変数(var)
変数 figure = 1 変数 caution = "あぶないよ!" 変数 result += 1 変数 kakuritsu = random 200 変数 var1 = vn_sysTextSpeed 変数 var2 = (5+(9*2)/3)
- 変数を設定し、数値等の設定や計算を行います。
- 左辺には変数名、右辺には数値・テキスト・式・LVN関数を記述します。中央には演算子を記述し、これによってまさに変数の値が変化することになります。
具体的な使用方法は応用スクリプトを確認しましょう。 - 左辺に設定する変数名には、任意のテキストまたは変数名を使用できます。
計算・代入の際には、この変数名を用いて対象を指定します。
下記は左辺で用いることができる特殊な変数名です。- 「vn_save_time_format」
セーブデータに記録される日時の文字列の形式を設定または変更します。
右辺にはテキストを用います。
「%Y」は年、「%m」は月、「%d」は日、「%H」は時、「%M」は分、「%S」は秒を表します(いずれも0埋めの数値)。これらを組み合わせて日時の形式を記述します。
たとえば「変数 vn_save_time_format = "%Y/%m/%d %H:%M:%S"」では、「2019/11/05 16:45:33」のようになります。
「変数 vn_save_time_format = "%Y年%m月%d日 %H時%M分"」では、「2008年07月15日 03時50分」のようになります。
- 「vn_save_time_format」
- 設定項目「演算子」において使用可能な演算子は以下のとおりです。
- 「=」
変数名に対して、右辺の任意の値(変数名の場合にはその変数値)またはテキストによる設定・置換を行います。
右辺の値やテキストを形式的に表す名前として、左辺の変数名が用いられることになります。- 同じ変数名に対して予め異なる値やテキストを設定していたとしても、置換によって古いものは無効化されます。
ただし、置換前後の変数値の型(変数の型ではありません)を揃える必要があり、たとえば文字列と数値とではエラーとなります。
- 同じ変数名に対して予め異なる値やテキストを設定していたとしても、置換によって古いものは無効化されます。
- 「+=」
変数名の表す数値に対して、右辺の数値を加算(足し算)します。 - 「-=」
変数名の表す数値に対して、右辺の数値を減算(引き算)します。 - 「*=」
変数名の表す数値に対して、右辺の数値を乗算(掛け算)します。 - 「/=」
変数名の表す数値に対して、右辺の数値を除算(割り算)します。 - 「%=」
変数名の表す数値に対して、右辺の数値で除算した余り(剰余)を、値として置換します。
- 「=」
- 右辺には、数値・変数名・システム変数名(Ver6.0.0で追加)・式・LVN関数(Ver12.4.0で追加)・任意のテキストのいずれかを用いることができます。
原則として右辺に設定するのは数値なので、右辺において変数名・システム変数名・LVN関数を除く任意のテキストを用いる場合には、先頭と末尾に「"」を付与する必要があります。 - ある変数に対して数値を設定すれば、以降は同じ変数に対して設定できるのは数値のみになり、テキストを設定することはできません。
逆に、ある変数に対してテキストを設定すれば、以降は同じ変数に対して設定できるのはテキストのみになり、数値を設定することはできません。 - 「undefined」は右辺で用いることができる特殊な変数名です。
式において、まだ値等が設定されていない変数、すなわち存在していない変数に対し、演算子「==」を用いて右辺に「undefined」を記述すると、「true」を返します。
すでに存在している変数である場合には「false」を返します。 - 右辺には、システムや動作に関わる変数であるシステム変数の変数名を記述することができます。
いずれも先頭に「vn_」を持っています。- 「vn_system_name」
作品の動作環境が記録されています。
Windowsであれば「"Windows"」、ブラウザであれば「"Browser"」、Androidであれば「"Android"」、iOSであれば「iOS」を値に持ちます。 - 「vn_sysMasterVolume」
主音量です。%単位の値となります。 - 「vn_sysBgmVolume」
BGMの音量です。%単位の値となります。
BGMの音量は主音量を基に設定されるため、実際の音量は“「既定音量」×「主音量(%)」×「BGM音量(%)」”となります。 - 「vn_sysSfxVolume」
効果音の音量です。%単位の値となります。
効果音の音量は主音量を基に設定されるため、実際の音量は“「既定音量」×「主音量(%)」×「効果音音量(%)」”となります。--「vn_sysVoiceVolume」
ボイスの音量です。%単位の値となります。
ボイスの音量は主音量を基に設定されるため、実際の音量は“「既定音量」×「主音量(%)」×「ボイス音量(%)」”となります。--「vn_sysMasterVolumeOn」
