なぁサンマをやろうじゃないか
リアルの雀卓で三人麻雀(サンマ)を打つ機会ってそうそうないと思うにゃ。関東圏ならとくに。
なので、雀魂をはじめとしたネット麻雀ゲームにて初めてサンマに触れたという人も多いはずにゃ。
「1ゲームが短くて手軽にできそう」
「でも変なルールがあるんでしょ? こわいにゃ…」
大丈夫、こわくないにゃ。サンマにはサンマならではの楽しさとコツがあるにゃ。ここでは、サンマの特徴と魅力を説明していくにゃ。
三人麻雀と四人麻雀の違い(雀魂ローカル含む)
- 3人で打つ麻雀にゃ
- 4人のときと同じ卓で打つので、1席(起家の上家)が空くことになるにゃ。不気味にゃ…
- 「打てますか?」「すみませんこのゲーム3人用なんですよ」
- 萬子の二~八を抜いた108牌を使ってゲームを行うにゃ
- 三色同順が成立することはありえないにゃ
- ドラ表示牌が一萬のときはドラは九萬にゃ
- 段位戦では配給35000点、トップ40000点以上でないと南入・西入が発生するにゃ
- 自風は東・南・西のみにゃ。北風が自風となることはないにゃ
- チーを行えないにゃ
- 四風連打・四人立直での流局がないにゃ。三人立直は普通に進行するにゃ
- 北抜きという抜きドラ要素があるにゃ。長いので後述するにゃ
- 段位戦ではツモ損が発生するにゃ
- ツモ和了した時、他家は四人麻雀のときと同額の支払いを行うにゃ。そのため、和了者はロン和了の時とくらべて子1人分少ない点数獲得となるにゃ
- 親でツモ和了したときは2/3、子でツモ和了したときは3/4になるにゃ
- 友人戦では設定でツモ損を消すこともできるにゃ。この場合、欠けた1人分の支払いを他家2人で等分して払うにゃ
- 不聴罰符は合計2000点をやり取りすることになるにゃ
- つまり聴牌1人なら聴牌の人は+2000点、不聴の人は-1000点になるにゃ。聴牌2人ならその逆にゃ
- これ以外は基本的に四人麻雀と同じ捌きになるにゃ
北抜き
ぺーにゃ!!
北が手牌にある時に宣言して晒す(手牌の右方に表面にして置く)ことで、カンした時と同じように嶺上牌からツモできるにゃ
抜きドラの扱いに関してはローカルルールが多種多様にゃので、ここでは雀魂の裁定を箇条書きにするにゃ
- 晒した牌はドラ1扱いになるにゃ
- 言い換えれば手の内にある限りはドラ扱いではないにゃ
- 北を手の内に温存したり、晒さずに対子・刻子として使うことは許されてるにゃ
- 晒した牌は面子扱いにはならないにゃ。ぺーにゃしても面子が么九牌なしならタンヤオは成立するにゃ
あと4回ぺーにゃしてもそれはカンではないにゃ
- 北がドラ(ドラ表示牌が西)の場合は重複してドラ扱いになるにゃ
- 1つ晒せばドラ2扱い、手の内にあればドラ1にゃ
- 北を晒したときは即座に嶺上牌からツモるにゃ
- だけど嶺上牌は4つのままにゃ。内部的には北抜き時には嶺上牌をツモり、ツモ山の最後尾を新たに嶺上牌に加えているようにゃ
- 違うにゃ。サンマにおいては最初から嶺上牌が倍の8枚用意されてるにゃ(ドラ捲り位置が最後から数えて9枚目にゃ!)
- ツモ山の最後が王牌に吸収されるのは四麻でカンした時と同じにゃ
- 北抜きで残りツモ数も1減るにゃ。これはカンの時と一緒にゃ
- 当然だけどカンではないので新ドラはめくられないにゃ
- 次ツモからツモってくるルールもあるらしいけど雀魂にはないにゃ
- だけど嶺上牌は4つのままにゃ。内部的には北抜き時には嶺上牌をツモり、ツモ山の最後尾を新たに嶺上牌に加えているようにゃ
- 嶺上牌からツモってきた牌でアガれば嶺上開花(1翻役)にゃ
- 北抜きをロンすることもできるにゃ。でも加槓じゃないのでチャンカンの1翻はつかないにゃ
- 晒すことは副露扱いではないにゃ。晒したあとにリーチも、リーチした後に北抜きもできるにゃ
- …にも関わらず、ダブル立直・一発・地和といった「成立直前に副露が挟まると無効になる」役は北抜きでも無効化されるっぽいにゃ
- 上家ぺーにゃ、自家1巡目リーチ、下家ぺーにゃ、でダブリー1発のはずがリーのみになった「」がいるらしいにゃ。かわうそ…
- 「暗カンで無効になる役は抜きドラでも無効になる」と覚えるといいかもにゃ
- 九種九牌も同様にできなくなるにゃ。途中流局できないからそのまま国士無双狙うにゃ
サンマで強くなるために
「ピンフは作りにくい」
かつて波溜師匠は言っていたにゃ「役とか無視でリャンメン率80%で打て 10回に8回だ」
ビギ猫講座と牌効率講座読んだにゃーはリャンメン待ちこそ最強つよつよテンパイの基本形だと学んだはずにゃ
残念ながらこれは4人打ちの場合に有効な教えでサンマではまた打ち方の配分が変わってくるにゃ
4人で打ってた時は使用牌136枚中数牌は108枚で字牌は28枚だったにゃ
数牌がほぼ80%だから波溜師匠も8割リャンメンにしろと言っていたのにゃ
ところがどっこいサンマでは二~八萬が抜かれるので
使用牌108枚中リャンメンに使用できる数牌は72枚にゃ
リャンメン率66% 10回に6、7回に変わってしまうにゃ
こうなると残り34% 一九萬を字牌に加えた36枚を手に組み込めるかが勝負の分かれ目になってくるにゃ
でも4面子1雀頭の中に組み込むと一九萬オタ風は頭にできるとしても役牌が頭になったり刻子が入るとピンフにできないにゃ!
