ここでは知っておくと少しお得な多面張を解説していくにゃ!
複雑そうだけど実は多面張の牌姿にはだいたいの法則があるのでそれもついでに説明していくから良かったら読んでいってほしいにゃ。
牌姿は初心猫でも見ればわかるように中級まで萬子で統一しておくにゃ。(逆に見にくかったらすまないにゃ)
一部他ページでも既に解説されている待ちがあるかもしれないにゃ。
基礎編
使っている枚数が多くてパッと見で分かりにくい多面張でもまずはその核となっている形(残すと得な形)というものがあるのにゃ。
一個ずつ解説していくにゃ!
①4連形(ノベタン)
- 待ち牌
端のどっちが雀頭になる単騎待ちでそれ以外の残りの3枚が順子になるので待ちが2つあるにゃ。延べ単騎…俗にノベタンとよく呼ばれている形にゃ。
②暗刻
見ての通り同じ牌が3つある事を暗刻(あんこ)というにゃ。
多面張の多くがこの暗刻が手の中に納まっている形なので重要度はノベタンよりも遥かに上にゃ。
多面張にならなくてもこれがあるだけで雀頭探しを「暗刻を一枚減らす」or「未完成ターツの単騎重なり全種類」に求められるので途轍もなく出来るヤツにゃ。
初心猫には七対子狙いなど例外を除いてテンパイまでとりあえず暗刻に触らない事をお勧めするにゃ。
初級編(4~5枚使い)
さぁここから実戦で頻出する形の解説に行くにゃ!
正直覚えるのはここまででも構わないにゃ。
①5連形
- 待ち牌
- 待ち(3種、最大11枚)
最も基礎的な三面張と言える牌姿にゃ。
左から2枚を未完成と解釈すればの両面待ち、右から2枚を未完成と解釈すればの両面待ちがあると解釈できるので待ち牌が3種あるにゃ。
この形は4連続形の進化系でもあるので雀頭無し(ヘッドレス)の状態にも強く、の縦引きでも雀頭+一面子が即座に出来上がるにゃ。
こいつを作るためには4連続形が大事なのはもちろん、のような形をちょっと意識して引っ張ってみる事も大事にゃ。
とにかく持っていて損はしないにゃ。
※注意点
のような端牌が絡んでいるとこんな感じにただのの両面待ち(7枚)に弱体化するにゃ。
まだ簡単な牌姿だけどこの時点で多面張探しに役に立つ考え方を教えるにゃ。
まずは例になる牌姿にゃ。
こんなん見れば何待ちか分かるわい!という猫も多いだろうけどとりあえず二つに分けるにゃ。
+
こうすると部分が待ちなのが分かるにゃね?
しかし、待ち牌のうちのは手牌にも既に一枚あるにゃ!つまり…
+ <へい、パス!
出来面子であるからを貰ってしまっても構わんのだろう…?
という訳でこの組み合わせも同時に成立するにゃ。つまりが出来面子でが待ちの未完成ターツとも新たに解釈できるにゃ。
という訳で合わせての三面張なんですにゃ。
これが奥義「待ち牌パスの術」にゃ!
見れば判るのにまどろっこしい上に遠回りだろ…と言われそうだけど手牌が13枚ともなると常に即座に待ちを見つけられる訳ではないにゃ。
牌姿が複雑になればなるほど待ち牌を精査する際にこの技の出番が出てくるのでまずはこのシンプルな牌姿で記憶の片隅にでも留めておいて欲しいのにゃ。
②暗刻+くっつき
- 待ち牌
- 待ち(3種、最大11枚)
この形もかなり頻出にゃ。
を2枚雀頭として使えばの両面待ち、
を3枚暗刻として使えばの単騎待ちで合わせて待ち牌3種にゃ。
この「暗刻の牌を2枚使いで雀頭にすると残りが出来面子とターツになるが、3枚とも使っても単騎などで和了れるパターンが有る」という事が多くの多面張のカラクリになっていると言っても過言ではないにゃ。
自分で3枚も使っている牌の周りが待ちになるので、他家としても手の中で余りやすいつよつよの待ちに出来るのも強みにゃ。
※注意点
雀頭が他にあると多面張としての役割を果たせず、暗刻にくっついている牌が機能停止して弱体化するにゃ。
また、のような端牌が絡んでいるとこれものようにのペンチャン+単騎待ち(7枚)に弱体化するにゃ。
③暗刻+飛びくっつき
- 待ち牌
- 待ち(2種、最大7枚)
…えー、後々にも少し絡むので待ち2つしかないけど一応紹介しますにゃ。
を2枚雀頭として使えばカン待ち、
を3枚暗刻として使えばの単騎待ちで合わせて待ち牌2種にゃ。
一応普通の両面とそう変わらない枚数の和了牌があるので(そういえばこの形って待ち二つあるんだったな…)と知っていると
ただの愚形と思っているより孤立牌の切り順にも少し変化があるかもしれないにゃ。
☆一応あるセールスポイント☆
こいつはのような端牌が絡んでもこんな感じで待ち枚数がのカンチャン+単騎の7枚のまま劣化しないにゃ!えらい!
