ver10.2.0 から ver10.6.0 へのバージョンアップです。
Light.vnサンプルのスクリプトなどを比較して、変更になったコマンドや記述をみていきます。
- 以前のバージョン内の記述などを変更しないと、機能しなかったりエラーがでてしまうポイント。
- テキストボックス(textbox.txt)
- バックログ画面(sys_backlog.txt)
- システム設定(sys_config-system.txt)
- テキスト設定(sys_config-text.txt)
- サウンド設定(sys_config-sound.txt)
- ボイス設定(sys_config-voice.txt)
- インフォ設定(sys_config-info.txt)
- セーブ画面(sys_save.txt)
- ロード画面(sys_load.txt)
- メニュー画面(sys_menu.txt)
- イベント(sys_events.txt)
- マクロ(sys_macros.txt)
- タイトル画面(title.txt)
- settings.xml
- settings_dev.xml
以前のバージョン内の記述などを変更しないと、機能しなかったりエラーがでてしまうポイント。
- Ver10.6.0 アップデート内容(2020/11/23) から
- コマンド「バックログ改ページ接頭辭」が「バックログ改ページ接頭辞」に変更になりました。
- バックログに「バックログボイスボタン」が追加されました。ボイスを使用していない作品でも設定しないとバックログが機能しません。
- コマンド「プリーロード」のファイルパスの先頭に「/」の記述が必須になりました。(ファイル名の記述には絶対パスを用います)
- コマンド「キートリガー」が廃止されました。「キーダウン」「キーアップ」など細かく指定できるコマンドに変更になりました。
- コマンド「文字進行」が廃止され、「文字進行通常」「文字進行オート」「文字進行スキップ」「文字進行通常強制」に変更になりました。
- Plugin機能が追加され、ダイアログスクリプト(sys_msg.txt)が「Plugins」>「lvn_message」に移動しました。
- システムのスクリプト記述が一部変更となっています。
(テキストボックス・バックログ・システム・テキスト・サウンド・ボイス・インフォ・セーブ・ロード・メニュー・イベント・マクロ・タイトル)- スキップ・オートの仕組みが変更されました。これにより「textbox.txt」の一部が変更されています。
- 設定ファイル「settings.xml」に1項目が追加されました。
- 今回のアップデートでは「Plugins」フォルダが追加されました。
ver10.2.0で制作した作品のバージョンアップの際は「BGM」「Fonts」「Image」「Models」「Movie」「Patch」「SaveData」「Screenshots」「Scripts」「SFX」「Voices」の素材フォルダを ver10.6.0フォルダの方に移動しましょう。
- 「Scripts」フォルダ内に「scenario_tables」フォルダが追加されました。
これは新機能「言語切り替え」のためのサンプルフォルダ・ファイルになります。
ver10.2.0であった「Scripts」フォルダ内の「plugins」フォルダは削除されています。
テキストボックス(textbox.txt)
バックログ画面(sys_backlog.txt)
- 「バックログボイスボタン」機能が追加されました。
ボイスの使用未使用関係なく、この記述をしないとバックログが機能しなくなりますので、ご注意ください。
- コマンド「バックログ改ページ接頭辭」が「バックログ改ページ接頭辞」に変更されました。
「辭」という漢字が「辞」に変わりました。
- 「栞 log_display」の下に「文字進行通常強制 true」が追加記述されました。
スキップ・オート時にバックログ画面を開くと一時的に通常進行にさせるためのものです。
- 「スクリプト終了」の直前に「文字進行通常強制 false」が追加記述されました。
一時的な通常進行を解除させるためのものです。
システム設定(sys_config-system.txt)
テキスト設定(sys_config-text.txt)
サウンド設定(sys_config-sound.txt)
ボイス設定(sys_config-voice.txt)
インフォ設定(sys_config-info.txt)
セーブ画面(sys_save.txt)
ロード画面(sys_load.txt)
メニュー画面(sys_menu.txt)
- 「ダイアログスクリプト登録 system/sys_msg.txt」の記述が「ダイアログスクリプト登録 /Plugins/lvn_message/sys_msg.txt」に変更されました。
Plugin機能サンプルのため、ダイアログスクリプト(sys_msg.txt)が「Plugins」>「lvn_message」に移動しました。
それにともないサンプルでの「sys_msg.txt」を指定するパスが変更されています。
※「sys_msg.txt」ファイルは元の「system」フォルダなどに戻しても大丈夫です。その際は素材画像の移動や画像指定などを修正しましょう。
- 「キートリガー」が廃止され、「キーダウン」に変更されました。
該当する箇所を全て変更しましょう。「検索・代替」機能で一括変換がおすすめです。
- 「ボタン単独活性化 sysmenu_button.*」の下に「文字進行通常強制 true」が追加記述されました。
スキップ・オート時にバックログ画面を開くと一時的に通常進行にさせるためのものです。
イベント(sys_events.txt)
- 「キートリガー」が廃止され、「キーダウン」に変更されました。
該当する箇所を全て変更しましょう。
※「キートリガー初期化」や「キートリガー活性化 true」もありますので、一括変換する際は注意が必要です。
マクロ(sys_macros.txt)
タイトル画面(title.txt)
- 「ダイアログスクリプト登録 system/sys_msg.txt」の記述が「ダイアログスクリプト登録 /Plugins/lvn_message/sys_msg.txt」に変更されました。
Plugin機能サンプルのため、ダイアログスクリプト(sys_msg.txt)が「Plugins」>「lvn_message」に移動しました。
それにともないサンプルでの「sys_msg.txt」を指定するパスが変更されています。
※「sys_msg.txt」ファイルは元の「system」フォルダなどに戻しても大丈夫です。その際は素材画像の移動や画像指定などを修正しましょう。
- メニュー(sys_menu.txt)にも記述してありますが、一度読み込めば良いので「スタートスクリプト」冒頭に記述しておくだけで良いかと思います。
※意図的に複数のダイアログ画面を使用したい場合は、その都度指定をし直してください。
settings.xml
- 「settings.xml」はLight.vnエディター設定が記録されているファイルの1つです。
ver10.6.0 では1項目が追加されています。
- 「copy_dialogue_to_clipboard="False"」は、文字窓やコマンド「文字」で表示されたテキストをクリップボードにコピーするかどうかを選択する設定です。
settings_dev.xml
- 「settings_dev.xml」はLight.vnエディター設定が記録されているファイルの1つです。
ver10.6.0 では変更点はありません。