『優雅なる凶刃』の称号を持つ、XIII機関のナンバー11(No.XI)。
属性は「花」で配下ノーバディはリーパー。
- 属性が花と言われてもあまりピンと来ないが、使う技に死の宣告があったり武器が鎌だったり「デスサイズ」なる技があったり死の宣告を使ったり第3形態が死神のような姿である事、COMオープニングでも死神になぞらえられている(→詳しくはここ)事などから考えると花=「死」を司る属性、と考えて差支えないだろう。キングダムハーツでは死の描写もほとんどされないので、「花」という隠喩的な表現になったのだろう。KHIIIで登場した配下ノーバディの名前も上記の通り直球で「死神」である。
- 連想としては「花」→「植物」→「毒」→「死」だと思われる(多少無理はあるが)。もしくは「花」→「植物」→「ケアル系」→「生命力」→「生命力を奪う」≒「死」といったところか。
- 「花と散る」「散華」からの着想の可能性も。「花」というもの自体が美しく咲いては儚く散る…を繰り返すものであるため、「花」そのものに「死」を結び付けていると解釈するのもロマンがあるだろう。
- 花を遺体に手向けるからという連想や「花葬」という曲から着想を得たのかもしれない。
- 鎌をぶん回す所からの連想により竜巻や突風を引き起こす技、「死」からの連想により闇の力を利用した技も得意としている。
ちなみにDaysで花属性が司っている状態異常は「暗闇」。
人間の頃の名前は「ラーリアム」。マールーシャ(Marluxia)という名はラーリアム(Lauriam)+Xのアナグラム。
- 英語の読みとしてはどう頑張っても「マーラクシア」がいいところであり、Re:COMで声付きで「マールーシャ」と呼ばれたことで海外のファンは大層驚いたとか。
CVは池田秀一。
- 池田氏がかつて某赤い彗星のあの人の役を演じていたことから、付いたあだ名が「マールーシャア」。とばっちりというか、なんというか。スペクターのことを指して「マールーシャア専用機」と呼ばれることもあり、スペクター第2形態以降はファ○ネルっぽいものも飛ばしてくる。
- 某赤い彗星は赤の異名を持つものの、自身の代名詞と言える機体の色は赤というより桃色で、奇しくも?マールーシャの髪色も桃色である。
- KHIIFM+アルティマニアで、池田氏になったのはスタッフの要望だと述べられている。
- 池田氏はツムツム・キングダムのナレーションも担当している。
- ちなみに無印版COMで声を担当したのはスクエニ社員でモーションディレクターを務める神藤辰也。氏は他にもヴィクセンとレクセウスの声も担当していた。
北米版における声優はキース・ファーガソン。
長いピンク色の髪をしている。瞳の色は青。
- COMでは茶色っぽい配色だったため、小説で茶髪と表記されてしまっている。
- プロット段階では女性キャラクターとなる予定だったが、ラクシーヌとのバランスを考えて男性に変更された(キャラクターズレポートより)。ピンクの長髪や花属性はその名残だろうか?
