメンバーが利用できる施設はこの他にも存在すると思われる。
彼らの集会に使われている円卓の椅子の位置は時計の文字盤で表すと(若干のズレがあるが)、
12時にゼムナス、11時にシグバール、1時にザルディン、10時にヴィクセン、2時にレクセウス、9時にゼクシオン、3時にサイクス、8時にアクセル、4時にデミックス、7時にルクソード、5時にマールーシャ、6時の左にラクシーヌ、6時の右にロクサス、といった感じである。
- ここでの会議はメンバーにとってあまり楽しいものではないようで、Daysでは招集に嘆くメンバーの姿がある。多くの社会人が共感できる光景であろう…。
研究機関として忘却の城も所有しているとされていたが、こちらは本当の主の不在を良いことに不法占拠状態となっていた。
その為、リーダーのゼムナスでさえ城の全貌を把握できていない。
- アクセルはたびたびゼムナスすら把握していない部屋の捜索に向かわされていたが、結局その場所は城主が仕掛けを解くまで発見されることはなかった。
- その部屋にはヴェントゥスが安置されている。何故ゼムナスがその部屋を探すのかは、KHIIIアルティマニアによると、そこで眠っているヴェントゥスこそがゼムナスが捜している古のキーブレード使いだからである。
ここでは、主にレプリカ計画の為に「記憶」や「レプリカ」の研究が行われていた。
しかし忘却の城に派遣されたメンバーがアクセルを残して全滅するという事態を受け、研究施設としては放棄された。
その際アクセルの手によって痕跡や研究成果は全てではないがある程度まで処分されている。
目的 
キーブレードでハートレスから解放された心を集めて人工的に人の心のキングダムハーツを創り、それを使って心を手に入れることが目的。
機関の命令で自由に動かせるキーブレード使いであるロクサスをメンバーに加え、13人揃ったことで本格的に活動を開始。
KHFMにて「謎の男」として登場したゼムナスがホロウバスティオンにてソラ達と一戦交えたのを皮切りに、表舞台に姿を現すようになり、ソラ達の前に敵として立ちはだかることとなる。
- KHIIの回想シーンでもきっちり写っていることから、KHFMにおけるゼムナスとの戦いは、ifストーリーではなく実際に起こった出来事とされている。
- ちなみにゼムナスとロクサスが闇の海岸で話すシーンは「実際に起こったことではない」とインタビューで発言しているのだが、なぜかDaysでは実際にあったシーンになっている。だからといって、本筋に関わるわけではないのだが。
- インタビューのタイミングから見て「KHIIの直前に起きた時系列の連続する出来事」ではなく、「ロクサスの見た夢」、つまり過去の回想でしかないという意味だと思われる。
活動内容としてはキーブレード使いにハートレスを倒させる事が基本となるが、強い心の持ち主の心を闇に落とすなどして、強大な(=巨大な心が出現する)ハートレスを生み出すことも行っている。
ハートレスを倒させる役目は基本的にソラやロクサスを利用していたが、ソラやリクを手中に入れようと画策したり、人為的にキーブレード使いを作り上げる事で目的を達成しようとしていた。
最終的に人の心のキングダムハーツを完成させるものの、ソラ達に野望を砕かれ、機関は壊滅した──。
真の目的 
壊滅したXIII機関であるが、策を何重にも張り巡らせるマスター・ゼアノートが撒いた「種」であるアンセムやシグバール、青年ゼアノートの手により、3Dにて再度メンバーが集め始められる。
XIII機関のリーダーであったゼムナスの真の目的は、心を放棄させた抜け殻である機関のメンバー全員を器として、キングダムハーツを媒介に同じ心と意識を植え付け、χブレード作製のための「13人の闇の探求者」を確保すること。
つまり、「機関のメンバーを全員ゼアノートにすること」がXIII機関の真の計画であった。
- つまり、表向きの目的でノーバディが手に入れる心というのは、マスター・ゼアノートの心である。
- 真の目的を知らないメンバーは、だれもが自分自身の心が戻る(手に入る)と思っていただろうに、実際に手に入るのは知らない爺さんの心……とんでもない罠である。
- 同じ心と意識を植え付ける、と言うのは、キーブレードマスターの秘儀である人の心を取り出す術によって、マスター・ゼアノートの心を分割して取り出し、各メンバーに植え付けるということ。
- 機関結成の真の目的は大多数のメンバーには知らされていなかった。上記の目的はメンバーに対する表向きのものでしかなく、最初からほとんどのメンバーが騙されていたのである。
- そもそもキングダムハーツを手に入れなくてもノーバディとハートレスが消滅すれば人間に戻る(=心を取り戻す)ことが可能だった。ノーバディとしての人格を保持したまま別の心を得て生まれ変わる、という名目だったのかもしれないが、「心のないノーバディは消滅したら何も残らない」との説明、機関員が消滅する時の様子、そして3Dで目覚めた元機関員達の様子を見るに、人間として復活できることは普通に知らされていなかった様子(ゼムナスも知らなかったという可能性もなくはないが)。
- シグバールにいたっては、ソラに真の目的を言いふらしているぐらいであり、こちらもこちらで全員を騙していたことになる。
さらにゼムナスは、旧メンバーの大半は力が足りなかったり、意を解さなかったり、謀反を企てたりで真の目的に適わなかったが、それすらも想定済みだったと吐き捨てていた。
- つまり、事前にマスター・ゼアノートの心を植えつけたメンバー以外は信じていなかったのである。
極端な言い方をするなら、「自分以外は誰も信用していなかった」ことになる。他の機関メンバーが哀れで仕方がない。 - その器の資質が無かった者達は、所詮はキングダムハーツを完成させるための手駒でしかなかったと言ったところか。
そして、3Dにて「真XIII機関」としてメンバーの大半を変え、再結成されてしまった。
真XIII機関の登場に伴い、ゼムナスが率いていたXIII機関は区別のため「旧XIII機関」などと呼称されることもある。
メンバーについては約半数が3Dにて判明し、ディレクターは残りのメンバーについて「お馴染みのキャラクターが多い」と言っていた。実際、過去に敵として対峙したキャラばかりで、しかも元々XIII機関のメンバーだった者が多数。補欠を含めれば半数を超える。
- 上記のゼムナスの言葉に反し、旧機関にて謀反を企てたマールーシャとラクシーヌもメンバーに加わっているが、実際は本人の意思すら些末な問題であった。詳しくは真XIII機関の記事にて。