Tiger (P)

Last-modified: 2023-12-25 (月) 14:50:26

G57_PzVI_Tiger_P.png

Tier 7 重戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)215/110/80本体価格(シルバー)1,395,000
最高速度(km/h)前進35.0マッチング範囲(戦闘Tier)7~9
後退14.0派生元車輌VK 30.01 (P)
発見可能範囲(m)静止時398.79
移動時421.70

パッケージ

初期LVL1LVL2LVL3LVL4LVL5LVL6LVL7LVL8LVL9LVL10LVL11
Tiger (P)
E:45,100
S:1,395,000
主砲
E:?
S:28,000
エンジン
E:?
S:29,900
無線
E:?
S:43,200
履帯
E:?
S:17,750
砲塔
E:?
S:30,150
主砲
E:?
S:66,000
エンジン
E:?
S:39,850
主砲
E:?
S:112,180
戦車
VK 45.02 A
E:90,000
S:2,435,000
戦車
VK 100.01 (P)
E:101,500
S:2,540,000
戦車
Ferdinand
E:150,000
S:2,570,000

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
初期
Tiger (P)
2x Porsche Typ100/1(A)7,5 cm Kw.K. 42 L/70Tiger (P)Tiger (P) Turm Nr. 11,350FuG 7
55020 / [16.47]100/80/80415
9.201.4/1.7/3.423370
LVL.1
主砲
2x Porsche Typ100/1(A)10,5 cm Kw.K. L/28Tiger (P)Tiger (P) Turm Nr. 11,350FuG 7
55020 / [16.38]100/80/80415
9.151.4/1.7/3.423370
LVL.2
エンジン
2x Porsche Typ 100/110,5 cm Kw.K. L/28Tiger (P)Tiger (P) Turm Nr. 11,350FuG 7
60020 / [17.87]100/80/80415
9.981.4/1.7/3.423370
LVL.3
無線
2x Porsche Typ 100/110,5 cm Kw.K. L/28Tiger (P)Tiger (P) Turm Nr. 11,350FuG 12
60020 / [17.83]100/80/80710
9.961.4/1.7/3.423370
LVL.4
履帯
2x Porsche Typ 100/110,5 cm Kw.K. L/28Tiger (P) verstärkte kettenTiger (P) Turm Nr. 11,350FuG 12
60022 / [20.68]100/80/80710
9.961.3/1.5/3.023370
LVL.5
砲塔
2x Porsche Typ 100/110,5 cm Kw.K. L/28Tiger (P) verstärkte kettenTiger (P) Neuer Turm1,450FuG 12
60022 / [20.46]100/80/80710
9.871.3/1.5/3.023380
LVL.6
主砲
2x Porsche Typ 100/18,8 cm Kw.K. 36 L/56Tiger (P) verstärkte kettenTiger (P) Neuer Turm1,450FuG 12
60022 / [20.46]100/80/80710
9.871.3/1.5/3.023380
LVL.7
エンジン
2x Porsche Typ 100/38,8 cm Kw.K. 36 L/56Tiger (P) verstärkte kettenTiger (P) Neuer Turm1,450FuG 12
67022 / [22.84]100/80/80710
11.021.3/1.5/3.023380
LVL.8
主砲
2x Porsche Typ 100/38,8 cm Kw.K. 43 L/71Tiger (P) verstärkte kettenTiger (P) Neuer Turm1,450FuG 12
67022 / [22.63]100/80/80710
10.921.3/1.5/3.023380

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

砲性能

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ攻撃半径砲弾速度砲弾射程発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
7,5 cm Kw.K. 42 L/70AP
APCR
HE
109
7G
98
150
194
38
135
135
175
---
---
1.06
925
1,156
925
720
720
720
14.291,9292.300.35106+17
-6
14.291,9292.300.35106
10,5 cm Kw.K. L/28HE
HEAT
AP
128
10G
120
53
104
64
410
350
350
1.91
---
---
470
376
470
720
720
720
7.502,6252.300.5358+17
-6
7.502,6252.300.5358
8,8 cm Kw.K. 36 L/56AP
APCR
HE
252
8G
252
160
220
44
220
220
270
---
---
1.40
773
966
773
720
720
720
8.571,8852.300.3892+17
-6
9.092,0002.300.3892
8,8 cm Kw.K. 43 L/71AP
APCR
HE
252
11G
252
203
237
44
240
240
295
---
---
1.40
1,000
1,250
1,000
720
720
720
7.501,8002.900.3468+17
-6
7.891,8942.900.3468