円卓の間での座り方は、椅子の手すりに両腕を乗っけて左足を右足にかけている。
武器はサイズ。
- 本編で使用しているのは優美なるダリア。
右手に乗せたバラの花びらから巨大な鎌を作り出す。
瞬間移動よりも速く、残像が連なるようなスピードと合わせて大鎌のリーチを生かし、更に強力な斬撃を繰り出すなど純粋な戦闘力も申し分なく非常に高い。武器の大きさに見合わず手数も驚異的で、メンバーの中でも実力は指折りと言っていい。
花びらを使ったトリッキーな遠隔攻撃やレーザーを駆使したりなど、ラスボスに選ばれていたこともあって多彩な技を持っている。
更にRe:COMやKHIIFMでは死の宣告などの性質の悪い技が登場し、彼の凶悪な面がより強調された。
攻撃力、範囲、スピード、技の豊富さ、更には分身をも出せる純粋な力とカリスマ、頭脳を持ち、どれをとっても非常に高いステータスでまるで弱点らしい弱点がないキャラクター
絶大な破壊力を秘めた大鎌で、舞い散る花に魅了された者を容易く狩り獲っていく。きれいなバラには刺があるという言葉を体現したように、優雅でいて残酷な戦い方を好む。
漫画版では花びら大増量。彼が登場するコマは常に花いっぱいの花畑状態である。アクセルに花びら先生呼ばわりされるが、まったくもって頷ける。
他のキャラに比べても線が細かく、顔つきは設定通り非常に端正。だが、アクセルやソラと戦う時にしばしば顔が作画崩壊を起こす。
COM編のラストバトルではさらに一面花まみれの部屋で、ナミネをイバラの蔓で締め付け、自分は天井から吊り下げられたステージから堂々と登場するという、ラスボス相応な筋金入りの演出家ぶりを披露した。
Days編ではロクサスと少し話す程度しか出番がないが、キーブレードの存在を高く評価し、新人のロクサスに向かって自分たちが企てている反逆計画について思いっきりばらしそうになったりする。
「新参メンバーだが優秀」という点はマールーシャとロクサスの両者に共通するものがあり、どこか共感でも抱いていたのかも知れない。
- マールーシャはCOMでラスボスになっているので能力は高い方で頭も切れ者だが、ロクサスの方は身体能力だけで頭の方は年齢的な物もあり、切れ者という程でもない。しかし頭が悪い訳ではない。
- ちなみにCOM漫画版ではソラを手に入れる計画が大詰めの段階で機関乗っ取りの前祝いだとナミネの監視をアクセルに任せてパーティをしていた。……ムッチャ重要な時になにをやってんだ。
COM
ソラ達を忘却の城に誘い込んだ黒コートの人物の正体で今作の物語の黒幕。ソラ編における最終ボスである。
新入りだったが実力は高く、指導者から城とナミネの管理を一任され、アクセルやラクシーヌと共に城の地上の管理を担当。
表面上は指導者に従順であったが、ラクシーヌと共に機関を乗っ取ろうと企んでいた。
- キャラクターズレポートではディレクターから「ゼムナスの前では“できる男”を演じている」「相当悪賢いキャラクター」と評されている。
そのためにナミネを利用してソラ達の記憶をすり替えるも、アクセルの裏切りにより計画は頓挫してしまう。
序盤は舞台の説明役およびゲームのチュートリアル役を兼ねており、忘却の城に入ったソラ達に対しては忘却の城の効果やバトルの仕方等を教えてくれる。
1階の出口ホールでソラの力を試そうと戦いを挑もうとしてくるが、アクセルが乱入してきたことによりその役目をアクセルに任せて退却し、その後しばらくシナリオにも姿を見せなくなる。
- 漫画版ではこの時、位置を測り間違えたのか出現と同時にソラにぶつかっている。
物語の中盤終わりの終盤近く、ソラ達が10階まで進んだところでようやく(プレイヤーに)素顔を晒す。
ヴィクセンの言葉に動じず作戦が失敗したことを指導者に報告すると脅しつけ、彼に「報告されたくなければソラを消せ」と命じた。
- この命令の真意は、反逆の邪魔となるヴィクセンを裏切り者として消す口実を作ることであった。
- この命令に対してヴィクセンが「しかし…いいのか?」と戸惑ったのは、彼がソラを手中に収めようとする計画の事を知っていたため。そこにはレプリカ計画の事も含まれていたのだろう。もちろんマールーシャはヴィクセンが勝つとは思ってないからこの命令を出したのだろうが…。
