和田一浩(元西武→中日)が現役時代に残した通算安打数の推移のこと。
「超大器晩成」とも言い換えられる、日本プロ野球界では唯一無二の成績推移のことを指す。
概要
和田は東北福祉大学、神戸製鋼を経て1996年のドラフトで西武ライオンズへ捕手として入団。大卒社会人ということでプロ入り時点で24歳だったが、当時の西武の絶対的な正捕手である伊東勤からレギュラーを奪うまでには至らず、3年目まで出場機会に恵まれなかった。
4年目の2000年から持ち前の打力を生かして外野などを兼任しながら徐々に出場機会を増やし、2002年には捕手としての能力が頭打ちだったことを理由に外野にコンバートされ、いきなり3割30本という成績を残したことでレギュラーの座を掴む。
とは言え、2001年までに和田が積み上げた安打数は149本。年齢も2002年シーズン中に30歳を迎えたということもあり、2002年の成績からしても名球会入りはとてもではないが不可能と思われていた。
ところが、和田は2013年まで大きな故障は無く試合に出続け、打撃でも違反球で成績を落とした2011年、2012年を除いて安定して打率3割前後を残すというアベレージヒッターぶりを発揮。
特に2007年オフに中日へFA移籍して以降は欠場が極端に少なくなり、35歳以上で全試合出場を3回、38歳を迎えた2010年シーズンには投手優位のナゴヤドームをホームとしながら.339・37本塁打・93打点、出塁率.437・長打率.624共にリーグトップと圧倒的な成績で本塁打のキャリアハイを更新、シーズンMVPに輝くなど猛打を振るった。
結局2002~2013年までの12シーズンで年平均150安打を積み重ね、2013年シーズン終了時に通算安打数は1900本に到達。2014年は骨折でシーズンの1/3を欠場*1、2015年はレギュラーを外され引退となったが、終わってみれば通算2050安打を重ねて名球会入りを果たした*2。
ネット上では和田のシーズンごとの成績推移を貼られる際、「30歳を迎えるシーズン開始時点で通算149安打」という文言から「2000本なんて無理」と見せかけてその後の成績の伸びっぷりに驚くのがお決まりとなり、その独特の成績推移は他に比較対象がいないことから次第に「和田曲線」と言い換えられるようになった。
他にもその成績の伸び方から「悪魔と契約(何かを犠牲に)して力を得た」と言われたり、早熟タイプの選手の30歳時点の通算安打数*3と比べられたりしている。
安打数の推移
| 西暦 (年齢) | 球団 | シーズン 安打数 | 通算 安打数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1997 (25) | 西武 | 4 | 4 | |
| 1998 (26) | 17 | 21 | ||
| 1999 (27) | 13 | 34 | ||
| 2000 (28) | 52 | 86 | ||
| 2001 (29) | 63 | 149 | シーズン後に外野へコンバート | |
| 2002 (30) | 140 | 289 | この年から外野手のレギュラー。初めてシーズン100試合以上に出場 | |
| 2003 (31) | 162 | 451 | ||
| 2004 (32) | 126 | 577 | シーズン中にアテネオリンピック代表に選出 | |
| 2005 (33) | 153 | 730 | 首位打者、最多安打のタイトルを獲得 | |
| 2006 (34) | 144 | 874 | シーズン前にWBC代表に選出 | |
| 2007 (35) | 158 | 1032 | シーズン後にFAで中日に移籍 | |
| 2008 (36) | 中日 | 157 | 1189 | |
| 2009 (37) | 156 | 1345 | 全試合出場 | |
| 2010 (38) | 171 | 1516 | 全試合出場。安打数キャリアハイ。セ・リーグMVP | |
| 2011 (39) | 103 | 1619 | 2011~2012年は違反球 | |
| 2012 (40) | 145 | 1764 | 全試合出場 | |
| 2013 (41) | 136 | 1900 | ||
| 2014 (42) | 85 | 1985 | シーズン中に骨折で約50試合欠場 | |
| 2015 (43) | 65 | 2050 | 通算2000安打達成。シーズン終了後に引退 |
他2000安打達成者との比較グラフ
他の打者との比較
※いずれもMLB経験者は日米通算での成績を表記。
引退選手
| 名前 | 20代までの 通算安打数 | 名前 | 引退時の 通算安打数 | 30代以降で 打った安打数 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 松井稼頭央(29) | 1558 | → | 松井稼頭央(43) | 2705 | 1147 |
| 立浪和義(29) | 1374 | 立浪和義(40) | 2480 | 1106 | |
| 大村直之(29) | 1359 | 大村直之(34) | 1865 | 506 | |
| 清原和博(29) | 1353 | 清原和博(41) | 2122 | 769 | |
| 青木宣親(29) | 1284 | 青木宣親(42) | 2730 | 1446 | |
| 長嶋茂雄(29) | 1221 | 長嶋茂雄(39) | 2471 | 1250 | |
| 内川聖一(29) | 1090 | 内川聖一(40) | 2186 | 1096 | |
| 新井貴浩(29) | 826 | 新井貴浩(41) | 2203 | 1377 | |
| 赤星憲広(29) | 739 | 赤星憲広(33) | 1276 | 537 | |
| 新井宏昌(29) | 693 | 新井宏昌(40) | 2038 | 1345 | |
| アレックス・ ラミレス(29)*4 | 577 | アレックス・ ラミレス(39) | 2103 | 1526 | |
| 松中信彦(29) | 567 | 松中信彦(42) | 1767 | 1200 | |
| 宮本慎也(29) | 547 | 宮本慎也(43) | 2133 | 1586 | |
| 落合博満(29) | 492 | 落合博満(44) | 2371 | 1879 | |
| 金本知憲(29) | 454 | 金本知憲(44) | 2539 | 2085*5 | |
| 和田一浩(29) | 149 | 和田一浩(43) | 2050 | 1901 |
現役選手