主音量の消音切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysBgmVolumeOn」
BGMの消音切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysSfxVolumeOn」
効果音の消音切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysVoiceVolumeOn」
ボイスの消音切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysTextSpeed」
通常進行における、1文字を表示する時間です。ミリ秒単位の値となります。 - 「vn_sysAutoSpeed」
自動進行における、1文字を表示する時間です。ミリ秒単位の値となります。 - 「vn_sysAutoWait」
自動進行における、テキスト表示・ボイス再生完了後に待機する時間です。ミリ秒単位の値となります。 - 「vn_sysTextReadVersion」
文字進行形式を表します。「0」が排他適用、「1」が同時許可です。 - 「vn_sysTextSkipMethod」
スキップ方式を表します。「0」が全スキップ、「1」が既読スキップです。 - 「vn_sysVoicePlayType」
コマンド「ボイス再生形式」で設定する値です。 - 「vn_sysWindowMode」
コマンド「スクリーン」で設定する値です。 - 「vn_sysTextAutoOn」
自動進行の切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysTextSkipOn」
高速進行の切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysTextNormalForce」
強制通常進行の切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_win_width」
ウィンドウの左右方向の大きさです。 - 「vn_win_height」
ウィンドウの上下方向の大きさです。 - 「vn_mouse_x」「vn_mouse_y」
マウスカーソルの座標の数値を持つ変数です。「vn_mouse_x」はx座標(左右方向の座標)に対応し、「vn_mouse_y」はy座標(上下方向の座標)に対応しています。 - 「vn_backlog_pos」
バックログの表示位置に関する値です。Ver7.6.0におけるコマンド「トラックバー」の変更とバックログ表示方式の変更に伴って追加されました。
主にバックログにおいてコマンド「トラックバー」の操作対象の変数として指定します。- まず、設定項目「左側・上方変数値」「右側・下方変数値」の小さいほうの値が、最も古い記録の位置として、設定項目「左側・上方変数値」「右側・下方変数値」の大きいほうの値が、最も新しい記録の位置として、それぞれ設定されます。
そして、バックログで表示している記録の相対的な位置が、この変数の値として0から1の範囲で設定されます。
バックログを表示する度に、変数の値は1に設定され、最も新しい記録が表示されます。 - 設定項目「左側・上方変数値」「右側・下方変数値」の設定値によって変わるのは、バックログのスクロール方向です。
横方向のトラックバーの場合には、遡行方向を「左から右」「右から左」のどちらにするかを設定できます。
縦方向のトラックバーの場合には、遡行方向を「上から下」「下から上」のどちらにするかを設定できます。 - トラックバーの操作に従ってこの変数の値は変化します。また、バックログの移動・操作単位は設定項目「左側・上方変数値」「右側・下方変数値」の値によらず、常に文字行1行分になります。
したがって、設定項目「左側・上方変数値」「右側・下方変数値」は、値の比較のみが行われるのであって、その値自体が直接に設定するものはありません。
- まず、設定項目「左側・上方変数値」「右側・下方変数値」の小さいほうの値が、最も古い記録の位置として、設定項目「左側・上方変数値」「右側・下方変数値」の大きいほうの値が、最も新しい記録の位置として、それぞれ設定されます。
- 「vn_msg_str」
コマンド「ダイアログ」において設定したテキストや、ボタンのコマンドとしてコマンド「セーブ」「ロード」「セーブ削除」を設定した場合の既定ダイアログテキストが代入される変数です。
メッセージスクリプト内で用います。
- 「vn_system_name」
- 右辺には、種々の演算子を用いた式を記述することができます(Ver6.0.0から追加)。
ビット演算や論理演算も可能となります。- 用いるには式の先頭に「(」を、末尾に「)」をそれぞれ記述して式を囲う必要があります。
「()」を記述すれば、式の中に別の式を入れることができます。その場合は、最も内側の「()」の式から演算が行われます。 - 演算は左から順に行われます。したがって一般的な四則演算とは異なる結果が出る場合があります。
