Light.vnは、ファイル「settings.xml」「settings_dev.xml」や、フォルダ「Config」内のファイル「Commands.xml」「Strings_editor.xml」「Syntax_core.xshd」「Syntax_lua.xshd」から、様々な動作の設定を読込んでいます。
xmlファイルの編集を行えるソフトを用いれば、これらを編集してエディターの動作等をカスタマイズできます。
settings.xml
ファイル「settings.xml」は、エディターとエンジンの両方の動作に関する設定を記録しています。
一部の項目は作品出力時に初期値として設定されるので、作品の出力前には確認しましょう。
Settings
エディター・エンジン共通の設定項目です。
- Width
水平方向の解像度です。
- Height
鉛直方向の解像度です。
- NovelTitle
作品名です。
- InitialScript
エンジン起動後、最初に読込むスクリプトです。
- MsgboxScript
ダイアログ等の表示時に読込むメッセージスクリプトです。
- ApplicationSize
過去には使われていましたが、Ver6.0.0現在では使われていない項目です。
- UseCompressedRes
過去には使われていましたが、Ver6.0.0現在では使われていない項目です。
- EditorStringFile
エディター内の各種ボタン入力に対する動作に関するファイルです。
- CommandFile
スクリプトの記述の変換やメッセージに代入する文章等を記録しているファイルです。
- SyntaxFile
エディターにおける記述の強調や色分けに関するファイルです。
- disableDebugLog
ファイル「debug.txt」へデバッグログを記録するかどうかを決めます。
「False」で記録し、「True」でファイル「debug.txt」を作成しなくなり、デバッグログの記録もしなくなります。
- Icon
作品のアイコン画像のファイルです。
- sysProjectFolder
作品のプロジェクトフォルダ名です。
- sysMemoryManagementType
メモリ管理の動作を決めます。
「0」は、コマンド「未使用素材開放」の適用でメモリ管理を行います。
「1」は、コマンド「未使用素材開放」を適用してもメモリ管理を行いません。
「2」は、自動でメモリ管理を行います。
- writeDirectoryType
データの保存場所を選択します。
「0」は、作品フォルダ内になります。
「1」は、PC内の書き込み可能フォルダ(C:\ユーザー\{username}\AppData\Roaming\Lightvn\{sysProjectFolder})になります。
- displayFPS
ウィンドウ上部への描画・更新FPSの表示を切換えます。
「True」はFPSを表示します。
「False」はFPSを表示しません。
- lang
用いる言語を選択します。
言語は「jap」(日本語)、「eng」(英語)「zh_cn」(中国語)のいずれかを選択することができます。
- logDuringSkip
スキップモード中のデバッグログ記録動作を選択します。
「True」はスキップモード中にも記録を行います。
「False」はスキップモード中のログ記録を行いません。
- AppUserResizePolicy
Ver13.0.2現在では実験中の機能です。
- WindowSizeAdjustable
ウィンドウサイズ調整を任意に行うことを許可するかを選択します。
「True」は任意の調整を許可します。
「False」はコマンド「スクリーン」で提供するサイズへの変更のみが可能となります。
- WindowBorderless
ボーダーレスウィンドウを用いるかどうかを選択します。
「True」はボーダーレスウィンドウを用います。
「False」は通常のウィンドウを用います。
- copy_dialogue_to_clipboard
文字窓やコマンド「文字」で表示されたテキストをクリップボードにコピーするかどうかを選択します。
「True」はテキストをクリップボードに記録します。
「False」はテキストをクリップボードに記録しません。
- disallowOpen
コマンド「開く」を無効化するかどうかを選択します。
ブラウザ出力の作品では、外部配布サイトにおける動作不良を回避するために、出力時に無効化するよう(true)に設定されます。
「True」はコマンド「開く」を無効化します。
「False」はコマンド「開く」を無効化しません。
- disallowPopups
エラー表示を無効化するかどうかを選択します。