どうせタンヤオも平和も付けられないのでこんな感じで暗刻で蓋をした端牌待ちならむしろそっちの方がマシまであるにゃ。
中級編(7枚使い)
ここからは大分複雑になってくるしパターンがどちゃくそ増えるにゃ。
でもよく見れば殆どがここまで出した形の複合なのが分かると思うにゃ。
①7連形
- 待ち牌
- 待ち(3種、最大9枚)
イメージとしては4連形が2つ合体した姿にゃね。ヘッドレスで単騎待ちが3つあるにゃ。
ここまで集まると一気通貫もあと一歩だけどそれ以外の変化の仕方も豊富なので決めつけずに状況に応じて手組するにゃ。
※補足
4→5連続で進化したように7→8連続でもさらに受け入れが強化されるにゃ。
例えばならば、もしテンパイしていたら高目一通のの三面張(最大10枚)に加え、
の6種(最大18枚)がテンパイ前にヘッドレスなら雀頭変化、テンパイなら2種の7連続形の三面張を選択できるにゃ。
…つまり1~9mまで萬子の何を引いても何かしら起きるにゃ、ここまで圧倒的な受け入れがあればたとえが都合で先に河に並んでいても残す価値があるレベルで強いと言えるにゃ。
②面子+4連形
- 待ち牌
- 待ち(3種、最大9枚)
面子の端と4連続形の先っちょが同じ牌だと三面張になるにゃ。
雀頭の両面待ちと単騎待ちが複合しているにゃ。
これは4連続形部分が端牌絡みだと待ちは減らないけど、面子部分が端牌絡みだと両面待ち(最大6枚)に劣化するので注意にゃ。
③雀頭内蔵5連形(面子+亜両面)
- 待ち牌
- 待ち(3種、最大9枚)
2枚を雀頭で使い、残りがの5連続形となってるにゃ。
使っている牌が待ちとダブっているせいでちょっと残念な事になったにゃ…さらに端にかかっていると2種(最大5枚)になってしまうにゃ。ここまで残念だとテンパイ外しも選択肢に入るにゃ。
咄嗟に見分けるコツは暗刻三枚がど真ん中であとは左右に二枚づつゃ。単騎などの特殊パターンは無いただの三面張にゃ。
④雀頭内蔵5連形(暗刻くっつき+面子)
- 待ち牌
- 待ち(最大4種、14枚)
さっきの牌姿の暗刻部分を一個ずらしただけなのに大きな差が出たにゃ。教授…これは一体!?