どうすればいいにゃ?波溜師匠の別の教えを思い出すにゃ!
「リーチ ホンイツ 喰いタン」
サンマでは絶一門になっている分ホンイツ清一色の作りやすさが上がってるにゃ!
この3つをポイントゲッターとしてサブゲッターとして役牌と七対子を狙っていくにゃ!
刻子対子を使い切るならリーチや七対子、手牌に恵まれればホンイツ喰いタン、速度重視ならドラを絡めて役牌にゃ!
チャンタは一九萬が字牌に追加される分作りやすさは上がってるにゃが下手にポンすると他家にバレバレにゃ
まだまだタンヤオより作れる機会は少ないけど頭の隅に忘れず置いておけばいざという時に奇襲できるにゃ
「サンマは運ゲー?」
そう思っていた時期が、にゃーにもありましたにゃ
4人麻雀は勢いに乗って、つまりは運を爆発させた人に走られて成すすべなく負けるということが多々あるにゃ
しかし3人麻雀は高い手が作りやすく、逆転のチャンスが来る確率が高いですにゃ
まあチャンスが一回も来ない時もあるし、ひどい時だと何半荘もチャンスが来ない時がありますにゃ
でも麻雀って運がいい時は何をやっても勝てるゲームにゃ
運がない時に、どうやって凌いでいくか…
そこがサンマのゲーム性ですにゃ
■それって結局運ゲーじゃん!
うn…
しかし運の部分を否定することは麻雀を否定するということにゃ
運を全否定したいならもっと他にいいゲームがあるにゃ
「攻7:守3」
世間でよく言われる俗説にゃ
そして間違いにゃ
サンマは早く安い手が出来やすいにゃ
それはつまり相手も同じにゃ
サンマは北にゃ!があるからマンガンくらいはすぐに作れるにゃ、リーチしてツモればハネマンにゃ
ダメそうな牌を押してひどい目に遭うより、じっと我慢してチャンスを待つのができるにゃーのスタイルにゃ
幸いにもサンマはツモ損があるからヨンマよりはツモられたときに開く点差が少ないにゃ
攻4:守6くらいで考えとくといいにゃ
「タンヤオよりもホンイツが出やすい」
下図は雀魂牌譜屋にて公開されている、アガリ役の出現率を抜粋したものにゃ
左側がヨンマ(金の間・南)で、タンヤオの出現率が22.57%、ホンイツが6.02%にゃ
ところが右側のサンマ(金の間・南)になると、タンヤオが7.53%、ホンイツが13.95%と逆転するにゃ!
理由を推察してみると、
- タンヤオで使える牌がヨンマでは62%(136枚中84枚)、サンマでは52%(108枚中56枚)と減っている
- ホンイツで使える牌がヨンマでは47%(136枚中64枚)、サンマでは59%(108枚中64枚)と増えている(索子・筒子の場合)
といった感じかにゃ?あくまでにゃーの個人的な意見にゃ
ただこのデータはアガリ時の出現率を示してるだけで、にゃーはタンヤオよりもホンイツを狙えと言いたいわけではないにゃ
どの役を目指すかは自分の手牌と相談してほしいにゃ
あと防御面で考えると、この出現率は対戦相手が狙う役の出現率とも言えるにゃ
しっかり捨て牌や副露牌を見て、うかつにホンイツを振り込まないよう気を付けてほしいにゃ
「ドラ天国スピード地獄」
まずドラ表示牌で4枚つぎに赤入りで2枚そしてペーニャで4枚
ゲーム開始時点で10枚のドラが入ってスタートしてる影響であっさり満貫8000点まで到達するにゃ
カンしたらさらにインフレは加速するにゃ
こうなってくると親への警戒は最大級に(巡目あたりの副露やツモ切り手出しからテンパイを疑うにゃ)
同時に役にドラを乗せて最速手が取れるかスピード勝負になってくるにゃ
かといって鳴き麻雀に偏ると降りる安牌が用意できずに薩摩な打ち筋に寄ってしまうので加減が難しいにゃ
鳴きと面前の加減を調整しながらスピードで勝負
スピードで押し負けるなら安牌を事前に用意したり危険牌抱えたまま流局迎える判断が求められるにゃ