ブラウザ出力の作品では、エラー表示によるプレイヤー離脱を回避するために、出力時に無効化するよう(true)に設定されます。
「True」はエラー表示を無効化します。
「False」はエラー表示を無効化しません。
- FixedUpdateMethod
(情報確認中)
- cap_update_dt_to_fixed_update_dt
描画更新の遅延の最大値がエンジン内部の既定値を上回らないようにします。
侵入禁止指定のある衝突範囲を使用している場合の使用が推奨されています。
- WindowSizeAllowFreeRatio
ウィンドウの縦横比を作品解像度のそれと異なるものに変更できるようにするかを設定します。
- TextAutoWaitMethodDefault
文字自動待機の既定値を設定します。
- Version
エンジンバージョンが設定されます。自動的に判定されるため、変更する必要はありません。
- memory_auto_release_display_error
コマンド「未使用素材自動開放」によるキャッシュクリアが発生した場合にエラーを表示するかを設定します。
- displayRAM
作品のタイトルバーにメモリ使用量を表示するかを設定します。
- render_fps
描画FPSを設定します。
- createOriginDefaultCenter
個体座標基準を素材中心点に設定するかを設定します。既定は「false」です。
「True」は、素材中心点が個体座標基準になります。
「False」は、素材左上頂点が個体座標基準になります。
GameSettings
作品内の動作の設定項目です。
- vn_sysTextSkipMethod
コマンド「文字スキップ方式」で設定する値です。
- vn_sysWindowMode
コマンド「スクリーン」で設定する値です。
- vn_sysVoicePlayType
コマンド「ボイス再生形式」で設定する値です。
- vn_win_width
ウィンドウサイズのうち、幅に該当する値です。
コマンド「スクリーン 1」で設定する値です。
- vn_win_height
ウィンドウサイズのうち、高さに該当する値です。
コマンド「スクリーン 1」で設定する値です。
- vn_sysSfxVolumeOn
効果音の消音切替です。
- vn_sysMasterVolume
主音量です。%単位の値となります。
- vn_sysBgmVolume
BGMの音量です。%単位の値となります。
BGMの音量は主音量を基に設定されるため、実際の音量は“「既定音量」×「主音量(%)」×「BGM音量(%)」”となります。
- vn_sysMasterVolumeOn
主音量の消音切替です。
- vn_sysSfxVolume
効果音の音量です。%単位の値となります。
効果音の音量は主音量を基に設定されるため、実際の音量は“「既定音量」×「主音量(%)」×「効果音音量(%)」”となります。
- vn_sysBgmVolumeOn
BGMの消音切替です。
- vn_sysVoiceVolumeOn
ボイスの消音切替です。
- vn_sysTextSpeed
通常進行における、1文字を表示する時間です。ミリ秒単位の値となります。
- vn_sysAutoSpeed
自動進行における、1文字を表示する時間です。ミリ秒単位の値となります。
- vn_sysAutoWait
自動進行における、テキスト表示・ボイス再生完了後に待機する時間です。ミリ秒単位の値となります。
- vn_sysTextSkipOn
コマンド「文字進行スキップ」で設定する値です。
- vn_sysTextReadVersion
コマンド「文字進行形式」で設定する値です。
- vn_sysTextAutoOn
コマンド「文字進行オート」で設定する値です。
- vn_sysTextReadNormalForce
コマンド「文字進行通常強制」で設定する値です。
settings_dev.xml
EditorSettings
エディター内の設定項目です。
- ScriptList
エディターのスクリプトタブに表示するスクリプトです。
- FitProportion
プレビュー領域の大きさを設定します。
割合で指定するため、「1」が既定サイズとなります。
- EditorAnimationTweens
過去には使われていましたが、Ver6.0.0現在では使われていない項目です。
- DistributeDestDir
既定の出力フォルダです。
- EditorMusicPlay
エディターにおけるスクリプト編集中のBGM再生を決めます。
「True」は、編集モードにおいて、カーソル行の読込み時に再生されることになるBGMを再生します。