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
緑字:改良砲塔

解説

  • 概要
    Tier 7のドイツ重戦車。
    Tiger Iと競合したポルシェ社の試作重戦車である。
    一般に「Porsche Tiger(ポルシェティーガー)」、プレイヤーの間では略して「P虎」と呼ぶ事もある。
    前身から多数のパーツを引き継げる事と防御力の高さから乗り出しは楽な部類だが機動力に難を抱える。
     
  • 火力
    主砲はTiger Iと同じ。
    主砲口径が88mm止まりである為、火力の発揮には手数を稼ぐ必要がある。
    精度と貫通力に優れた最終砲、8,8 cm Kw.K. 43 L/71が主力となるが、初期砲から中間砲には貫通力不足・ダメージ不足に悩まされる。
    なお全体を通して俯角が-6度と稜線射撃はやや苦手だが、ソ連重戦車になれた猛者ならば難なく扱えるだろう。
    • 7,5 cm Kw.K. 42 L/70
      初期砲。
      VK 30.01 (P)の中間砲。
      精度は0.35と良いが単発ダメージが135と低く、同Tierから格上車輌にはダメージを与えにくい。
       
    • 10,5 cm Kw.K. L/28
      中間砲①
      砲身が短くいわゆる10榴砲であり、この砲はTier 5相当の榴弾砲であり装甲の薄い側背面を狙いにくい鈍足重戦車ではほとんど役にたたない。
      全体的に砲弾速度が遅く、通常弾が榴弾になっておりいつもの3スロット目の榴弾枠にAP弾が配置されている。
      通常弾(HE)は正面に当たったとしても微量なダメージを与えるだけだろう。
      また、頼みの綱のAP弾も貫通力が64mmと低く無用の長物。
      通常弾(HE)を装甲の薄い部位に当ててダメージを稼ぐか、全てを課金弾(HEAT)*1に賭けて中間砲②まで耐えるしかない。
       
    • 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
      中間砲②
      VK 30.01 (P)の最終砲。
      シルバーのかかりにくい通常弾(AP)は貫通力が145と低くなかなか戦果を上げられないだろう。
      シルバーの消費が激しい課金弾(APCR)の貫通力は194mmと比較的高いが、装甲の厚い同格から格上車輌を相手にする場合少々厳しいだろう。
      車体貫通の難しい場合は、Tier的にまだキューポラが大きく狙いやすいので積極的に狙っていこう。
       
    • 8,8 cm Kw.K. 43 L/71
      最終砲。
      Tiger IPanther IIでも使われる砲。
      中間砲②と比べて単発ダメージが増え、貫通力・精度ともに強化されている。
      砲弾速度は今までの低速弾に比べれば速く、通常弾(AP)1,000m/s・課金弾(APCR)1,250m/sと使いやすい砲弾速度となっている。
      適正な距離感を保ちつつ、丘陵を利用したハルダウンや遮蔽物を駆使した戦闘を心がけよう。
       
  • 装甲
    正面装甲の3D描写。

    TigerP3D.png

    • 車体
      車体正面は垂直装甲だが最大200mmとなかなかの装甲の厚さがある。
      相手に正面を向けた場合、実質的な装甲厚は覗き窓がある部分が205mm、車体正面中部の傾斜している部分は250mm程度となっている。
      車体上面天板部分は60mmだが傾斜がきつく、撃ち下ろされない限り強制跳弾角度。
       
      車体下部や切欠き部分は装甲が80mmと薄くなっており、正面からはそれぞれ120mm、130mm相当と分かりやすい弱点である。
      特に「左右の切り欠き部分」は昼飯の角度を適当に取ると、「垂直にさらけ出す」事になる。
      障害物等で隠し切れない場合は、ヘタに角度を取らず真正面を向く事も考慮に入れる事。
      • 昼飯
        TigerP昼飯丸付.png
      • 豚飯
        TigerP豚飯丸付.png
       
      側面はパーツ判定の占める範囲が大きく、被弾した場合はほぼ何らかのパーツに被害が及ぶ。
      固いのは「車体正面(下部除く)だけ」である事に留意し、決して過信しないように。
      なお車体正面の機銃口は弱点ではない(周辺同様200mm判定)
       
    • 砲塔
      改良砲塔はデータ上、正面100mm/側背面は80mmではあるが、防盾も含めると140~160mm程であり、砲身左右の橋の一部に200mmの箇所がある。
      砲身の上下部は235mmで同格以下にはほぼ貫通されない。
      砲塔キューポラは大型で装甲が薄く弱点となっているため、車体左側を意識して隠すようにすると多少カバーできる。
       