- Ver12.8.0以前においては、数値の演算や設定は整数で行われ、変数型も整数となります。
Ver12.10.0以降においては、数値の演算や設定は小数(小数点以下6桁まで)で行われ、変数型も小数となります。 - 式において使用可能な演算子は以下のとおりです。
- 「+」
算術演算子です。左項へ右項を加えます。 - 「-」
算術演算子です。左項から右項を引きます。 - 「*」
算術演算子です。左項に右項を掛けます。 - 「/」
算術演算子です。左項を右項で割ります。 - 「%」
算術演算子です。左項を右項で割り、その余りを算出します。 - 「**」
算術演算子です。左項を右項の回数掛けます。 - 「>」
比較演算子です。「より大きい」を表します。
式の判定を行い、成立すれば「true」を、成立しなければ「false」を返します。 - 「>=」
比較演算子です。「以上」を表します。
式の判定を行い、成立すれば「true」を、成立しなければ「false」を返します。 - 「<」
比較演算子です。「未満」を表します。
式の判定を行い、成立すれば「true」を、成立しなければ「false」を返します。 - 「<=」
比較演算子です。「以下」を表します。
式の判定を行い、成立すれば「true」を、成立しなければ「false」を返します。 - 「==」
比較演算子です。「等価」を表します。
式の判定を行い、成立すれば「true」を、成立しなければ「false」を返します。 - 「!=」
比較演算子です。「非等価」を表します。
式の判定を行い、成立すれば「true」を、成立しなければ「false」を返します。 - 「&」
ビット演算子です。論理積を行います。
ビットにおいて、ともに1の場合のみ1を返し、それ以外では0を返し、バイトに変換した値を返します。 - 「|」
ビット演算子です。論理和を行います。
ビットにおいて、少なくとも一方に1があれば1を返し、どちらも0の場合には0を返し、バイトに変換した値を返します。 - 「>>」
ビット演算子です。ビットにおいて、右方の値だけの右への桁移動(右シフト)を行います。
右にはみ出た値は捨て、左に空いた桁には0を加えてから、バイトに変換した値を返します。 - 「<<」
ビット演算子です。ビットにおいて、右方の値だけの左への桁移動(左シフト)を行います。
左にはみ出た値は捨て、右に空いた桁には0を加えてから、バイトに変換した値を返します。 - 「&&」
論理演算子です。論理積を行います。
ともにtrueの場合のみtrueを返し、それ以外ではfalseを返します。 - 「||」
論理演算子です。論理和を行います。
少なくとも一方にtrueがあればtrueを返し、どちらもfalseの場合にはfalseを返します。 - 「!」
論理演算子です。排他的論理和を行います。
falseにはtrueを、trueにはfalseを返します。
- 「+」
- 用いるには式の先頭に「(」を、末尾に「)」をそれぞれ記述して式を囲う必要があります。
- 通常の変数は設定されたスクリプト内に限って記録され、コマンド「スクリプト終了」「スクリプト終了原点回帰」「ジャンプ(スクリプト指定)」「最終ジャンプ(スクリプト指定)」によって参照を終了すれば消去されます。
(Ver12.10.0以前は、ゲームの起動中に限って記録され、コマンド「ゲームエンド」によってゲームを終了すれば消去されます)
そのような変数の消去を回避したい場合には、コマンド「臨時全域変数」を用います。 - コマンド「変数」「臨時全域変数」「保存変数」「全域変数」において、同じ変数名を異なるコマンドで用いることはできません。
たとえば、コマンド「変数 var1 = 1」を設定した後に、コマンド「全域変数 var1 = 1」を設定するとエラーを出します。
したがって、変数を扱う場合に応じて変数関連のコマンドをきちんと使い分けることをおすすめします。 - 変数は、記号「()」を用いればコマンドの記述に、「{{}}」を用いればテキストまたはコマンドの記述にそれぞれ値を代入することができます。
重要な用法で、コマンド「もし」による判定以外では、この用法を採ることになるでしょう。- 代入する際には「(変数名)」「{{変数名}}」のように、変数名の先頭と末尾へ括弧を付与します。
これによって、括弧で囲まれた変数名に設定されている数値またはテキストが代入されます。 - 代入はまず「{{}}」から実行され、次に「()」で実行されます。
- Ver12.10.0以降13.6.5未満において、変数値が数値である場合には、「{{}}」を用いると整数として、「()」を用いると小数として代入されます。
- 代入する変数値がテキストである場合には、「()」による代入では「"」付きの記述として代入されます。「{{}}」による代入ではテキストのみが代入されます。