- ただそれでも、レプリカ計画の中核を担うヴィクセンを失うのはそれなりに痛手のはずである。
- 仮にヴィクセンにすらソラが負けてしまった場合でも、それだけの強さしかないソラを使って機関を乗っ取ることは不可能だということがわかるだけなのでどちらにしろ損ではない。上が怒るかもしれないが。
アクセルに「裏切り者は始末しろ」という命令でソラに敗れたヴィクセンに止めを刺させて消滅させ、アクセルを謀反の仲間として迎え入れるが、それは機関から「裏切り者の始末」を依頼されていたアクセルがマールーシャ達に自分を信用させるための立ち回りであった。
アクセルによってナミネを解放され、あと一歩のところで計画が失敗しソラも彼女の真相を知ってしまう。
かくなる上はとナミネを連れ去るが、そこにアクセルが現れ、自分は裏切りの証拠を掴むために泳がされていたことを知り「裏切り者」として刃を向けられる。
しかしそこにタイミングよくソラ達がたどり着いてきたところを利用し、ソラにアクセルの相手をさせて時間を稼ぐ。
アクセルが倒され、ソラも駆けつけてきたところでナミネにソラの記憶を全て消すように命じるが、彼女はそれを拒否し、さらに復活したリク=レプリカが乱入してきたため、戦闘となり倒される。
しかしそれはダミーであり、本体は最深部の無の世界にて待ち構えてソラ達と決戦に挑むも敗北し、多くの花びらを散らせて消滅する。
- 「ダミー」の正体がなんなのかは結局謎。レプリカのようにも思えるが、後の作品ではレプリカに数えられておらず、再度出現することもなかった。
- あるいは花びらで作った分身なのかもしれない。
無の世界に続く扉の鍵もキーブレードで閉められた。
- ちなみにマールーシャ自身が無の世界と呼ぶこの世界が賢者アンセムが追放された世界と同様のものかは不明。
- この「無の世界」は真っ暗な背景にいくつもの光が流れ続ける、宇宙空間のような場所。後述のRe:COMでは真っ白な空間に差し替えられているが、カードを見えなくする技を喰らうとGBA版に似た背景となる。
戦闘では残像が連なるほどのスピードで動きまわる。本作で戦う機関メンバーの中では色んな意味で最速である。
- テレポートを使うアクセルは少し例外…だろうか。
鎌を使った直接攻撃を多用するほか、真空の刃を飛ばしたり衝撃波を起こしたりして攻撃してくる。
これまでのボス敵と比べるとかなりアタックポイントが高い。
なぜか物理属性が弱点で、1.5倍のダメージを与えることができる。しかしそれ以外の属性はすべて半減されるので注意が必要。
無属性も半減されるため、ほとんどの場合ストック技より通常攻撃のほうが高いダメージが入る。これが意外と曲者で、デッキ持ちなので素出ししながら戦うとブレイクされる危険性が高く、かと言ってストック技が出てしまうとダメージ効率が激減してしまう。3枚の合計を16~19にするか、アタックカードの種類を2種類にして20~23にすると3枚ストックで通常攻撃できる。
エネミーカードは最初の彼(ダミー)との戦いに勝利すると手に入る。
効果は「Wストック」、炎・氷・雷・無属性の技の受けるダメージを半減、物理属性が弱点(受けるダメージが1.5倍)になる相性の変化が起こる。
一度はソラに倒されるもののそれはダミーであり、本物は「スペクター」と呼ばれる巨大なマシンに搭乗して戦う。こちらが最終ボスとなる。
敵の攻撃をカードブレイクしないと本体にターゲットが表示されないため、敵が使う技に合わせて後出しで技を出しカードブレイクを狙うという戦法が必要となる。
しかしスペクターはデッキを持たないためカード1枚による攻撃しかしてこないので、正直ダミー戦より楽。
使用するカードの数値は0~9だが、選択に偏りがないため4以下の弱いカードも普通に使用してくる。そのためブレイクに困ることもあまりない。
- しかも、出口ホール直前のルームを「ちからなき闇」にすることで使ってくるカードの数字を引き下げることができる始末。