先ほどと同様の原理で三面張があるけど、決め手は暗刻のが待ち牌から外れる事、を暗刻で使っても単騎の雀頭待ちパターンが加わる事がこの差を生み出しているにゃ。
見分けるコツは暗刻のすぐ横が一枚だけはみ出て、後は反対側に順子にゃ。三面張に暗刻からはみ出た一枚が単騎の四面張となるにゃ。
⑤雀頭内蔵5連形(暗刻+4連形)
- 待ち牌
- 待ち(最大5種、17枚)
さらに一個ずらすとこうなるにゃ、えらいことになったにゃ…
雀頭使いの残りで待ち三面張、
暗刻のノベタンが重複せずに共存することで驚異の五面張を形成しているにゃ。
上二つと並べるとハッキリするけど、この系統は暗刻の位置が端に行けば行くほど強いにゃ。
数ある7枚形の中で最強の牌姿なのでうかつに手を着けてはいけないにゃ。
⑥暗刻+亜両面
- 待ち牌
- 待ち(最大4種、13枚)
さっきの牌姿の4連形を亜両面に変えるとこうなるにゃ。
雀頭使いの待ちの両面、
暗刻の待ちの亜両面の計4種類にゃ。
さっきよりわずかに劣るけど悪くはないのにゃ。
⑦暗刻+飛び亜両面
- 待ち牌
- 待ち(最大3種、10枚)
さっきの牌姿の亜両面を一個離すとこうなるにゃ。だいぶパチモノ感が出てきたけどまだ優秀な部類にゃ。
雀頭使いのカンが1種、
暗刻の待ちの亜両面の計3種類にゃ。
ただ平和の条件を飛び系統は満たせなくなって来るのでそういう点ではやっぱりはっきり劣るにゃ。
⑧暗刻+飛び4連形
- 待ち牌
- 待ち(最大3種、10枚)
亜両面を4連形に戻してみたにゃ。4枚形としては最弱の亜両面より優秀だった4連形がなんとこれだと互角の勝負に持ち込まれたにゃ。
雀頭使いのカンが1種、
暗刻の待ちのノベタン待ちの計3種類にゃ。
一応4連形部分の方は端絡みでもノベタンなんで待ちの数が劣化しないにゃ。
⑨暗刻+並び対子
- 待ち牌
- 待ち(最大4種、9枚)
暗刻に並び対子が接しているとこうなるにゃ。四面張の上に高め一盃口ではあるけど待ち牌の被りが多いので枚数はそんなに…にゃ。
雀頭使いのの両面待ちで2種、
暗刻ののシャンポン待ち2種の計4種にゃ。
こっちの方は暗刻部分の方が端だと枚数は劣化しないにゃ。
⑩暗刻+中膨れ
- 待ち牌
- 待ち(最大3種、9枚)
暗刻と中膨れの複合にゃ。だんだん待ちが残念な感じになってきているにゃ。
雀頭使いではが出来面子となり、待ちの両面待ち2種、
暗刻の場合は;が出来面子となって余ったが雀頭単騎待ちの1種にゃ。
あと中膨れは一つ暗刻から引き離すと、待ちが中膨れのど真ん中単騎になって論外なので紹介する価値すらなくなるにゃ。
⑪暗刻+面子+飛び牌
- 待ち牌
- 待ち(最大2種、7枚)
…しょうもな!でもこんなんでも待ちが複数あることに気付かれない事すら有るかもしれないので一応紹介するにゃ。
雀頭使いで雀頭+面子+カンチャン残りでカン待ちの一種、
暗刻使いで暗刻+面子+となって待ちが単騎の1種で計2種類にゃ。
唯一良い所を挙げると端牌がどう絡んでも待ちの数が減らないというがささやかな利点にゃ。
⑫暗刻+暗刻くっつき(くっつき外側)
- 待ち牌
- 待ち(最大4種、9枚)
今度は暗刻・暗刻・くっつき牌のパターンの四面張にゃ。
まずはを雀頭とすると、が暗刻使いとなり、残るのがでカンの1種、
次にを暗刻とすると、残るのがとなり、待ちの3種類で計4種類の待ちとなるにゃ。
正直、自分で使っている牌が多すぎるにゃあ…
⑬暗刻+暗刻くっつき(くっつき内側)
- 待ち牌
- 待ち(最大5種、13枚)
お次に暗刻・くっつき・暗刻の並びのパターンは五面張になるにゃ。
まずを暗刻で使うと、残りがとなり、待ちがの3種、
次にを暗刻で使うと、残りがとなり、待ちがの3種で、重複を除けば計5種類の待ちがある事が分かるにゃ。