ファイル名に関しては「"」付きで記述しても読み取られますが、設定項目にテキストを用いるコマンドにおいては両者の違いに留意しておく必要があります。- 例スクリプト文のひとつめで設定した変数名「figure」を用いるとして、コマンド「絵 ch_somebody 100 100 (figure)」を設定します。
すると、「(figure)」には数値「1」が代入されるので、個体名「ch_somebody」の表示レイヤーは「1」となります。 - 例スクリプト文のふたつめで設定した変数名「caution」を用いるとして、コマンド「文字 word1 100 300 100 notifymincho.otf 64 "{{caution}}"」を設定します。
すると、「{{caution}}」には「あぶないよ!」が代入され(先頭と末尾に付与した「"」は代入されません)、表示するテキストは「あぶないよ!」になります。
- 例スクリプト文のひとつめで設定した変数名「figure」を用いるとして、コマンド「絵 ch_somebody 100 100 (figure)」を設定します。
- 代入する際には「(変数名)」「{{変数名}}」のように、変数名の先頭と末尾へ括弧を付与します。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 変数名 | 命名 | 特定の数値に関連付ける名前 |
【必須】 | 演算子 | ※ | 置換や計算を指定する記号 |
【必須】 | 数値 または 変数名 または 式 または LVN関数名 または 任意の文字列 | 数値 または 変数名 または 式 または LVN関数名 または テキスト | 変数名に対して置換・計算する数値・LVN関数・テキスト |
※上記の「使用可能な演算子」を参照してください。
臨時全域変数(temp_globalvar)
- 変数を臨時の全域変数として記録させ、スクリプト参照終了による変数の消去を回避します。
設定項目等はコマンド「変数」と同様です。具体的な使用方法は応用スクリプトを確認しましょう。 - 変数を複数のスクリプトに渡って用いるためには、このコマンドを用いることになります(例:自作関数の戻り値)。
ただし、コマンド「ロード」が適用されると臨時全域変数はすべて抹消されます。この抹消は、「保存変数」「全域変数」のいずれかで回避することができます。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 変数名 | 命名 | 特定の数値に関連付ける名前 |
【必須】 | 演算子 | ※ | 置換や計算を指定する記号 |
【必須】 | 数値 または 変数名 または 式 または LVN関数名 または 任意の文字列 | 数値 または 変数名 または 式 または LVN関数名 または テキスト | 変数名に対して置換・計算する数値・LVN関数・テキスト |
※上記の「使用可能な演算子」を参照してください。
保存変数(datavar)
- 変数を記録させ、ゲーム終了による変数の消去を回避します。
設定項目等はコマンド「変数」と同様です。具体的な使用方法は応用スクリプトを確認しましょう。 - 保存変数は、セーブ時において、個別のセーブデータに記録・保存され、ロード時に読込まれます。
- 変数をセーブデータ固有のものとして用いるためには、このコマンドを用いることになります(例:セーブデータごとに記録するフラグ)。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 変数名 | 命名 | 特定の数値に関連付ける名前 |
【必須】 | 演算子 | ※ | 置換や計算を指定する記号 |
【必須】 | 数値 または 変数名 または 式 または LVN関数名 または 任意の文字列 | 数値 または 変数名 または 式 または LVN関数名 または テキスト | 変数名に対して置換・計算する数値・LVN関数・テキスト |
※上記の「使用可能な演算子」を参照してください。
全域変数(globalvar)
- 変数を全域変数として記録させ、ゲーム終了による変数の消去を回避します。
設定項目等はコマンド「変数」と同様です。具体的な使用方法は応用スクリプトを確認しましょう。 - 全域変数は、コマンド「全域変数保存」の適用時、またはセーブ時において、フォルダ「SaveData」のファイル「global0.xml」に記録・保存され、起動時に読込まれます。
したがって、起動時には常にそれらの変数と変数値が設定された状態になります。 - ロードをしない場合でも用いる変数を設定するためには、このコマンドを用いることになります(例:システムの設定項目に代入する値)。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 変数名 | 命名 | 特定の数値に関連付ける名前 |
【必須】 | 演算子 | ※ | 置換や計算を指定する記号 |
【必須】 | 数値 または 変数名 または 式 または LVN関数名 または 任意の文字列 | 数値 または 変数名 または 式 または LVN関数名 または テキスト | 変数名に対して置換・計算する数値・LVN関数・テキスト |
