イメンマハの惨劇

Last-modified: 2019-12-21 (土) 10:29:58

イメンマハの惨劇【いめんまはのさんげき】(事件)

  1. コイルダンジョンから侵攻した魔族の集団がイメンマハを襲撃した事件。
  2. 上記の事件に触れているの題名。

以下では1の事件について解説する。

ネタバレ

事件の契機と前段階の出来事

  • 当時、ライミラク教管轄であったパラディン騎士団がマスダンジョンを警備中、魔族の子と思われる赤ん坊を発見しイメンマハへ連れ帰ったことが契機となる。
    • このマスダンジョン警備も(エスラスの息のかかった)上層部からの指令で意図的に行われたものである旨が「エスラスの手紙綴り」で言及されている。恐らく拉致自体も意図的に狙ったものと思われる。
    • 但し実行したリダイアは上層部の意図を知らず、人間の赤ん坊を保護したものと思っていたようだ。(後で自分のしたことが保護ではなく、拉致に過ぎなかったと知って激しく動揺したことがリアンの悲劇に繋がる)
  • イメンマハの統治権を狙っていた宰相エスラスとその配下によって、"イメンマハが魔族の子を拉致した"という情報が意図的にポウォールに対し流布される。ポウォール側はイメンマハ侵攻を決意。
    • ただの赤子一人のために軍勢が侵攻することなどあり得ず、これはこの赤ん坊がある重要な存在の生まれ変わりであり、ポウォールの勢力復興の鍵を握る人物であったことが原因であろうとG3ジェームスが推測している。
  • 侵攻日時を把握したエスラス側は、パラディン騎士団長リダイアを事件発生時現場から遠ざける為、お互いに意識し合う仲であったアランウェンを利用。筆跡を偽装した手紙を双方に送りガイレフの丘で密会させる。

事件の経緯

  • サーオィンの初日の夕方頃、ポウォールがコイルダンジョンよりイメンマハへ侵攻を開始したことで事件は始まる。北部警備隊長アランウェンと騎士団長リダイアが不在であったこと、領主が代替わりしたばかりで指揮系統が完全ではなかったことなど複数の原因も相まって被害は拡大し、多くの住民が死傷する事態となる。
  • パラディン騎士団と近衛隊は当初は劣勢に陥ったもののリダイアが駆け付けたことなどもあってか次第に体勢を立て直し、午前0時頃までにはポウォールをコイルダンジョンに押し返すことに成功。領主リアンと合流したリダイアはコイルダンジョン深部でダークロードモルガントと対峙するが、事故により弾かれたリダイアの剣でリアンが負傷する。この傷が元でリアンは…。
  • モルガントの目的はトリアナの奪還であることが判明。トリアナはエスラスによりモルガントに返還され、惨劇は収束する。
  • なおこの事件に際して混乱に乗じたドルイド惨殺事件が発生しているが、ジェナの記憶によれば犯人は魔族ではなくヘルベティウス率いるアラト錬金術学会の堕落した錬金術師である。
    • この時堕落した錬金術師たちに応戦したのはコレンたち聖堂騎士団
    • なお、この動きを察知していた元老王政錬金術師レノックスは反乱分子のあぶり出しと、おそらくは錬金術師と対立関係にあるドルイドを抹殺してくれることの期待込みで、これを意図的に見過ごした。

事件の後処理とその後の変化

  • リダイアは惨劇発生時の不在、領主リアンの負傷などの責任を問われ幽閉される。イメンマハ領民には惨劇により戦死と発表。後に部下の手引きによって脱走し身を隠す。
  • 惨劇を契機にパラディン騎士団の様々な問題点が指摘されることとなり、最終的にその指揮権はライミラク教団からイメンマハ領主へ委譲される。
  • エスラスは事後処理にその政治手腕を発揮し領民の絶大な支持を得る。また、傷が元で死亡したリアンをネクロマンシーの術により蘇生、傀儡とした。これによりエスラスはイメンマハの武力・民心を掌握、事実上の統治者となる。
    • なお、この当時すでにルエリティルナノイを求めて出奔し不在。ルエリ不在もエスラスの陰謀を後押ししたと思われる。
    • つまるところ、エスラスは魔族の侵攻を誘発することで政治的にそれまで以上に躍進を遂げると同時に、パラディン騎士団と近衛隊というイメンマハ正規軍全ての指揮権を握ることにも成功し、軍政両面においてイメンマハにおける自身の権力を確固たるものとすることに成功したのである。
  • 堕落した錬金術師によるドルイド惨殺事件に関しては錬金術師の政治的既得権を守るために当時王政錬金術師の責任者であったレノックスによって魔族の仕業として隠蔽され、真相が明るみに出ることは無かった。

参考資料