Panther mit 8,8 cm L/71

Last-modified: 2020-05-25 (月) 13:03:35

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Tier 8 ドイツ 中戦車(プレミアム)

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)85/50/40本体価格(ゴールド)7,300
最高速度(km/h)前進52マッチング範囲(戦闘Tier)8~9
後退20シルバーボーナス(%)50
隠蔽率静止時0.16経験値ボーナス(%)15
移動時0.12搭乗員経験値ボーナス(%)無し

パッケージ

Panther 8,8
7,300G

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
Panther 8,8Maybach HL 230 P30 2500 rpm8,8 cm Kw.K. 43 L/71Panther mit 8,8 cm Kw.K. 43 L/71Panther mit 8,8 cm Kw.K. 43 L/711,500FuG 8
70040 / [30.00]120/60/60550
15.050.6/0.8/1.536390

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
8,8 cm Kw.K. 43 L/71AP
APCR
HE
252
11G
252
203
237
44
240
240
295
8.702,0882.300.32
2.66
1.15
56+13
-8

解説

  • 火力
    • 8,8 cm Kw.K. 43 L/71
      Panther IIと比較すると、ダメージと貫通力はそのままに発射速度、精度、照準時間の各種性能が向上しており、特に並の駆逐戦車を超えるほどの精度は特筆に値する。
      金弾の貫通力の伸びが小さく、Tier10戦車などを相手取るときに貫通力不足に悩まされることが多かったパンターIIと比べても、遠距離から弱点を容易に撃ち抜ける精密射撃が可能となっているのは利点である。
      そもそも本車はTier10車輌とマッチングしないので貫通力で困る事は少ないだろう。
      単発火力、DPM、貫通力、精度などのバランスが良く、扱いやすい砲である。
       
  • 装甲
    • 車体
      車体そのものはTier7のパンターなので装甲は薄いの一言に尽き、前面は傾斜込みで約135mm厚なので格下でも弾ける相手はかなり限定される。
      昼飯も豚飯も、相当シビアな角度を取らないと、跳弾は期待しにくい。
      特に側面に関しては、口径100mm以上のAPやAPCRには2倍ルールが適用されるので、より一層厳しい。
      シュルツェンは5mm厚の空間装甲として処理されているので、車体側面はHEやHEAT、HESH対しては若干の耐性を得ている。
    • 砲塔
      前面は垂直に近い120mmしかないため、撃たれれば十中八九抜かれてしまう。
      しかも、上から見て六角形の形状のため、よそ見しても側面前半部を抜かれやすく、スペック以上の防御力は発揮しにくい。
      防盾のみはその形状からそこそこの割合で貫通を防いでくれる。
      また、砲塔の位置が車体の真ん中寄りの為、飛び出し撃ちの場合は後退が間に合わず車体前面を撃たれやすい。
      IS-3等を角で相手にした場合はこちらは相手の履帯のみ撃てるが、相手はこちらの起動輪を含めた車体を撃てるという状態になるので注意が必要である。
       
  • 機動性
    Panther IIと比較すると、出力重量比では劣っているものの履帯性能が良く、総合的には同等レベル。
     
  • 偵察性能
    視界は390mとパンターIIに準じているので視界負けしにくいが、隠蔽性に関しては悪いことで有名なパンターIIより更に悪い。
    あちらと同じく、移動中は常に発見されているつもりで動こう。
     
  • 総論
    火力に優れ、車体装甲に不安を持つ典型的なドイツ戦車である。
    最前線で撃ち合うには装甲が頼りない一方、遠距離から弱点を撃ち抜けるだけの精度と貫通力を持つことから、ドイツ戦車の基本となる後方からの狙撃をメインに活躍することになるだろう。
    とはいえ、中戦車としては高いHPに加えてDPMも高いため、いざという時には前線に進み出ることも必要なことは頭に入れておこう。
     
    T34Löweなどと同じくプレミアム車輌としては珍しい攻撃面に優れた車輌であるため、クレジットやフリーEXP稼ぎに適していると言える。
    ただし、良好な砲性能は「中戦車としては」と注釈が付き、敵の側背面を取れる最低限の足回りはあるが車体が大きく隠蔽性が悪い事から状況を選ぶ為、乗るには高いMAP知識と大胆且つ繊細な技量が求められる。
     

史実

Pz.Kpfw. V "Panther" Ausf. F

パンター戦車において、新設計のシュマールトゥルム(Schmalturm)砲塔の搭載を予定していた新型はパンターF型(Panther Ausf. F)と呼称されていた。
1944年11月18日にクルップ社は8.8 cm KwK43 L/71砲を装備したシュマールトゥルム砲塔を載せた提案の図案(Hln E142)を提出。
暫く進展は無かったが、後の1945年2月12日に開発契約を軍部と結んでいる。
8.8cm砲の発砲時の後座幅は7.5cm砲より大型の為、砲自体を砲塔から350mm前方へ突き出すように移動させて砲塔内部に納めることができた。
砲の幅は7.5cm砲と同じで問題が無かった。防盾の形状は角ばっていた。

 

1945年2月20日の会議にて、ダイムラーベンツ社とクルップ社の提案を比較した。
ダイムラーベンツ社は装填手の十分なスペース確保の為、車体の砲塔リングを100mm拡大して別の新型砲塔に8.8cm砲を搭載、クルップ社は砲塔の変更を要しなかった。
新提案は砲塔リング拡大及び既存の砲塔を利用する事、8.8cm砲を改良する事となり、砲塔はダイムラーベンツ社、砲はクルップ社の担当となった。

 

1945年2月27日の会議では軟鋼の実験用砲塔が作成される事となり、防盾形状を丸みを帯びた形状への改良、距離を測定するステレオスコープ式のレンジファインダーの搭載などが設計仕様に盛り込まれた。
しかし、ステレオスコープは衝撃に弱く、2~3発の砲撃で照準に狂いが生じる事が判明。
1945年10月に生産開始する事を予定していたが、完成する事は無かった。
ちなみに、アメリカ軍も同様のステレオスコープをM48パットンなどで搭載しているが、こちらもトラブルが続出している。

 

終戦後、イギリスに持ち帰られたF型の試作砲塔が評価試験目的で標的にされた後、ボービントン戦車博物館に収蔵された。
野ざらしで錆だらけの酷い状態になっていたが、2003年頃には室内のパンターの展示と同じブースへ移動されている。

 

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