※上記の「使用可能な演算子」を参照してください。
全域変数保存(saveGlobalVars)
全域変数保存
- コマンド「全域変数」によって設定された変数をすべてファイル「global0.xml」に保存します。
このコマンドを適用しなければ、全域変数は保存されません。このコマンドを適用せず、コマンド「セーブ」も適用されない場合において、全域変数は消去されます。
システム変数(systemvar)
- システム変数を操作します。
設定項目等はコマンド「変数」と同様ですが、左辺の変数名がシステム変数名のみに限られます。具体的な使用方法は応用スクリプトを確認しましょう。 - システム変数は、コマンド「システム変数保存」の適用時、または作品終了時において、ファイル「settings.xml」に記録・保存され、起動時に読込まれます。
したがって、起動時には常にそれらの変数と変数値が設定された状態になります。 - システム変数のうち、このコマンドではファイル「settings.xml」内の「GameSettings」にあるものを操作することができます。
- 「vn_sysMasterVolume」
主音量です。%単位の値となります。 - 「vn_sysBgmVolume」
BGMの音量です。%単位の値となります。
BGMの音量は主音量を基に設定されるため、実際の音量は“「既定音量」×「主音量(%)」×「BGM音量(%)」”となります。 - 「vn_sysSfxVolume」
効果音の音量です。%単位の値となります。
効果音の音量は主音量を基に設定されるため、実際の音量は“「既定音量」×「主音量(%)」×「効果音音量(%)」”となります。--「vn_sysVoiceVolume」
ボイスの音量です。%単位の値となります。
ボイスの音量は主音量を基に設定されるため、実際の音量は“「既定音量」×「主音量(%)」×「ボイス音量(%)」”となります。--「vn_sysMasterVolumeOn」
主音量の消音切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysBgmVolumeOn」
BGMの消音切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysSfxVolumeOn」
効果音の消音切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysVoiceVolumeOn」
ボイスの消音切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysTextSpeed」
通常進行における、1文字を表示する時間です。ミリ秒単位の値となります。 - 「vn_sysAutoSpeed」
自動進行における、1文字を表示する時間です。ミリ秒単位の値となります。 - 「vn_sysAutoWait」
自動進行における、テキスト表示・ボイス再生完了後に待機する時間です。ミリ秒単位の値となります。 - 「vn_sysTextReadVersion」
文字進行形式を表します。「0」が排他適用、「1」が同時許可です。 - 「vn_sysTextSkipMethod」
スキップ方式を表します。「0」が全スキップ、「1」が既読スキップです。 - 「vn_sysVoicePlayType」
コマンド「ボイス再生形式」で設定する値です。 - 「vn_sysWindowMode」
コマンド「スクリーン」で設定する値です。 - 「vn_sysTextAutoOn」
自動進行の切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysTextSkipOn」
高速進行の切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_sysTextNormalForce」
強制通常進行の切替変数です。値は真偽となります。 - 「vn_win_width」
ウィンドウの左右方向の大きさです。px単位の値となります。 - 「vn_win_height」
ウィンドウの上下方向の大きさです。px単位の値となります。
- 「vn_sysMasterVolume」
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 変数名 | 命名 | 特定の数値に関連付ける名前 |
【必須】 | 演算子 | ※ | 置換や計算を指定する記号 |
【必須】 | 数値 または 変数名 または 式 または LVN関数名 または 任意の文字列 | 数値 または 変数名 または 式 または LVN関数名 または テキスト | 変数名に対して置換・計算する数値・LVN関数・テキスト |
※上記の「使用可能な演算子」を参照してください。
システム変数保存(saveSystemVars)
システム変数保存
- システム変数をすべて保存します。