自分で使っている牌が多いのは変わらないけどもさっきよりは明らかに強いし、この色の浮き牌を他家が手の中で使い切ることも結構難しいかもしれないにゃ。
⑭暗刻+飛び牌+飛び暗刻
- 待ち牌
- 待ち(最大3種、11枚)
さっきの牌姿のくっつきの牌から一つづつ暗刻を遠ざけた親戚さんにゃ。離れシリーズ界では一番優秀にゃ。
を暗刻で使うと、残りがとなって待ちがの2種、
を暗刻で使うと、残りがとなって待ちがの2種で、重複を除けが待ちは3種類にゃ。
離れシリーズの特徴の端掛かりで待ちが減らない特性もそのままにゃ。
⑮対子+暗刻+対子
- 待ち牌
- 待ち(最大3種、5枚)
うぁぁぁあ た…多面張をゴミが練り歩いてる
さっきしょうもないと断言したアレを下回るもはや紹介していいのかギリギリのラインの多面張にゃ。
待ちはまずの暗刻を引っこ抜いた残りののシャンポン待ち2種、
次にを雀頭で2枚抜くと残るのがとなるので辛うじて一盃口になるの1種で計3種類となってるにゃ。
牌を7枚も使った多面張でようやく5枚待ちというコスパ最悪の牌姿なので、巡目に組みなおせる余裕があるなら一旦ダマに受けて変化を待つのもおススメにゃ…
⑯ターツ+暗刻+対子(なんでも可)
- 待ち牌
- 待ち(最大3種、7枚)
俗に言うエントツ形にゃ。7枚形で唯一、同じ色でなくても多面張になる組み合わせにゃ。対子は何を使っても三面張になるにゃ。
を2枚使いで、とのシャンポン2種、
を3枚使いで、の両面待ちとなり、重複除いて合わせて3種類の和了牌になるにゃ。
暗刻がズレて面子の中に融合すると多面張にはならないのでご注意にゃ。
⑰暗刻+亜両面(槓子あり)
- 待ち牌
- 待ち(最大3種、9枚)
ついに4枚使いが現れたにゃ…「カンにゃ!」したいところだけど一旦待つにゃ。
慌てずにまずはを2枚雀頭として引っこ抜くと、が残るので、カン待ちの一種、
次にを3枚暗刻として引っこ抜くと、の亜両面が残るので、待ちはの両面待ちで合わせて3種類となるにゃ。
⑱暗刻内蔵亜両面(槓子あり)
- 待ち牌
- 待ち(最大4種、13枚)
見ただけでうんざりしそうな牌姿だけどやることはこれまでと一緒にゃ。暗刻の牌を2枚使うパターンと3枚使うパターンを試すにゃ。
まずはを2枚雀頭として引っこ抜くと、なので待ちの両面待ち2種、
次にを3枚暗刻として引っこ抜くと、が残るので、待ちの亜両面で合わせて4種にゃ。
槓子はなぜか面子と融合して中に埋まってた方が待ちが増えるにゃ、不思議にゃねぇ。
⑲暗刻内蔵4連形(槓子あり)
- 待ち牌
- 待ち(最大4種、13枚)
今度は暗刻抜くと4連形残りのパターンにゃ。
を2枚雀頭として引っこ抜くと、残るの未完成部分がのターツでの両面待ち2種、
次にを3枚暗刻として引っこ抜くと、残るのがでノベタンのの単騎待ち2種で合わせて4種類にゃ。
枚数は前の牌姿と同じだけど高め一盃口が消滅してしまったので若干まず味にゃ。
長々と書いたけど一番大事なのは何待ちかクイズに即座に正答する事ではなくて、何面張かすぐには思い出せなくても実戦で「確かこの牌姿は…多面張!?」と気付いて手癖で残せるようになる事にゃ。
テンパイさえすればあとはアシスト機能が最良の待ちを教えてくれるにゃ。
上級編(10枚以上)
もちろん多面張の世界はまだまだパターンが有って、10枚以上の世界ははっきり言って全種類をこのページに押し込んで書けるようなものではないにゃ。
しかしながら王座の間からはアシスト機能という強い味方が奪われるので、多面張(特に染め手)を正確に見抜けないと自分から狭い待ちを選んでしまったりとそれだけでハンデを背負った戦いになるのにゃ…
というわけでここからは多面張の待ち牌の把握の仕方を教えていくのにゃ!