- 技を使う度にいちいち花びらが舞う。
スペクターが構えている2本の大鎌のHPを0にして壊さないと本体に攻撃することができず、大鎌を壊した後も上記の通り敵の攻撃をカードブレイクした直後でないと攻撃が当たらない。
大鎌を壊した後にマールーシャが使ってくるようになる「体当たり」をカードブレイクするとスペクターに飛び乗ることができ、直後に出現するビットのHPを0にするかカードブレイクして壊すことで、しばらく一方的に本体に攻撃できるようになる。
しかし、スペクターの背中に乗っている間は風で下に落とされそうになるので落ちないように小まめに移動する必要があり、しばらくすると風が強くなって走ってるだけで精一杯な状態となり、やがて強制的に落とされてしまう。「凶斬り」や「超究武神覇斬」であれば風の影響を受けない為「クラウド」のカードが役に立つ。
前述の通りストック技を使ってこないため1回目の戦いより楽ではあるものの、カードブレイクをする為に相手が技を使うのを待たないといけないというのが結構面倒ではあり、デッキの内容によっては長期戦を強いられる。
引き続き炎・氷・雷・無属性の技は半減されてしまうが物理属性の技は弱点となる為、アタックカードによる基本技で攻める場合は「ラヴィアンローズ」や「約束のお守り」といった威力補正の高いカードを準備していこう。
彼の行動の紳士具合は時折、動画やネット上でネタにされることがある。
なにしろ考えてみれば、まだ年端もいかない少女であるナミネを城に幽閉し、自分たちの思うがままに扱って嫌がることも無理やりやらせ、そして最後にはこともあろうにソラたちに追い詰められるとナミネ頼りであった。これらナミネ関連の話もあって「ロリコン?」とネタ的に言われることもある。
しかしマールーシャはラスボスにふさわしい非情な冷血漢であり、これらのネタに嫌悪を抱く人も当然いるので場をわきまえて程々に。
- 非情で冷血なのは基本的に機関員のほとんどがそうである。そういう発言が目立つのはサイクスやラクシーヌ辺りか。
ちなみにシリーズ各作品のラスボス(操作キャラクターが複数いる場合の各シナリオのラスボスも含む)の中で顔がソラにもゼアノートにも似ていない数少ないキャラクター。
ダークシーカー編のラスボスの中ではゼアノートとの関わりが薄いキャラクターであるが、計3曲(Re:COMを含む)の専用曲が用意されているためXIII機関の中では優遇されているといえる。
スペクター
前述の通り、第2形態以降のマールーシャが搭乗するマシン。
- ノーバディマークが刻まれているので普通に考えれば大型ノーバディなのだが、アルティマニアにはがっつり「マシン」と書いてある。ゼムナスのドラゴン形態と似たようなものだろうか?まさにXIII機関驚異の技術力。
- 単にネタバレ防止のためノーバディという概念の存在を伏せているとも考えられる。
「specter(亡霊)」の名前が示す通り、ボロボロのマントを羽織った上半身だけの幽霊のような姿をしている。通常のノーバディのように全体が真っ白で、両腕の部分は操り主であるマールーシャの武器を模した鎌が取り付けられている。
戦闘では、主にマールーシャの指示でファンネル射撃ビットを放ったり、鎌から斬撃を放ったり通常の3倍のスピードで突進攻撃を行う。
Re:COMで追加された第3形態では、背中がバトルフィールドになる程に巨大化する。さらに、背中には白と黒の四対の羽根が生えた巨大な天使のような器官が生えており、その器官の手にはマールーシャの持つものと酷似した大鎌が握られている。こちらも彼の指示によって、前述の様々な嫌らしい攻撃をしかけてくる。
Re:COM
3Dポリゴンになったことで、より花びらが鮮やかになった。
フードを取る時や、武器を出し入れする時にもバラの花びらが出る始末。COMよりもさらに花びらが舞うのでちょっとイラっとした方も多いだろう。
また、ボイスがついたことにより、物語冒頭に出てくるフードの人物が彼であるとはっきり分かるようになった。
- 余談だが断末魔がすごい。かの名高いFF2ラスボスの断末魔並みに。KH版「ウボァー」と言ったところだろうか?