「False」は、編集モードにおいてはBGMを再生しません。
- EditorBoundingBoxDisplay
素材の境界線や配置の基準線を明示するかを決めます。
「True」は、素材の境界線や配置の基準線を明示します。
「False」は、素材の境界線や配置の基準線を明示しません。
- RealtimePreview
リアルタイムプレビュー機能を適用するかどうかを決めます。
「True」は、リアルタイムプレビュー機能を適用します。
「False」は、リアルタイムプレビュー機能を適用しません。
- ScriptWordwrap
スクリプト領域において、記述にワードラップを適用するかを設定します。
「True」は、ワードラップを適用します。
「False」は、ワードラップを適用しません。
- DisplayAxes
座標系表示を選択します。
「true」は、座標系を表示します。
「false」は、座標系を表示しません。
- Font
エディターに用いるフォントを指定します。
- FontSize
エディターのフォントサイズを指定します。
- ViewMask
マスクを可視化するかどうかを選択します。
「true」は、マスクを可視化します。
「false」は、マスクを可視化しません。
- ViewWaitIcon
文字窓待機絵の動作をリアルタイムプレビューで確認できるようにするかどうかを選択します。
「true」は、リアルタイムプレビューで文字窓待機絵を動作させます。
「false」は、リアルタイムプレビューで文字窓待機絵を動作させません。
- MaximizedPreviewSize.x
ウィンドウを最大化した際のプレビュー領域に関して、水平方向の大きさを指定します。
- MaximizedPreviewSize.y
ウィンドウを最大化した際のプレビュー領域に関して、上下方向の大きさを指定します。
- StartMaximized
エディター起動時にウィンドウを最大化するかを選択します。
「true」は、起動時にウィンドウを最大化します。
「false」は、起動時にウィンドウを通常サイズで表示します。
- ViewColliders
衝突領域の境界線を表示するかを選択します。
「true」は、境界線を表示します。
「false」は、境界線を表示しません。
- ReadFromPatches
フォルダ「Patch」内のファイルを優先して読み込むかを選択します。
「true」は、「Patch」内のファイルを優先します。
「false」は、エディターにおいて「Patch」内のファイルを反映しません。
- ReleaseCacheOnTabChange
スクリプトタブを切り替えた際にキャッシュを削除するかを選択します。
「true」では、キャッシュを削除します。
「false」では、キャッシュを削除しません。
Commands.xml
スクリプトの記述の変換やメッセージに代入する文章等を記録しているファイルです。
Ver6.2.0以前においては「Commands_jp.xml」と「Commands_en.xml」とに分かれていましたが、Ver7.0.0において「Commands.xml」に統合されました。
DisplayStrings
コマンド「ダイアログスクリプト登録」によって不要となり、現在は空となっています。
Keywords
コマンド名や設定項目に用いる文字列を確認・変更できます。
「name」が英語名となっており、他言語は「lang」「value」を併せて指定することで追加されています。
Commands
エディターのコマンド目録に表示するコマンド情報が記録されています。
基本的に変更の必要はありません。
highlighter_core.xml
エディター内のハイライトに関する設定ファイルの基本設定を記録しているファイルです。
除外設定を行っているのみであり、変更の必要はありません。
Strings_editor.xml
エディター内のシステムテキストに関するファイルです。
エディターのUIに用いられる文章等なので、基本的に変更する必要はありません。
Syntax_core.xshd・Syntax_lua.xshd
エディターにおける記述の強調や色分けに関するファイルです。
Ver6.2.0以前においては「Syntax_jp.xshd」と「Syntax_en.xshd」とに分かれていましたが、Ver7.0.0において「Syntax_core.xshd」に統合され、さらにLuaスクリプト用の「Syntax_lua.xshd」が追加されました。
強調をしたい場合には、「fontWeight=」以降に「"bold"」と記述します。
色分けを変更したい場合には、「foreground=」以降に色の英名を記述します。
基本的に変更の必要はありません。



