六島

Last-modified: 2024-07-11 (木) 14:51:00

大島洋平(中日)の別称。2012年シーズン半ばの打点推移が由来。


概要

2012年の大島は全試合にスタメン出場し、最多安打に1本差と迫る172安打を放ち3割オーバーの打率を記録。
盗塁は(17失敗と粗はあったものの)32盗塁を決め、更に出塁率は.376を記録しチームの2位フィニッシュに貢献、立派にリードオフマンとしての役割を果たし実力を示した。
・・・・・・のだが、この年の大島は打点が極端に少なく、5月25日~9月4日の102日間、75試合にわたり打点が6(六)のまま変動しなかった参考)。この成績をもとに字形の似ている「六」と「大」を掛けたことで本呼称が誕生した。

当シーズンの最終成績は打率.310(555-172)、1本塁打、打点13
打点は規定打席到達者の歴代シーズン最少記録12*1に次ぐ少なさであり、大島の打力水準からすると出塁役である1, 2番メインの打順*2を考慮してもあまりに少ないものであった。


大島の打点が伸びなかった原因

チームの問題

  • 大島の前に走者が出ない
    上記の通り大島の打順は1, 2番がメインのため、前打者は下位打線の捕手や投手陣など低打率かつ鈍足の場合がほとんど。
  • 比較的犠打が多い
    このシーズン、大島は17犠打を決めている。
    走者がいた場合でもベンチから送りバントを命じられる機会も比較的多ければ、打点が増えないのは仕方がないところもあるだろう。

大島本人の問題

  • チャンスに弱い
    打点6の期間中は得点圏打率が1割台。安打に限らず犠牲フライや(得点に繋がる)内野ゴロ等も打てなかった。
  • 長打力不足
    もともと長打を放つタイプではない*3ため、本年の172安打のうち85%の147本が単打で占められる。走者がいても前述の通り鈍足のケースが多く、前進守備を敷かれた場合は単打では還ってこられない。
    この年のOPS自体は.744とリードオフマンタイプとしては決して悪い数字ではないが、高い出塁率に底上げされている数字なのも確かではある。
    ただし、この2012年はあの悪名高き違反球時代であり、多くの打者が軒並み成績を落としていた事も考慮する必要はある。

※参考スレ:中日・大島(417打席6打点)の、今季全打席*4まとめ
https://hayabusa.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1344263307/


余談

とはいえ前述の通り2012年のドラゴンズは上位でシーズンを終えており、大島も得点に関しては"83"とリーグ全体でも高水準であるため、出塁と生還ができていれば特に大島が打点を稼ぐ必要もなかったのだろう。
また、2022年8月3日の対ヤクルト戦にて史上10人目の1試合6安打を放ち、別の意味で六島となった。なお中日


関連項目



Tag: 中日


*1 2リーグ制以降、1965年の吉田義男(阪神)、1982年の松本匡史(巨人)の2人が記録。
*2 1試合の9番出場を除く全試合。
*3 本塁打及び長打率のキャリアハイはそれぞれ7本(2018年)、.387(2017年)。
*4 8月6日時点。