シナリオ面でも彼の強さを表す描写が追加された。
GBA版ではアクセルに反逆の事実を突きつけられてすぐナミネを盾にしていたが、その前にアクセルと戦うイベントシーンが追加され、アクセルを全く寄せ付けない戦いぶりを見せた。
これにより、ナミネを盾にするシーンもタイミングよく来たソラにアクセルの相手をさせるよう仕向けたことが自然に見えるようになり、GBA版でのシナリオから受ける若干のヘタレ感の返上に一役買っている。
ダミー戦(1回目)の方は既存の技が大幅強化され、GBA版と比べるとかなり強化されたと言える。
「ドロップショット」という技と、第2形態の後に第3形態が追加。
さらに上記の「ちからなき闇」でカードの数字を下げるテクニックも使えなくなってしまった。
第2形態はオリジナル版にあったカードブレイクしないと本体に攻撃できない仕様が無くなったほか、2本の大鎌やビットを無視して最初から本体に直接攻撃できるようになった為、かなり楽になった。
第3形態は一定時間以内に相手カードを全てブレイクしないとゲームオーバーとなる「死の宣告」、持っているカードだけでなくチャージ用のカーソルをもフィールドにばらまかせる「虚無への旋風」などを使用しプレイヤーにとってかなりいやらしい戦い方をする。
第1形態のようにデッキを持っていないため、カード切れを狙う戦法が通じずかなり厄介。そのくせストックはしやがる。
残りHPが50%未満になると使うようになる「全方位レーザー」も、かなりえげつない技。
戦う場所はCOMでは真っ暗な空間だったのに対し今作は白い空間であり、足場は他の機関員やリク=レプリカと戦った時のような円形のフィールドとなっている。この場所は後に、KHIIFMのアブセント・シルエット版マールーシャ戦での舞台ともなっている。
ただし第1形態はKHIIのOPで既に城の内部で戦っている映像が世に出ていたことを意識してか、アクセルたちと違って円形のフィールドではなく、実際に城の一室で戦えるようになっている。
第3形態では、青い空間の中を浮かぶ巨大化したスペクターの背中が舞台となる。
ちなみに物理弱点は相変わらず。仕様が変わった「リフレクトレイド」が火を噴く。
- さらに「シグバール」のエネミーカードを使うと面白いほどダメージを与えられる。
KHII
ソラとの戦いの場面(第1形態)がオープニングに登場。綺麗になった彼を見ることができる。
しかし、COM未プレイの人は「……誰?」と首を傾げることになった。後にソラ達もKHIIIで首を傾げることになる。
小説版のショートストーリーでは、機関に入った理由が「退屈だったから」だと判明。
- ただし、後にUχにおいて判明した彼の素性などを考えると、現在ではこの理由は小説版独自の設定とはいえ少々疑問が出るものとなっている。当時は恐らくUχの設定など存在しなかっただろうから仕方ないといえば仕方ない。
KHIIFM
シグバールに勧誘されてXIII機関の一員となったことが判明した。
- しっかり名前を覚えてもらえなかったようで、彼から「マーなんとか」と言われていた。
- 名前が長めなのでちゃんと覚えてもらえなかったのかもしれないが、その反面シグバールの適当さが窺える。
後付けとはいえ、後にKHIIIで明らかとなった因縁を考えるとなんとも言えないところもある描写である。- むしろだからこそ覚えていない「フリ」をしていた、という可能性もあるが。
- 名前が長めなのでちゃんと覚えてもらえなかったのかもしれないが、その反面シグバールの適当さが窺える。
ビーストキャッスルのビーストの部屋でアブセント・シルエットが出現するようになった。
戦闘開始直後に「死の宣告」を使用し、ソラの頭の上に死のカウンターを浮かび上がらせる。この数字は「ソラのレベル」と同じ数になっている。武器による攻撃を受けるとダメージは受けないが数字が減り、数字が0になるとどんな状態であろうと即ゲームオーバーとなる。
たとえステータスを如何に高めていようと、手数の多い技を受けるだけで容赦なくカウンターが減っていくため全く油断出来ない。
- よって何の対策もしていない状態なら何を喰らっても即死とある意味クリティカルLv1最強のボスに。名誉挽回……なのか?
