レイティングとは
作品内における表現内容により、青少年に対する悪影響を考慮し「対象年齢」を区分することで規制しようというもの。
一般家庭用ゲームの審査に「コンピュータエンターテインメントレーティング機構」のCERO、
パソコンゲームの審査に「コンピュータソフトウェア倫理機構」のソフ倫などがあたっている模様です。
審査においては法的な拘束力はないらしいのですが、市場販売をする際には審査を通ってないものは一般販売されないという暗黙のルールがあるっぽいです。
一般販売したいのであれば審査は強制ということになるでしょう。
そして審査対象は商用製品に限られているので、同人作品については対象外となるようです。
インターネットでのダウンロード販売に関しても、流通とは関係がないので、審査を通していない物も多くあるみたいです。
- CERO 「コンピュータエンターテインメントレーティング機構」
一般市民やユーザーに対しゲームソフトの選択に必要な情報を提供し、青少年の健全な育成を計り且つ社会の倫理水準を適正に維持することを主たる目的とする。
- EOCS 「コンピュータソフトウェア倫理機構」
自主規制団体として、「青少年の健全な育成に資する」と共に、「業界の利益を厳守する」ことを意図し、倫理規程を堅持しつつ、社会通念の変化に対応した審査基準の在り方について積極的に取り組み、自主規制の一層の徹底を進めていきます。
▼以下のサイトを参考にさせていただきました。
- 同人用語の基礎知識 > レイティング
映画やビデオ、創作物の世界で使う場合には、作品に含まれる表現内容(性的表現、暴力表現、反社会的表現、犯罪、薬物使用、虐待、非合法ギャンブルなど)、および不快残酷表現(グロテスク、ホラー、排泄、自殺など)について、青少年の心身・道徳観などに対する悪影響などを考え、鑑賞する側の適正な「対象年齢」を定め、作品ごとに視聴者を区分、規制することを指します。
- 弁護士の選び方 > CEROの意味とは?法的な拘束力はあるの?ゲーム業界へ与える影響について
法律などで義務化されているわけではありませんが、市場流通にはレーティングが不可欠であり、事実上強制されています。
審査の対象となるのは、性表現、暴力表現、反社会的行為表現、言語思想関連表現であり、これらがどれだけゲーム内に含まれているかが評価されます。
審査の例外となるのは、自主制作のゲームやいわゆる同人ゲームといった、一般的な店頭には並ばないものとなります。
- Yahoo!知恵袋 > 同人ゲームにおけるCEROレーティングD区分
具体的にどのぐらいまでの描写がDなのか明確に存在しないためゲーム製作に困っています。
- 平和的なブログ > 特別編 ゲームとレーティングと表現規制あれこれ
マルチソフトはすべて同じ表現で発売できるように……なりませんでした!
これはなぜかといいますと、任天堂やセガ、マイクロソフトが「CEROを通しているならOKです」というスタンスを取っていたのに対して、ソニーのみ「うちはCEROよりもさらに厳しい基準を設けます」としていたからです。
同人ゲーム内容の許容表現について
同人ゲームにおける表現は制作者側の自由です。
まさに制作者サイドの倫理観にゆだねられている部分であると思われます。実際の事件を揶揄するような内容の不謹慎ゲームや残酷ゲームも世にはびこっていたりします。
後の自身の活動や展望にもよると思いますので、自主的に規制が出来るようにしておくに越したことはありません。
制作にあたって、過激な内容(性表現・暴力表現・グロテスクなど)があるとしたらユーザーに向けて注意書きはしておいたほうが良いでしょう。
フリーゲームサイトに投稿するものや販売サイトで販売するものに関してはそのサイトの規約に従うことになります。
もしくは公開・販売サイト側の審査があるはずです。きちんと把握したうえで制作・修正などをしていきましょう。
▼以下のサイトを参考にさせていただきました。
- ウィキペディア > 残酷ゲーム
流血・殺人等の描写が過激なコンピュータゲームのことを指す。
見る人に不快感を与えかねない内容に関しては、見る前に判断がつけやすいこれらのレーティングにより、これらの愛好者と内容を不快に思う人が双方、不快感を被らずに住み別けられるようになっている。
- ツクールweb > フリーゲームでの過激な表現は許容出来る?
CERO(日本でのゲームレーティング基準)でどのあたりまで大丈夫ですか?
※フォーラムなので、さまざまな制作者さんの意見が聞けます。
- きままりすと > 「健全なコンテンツ」vs「表現の自由」尊重するべきなのは、どちらなのか
今日は今回の国連での審議内容も含めて、「健全なコンテンツ」と「表現の自由」のどちらを尊重するべきなのか、勝手に悩んでみようと思います。
このゲームには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています。
詳しくは分かりませんでしたが、プレイヤーへの警告・注意書きなので、法的なルールではないと思われます。
向き不向き・趣味趣向の住み分けや余計なトラブルを招かないためにも、ゲーム内容に応じてこういった警告文を表記しておくのも心遣いでしょう。
ちなみに、この注意書きが初めて用いられたソフトは、
PCエンジン用ソフト『リンダキューブ』のPlayStation移植版『リンダキューブアゲイン』らしいです。