  • 機動性
    VK 30.01 (P)から重量が20t近く増えたにも関わらずエンジンは据え置きであり加速は劣悪。
    実質的な最高速度も30km/h程度しか発揮できない。
    少しの旋回や起伏でも大きく速度を削がれてしまう等、全体的に挙動がかなり鈍い。
    機動力に優れたTigerとは対照的と言える。砲塔・車体ともに旋回が遅く、側背面の薄さもあって接近戦を苦手とするのはTigerと共通。
    改良砲塔の旋回速度だけは、Tigerよりも5度高くなっているの。
     
  • 総論
    機動力を落として防御力に極振りしたような車輌であるが弱点も存在する。
    重戦車の基本的な戦い方(装甲の厚い部位(砲塔など)を晒して装甲の薄い部位(正面下部など)を隠す。)をこの車輌を通じてマスターしよう。
     
    車体が重くエンジンバランスも悪いためすばやい陣地転換が難しい。
    陣地転換する際はよくミニマップを見て早め早めの行動を心がけよう。
    鈍重な足回りのため、移動の際は突出しすぎず自軍陣地に籠もりっぱなしにならぬよう早めに行動しよう。

史実

Tiger (P)

VK4501 (P)、またはVI号戦車ティーガー (P)(Panzerkampfwagen VI Tiger (P))は、第二次世界大戦中のドイツで開発された戦車である。
俗にポルシェティーガー(Porsche Tiger)とも呼ばれる。

 
  • 概要
    ティーガーI は二種類の試作を経て制式採用された経緯を持つ。
    採用されなかった試作車両が本車である。設計はフェルディナント・ポルシェによる。製作はニーベルンゲン製作所で行われた[2]。
     
    1941年5月26日、ヒトラーの山荘の会議にて、強力な戦車を配備する必要が指摘された。
    この戦車の試作はポルシェ社とヘンシェル社の競作になり、1942年4月20日、ヒトラーの査閲と面前での直進走行試験が行われた。
    ヘンシェル社の車輛はヒトラーとゲーリングから冷遇されたが、性能的にはポルシェ社の車輛を凌駕していた。
    ポルシェの車輛は信地旋回ができず、無理な走行で大地に埋まりこんだのである。
    1942年の7月27日にはクンマースドルフにおいて比較テストがおこなわれ、本車は要求項目を満たさなかった。
    その後の試験でもサスペンション、エンジンの過熱などの欠点が取り除かれず、ヘンシェル社の車輛がVI号戦車ティーガーI として量産された。
     
    試験に不合格となったが、ポルシェ博士は採用を確信しており、合否を待たずして量産発注に入っていた。
    このため、既に生産された車体装甲板が相当数あった。これらの車体は突撃砲に改造され、最終的に90輌のティーガー(P)戦車駆逐車(フェルディナント)が生産された。
     
  • 構造
    本車の構成は保守的なもので、車体はIV号戦車の守旧的な構造を引き継ぎ、T-34のような傾斜装甲や曲面化された装甲形状を持たない。
    運転手席と無線手席の前面はほぼ垂直に立っており、車体・砲塔の前/側面も避弾経始の見られない垂直構成である。
    ただし単純な四角の箱型でなく、角に当たる部分は装甲板が面取りのように当てられており、全体的には八角である。
    後方から見て車体前部右側に前方機銃が設けられた。これは無線手が操作した。左側には操縦手が搭乗した。
    無線手席、運転席の天井にハッチを作る余裕がないため、側面装甲を円形にくりぬき、ハッチが設けられた。ハッチの厚みは80mmである。
    これを開閉する実用性と耐弾能力に難があり、後に溶接、廃止されている。
     
    砲塔はヘンシェル社製のティーガーI にも流用され、改修ののち搭載された。
    各面ごとに作られた装甲板を組み合わせたそれまでのドイツ戦車とは異なり、側面と後面は接合部のない一体構造で、上面から見て馬蹄形(U字形)の継ぎ目のない構造になっている(ただし、この構造は一枚の装甲板を曲げて作らねばならないため、生産性に問題があった)。
    砲塔上面は全体的に平滑だが、中央部に砲俯角時のクリアランスをとるための張り出しがある。
    後方から見て左に車長席があり、天井に100mm厚の装甲で構成されるキューポラが設けられていた。ポルシェ社は搭載砲に8.8cm砲を予定し、高射砲を改良転用した。
    これは後の56口径8.8cm KwK36となった。主砲の他、正面から見て砲塔左側に同軸機銃を備える。
     