作品終了時を除いて、このコマンドを適用しなければ、値が変化してもシステム変数は保存されません。
このコマンドを適用せず、クラッシュ等で正常に終了しなかった場合において、システム変数の変更は無効となります。
変数消去(eraseVars)
変数消去 uv_cbNum 変数消去2 dvDst.*
- 指定した変数を抹消します。対象の変数は未定義となります。
効果コマンド等と同様に対象名を「,」で区切ることで、複数の変数を抹消することができます。 - コマンド名末尾に「2」を付加すると、対象指定を正規表現として扱います。
- システム変数は対象として指定することができません。
- 値のみではなく変数そのものを消去する強力なコマンドのため、使用には注意が必要です。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 消去変数名 | 対象名 | 抹消する変数の変数名 |
変数クリア(clearVars)
変数クリア 2
- 変数の記録を消去します。
消去する変数の範囲を、設定項目「クリア処理タイプ」で指定します。- 0……すべての変数と保存変数を消去します。全域変数とセーブデータ内の保存変数は保持されます。
- 1……すべての変数と保存変数を消去します。全域変数のみが保持されます。
- 2……すべての変数、保存変数、全域変数が消去されます。
- 値のみではなく変数そのものを消去する強力なコマンドのため、使用には注意が必要です。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | クリア処理タイプ | 数値 | 変数のクリア処理を指定する数値 |
もし(if)
もし (figure == 1) ジャンプ niwaka もし (result >= 60) ジャンプ pass 違ったら ジャンプ failure もし ((udv == undefined) && (1 != 2)) スクリプト set.txt both 違ったら スクリプト set.txt neither
- 変数を条件として用いて、合致する場合と合致しない場合のそれぞれにおける処理を設定します。
設定項目は「条件式」と「処理」に大別されます。 - 「条件式」は「条件に用いる変数」「演算子」「条件となる要素」の3つで構成されています。
これらを順に記述し、先頭に「(」を、末尾に「)」をそれぞれ記述して囲むことで条件式となります。- 「条件に用いる変数」には、変数名を記述します。
- 「条件となる要素」には、数値・式・テキスト(先頭と末尾への「"」の付与が必要)を記述します。
- 条件式において用いる演算子は、「true」または「false」を返す演算子、すなわち比較演算子と論理演算子です。
- 「==」
“左辺の変数の持つ値等と、右辺の値等が同じであること”が条件になります。
「=」を2個連続で用います。1個だけにしないよう気をつけましょう。 - 「!=」
“左辺の変数の持つ値等と、右辺の値等が異なっていること”が条件になります。 - 「>=」
“左辺の変数の持つ値が、右辺の値以上であること”が条件になります。 - 「>」
“左辺の変数の持つ値が、右辺の値よりも大きいこと”が条件になります。 - 「<=」
“左辺の変数の持つ値が、右辺の値以下であること”が条件になります。 - 「<」
“左辺の変数の持つ値が、右辺の値よりも小さいこと”が条件になります。 - 「&&」
“左辺と右辺がともに「true」であること”が条件になります。 - 「||」
“左辺と右辺の少なくとも一方が「true」であること”が条件になります。
- 「==」
- 「処理」は「条件合致時の処理」「違ったら」「条件不合致時の処理」の3つで構成されています。
- 「条件合致時の処理」には、設定項目「条件式」で設定した条件に合致する場合(条件式が「true」を返す場合)において適用するコマンドを設定します。
- 「条件不合致時の処理」には、設定項目「条件式」で設定した条件に合致しない場合(条件式が「false」を返す場合)において適用するコマンドを設定します。
- 設定項目「違ったら」以降を記述しない場合は、条件不合致時には次行からスクリプトの読込みを再開します。
- Ver14.4.0より、シンクロコマンドを適用コマンドに設定することができなくなりました。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 条件式 | 式 | 条件に用いる式 |
【必須】 | 条件合致時コマンド | コマンド | 条件合致時に適用するコマンド |
違ったら | 設定項目の語句 (違ったら) | 条件不合致時に適用するコマンドを設定する宣言 | |
条件不合致時コマンド | コマンド | 条件不合致時に適用するコマンド |
違ってももし(elseif)
違ってももし (figure == 2) ジャンプ pro
- 直前のコマンド「もし」の条件に合致しない場合のみ、新たな条件を確認して、合致する場合における処理を設定します。