まずパッと見で判別できない難解な複合形の牌姿に直面したときに最初に確認してほしい事は「複合形に暗刻が有るor無い」にゃ。
これで対応が変わるにゃ。
手の中に暗刻がない場合
まずパッと見で複雑そうだけど暗刻が無い時は「ありがたい…!」と思ってほしいにゃ。一見サッパリでも落ち着いて考えればとても簡単にゃ。
一部の例外を除いてメンチンに何枚使っていようと1筋3種以上に広い待ちにはできないからにゃ!
例を出すにゃ
…見た瞬間に何待ちか分かったにゃ?分かった猫はかなりのメンチン狂にゃ。
分からなかった猫もまずは落ち着いて左側から適当にターツにしてみるにゃ。
+ + +
ぱ…8p単騎…!?………んなこたーないのにゃ。
複合形で一個でも待ちが判明したときの基本は「8が待ちならもう片筋の2と5も待ち牌なのでは?」と考えてみる事にゃ。
25p待ちが無いかもう一回探してみるにゃ。
+ + +
無事に発見出来たにゃ。というわけで待ちは258pの三面張(3種7枚)にゃ。
25p待ちの方を先に発見したなら次にもう一度8p待ちの和了パターンを検証してみれば万事OKにゃ。
暗刻が無い場合は一筋の三面張以上の待ちに基本的にはならないのでその他のパターンを試す必要は一切ないから比較的楽にゃ。
ただ暗刻がない場合でも面倒なことに例外はあるのにゃ…
それが一盃口が絡む場合にゃ。
例を出すにゃ。
待ち
(3種6枚)
こいつは一盃口確定のシャンポン三面張という10枚形の変則手にゃ。
これが存在するので奥歯に物の挟まったような言い方になったにゃ…
ちなみに対子が5連続で並ぶとこうなるにゃ。
待ち
(4種8枚)
ついに二筋に掛かってしまった上に三面張以上にゃ…これが暗刻なしで唯一限界突破する牌姿にゃ。
ちなみに一盃口は暗刻がある牌姿でも悪さをするにゃ。厄介な相手にゃ。
手の中に暗刻がある場合
この場合は厄介にゃ…しかも暗刻が1つだけじゃなくて2つあったり3つあったりもするともう脳が処理落ちしてしまうにゃ…
というわけで暗刻がある時にやってみる事を紹介するにゃ!
①暗刻を手牌から引っこ抜いて次に暗刻の牌を一個だけ手に戻す
時間がかかるけど一番確実でミスがない検証法にゃ。
まず最初に暗刻を引っこ抜いて残りで待ち牌を探してみるにゃ。
例の牌姿行くにゃ。
まずはこうにゃ!
+ +
真ん中の7枚形は上でもう説明したにゃね?つまりノベタン三面張のが待ちだと分かったにゃ!
次は「待ち牌パスの術」で暗刻の牌を1枚返却するにゃ!
+ + +
の三面張にゃね。
被りが無いのでこの牌姿の待ち牌はの六面張だと分かるにゃ!
また、さっき「手に暗刻が無い場合は一筋しか待ちはない」と言ったのを思い出してほしいにゃ。
つまり手から暗刻を抜いた状態なら絶対に待ちは(一盃口が無ければ)一筋以上では無くなっているし、他の面子が被さったりして見つけにくくても一つでも待ちが分かれば筋を試せば見つけられるにゃ
もひとつ難易度上げた例題行くにゃ!
まずは暗刻をどけるにゃ!
+ + +
カンが見つかったにゃね。筋のは…無さそうにゃ。
を一つ戻してみるにゃ。
+
………?ノーテンになってしまったにゃ。
無駄足のようだけど確かになったのは雀頭の和了パターンは0という事にゃ。
それもそのはずで「暗刻を抜き出した後に待ち牌パスの術が使えないなら絶対にその牌は雀頭になっていない」にゃ。丁度この牌姿みたいににゃ~。
理論を分かってればこの検証はスキップして時短できるにゃ。
一筋縄じゃ行かないパターンのようなのでを全部手に戻して試してない雀頭想定で左から順繰りに面子にして見てみるにゃ。
+ + +
どうやら暗刻の牌3枚が面子にばらけている分かりにくいパターンだったようにゃ。を見つけたにゃ!