- 直観的にはLv1だと鬼畜と思われがちだが、Lv1プレイではリーヴ系アビリティが習得出来ないため一撃死というのは大して珍しい事態ではない。特にマールーシャと戦う頃にはエネミーのどの攻撃だろうが大体一撃で倒される。故にカウントが1だったとしても大して弊害にはならない。
- レベル1プレイではない場合の通常のクリティカルモードでは、他のボス戦では数発で倒されてしまうのにマールーシャ戦では何十回と叩かれても倒されない為、むしろ楽だと感じる可能性もある。下記の通常のダメージ技もあるので楽勝とまでは言わないが。
マールーシャのHPが75%未満になると、カウントのみを減らす技だけでなくきちんと通常のダメージ技(「花まとい」、「乱れ咲き」)も使ってくるようになる。基本的に鎌を使う技はカウント減少、鎌を使わない攻撃はダメージ技。ちなみにダメージ技はいずれもダークタイプで、多段技がない代わりにダメージ倍率×2.0以上でかなりデンジャラスである。
- 初めてマールーシャに挑戦できるようになるワールドとなるビーストキャッスル(エピソード2)のバトルレベルは36だが、マールーシャ戦のバトルレベルは80(セフィロス戦と同じ値)とかなり高く、十分な防御力(もしくは防具)が無いと通常の技も脅威となる。
残りHPが40%未満になると3段階目の行動パターンとなり、大技「最後の審判」や「超ブルームシャーク」を使うようになる。
新マップ「追憶の洞」の最奥、集積の庭園でも再現データとして登場。手数が多くなり、リアクションコマンドを発生させづらくなっている。
しかし攻撃自体は対処しやすく、大半がカウントを減らすものであることもあり、再現データの中ではあまり強くない方。
しかしLv1では相変わらずの強敵。
- 何故かHP1になると、竜巻切りしか使って来なくなる。なのでエアトランプルを使ってカッコよくトドメを刺せる。
- しかし止めを刺さずに殴りまくってると超ブルームシャークが来るので注意。
竜巻斬り後にリアクションコマンドが発生。マールーシャ本体に近いと「エアトランプル」、鎌の先端に近いと「ロブカウント」が発動できる。
これはスタートボタンでのヒントメッセージにも示唆されており、この2つを上手く使い分けられるかどうかで難易度が激変する。
エアトランプルは威力補正1.0×3+10.0と超高威力であり、更にこの後追撃可能なので、例えレベル1でも体力の高さに反して再現データの中では時間はかからない方。
また、相手の残りHPによるパターン変化を把握していれば、強制反撃の誘発によって完全にパターン化することも出来てしまったりする。
Days
忘却の城へ向かう前にロクサスと二人でこなすミッションがいくつかある。
ロクサスとの会話で この頃から既にキーブレードの力を我が物にしようと企んでいたことが分かる。
逆に言えば、キーブレードにしか興味がなかったとも言い換えられる。
- 彼がかつてキーブレード使いだったと考えられていたこと、機関のリーダーであるゼムナスやNo.iという特殊なシオンに先立ってラスボスとして選ばれたことなどを思えばやはり只者ではなかったのだろう。
ソラを手に入れて機関を乗っ取ることで、レプリカ計画を掌握しようとしていたようだ。
しかし、その企みはゼムナスやサイクスにはしっかりばれていた。
サイクスは彼を裏切り者と推定した上で、他の自分にとって邪魔になるメンバーをまとめて忘却の城へ送ったようである。
- 彼の謀反はサイクスとアクセルの計画にも不都合だったのだろう。
- マールーシャは機関の重要施設である忘却の城の管理を任された実力者であり、機関の中心人物に十分なり得た逸材である。極秘であるレプリカ計画を知っていた事からも彼の地位の高さがうかがえる。仮に裏切る気がなかったとしても、ゼクシオン同様サイクスらに出世するのに邪魔な存在として消されたかもしれない。