コマンド「もし」の直下に並べて、複数の条件を段階的に確認することができます。 - 条件の指定はコマンド「もし」と同じです。
- Ver14.4.0より、シンクロコマンドを適用コマンドに設定することができなくなりました。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 条件式 | 式 | 条件に用いる式 |
【必須】 | 条件合致時コマンド | コマンド | 条件合致時に適用するコマンド |
違ったら(else)
違ったら ジャンプ amateur
- 直前のコマンド「もし」「違ってももし」の条件に合致しない場合における処理を設定します。
コマンド「もし」の設定項目「違ったら」と同様の動作になります。 - コマンド「違ってももし」の条件に合致しない場合の処理は、このコマンドで設定します。
- Ver14.4.0より、シンクロコマンドを適用コマンドに設定することができなくなりました。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 前条件不合致時コマンド | コマンド | 直前の条件が合致しない時に適用するコマンド |
反復実行(forRun)
反復実行 0 9 "スクリプト system/align.txt saveslots {}"
- コマンド内変数をおき、指定したコマンドを実行する度に値を+1ずつ変化させます。
コマンド内変数が終了値をとるまで、指定したコマンドは繰り返し適用されます。 - 適用コマンドの記述は「"」で囲みます。
- コマンド内変数は「{}」を記述することで適用コマンドへ代入することができます。
代入値が段階的に変わるため、整列配置などの段階的な変化の適用に効果的です。- Ver16.8.1現在、代入は1箇所のみに対して行われます。複数箇所の「{}」の使用は、スクリプト関数を作成する等での対応が必要です。
- コマンド内変数は、指定した開始値からコマンド適用の度に+1ずつ変化し、終了値に到達した時点でコマンド適用を終了します。
この終了をもってコマンド「反復実行」の適用も終了し、次のスクリプト行へ移ります。- 適用コマンドの完了ではなく、あくまで適用コマンドへの数値代入渡しの完了で次の行へ移ります。
したがって、適用コマンドそのものが完了していない状態でスクリプトの読み込みが再開されることがあるため、各段階の完了を必要とする連続処理には不適です。
- 適用コマンドの完了ではなく、あくまで適用コマンドへの数値代入渡しの完了で次の行へ移ります。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 開始値 | 数値 | コマンド内変数の初期値 |
【必須】 | 終了値 | 数値 | コマンド内変数の終端値 |
【必須】 | 反復適用コマンド | コマンド(※) | 反復適用するコマンド |
変数式確認機(varChecker)
変数式確認機 checker1 "damage*10" "スクリプト battlesys.txt damage {}"
- 指定した変数または式の値が更新される度に特定のコマンドを適用するよう設定します。
- 更新を確認する変数または式と、適用するコマンドの記述は、いずれも「"」で囲みます。
- 更新を確認する変数または式の値は、「{}」を記述することで実行コマンドの記述に代入することができます。
例においては、変数「damage」の10倍の値が「{}」の位置に代入されます。 - Ver12.4.0以降は、このコマンドが設定された時点において適用コマンドが一度適用されます。
- Ver16.0.0以降は、変数式確認機個体の属する画面領域が有効である場合のみ適用コマンドが適用されます。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 名前 | 命名 | 設定する個体名 |
【必須】 | 確認対象変数・式 | 個体名・式 | 更新を確認する変数・式 |
【必須】 | 適用コマンド | コマンド | 更新が確認された時に適用するコマンド |
変数変化(varChange)
変数変化 hp1 500 3000 変数変化2 hp1 +3000 2000
- 変数の値を、指定した時間をかけて特定の値に変化させます。
相対変化(変数変化2)の場合には、指定した時間をかけて特定の値だけ変化させます。 - 変化時間を設定しない場合は、変数値を瞬間的に変化させます。
- 変化時間の単位は「ms」と「ups」があります。
- 「ms」……変化の所要時間をミリ秒で指定します。設定項目には数値のみを記述します。
- 「ups」……変化の秒速を指定します。設定項目には数値とその末尾に「ups」を記述します。
設定項目 | 記述の種類 | 説明 | |
【必須】 | 変数名 | 対象名 | 変数値を変化させる変数の変数名 |
【必須】 | 目標量・変化量 | 数値 | 変数値の変化の目標値・変化量 |
【必須】 | 変化時間 | 数値 | 変数値の変更に要する時間 |