つまりの四面張だったという事になるにゃ。理論の扱い方はこんな感じにゃ。
やるべき事は
- ①暗刻を抜き出して待ちを調べる。和了牌を見つけたら筋牌も和了れないか調べる。
- ②対子想定も調べる。和了牌を見つけたら筋牌も和了れないか調べる。
- ③他にも雀頭候補があればそれを使って残りを順子にして待ちを調べる。和了牌を見つけたら筋牌も和了れないか調べる。
これを出来るだけスムーズにできるようにするにゃ。槓子であっても多面張的には2枚使うか3枚使うかの二択にゃ。
あと、暗刻を引き抜いたら手がノーテンになってしまう場合は「そもそもノーテン」か「待ちが両面待ち以下」の2パターンで確定にゃ。2枚使いもしくは他の雀頭で検証して待ちがあればそれが現時点での全待ち牌にゃ。
②暗刻使いの7枚形を探し出す
暗刻が一個しかない牌姿なら検証は割と楽だけど暗刻が増えるとなかなかそう話は簡単ではないにゃ。
そういう場合の時短テクニックもあるのにゃ。
比較的まとまっているのだけど複合しまくっていて一瞬で全パターンを見つけ出すのは実は結構大変にゃ。
そこで…
+ +
こうにゃ!7枚形が見つかったにゃね。
というわけでの五面張にゃね。
お次に…
+ +
先ほどが待ち牌に入っていたので、「待ち牌パスの術」を使えば左側はなんかよう分らん形だけど分解するまでもなく1雀頭2面子としてこれで完成形という事で無視できるにゃ。
するとの両面待ちが現れたにゃ!
つまり重複を外しての六面張がこの牌姿の全待ち牌にゃ。
とっさに七枚形の待ちまで言えるとかなりすぐに判別できるにゃ。特に暗刻絡みの七枚形は手から抜き出せると大分考えることがシンプルになるにゃ。
③一盃口を探す
しかし、まだ多面張探しで厄介な敵がいるにゃ!それが一盃口確定多面張がある場合にゃ…
これまでやった事全部盛りの例題を出すにゃ!
見ているだけでげんなりする牌姿にゃ…
でも臆する事なくこれまで培った技術で立ち向かうにゃ。
+
綺麗に7枚形と一盃口に分離できるにゃ。待ちはの五面張にゃ!
…でもまだやるべきことがあるにゃね?五面張の待ち牌の中では手にあるので「待ち牌パスの術」の出番になるにゃ。
+
一盃口部分が不動の完成形だと思い込んでいるとこれに気付けないにゃ。の両面が改めて発見されたにゃ!つまりはも有効牌と判明したにゃ。
これで全部…ではないにゃ。
一盃口の横にもさらに対子が並んでいる形はこれも検証しないといけなくなるにゃ…面倒くさいにゃあ…
+
なんとまぁ一盃口確定シャンポン&エントツ形の待ちまで潜んでいたにゃ。
というわけでも待ち牌に加えて、なんとこの牌姿はの七面張だったにゃ。
ここまで来ると雀荘で和了牌を見ても倒せずに和了逃しする人もいるレベルの待ちだと思うにゃ。
おわりに
長々と多面張について語ったけども正直、何もかも手癖でするのは時間がかかるにゃ。
というわけで最後の最後に身も蓋もない「なんとなく多面張にする裏技」を教えちゃうにゃ!
ここまでの中で絶対に多面張にする事が出来ない牌姿というものを逆に理解してしまえばいいのにゃ。
~
もう他の形がどうなってるかとか一切関係が無いにゃ。
隔絶されたペンチャンが手に存在するだけで多面張一覧にないこの形からテンパイ音が出たら待ちはペンしか有り得ないにゃ。あとは…
なんか中央の数牌が固まっていても手牌の端っこにこの形が残されているだけで、
どんな複雑そうな牌姿でも精査するまでもなくだいたいカン、良くてのガッカリ多面張が上限で確定しているにゃ。
つまりやるべきはこういう形を早々にチーして消したり、有効牌を引いたら内側に固めていくことで多面張になんとな~く変化できるにゃ。
とにかく複雑そうなブロックの処遇を保留して弱い形を消していき、暗刻と連続形を大事にして塗り固めていく感じが大事にゃ。