- 3Dにて、ゼムナスはマールーシャのように謀反を起こす者が機関にいることも想定をしていたと語った。
属性は花で暗闇耐性を持つ。
パートナーの能力として、日にちが進むとホログラムミッションで「ブリザド」、「ブリザラ」、「サンダー」、「エアロ」といった様々な種類の魔法を使うようになる。Lvはすべて2。
攻撃関連の能力が高く武器のリーチも長いが、防御力は低く技の動作も大振りで遅い。守りを捨てて攻めに特化した性能になっている。
リミットブレイクは「ブルームアウト」。
χ
キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
リバースカード(闇側勢力のカード)として採用されている。R、SR、SR+2種類ずつ全6種類があり、タイプパワーとスピードのものがある。
- カードの種類自体はアクセル、ロクサス以外の機関員と同等の扱いだが、COMのラスボスというだけあってか、SR以上のカードの技は専用のもの(ブルームオブソーンとマーシレスソーン、しかも後者はモーションまで専用)で、カードメダルトレードではアクセル以外の忘却の城メンバーの中で唯一SR+にもラインナップされた。(他のメンバーはSRのみ)
サービス終了直前には、ヴィクセン、レクセウス、ゼクシオン、ラクシーヌらCOMの機関メンバーと一緒に写ったカード(通称:集合写真)がログインボーナスプレゼントで配布された。
Uχ
引き続き各種メダルとして出演。リバースのスピード属性メダルとして実装されている。
メダルのアビリティ使用時のモーション及びエフェクトは薔薇が散る専用のものとなっている。
メインクエスト730のカットにてブレインと似たような恰好で桃髪の「ラーリアム」と名乗る男が現れた。
スペル的にも彼がマールーシャの人間時代の姿である可能性が非常に高いと考えられていたが、KHIIIアルティマニアにて、ラーリアムが人間の時の名前であることが明かされた。
- キーブレード使いにずいぶん執着していた彼自身が、かつてキーブレード使いであったということにもなる。
これによって『人間時代にヴェントゥスと会っていた』という経歴が増えたわけだが、KHIIIの様子ではその事を覚えていないようである。
- Daysでヴェントゥスと瓜二つのロクサスを見ても無反応であったことがその裏付けと言えよう。
KHIII
真XIII機関の一員として復活。
ディズニーワールドではキングダム・オブ・コロナに登場。COMでの記憶を失っているソラ達に改めて自分の名前を名乗る。
ソラに大切な光であるラプンツェルを闇から守護するように依頼するなど奇妙な言動を見せていたが、それは彼女が次代のプリンセス「ニューセブンハート」の1人であるためであった。
- 後にラクシーヌが、機関がニューセブンハートを守護者のスペアとして利用するつもりだと明かしている。
- Uχに於けるラーリアムの登場も含め、トレーラーが発表された時は一部のファンから「また機関を裏切る気でいるんじゃないか?」と疑われて(?)いた様子。
劇中ではマザー・ゴーテルに入れ知恵するなどして暗躍。最終的には闇に堕ちたゴーテルを用済みと判断し、彼女が最後に羽織ったローブから溢れる闇を媒体に巨大ハートレス・マッドマザーへ変異させてソラ達を襲わせた。
- ストーリー中、ソラを足止めするために眠らせているが、その際「お前は本当によく眠るな」と発言した。この台詞に「誰のせいだ」と突っ込んでしまったプレイヤーは少なくないだろう。
- しかし、ソラが眠るのをマールーシャが見たのは3Dにおいてだけであるはずだが…ゼアノートにでも聞いたのか?
- マスター・ゼアノートかゼムナス辺りにKHIIから3Dまでの顛末を聞いたと考えるのが妥当であろう。
- しかし、ソラが眠るのをマールーシャが見たのは3Dにおいてだけであるはずだが…ゼアノートにでも聞いたのか?
