ルーラバダ
Last-modified: 2021-01-08 (金) 19:26:21
ルーラバダ【るーらばだ】
- 光の騎士ルーのフルネーム。
- なお「ルーラバダ」という表記はアイラ販売の書籍「モイトゥラの英雄、光の騎士ルー」などかなり初期に実装されたコンテンツでの表記。G3以降実装された箇所では「ルー・ラバダ」と表記される。
- ちなみに「ラバダ(Lamhfhata)*1」はアイルランド語で「長い腕」を意味する。つまり、原典のケルト神話においてはフルネームではなく、「長腕のルー」という異名ないし二つ名の意なのだ。
自由自在に槍(投石機など諸説あり)を振るう様が、まるで腕が伸びたようだ、って事だそうで。
- ついでにその槍というのがアレなので、その戦闘力たるや推して知るべしである。
- G9以降はこれといって出番はなく、消息も不明であったが、G16で思わぬ形で復活を遂げる。
本項では主にこのG16中での彼について記述する。
光の騎士としての彼についてはルーを、G1~3に主に登場する彼についてはこちらを参照。
ネタバレ
- 数百年ぶりにエリンに復活した彼は、国王エフル・マククル2世を暗殺したシェイクスピアを殺害。
以後「光の騎士の再来」としてタラの貴族たちにもてはやされ、次期国王として指名される。
- このとき、エレモンを支持していたはずのシネイドやアルジェラまでもが彼の側につくが、これは実際には彼らの意思ではなく、何らかの方法で操られていたようだ。
- 復活した際、傍らにいたベラを「トリアナ」と呼ぶ。
ベラも彼を「お父さん」と呼び、娘のような振る舞いを見せるが…。
- 「数百年ぶりにエリンに復活」というG16での設定(すなわち「第二次モイトゥラ戦争が数百年前」)は
G1~G3、及びG9の設定(マウラス、ルエリの父、ファロンが第二次モイトゥラ戦争に参戦
=多く見積もっても十数年前でないと計算が合わない)とは矛盾する。
- モルガントはルーラバダその人であるわけだが、何故彼がダークロードをやめて光の騎士に戻ったのかは「守護の義務を果たすため」としか語られない。
- 彼は人間に対して失望しており、事実G3でも「光の騎士ルーラバダの名は捨てた」と語っている。
このため、人間のために光の騎士に戻ったのではないことだけは確かである。
- 身にまとっている鎧が違うせいか、はたまたそもそも身長が全く違うのか、
G1の三戦士RPやG3で会えるモルガントと、G16に登場するルーでは体格がまるで違って見える。
- さらに言えば、G3のEDで兜の割れ目から僅かに見えるモルガントの眉毛は細い。
- エリンでも男性のオシャレ、眉毛のお手入れは浸透しているのだろうか・・・。
- 外見に関してはエリン住民でも神の力で転生する(外見、体格を変える)事は可能なのでモルガント時代はキホール。ルーラダバ(G16)はベラとその裏にいるモリアンとそれぞれ神が絡んでいるので立場に合うような姿にしていたと言う事はできる。
- 新国王として彼が即位した後のタラの異常現象(西塔での悲鳴、正体不明の悪臭など)は、彼が自分の権力を確かなものにするため、ペッカのモンスターにタラの住民を生贄として捧げているためである。
また彼自身もペッカの主であるマスターリッチ(!)と死の契約を結んでいる。
- 単身(正確にはベラも一緒だが)でペッカ中級を攻略してマスターリッチのもとまで行けるあたり、さすがは光の騎士というべきか。
- エレモンを奉じて攻め寄せたオーウェン提督率いる軍勢に対し、ペッカの魔物を召喚して対抗するが撃退することは出来ず、最後は玉座の間(執務室)にて自ら剣を取って戦うが、ミレシアン(プレイヤー)とシェイクスピア、オーウェン提督に敗れて命を落とす。
- 彼こそがG16のラスボスである。
彼自身はライフドレインやファイナルヒット(両手剣なので連続攻撃にはならない)を時々使ってくる程度でさして脅威ではないが、なんとガストを3体召喚してくる。