    戦訓により車体/砲塔前面には100mmの装甲が施され、側面、後面にも80mmの装甲が施された。これはそれまでのドイツ戦車に比べて倍以上のものであった。
     
    ポルシェ博士は電気自動車の技術者としても経験が豊富であり(「ローナーポルシェ」の項目を参照)、VK4501の前身でもあるVK3001の開発計画に際して「加速性能に優れ、左右旋回(操行)も容易な電気式駆動装置が適している」との持論を展開し、ガソリンエンジンと電気モーターによる駆動を試みている。
    これは空冷ガソリンエンジン2基によって直流発電機を回し、その電力で電気モーターを駆動させることによって走行する、“ガス・エレクトリック方式”による電気駆動であった。
    本車の開発にあたっても、同様の方式が踏襲された。
     
    この方式であれば、変速や操向の際のギアの入れ替え、複雑なステアリング装置が全て省略でき、かわりに電力の流量を調節するだけで無段階変速や操向が可能になる。
    しかし、ただでさえこのクラスの重戦車には大馬力を発揮するために巨大なエンジンが必要になるのにもかかわらず、エンジンに加え大型大重量の発電機とモーターが必要であり、本車は車体中央にエンジンを並列に配置、後部に2機のモーターを横置きとした総体1.5tの機関を収めた結果、車体の後ろ半分はまるごと機関室となった。
    このため砲塔は車体上面の前寄りに配置されている。なお、走行装置が車体後部に全て収められており、機構上従来の戦車のように車体前部へドライブシャフトを引き回して変速装置を配置する必要がないため、本車は後輪駆動である。
     
    しかし、搭載した空冷エンジンは開発当初から問題を抱えており、電動式の魚雷のものを流用したモーターは車重に比して発揮できる出力とトルクが不足していた。
    このため、発電能力の不足やエンジン過熱によって頻繁に故障し、開発中の不整地走行ではVK3001(P)から有線にて電力を供給されて動く有様であった。
    この他、防磁されていない発電機による電磁的なノイズがひどく、無線通信が難しかった。
     
    ただし、車体を流用したフェルディナント重駆逐戦車を運用した部隊からは、ギアチェンジが無用である点において操縦性の評価は悪くなく、また変速機に関するトラブルが少なくなったと報告しており、無線通信の問題を除けば、大戦中のドイツ戦車でよく問題となった変速機のトラブルが解消ないし軽減するという点では、ポルシェ博士の方向性が間違っているとは言い切れない。
    走行装置にもポルシェ博士の独創が発揮された。トーションバーを床下に配置せず、縦置きとして車外に装備した。トーションバーと転輪二枚を一つのユニットとし、車体両側にユニットを3組装着した。
    この揺動台車式転輪ユニットは、横置きに比べ省スペースであり、工程を省き、全高を低く抑え、床下にハッチを設けることができた。
    この形式は本車のシャーシを流用したエレファント重駆逐戦車、またヤークトティーガーの一部車輛にも用いられている。
    しかし、トーションバーが短い縦置き式はその弾性が乏しいため、繰り返しの加重で劣化しやすく、大重量を受けて働く装置としては不具合が多かった。
    ヤークトティーガーに装備したものには破断や低速走行時の履帯の脈動による振動が見られた。
    エレファントでは戦車型より重量が大きくなったため足回り部品の消耗が早まり、頻繁な部品交換が必要となった。
     
    履帯は片側109枚をシングルピンでつなぎ合わせた方式である。履板は幅640mmの鉄の塊であり、連結は重労働であった。
    大重量のため、履帯にかかる荷重が不均一だとこのピンを破断したり、履帯が屈曲するケースが多く、高い負荷のかかる旋回や急旋回は履帯の逸脱を招き、故障に直結した。
    また、試作車では履板中央の噛み合い突起(センターガイド)が全枚にある構成としたため、この突起間に石を始めとした異物を巻き込むことが多く、これも履帯の破損を多発させる要因になった。
    このため、駆逐戦車型と実戦投入型では、突起のある履板と無い履板の二種類を用意し、これを交互に連結する方式に改修された。
     
  • 実戦投入
    第653重戦車駆逐大隊において数輌が指揮戦車として配備され、大隊本部に所属する指揮官グループが搭乗した。
    この際車体前面にフェルディナント/エレファントと同じく100mm増加装甲板がボルト留めされ、砲塔は量産型ティーガーI に搭載された、形状が改修されたものに換装された。
    問題のあった空冷エンジンも同様にマイバッハ製水冷式ガソリンエンジン(マイバッハ HL120TRM 4ストロークV型12気筒、出力300馬力(221kW))に換装され、強化されていた。
     

    参考1

コメント

  • 10,5 cm Kw.K. L/28、APとHEが逆になってるの車輌を買って確認した。そういえば10榴砲なんてのがあったなと思い出した。 -- 2023-05-28 (日) 14:33:56

*1 それでも貫通力104mmしかない。