ソラがアレンデールを越した後、キーブレード墓場でラクシーヌと落ち合っており、最終的にそこに現れたゼムナスによって旧機関におけるNo.9からNo.12までの4人が招集された理由が「古のキーブレード使いを探すため」だと明かされた。
ラーリアムとエルレナの件からこの目的は達成されていたことになる。
- KHIIIアルティマニアにて、古のキーブレード使いを探していたのはキーブレード戦争の秘密を探るためと明かされている。
- この会話の途中、デミックスにさりげに「マルちゃん」呼ばわりされている。しかしマールーシャは特に反応していないので、旧機関時代から呼ばれ続けていたのだろうか。
キーブレード墓場での決戦時はラクシーヌ、ルクソードの3人で王様に襲い掛かる。
- 戦闘ではアブセント・シルエットが度々使用していたワープ斬りや竜巻斬りに加え、「ファントムブリッツ」という大技を使う。
サイズの連続投擲やフィールド全体に広がる衝撃波など攻撃範囲がとにかく広く、回避とガードのタイミングが重要となる。 - ルクソードが倒された後はラクシーヌと声を掛け合い大技による同時攻撃を仕掛け、ファントムブリッツにRe:COMでの「ドロップショット」のような地割れを起こす演出が加わる。
敗北後昔の記憶を思い出した彼は、久々に自らに心を感じて笑う。そしてソラに礼を言い消滅した。
- はっきりした明言こそないものの、「昔の記憶」とはほぼ間違いなくラーリアムの記憶であろう。
ラクシーヌの項目でも触れられているが、ラクシーヌはマールーシャの事が「何故か気になる」らしい。それが理由でCOMではXIII機関の乗っ取りに協力し、「あんな爺さんの器になるのもゾッとする」というのにマールーシャと共に真XIII機関入りしている。
- 「何故か気になる」のはラーリアムとエルレナの関係を考えれば納得である。マールーシャが敗北した時「昔の記憶」を思い出した辺り、当人らは覚えていなかったようだが。
- マールーシャも同じ理由でラクシーヌを反逆の仲間に招いたのかもしれない。
- しかしながら、結局マールーシャ自身はどういう思惑でまた機関入りしたのだろうか。
ラクシーヌがなぜ機関に戻ったのか不思議がっていた以上、彼なりに機関に戻る理由があったと想像できるのだが。- 今回本編では特に不穏な動きを見せることはなく機関に忠実に振舞っている様子だったが…。
- 記憶喪失だったことを考えると、案外本当に「退屈だったから」なのかもしれない。
- キャラクターファイルズのショートストーリーでは自身の記憶を取り戻す為に機関に協力していたとされている。これが公式設定かどうか不明だが、本編で記憶が戻った時の台詞からもこちらであると考えた方がよさそう。
- シークレットレポートで研究者時代のゼアノートが記憶絡みの実験に執着していたことが判明しているので、彼もある意味被験者だったのかもしれない。古のキーブレード使いだし。
余談だが、初期のPVではゼアノート特有とされる(厳密には違うが)金目ではなく、これまでと同じく青い目だった。後に差し替わっていたので恐らくはミスだろう。
- BbSやKH0.2のOPなど、この手のミスは稀にあるため、同じものだと思われる。
- このPV時には彼が青い瞳のままであったことも「また裏切るつもりなのでは?」と疑われた理由の一つでもある。
初期に公開されたものであるため、設定が途中で変更になったという可能性もある。 - なお、公式サイトの画像は差し替えられず青い目のままとなっている。
KHIIIRM
リミットカットエピソードにて再現データの一人として登場。
イバラを用いた攻撃やコンボの多くは最後がガード不可になり、HPを一定量減らすと代名詞といえる「死の宣告」を使う。
ビットを数機出現させてからのワープによる連続斬りや、イバラを生やしつつ頭上から強襲する技など素早い対応を求められる技を多く使う。
特徴的と言えるのが竜巻斬りの2段目に行う衝撃波と共に紫のオーラを纏う技。
また、マールーシャ戦で特に対応が難しいのがお馴染みの「死の宣告」である。
体力をある程度減らすと使用し、頭上に15カウントを表示させ異空間を展開する大技。
- 今回はマールーシャの攻撃が当たる当たらないに関らず時間経過でカウントが減り、彼のアーマー値をどうにか削りきり、シチュエーションコマンド「デスペル」を発動させることで対処することになる。
- 予断だがマールーシャが囁いた後、異空間展開前は数秒間だが足が止まる。その際ゾーン・コネクターなどのほぼ同時に攻撃できるシュートロックを当てると中々のダメージを叩き出す。少しでも楽をしたいなら試してみよう。
敵の体力が1の状態で使う死の宣告は性質が異なり、発動後 凄まじい速さで減る99カウントと大鎌による連続攻撃を行う。その猛攻を凌ぎきり一撃加えることで晴れて撃破となる。
- 鎌による猛攻はガードと回避のタイミングこそ覚えれば平気だが、こちらが攻撃できるタイミングはシビアそのものであり、もたもたしていると即カウントが尽きてゲームオーバーとなる。
- あらかじめサンダガやエアロガなど発動が早い魔法をセットしておこう。