幸いオリジナルよりは弱体化した個体ではあるものの、やはりガストはガスト。かなりの認識速度と非ダウン属性は健在である。油断は出来ない。
- ダークロード時代には彼自身が予言能力を持っていたため、本来なら自身の死も予知できたはずだが、G16ではその能力を発揮する場面は見られない。
光の騎士に戻った時に忘れたのか、はたまた同じ予言能力を持つシェイクスピアやスカアハとかぶるので削除されたのか。
- 「鳥が覆い尽くす前…」や「死のカブトムシが…」や「プレイヤーとエレモンが生きて存在する限り殺される」などの先が見えているかのようなセリフからすると全く失った訳ではないようにも見える。
- 戦後、ルーの名前の波及力の大きさを考慮して王国の公式発表としては「ルー・ラバダの名前を詐称する魔族だった」ということになっているとのこと。
- 彼の持っていた剣(フラガラッハ)は王国の記録にある光の騎士の剣と一致していたが、戦いの最中に消えてしまったため、今となっては本物か確認できないとのこと。
- つまり、今回のルーが偽物とも取れる余地(または逃げ道)をある程度は残したということか。
- 彼との戦闘中、時折「この剣は結構高いんだよ」というセリフをしゃべる時がある。
もしかしたら模造品の可能性も…?
↑セリフが武闘大会に登場するプライスと共通であるため。「さぁさぁ、並んでください」などとも発言しているのが確認できる。
- 以上の話はG16クリア後に王城の執務室にいるエレモンに「近所の噂」で会話すると聞ける。
- 上述のように今までのメインストリームの設定と矛盾する年代設定がされている上に、ルー自身もモルガントに有った理性がなく焦燥と恐怖から凶行にいたるなど別人と言っても良いほどにキャラが違うため、メインストリームをG16で一段落させる為に強引に残った大物を処理しオチを付けたと言う印象が強い。
このあたりの不整合はG25に至るまで長らくフォローされず、プレイヤーからの評価を落とす一因になっていた。
- G25でついにこの豹変の理由が判明する。
- それまで復讐のみを目的として活動してきたモルガントだったが、G3でミレシアンに敗北したことで「全てを失った」という諦念と無力感に打ちひしがれる。
しかし傍らに寄り添うトリアナを見て「まだ残っているものがあった」と気付き、「せめてトリアナを縛る女神の運命を消滅させよう」と決意。
自分自身の過去・現在・未来全てをハイミラクに捧げることで、トリアナの運命を他の器に移す事に成功する。
このときモルガントも「私という人間を利用しつくせばいい」と言っているので、文字通り「全て」を犠牲にして運命の奴隷となる覚悟を固めていたようだ。
G16におけるモルガント(ルー)の別人のような有様はすでに肉体も魂も捧げた為に自我と言うものがない操り人形だった事による。意識も全て消滅するはずだったがトリアナが「どんな形であれ私の事を覚えていてくれると信じている」と言っていた通りにトリアナと言う存在だけは忘れなかった。
- 所詮は後付け設定ではあるのだが、割と上手くフォローされた形と言えるのではないだろうか。
- 原作「マクベス」における主人公マクベスに相当する。
- ちなみに原作のマクベスでは「女性の足の間から生まれた者には殺されない」との予言を受けるものの、帝王切開にて生まれた者に殺されるという展開が有名だが、残念ながらその場面はマビノギには登場しない。
- しいて言えばエリンで生まれた者ではない(別の世界から来た存在である)ミレシアンが「女性の足の間から生まれた者でない者」にあたるだろうか?
放置しておいてもオーウェン提督が倒してしまうって?そんなこと言わない。
- 2014年の開発者インタビューによって偽物の可能性は消滅した。
様々な矛盾が指摘されているフラガラッハも普通に本物という線が濃厚。
開発チーム内ではG16開発時期(2011年)にシナリオライターが交代しており、
G16のシナリオや設定上の問題はそれが原因で生じたと思われる。